今日も全力NEWTONY君:雲中の惑星フルパレード
1. 2022年6月、惑星フル・パレード。
あそこにいろんな探査プローブが行ったのですなあ。
奇跡的に薄雲や晴れ間の時間帯がありました。
最近工作した機材で全力です。
双眼鏡も使用しましたが、あまり見えませんでした。
2. 機材
レンズレス・シュミット化NEWTONY君にASI533MCP装着という暴挙。
(というより、強度上の理由でカメラに鏡筒を装着しています。)
フード口径僅か41ミリ、焦点距離200mmです。斜鏡の遮蔽もあり、フラットの困難性と光量不足があります。
AZ-GTi赤道儀モード、赤緯軸安定板2号装着。
ASIAIRがぴったり載りました。
惑星撮影は、全てライブスタックです。月は1枚撮りです。
なにせ鏡筒固定は針金と輪ゴムです。
QBPフィルタを取り外したり分解すると、ピント・光軸の再調整がとても面倒なので、最近は付けっぱなしです。
なので、更に光量不足です。
撮影画像はすべてトリミング無しです。
3.御写真
以下、東から西へ順に載せます。撮影順序ではありません。
4.水星と地球の風景
自動導入(明るいし雲もあったので、プレートソルビングによる自動導入は効きません。)して待機。
すると、樹木の向こう、雲から不意に現れました。
すごく微かで見つけたときには、「おっ」と感激しました。
5.金星。雲に負けない光量です。
6.天王星
小口径、焦点距離200mmです。さすがに衛星は感じられません。
7.軍神マース
すぐ右下に二重星。調べたら、うお座Piscium77A/B、 離角32.9"、距離143光年
8.木星。ガリレオ衛星も。
光軸合わせが難しく、なかなか光条が揃いません。分解したくありません。
9.海王星
QBPフィルタですが、青く感じます。
MAK127などの5インチ長焦点鏡筒と異なり、トリトンは無理でした。
10.土星
タイタンが写っています。
11.雲越しの月
12.おまけ
冥王星にもトライしましたが、すごく強調しても、残念ながら、確認できません。
絞り、斜鏡等のため、複雑なかぶりが生じます。
フラット補正が難しいです。変な模様がでます。
更に、数時間で光学系の総体位置が微妙に撓むため、撮影直前にiPADを絞りの前に手持ちでかざして頻繁にフラット撮影するのが最も良さげです。幸い、20秒間くらい筋力持ちこたえればASIAIRで撮れます。
斜鏡の位置や回転は、ほぼ調整困難です。
珍しいフル・パレードのチャンスを、自分なりの機材と技量で味わいました。
ささやかな機材ですが、おそらく、唯一無二、自分なりにずっと心に残る明け方だったと思います。
(了)
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