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スマホ

2021年5月19日 (水)

今日も全力GTi: スマホ動画、BGM付きにトライ

Opening

動画4本のダイジェスト版です

 

 

0.特に哺乳類においては、太古から眼と耳は大自然の中でサバイバルするために大変重要なセンサーであったと思います。

だからなんでしょうね。ドラムやみゅーじっくで軽快なリズムに乗って、小生のような爺さんにツイスト(ロスト文化)の如きダンスが惹起されちゃうわけです。あるいは叙情的な曲に涙ぐんだりしちゃうのです。

YouTubeにBGMつきで興味深い動画をUPされている方も散見されます。

いろいろトライしたくなりました。

以下、(TL;DR)かもしれませんが、多分、天文界には普通よりも多様な人が多いと感じますので書き記します。

YouTubeの該当動画のリンクも貼っておきます。よろしかったら飛んでご覧いただけると嬉しいです。

 (Too Long, Don't Read))

 

1.ツール進化

スマホの時代になり、昨年11月にとうとう機種変更して購入しました。

以来、明るい天体については、コリメート法による撮影が、意外と良く写ることが分かって来ました。

それは、静止画と動画双方について言えます。

ハード・OSの高性能化、多様で安価な外部アプリ(例えば、APPストア等にあるカメラアプリ)の供給の賜物でしょう。

さらに、ネット上のSNSプラットホームや動画プラットホームが進化し続けています。具体的には、小生が主に利用しているのは、Twitter(動画は140秒までみたい)とYouTubeです。(現状、LINEやFacebookは利用していません。clubhouse的な会話機能も整備されてきてるようですが、使ったこと全くありません。)

これらは、人間の脳髄身体の情動に親和性の高い、動画や音声を扱えますし、twitterは参加者相互のメッセージの伝搬とかやり取りが機敏です。リアルタイムで双方向な利用を望めば、ZOOMなどの選択肢もあります。YouTubeも10秒くらい遅れますが、会議にコメントなどできます。天リフ超会議など、楽しみです。

知的財産関係は複雑怪奇で制限多いですが、Youtubeなどで公開利用可能なライセンスフリーな音源も多くあります。

動画編集ツールも、無料でダウンロードできるものでも、そこそこ使えます。小生の場合、主にMicrosoftのMovieMakerです。マニュアルを読んだことありませんが、いじってるうちに、何となくだいたい使えるようになりました。

ブログという従来からの長文に適したチャンネルに加えて、TwitterとYoutubeというリアルタイムに近い俊敏なコミュニケーションのプラットホームが加わることで、相乗効果を以って機能するように感じます。Twitterの拡散性も注目に値します。

総合的に、netを利用する個人にとって、より多様な表現発信が可能になったと感じます。

 

2.BGM付きの天体動画

これまで曲付きのものを4つYouTubeに公開しました。

古いものから最新のものに向かって、リンクしておきます。

 

(1)クラビウスからへびつかい座θ星へ

月と恒星の接蝕の日、天候が悪くてだめでした。

iPhoneSE2のレンズ焦点距離は、EXIFでは4mm、F=1.8です。

静止画での画角は長辺70度以上ありそうですが、動画(16:9)の場合、画角は狭くなって長辺60度くらいでしょうか。

シュミカセの焦点距離は1270mmくらい、接眼レンズは9mmなので、倍率は140倍くらい。

また、この動画では、動画撮影の電子ズームが4倍くらい、動画のソフトウェア防振処理で1.2倍くらい。

型式的な倍率は、素に比べ、結局650倍くらいになりますが、月面は明るいので写ります。

北海道の牧歌的風景のイメージで選曲しました。

 

 

 

(2)大気の底から 月面Xの夜に

この晩は、比較的大気が落ち着いついていました。

屋根の庇近く、とても高い位置の月で、経緯台では追尾が苦しく、微動が難しかったです。

上下軸は1倍速を多用しました。水平回転軸は、それより早めにしました。

この晩は、架台の制御はiPADのSynScanproを用い、スマホで主画面を見ながら微動しました。

デジタルズームは2倍くらい、倍率は320倍くらいに達します。肉眼でアイピースを覗いたと仮定すれば、小生のような飛蚊症ではとても辛い高倍率です。

しかし、動画をPCモニターやスマホで見る場合にはほぼ気になりません。これは大きなメリットです。

選曲は、小生のガラにもなく上品優雅なものにしました。

 

 

 

(3)LIGHT SPEEDで行こう

動画のタイトルがLGHT SPEEDになっていて、誤りです。

しかし、Youtubeは、動画本体の差し替えをするとURLが変わってしまうので、直せません。逆に、原本性が保たれるメリットがあるとも言えます。

アルビレオ、木星、土星は、デジタル8倍ズームを多用しており、1200倍くらいと思います。

青い月は、4倍と8倍のデジタルズームを使用。

ISSは、視野内に確保するのが困難至極なため、デジタルズーム2倍くらいで、編集時にトリミングして1.5倍くらい拡大しています。かなり遠方低空の通過で、大気の揺れが大きいです。

選曲は、野口宇宙飛行士がISSで帰還近くなって弾いていらっしゃった、ショパンの「別れの曲」です。

 

 

 

(4)ISS(International Space Station) 2021 May 15

空は透明度が低かったですが、広範囲に晴れていました。ISSは、接近時には20~30秒角くらいに見えるはずです。

いつもの機器構成ですが、衛星追尾の場合は難易度が高いので、動画のデジタルズームは1.4倍に抑えました。

また、スマホのISO320、露光は最初1/11秒くらい、中途からエイヤっと1/124秒に短くしました。ホワイトバランスが不適正で、実際はもう少しオレンジ色が欲しいですが、撮ったママです。(ツールを持っていない)

名古屋方向から飛来です。強拡大の方々があの方角にもいらっしゃる。感慨深いです。

最速で衛星は毎秒1度くらい動きます。それに加え、最速毎秒数度も回転する水平軸の上で、倍率250倍、8×15分角くらいの視野内に捕捉し続けなければなりません。

小生の機材では、これまでの経験から、明らかに各種の要素の精度が不足です。

がんばろー。

 

主鏡のシュミカセに、電子ファインダーとして、ASI120MMS(CCTV用の50mmF1.4レンズ付き)を用いています。

光軸は念入りに主鏡と合わせます。光学式ファインダも危機管理として光軸合わせます。

主鏡のピントは、時間的余裕をもって前もって恒星で合わせます。しかし、小生のシュミカセは、もともと、どうやっても像がやや甘いです。

微振動のある木製ベランダです。体重でたわみます。が、架台の水平出しは極力念入りに行います。アライメントも、2スターで極力正確に行い、その後も本番までに調整繰り返しました。そもそも架台の機械的精度が高いとは言えません。

夕刻のパスは、薄明のため、準備が忙しいです。

PreviSatで再度最新の軌道要素(TLE)をnetからダウンロードし、SatelliteTracker用にCSV形式のファイルを生成します。

しかるのち、本番前に部分的に動作試験を行いました。

実は、ISSに10分ほど先立ち、天和も近い軌道のパスがありました。これも追尾しましたがとても小さく、点にしか捉えられません。

この晩は時刻接近した2つの飛来があり、十分なISS用の試験はできませんでした。

 

スマホの画面は室内デスクトップPCのモニター上にミラーリングしてあります。また、電子ファインダーは、ASIAIRpro経由でiPADでモニターしす。

接近時初期導入は、電子ファインダー(写野は3度くらいか?)の十字線の真ん中にISSが来るように、PC上のSatelliteTrackerの操作画面の微調整ボタンをマウスで連打して行います。

次に、PCモニタ上のスマホをミラーリングした画面を見ながら、ISSが撮影画面内から外れないように、やはりSatelliteTrackerの微調整ボタンを連打します。1パルス当たりの移動距離も3分角くらいから1分角くらいに適宜変えながら行いました。

衛星が天頂に近づくと、経緯台であるがゆえに数百倍速の勢いでモーターが回り、輪をかけて機械精度誤差が目立ち、クリティカルな追尾修正が必要です。困難な中、がんばりました。もっと素早い運動神経が欲しいです。

より高精度・高速な架台が望ましいですし、あるいは、赤道儀状態での自動追尾システムをご使用の方であれば、天頂付近は高精度に追尾できるはずです。(他方、極軸方向付近が追尾の弱点になるでしょう。)

パルスでの追尾修正を行うと、駆動系含む望遠鏡全体の弾性により共鳴し、パルス1個加えるごとに、回転しながらも数ヘルツくらいの振動が発生します。所有機材の限界です。

悪あがきに、ウェイト軸を(砂がなかったので)砂利をいれたペットボトルに貫通させ、短時間での振動減衰を狙っていますが、あまり効果は感じられません。数ヘルツ付近で効率的に減衰するようになんらかの対策(ダンパーとか共振に対するチューニングなど)が必要と思われます。

BGMには、体がリズムに合わせて動きそうな軽快なものにしました。

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2021年4月21日 (水)

スマホでコリメート、二重星電視観望

1.お手軽手抜き、良く見える

ああ、目まぐるしく動き回るいとおしい光点。

この光子が届くまでに、いったい何年かかったことだろう?

 

室内からぬくぬくと二重星リアルタイム動画を次々と電視観望しました。

スマホでコリメート。スマホ画面をPCのモニター画面にミラーリングしました。

24インチ画面だと良く見えます。

小生の眼は飛蚊症です。月面や木星観望は、アイピースではとても辛いです。

しかし、PC画面ならばアイピースと異なり、もじゃもじゃがほとんど気にならず、大きなメリットです。


 

2.機材

Celestron C5, iPhone SE2 コリメート法, 接眼レンズタカハシOr9mm(古いツアイスサイズのもの)

NEWTONY君のスマホアダプター使用

SkyWatcher AZ-GTi 経緯台モードによる自動導入

ASIAIRproに繋いだ小型CMOSカメラを電子ファインダーとして流用し、望遠鏡のとても狭い視野へ導入。(プレートソルビング不使用です)

NightCap CAMERA(スマホ星撮影アプリ。動画がきれい。露出・感度等マニュアル操作可。一コマあたりの露光は1/3秒まで。有料370円)

ApowerMirror(スマホ画面をPCにミラーリングして、これをスクリーンコピーで取得しました。変態です。)

無線ルータGL-AR300M-Extにステーションモード(PC,iPhone,iPAD,ASIAIR)

AZ-GTiはPCに有線接続(SkyWatcher USB dongle)

Img_6035

 

3.以下、スマホ動画画面のスクリーン・コピーです。鏡像です。

分解能を超えた、狂拡大です。スマホの電子ズーム最大8倍ですので、表面的には、約1100倍(=(1250/9)*8)

固有名称や角距離、等級、座標、経緯台での方位・高度など、データ記載がたいへんなので、撮影時に、画面にSynScanAppの操作画面表示させつつ、スクリーンコピーで取り込みました。(各画像の名称等、小生の記載に誤りがあったらすみません。)

拡大すると、読めると思います。(いろいろ手抜きでごめんなさい。)

ひたすら、RAの増える順に19個の画面を以下に貼りつけます。

参考に、木星も最後に入れています。

全て同一機材、同一縮尺です。

サイズ感の参考になるのではないかなーと思います。

ApoweMirrorによるミラーリングの時間遅れは少なく、美しいです。

でも、窓を全閉すると、電波がよろしくなくなり、カクカクします。10センチほど窓を開けました。要工夫ですね。

 

 

 

とも座24番星

地上高度8度(SynScanに表示有ります)。大気の色収差あります。

1010_eta_pupppis_20210421172601

 

 

おおいぬ座145番星、これも高度8度くらい

1020_145cma

 

 

しし座Algieba

明るく、スマホの感度を低くし、シャッタースピードも短くして、やっと分離します。

1030_algieba_leo

 

 

しし座54番星

ホワイトバランスは、概ねオートですが、不自然なときはマニュアル調整できます。

1040_54leo

 

からす座Algorab、輝度差が大きいです。

1050_algorab_corvus

 

かみのけ座24番星、色温度の差感じます。

1060_24_com

 

 

おとめ座Porrima、露光・感度工夫してやっと分離。かわいらしいピンクと青に見えます。

1070_porrima_virgo

 

 

かみの毛座35番、やっと暗い方が写りました。

ゴーストではないと思います。シリウスでは、小生の機材ではゴーストで偽星が出ます。

1080_35_com

 

ほ座Cor Caroli、大好きです。

1090_colcaroli_canesv

 

 

うしかい座Xi Boo、ピンクが愛らしい。何度もやって、やっと分離して写りました。

大気の揺れと、機材の収差や調整不足が目立ちます。

1100_xi_boo

 

へび座δ

1110_delta_ser

 

さそり座Graffias

1120_graffias_scorpius

 

 

ヘルクレス座Rasalgethi、

ああ、いとおしい色合い。

1130_rassalgethi_hercules

 

ヘルクレス座95番、兄弟みたい。色が微妙に異なります。

1140_95_her

 

こと座ε1、距離角2秒、やっと分離。明るいので、感度・露出調整します。

1150_epsilon_lyr1

 

こと座ε2、距離角2.2秒、これもやっと分離。

1160_epsilon_lyr2

 

こと座ゼータ、角距離44秒

1170_zeta_lyra

 

 

はくちょう座Albireo

宮沢賢治の銀河鉄道の夜を想起します。なんと明るく、そして美しい。

1180_albireo_cygnus

 

はくちょう座17番

1190_17cygnus

 

木星がのぼってきました。視直径37秒、地上高度10度くらいです。

Jupiter

 

このあと、土星や木星を見ながら夜明けになりました。

日の出後の青空に浮かぶ木星はすがすがしかったです。

Twitterに青空の中の夜明け5分後の木星動画を載せました。こちらもどうぞ。

 

ご注意:明るくなると、望遠鏡への木星導入は、ほぼ困難です。
なので、小生は、暗いうちから視野に入れていました。
当日日の出は朝5:00。5:30でも輪郭は分かりました。

Jupiteram0530_20210420

 

(了)

 

 

 

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