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衛星Tracking

2021年8月28日 (土)

今日も全力GTi:経緯台専用チューン(スーピタ化)

*******改造は自己責任です。推奨ではありません。壊れることあります。メーカー保証が効かなくなるリスクが有ります。本稿は、皆様へ単なる「こーなった」という情報提供であります。*******

 

 

0.「あ”あ”あ”」

小生はAZ-GTiを4台経験しております。

現在稼働中は2台です。

たいへん楽しく、回転音や精度等がそれぞれ異なり、個性個体差が大きいモデルと思います。

 

1.わたしのAZ-GTiライフ

初号機:

購入後数か月で動かなくなり、無償交換対象。(シュミットさん、ありがとうございました。)唯一内部無改造。

ん十年前、就職して中古で購入した高橋D型は、2年前にCATさんへ旅立たせました。白鳥のように美しいすばらしい機械でした。

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2号機:めたりっこちゃん(フルスペック)

初号機の無償交換として到来。中から出所不明のネジが転がり出してきたのも思い出です。

水平回転ウォームギアを無謀な擦り合わせによりガタガタにしてしまう。過積載・酷使を経てお疲れになりました。引退し部品取り用の隠居生活です。リング4枚すべてをステンレス製に交換。

他にも改造多々。最も手を加えました。赤道儀としてだけでなく、経緯台としても使用しました。

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グリスと混合した研磨剤。これでウォームを削りすぎてガタガタになってしまいました。

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怒ってる、めたりっこちゃん

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何にでも使えます

ASIAIRproとの相性抜群

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いろいろな鏡筒がお友達

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ISSスマホ動画に挑戦

Opening 

 

 

3号機:めたりっこちゃん(ライトバージョン)

初号機初期不良交換と同時に、スペアとして購入したものです。リングは2枚を岩田製作所製のステンレス製に交換。

「ライトめたりっこちゃん」。

経緯台・赤道儀として酷使、痛んだので、1号機の良好な部品と合体して新生3号機状態です。ISS追尾機として大活躍。

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ISSを待つ

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ベランダにて

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4号機:マイルドめたりっこちゃん

VIRTOSOを我慢した反動で先ごろポチリました。

ISSをSatelliteTrackerで自動追尾する場合、接近するにつれ、各種誤差で視野からISSが急速にずれてくるので補正が必要です。しかし、PCアプリでの補正操作は目をアイピースから離す必要があり、困難です。実際は、アイピースを覗きつつ、鏡筒をフリーストップ経緯台的に僅かに動かして補正しつつ観望しています。

無改造では、軸のクランプフリー時の回転がかなり渋い個体だったので、今般、ISS自動追尾観望を主目的に、マイルド改造しました。

目指せ「スーピタ」!

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2.今回の作業風景

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水平回転軸のステンレスリングは、改造初日、グリスがあまりに少なすぎて、しばらく回転させると、ザリザリしはじめました。開けると、写真のように金属同士の摩擦界面がひどく荒れてました。

そこで、細かい紙やすりでリングや筐体やギアの荒れを丁寧に除去し、やや多く(それでも、ごく少量)の潤滑剤を塗布して滑らかにしました。

潤滑は、リチウム系グリスにグラファイト粉末混入したものです。(例によって、シャープペンシルの芯をカッターで削って作る粉使用)

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グリスが自分としては多めな分、クランプのストッピングパワーが小さくなるので、赤道儀としての使用には不向きです。経緯台専用チューンです。

垂直回転軸のスペーサーは、不織布のままですが、グリスをしみこませて、滑らかなスーピタ感を目指しました。

経験としては、経緯台では、水平回転軸だけスペーサーを交換(及び少し潤滑)するのが簡単でベストな選択と思います。また、上下回転軸のスペーサーは、たっぷり潤滑が良いと思います。この処方は、かつて、かなり昔にLambdaさんが岩田製作所さんの超剛金シムリングをご紹介し実践されていたように思います。素晴らしい分析・未来判断をされる方だと思います。

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3.結果

フリーストップでのスーピタ極めて快感です。小生所有のスコープテックZero以上と自負しております。

 

これにamazonで安価だったスティックPC(Samさんやnabeさんご購入と同種のものと思われます。)やRYOさんご使用のと同じ小型無線ルーターを付けています。機材をベランダに出して窓ガラス等で電波が弱くなる状況であっても、ルーターを室内にLANケーブルで伸ばすことにより、安定操作しています。

スティックPC(Win10pro)には、SynScanpro,SatelliteTracker,PreviSat,SharpCap,Cartes de Ciel,All sky plate solver,ASCOM関係のもの等を入れてあります。WiFi経由で、iPadでリモートデスクトップ経由で操作しています。なお、SatelliteTrackerにはWinPCが必要であり、また、経緯台運用になります。

SharpCapは、インストールした各種アプリをつなげて、経緯台モードであっても、プレートソルビング自動導入・導入誤差いっぱつ補正も可能で、とても便利です。

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”全てのAZ-GTiオーナーに福音あれ”

(了)

 

2021年5月19日 (水)

今日も全力GTi: スマホ動画、BGM付きにトライ

Opening

動画4本のダイジェスト版です

 

 

0.特に哺乳類においては、太古から眼と耳は大自然の中でサバイバルするために大変重要なセンサーであったと思います。

だからなんでしょうね。ドラムやみゅーじっくで軽快なリズムに乗って、小生のような爺さんにツイスト(ロスト文化)の如きダンスが惹起されちゃうわけです。あるいは叙情的な曲に涙ぐんだりしちゃうのです。

YouTubeにBGMつきで興味深い動画をUPされている方も散見されます。

いろいろトライしたくなりました。

以下、(TL;DR)かもしれませんが、多分、天文界には普通よりも多様な人が多いと感じますので書き記します。

YouTubeの該当動画のリンクも貼っておきます。よろしかったら飛んでご覧いただけると嬉しいです。

 (Too Long, Don't Read))

 

1.ツール進化

スマホの時代になり、昨年11月にとうとう機種変更して購入しました。

以来、明るい天体については、コリメート法による撮影が、意外と良く写ることが分かって来ました。

それは、静止画と動画双方について言えます。

ハード・OSの高性能化、多様で安価な外部アプリ(例えば、APPストア等にあるカメラアプリ)の供給の賜物でしょう。

さらに、ネット上のSNSプラットホームや動画プラットホームが進化し続けています。具体的には、小生が主に利用しているのは、Twitter(動画は140秒までみたい)とYouTubeです。(現状、LINEやFacebookは利用していません。clubhouse的な会話機能も整備されてきてるようですが、使ったこと全くありません。)

これらは、人間の脳髄身体の情動に親和性の高い、動画や音声を扱えますし、twitterは参加者相互のメッセージの伝搬とかやり取りが機敏です。リアルタイムで双方向な利用を望めば、ZOOMなどの選択肢もあります。YouTubeも10秒くらい遅れますが、会議にコメントなどできます。天リフ超会議など、楽しみです。

知的財産関係は複雑怪奇で制限多いですが、Youtubeなどで公開利用可能なライセンスフリーな音源も多くあります。

動画編集ツールも、無料でダウンロードできるものでも、そこそこ使えます。小生の場合、主にMicrosoftのMovieMakerです。マニュアルを読んだことありませんが、いじってるうちに、何となくだいたい使えるようになりました。

ブログという従来からの長文に適したチャンネルに加えて、TwitterとYoutubeというリアルタイムに近い俊敏なコミュニケーションのプラットホームが加わることで、相乗効果を以って機能するように感じます。Twitterの拡散性も注目に値します。

総合的に、netを利用する個人にとって、より多様な表現発信が可能になったと感じます。

 

2.BGM付きの天体動画

これまで曲付きのものを4つYouTubeに公開しました。

古いものから最新のものに向かって、リンクしておきます。

 

(1)クラビウスからへびつかい座θ星へ

月と恒星の接蝕の日、天候が悪くてだめでした。

iPhoneSE2のレンズ焦点距離は、EXIFでは4mm、F=1.8です。

静止画での画角は長辺70度以上ありそうですが、動画(16:9)の場合、画角は狭くなって長辺60度くらいでしょうか。

シュミカセの焦点距離は1270mmくらい、接眼レンズは9mmなので、倍率は140倍くらい。

また、この動画では、動画撮影の電子ズームが4倍くらい、動画のソフトウェア防振処理で1.2倍くらい。

型式的な倍率は、素に比べ、結局650倍くらいになりますが、月面は明るいので写ります。

北海道の牧歌的風景のイメージで選曲しました。

 

 

 

(2)大気の底から 月面Xの夜に

この晩は、比較的大気が落ち着いついていました。

屋根の庇近く、とても高い位置の月で、経緯台では追尾が苦しく、微動が難しかったです。

上下軸は1倍速を多用しました。水平回転軸は、それより早めにしました。

この晩は、架台の制御はiPADのSynScanproを用い、スマホで主画面を見ながら微動しました。

デジタルズームは2倍くらい、倍率は320倍くらいに達します。肉眼でアイピースを覗いたと仮定すれば、小生のような飛蚊症ではとても辛い高倍率です。

しかし、動画をPCモニターやスマホで見る場合にはほぼ気になりません。これは大きなメリットです。

選曲は、小生のガラにもなく上品優雅なものにしました。

 

 

 

(3)LIGHT SPEEDで行こう

動画のタイトルがLGHT SPEEDになっていて、誤りです。

しかし、Youtubeは、動画本体の差し替えをするとURLが変わってしまうので、直せません。逆に、原本性が保たれるメリットがあるとも言えます。

アルビレオ、木星、土星は、デジタル8倍ズームを多用しており、1200倍くらいと思います。

青い月は、4倍と8倍のデジタルズームを使用。

ISSは、視野内に確保するのが困難至極なため、デジタルズーム2倍くらいで、編集時にトリミングして1.5倍くらい拡大しています。かなり遠方低空の通過で、大気の揺れが大きいです。

選曲は、野口宇宙飛行士がISSで帰還近くなって弾いていらっしゃった、ショパンの「別れの曲」です。

 

 

 

(4)ISS(International Space Station) 2021 May 15

空は透明度が低かったですが、広範囲に晴れていました。ISSは、接近時には20~30秒角くらいに見えるはずです。

いつもの機器構成ですが、衛星追尾の場合は難易度が高いので、動画のデジタルズームは1.4倍に抑えました。

また、スマホのISO320、露光は最初1/11秒くらい、中途からエイヤっと1/124秒に短くしました。ホワイトバランスが不適正で、実際はもう少しオレンジ色が欲しいですが、撮ったママです。(ツールを持っていない)

名古屋方向から飛来です。強拡大の方々があの方角にもいらっしゃる。感慨深いです。

最速で衛星は毎秒1度くらい動きます。それに加え、最速毎秒数度も回転する水平軸の上で、倍率250倍、8×15分角くらいの視野内に捕捉し続けなければなりません。

小生の機材では、これまでの経験から、明らかに各種の要素の精度が不足です。

がんばろー。

 

主鏡のシュミカセに、電子ファインダーとして、ASI120MMS(CCTV用の50mmF1.4レンズ付き)を用いています。

光軸は念入りに主鏡と合わせます。光学式ファインダも危機管理として光軸合わせます。

主鏡のピントは、時間的余裕をもって前もって恒星で合わせます。しかし、小生のシュミカセは、もともと、どうやっても像がやや甘いです。

微振動のある木製ベランダです。体重でたわみます。が、架台の水平出しは極力念入りに行います。アライメントも、2スターで極力正確に行い、その後も本番までに調整繰り返しました。そもそも架台の機械的精度が高いとは言えません。

夕刻のパスは、薄明のため、準備が忙しいです。

PreviSatで再度最新の軌道要素(TLE)をnetからダウンロードし、SatelliteTracker用にCSV形式のファイルを生成します。

しかるのち、本番前に部分的に動作試験を行いました。

実は、ISSに10分ほど先立ち、天和も近い軌道のパスがありました。これも追尾しましたがとても小さく、点にしか捉えられません。

この晩は時刻接近した2つの飛来があり、十分なISS用の試験はできませんでした。

 

スマホの画面は室内デスクトップPCのモニター上にミラーリングしてあります。また、電子ファインダーは、ASIAIRpro経由でiPADでモニターしす。

接近時初期導入は、電子ファインダー(写野は3度くらいか?)の十字線の真ん中にISSが来るように、PC上のSatelliteTrackerの操作画面の微調整ボタンをマウスで連打して行います。

次に、PCモニタ上のスマホをミラーリングした画面を見ながら、ISSが撮影画面内から外れないように、やはりSatelliteTrackerの微調整ボタンを連打します。1パルス当たりの移動距離も3分角くらいから1分角くらいに適宜変えながら行いました。

衛星が天頂に近づくと、経緯台であるがゆえに数百倍速の勢いでモーターが回り、輪をかけて機械精度誤差が目立ち、クリティカルな追尾修正が必要です。困難な中、がんばりました。もっと素早い運動神経が欲しいです。

より高精度・高速な架台が望ましいですし、あるいは、赤道儀状態での自動追尾システムをご使用の方であれば、天頂付近は高精度に追尾できるはずです。(他方、極軸方向付近が追尾の弱点になるでしょう。)

パルスでの追尾修正を行うと、駆動系含む望遠鏡全体の弾性により共鳴し、パルス1個加えるごとに、回転しながらも数ヘルツくらいの振動が発生します。所有機材の限界です。

悪あがきに、ウェイト軸を(砂がなかったので)砂利をいれたペットボトルに貫通させ、短時間での振動減衰を狙っていますが、あまり効果は感じられません。数ヘルツ付近で効率的に減衰するようになんらかの対策(ダンパーとか共振に対するチューニングなど)が必要と思われます。

BGMには、体がリズムに合わせて動きそうな軽快なものにしました。

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2021年3月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で見る:ここ10日間ほどのまとめ

 

0.ここ10日間ほどの、Twitterへの投稿のまとめと補足です。

Iss_mc2

 

1.2021.03.14 AM04:36-04:38 : 雲上を行くISS

この晩は、ベランダで念入りに水平出しとスリースター・アラインメントを行いました。

アラインメントが良く取れたのでしょうか、格段にトラッキング精度が上がりました。

補正無しで最初から最後までアイピース視野内にとどまりました。小生の機材程度で可能になるとは、時代の進化だと思います。

眼では感じない暗い状態から、CMOSカメラには写っていました。

twitterの記事はこちらです(動画)

Youtube動画はこちら

3014

 

2.2021.03.14:  印象の御絵描き

印象の御絵描き添付します。

幾多の方々による素晴らしい写真と異なり、絵画の正確性はとても怪しいです。

視神経・脳による事象認識は不思議です。が、それが良いところでもありましょう。

小生は、当面は、生の記憶を脳裏に、心に、留めたいのです。

 

20210314iss

残念ながら雲が多く、細かい形状は確認できませんでした。

しかし、高精度の機材でうまく調整し、惑星撮影の技法を応用すれば、高解像写真撮影が期待できると感じました。

ただし、経緯台であるため、天頂付近の美味しいところは追尾できない限界があります。

 

3.パレット並走

3月13日ころ、ISSから不要になった補給艦パレットが分離されました。(やがて大気圏に突入するのでしょう)

動画の中に、雲の合間にほんの3秒間ISSと同方向へ飛翔する光点(添付写真左上端に微か)が認められました。分離されたパレットでは、と思います。
(小生twitter動画は編集で切れて残念ながら入っていません(^^;  )

小さな光点はかなり先を飛翔しており、CMOSカメラの画角に最初は入っていませんでしたが、遠ざかっていくにつれ、画角に入るようになったのだと思います。

今後、人員交代や物資補給の際、並走の追尾観望が楽しめそうです。

20210314palet

 

4.AZ-GTi経緯台モード、何だかいろいろ動かしてみる

有線制御、無線制御、iPhone画面をPC画面にミラーリング、

レグルス導入、プレートソルブ

SharpCap,Caltes de Ciel

SkySafari,SynScanpro

ApowerMirror

PreviSat, Satellite Tracker,

ASIAIRpro

Test11

 

5.2021.3.17 :ケーブル・スパゲッティ

眼視印象の絵図:ISS西から東へ

最大高度40度くらい

倍率約30倍タカハシFC65

追尾開始1分前になぜかASIAIRproとAZ-GTi電源落ち。リセット、またも大慌て。半分失敗。

LANも含め全有線化したスパゲッティが原因か?

(機材不調の後日談:12ボルト電源とASIAIRproの受電端子の接続不良だったと思われます。思いもよらぬことでした。他のケーブルに交換したところ、改善しました。

熟成していない高機能化、複雑化は、信頼性が低下するものだと改めて感じ入りました。)

20219317_iss 20210317_img_3341-1

 

6.2021.03.18 空飛ぶマンボウ

機材が重く、まだ早い時刻であり、2度に分けて運搬するのですが、その間にいたずらされたりしないように、偉大なる奥様にリチウムイオン電池を運んでいただきました。

更に、小生は老化のため、このごろ特にトイレがこらえきれず、SOS電話し、自転車で機材見張り出張応援をこれまた奥様にお願いいたしました。

更には、機材撤収でも協力してもらいました。ありがとう。

いつものことですが、もはや、今まで以上に頭が上がりません。

 

今晩のISS

雲多し。ごく短時間かろうじて視認。昨日の方がずっと良く見えました。

ASIAIRpro、ルータ絶不調につき、シンプル構成で眼視only。

シリウスでワンスターアライメント。追尾スタート誤差1度。

SatelliteTracker, SynScan

ノートPC

Iss20210318 Img_3370_iss

 

7.2021.03.19: 初めて色彩を感じる

今晩のISS御絵描き

西側にいるときに、太陽電池パドルが暗い褐色なのに初めて気づきました。感激。

やがて全面まばゆい黄白色に変貌。

シンプル確実のため、昨日と同じくPCからのUSBケーブル1本だけ。

 

20210319_iss Img_3372_trm

 

掩蔽について

この晩は、ISSが日本を縦断し、月を掩蔽する日でした。コースはかなり北なので、今回はパス。

素晴らしい熱意と蓄積と技量と機材の方々が、ど迫力の掩蔽映像をネットに掲載されております。

小生のような青二才とは異次元の素晴らしさです。

PreviSatのフランスサイトからダウンロードした正式版を用いることにより、太陽・月掩蔽の予報も、PC上はできました。しかしながら、精度は未確認です。(衛星トラッキング用のバージョンではエラーになりました。)

そのうちチャンスもめぐってくるでしょう。

 

(掩蔽予報テスト計算の例)

Test_transits_20210319_20210531

 

(了)

 

 

 

2021年3月12日 (金)

M87JET氏のハードボイルドな朝

文中説明や理解に誤りがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

衛星トラッキングは、機材やアプリ等に損傷を与えるかもしれません。自己責任です。

 

1.序

「はあはあ。」

「はあはあ。 ずびずび。(鼻水をすする音)」

住宅街の路上、午前4時。白いLED街灯に照らされた黒い人影。分厚いパーカー姿。寒がりのようだ。

人影は、硬いひらべったい機械とカオス状態の電線群が入った黒いリュックを背負い、前には何やら大きめの三脚と装置一式を抱えている。架台のごとく過積載である。

肩と腕の痛みに力尽きるようで、数メートル進んでは行軍を休止する、永遠のような様が見える。

パンダ模様の小型の架台には、白い筒や赤い缶がついているようだ。

パトカーは来ないのか?

そういえば、ここ、茨城県南部では、いくつかの自治体に対し本日3月11日午後2時過ぎ(震災発生時刻)に庁舎や駅を爆破すると予告があったそうだ。なんてこったい。

**********

たどり着いた公園で、人影は三脚架台一式をそっと着地させた。

人影は、更にもう一往復して、500ワットアワーのリチウムイオン電源をえっちらおっちら運んだ。

旧いノートパソコン、レンズヒータ、冷却カメラ、その他機材すべて動かすとこれでも5時間くらいしか持たないのだ。

機材を広げると、水準器を照らしながら、三脚の長さを微調整している。

やがて、モーターの駆動音がする。

「ツースター・アラインメント」とかつぶやきながら忙しい。

PC画面とスマホの灯りが顔を照らした。少しは人生に苦労した?かのような、まぬけな顔が見える。

自分では初老の紳士と思っているらしいが、妻によればとんだ誤認識であるらしい。

 

2.「ズズッ」「ああっ。」「ガシャ。」「うわあん!」( ゚Д゚)

三脚の伸縮部の締め方が甘かったのだ。一式あえなく地面に横たわり、なにやら赤い缶の一式がアルカスイス板もろとも外れ、ころがっている。

(教訓:締めなどの基本動作はしっかり。後悔先に立たずです。)

***********

男は、なにやら殺気立った手際で土煙を挙げながら飛び回り、再組立てや各種光軸・架台の水平合わせ、動作確認を行っている。

ほどけた靴ひもが引っかかったようで、転びそうになっているのが自業自得である。早朝出勤の方々、ごめんなさいね。

ISS(国際宇宙ステーション)の飛来時刻があと30分。一刻も猶予がならない。

(野口宇宙飛行士も、ISSで必死で太陽電池支持部をネジ留めしてたんだ。がんばれ、爺さん。)

ワン・スター・アライメントにとどめる。光軸合わせも不十分、水平出しも地面の芝の弾性で落ち着いていないが、次の作業に移ろう。

スマホにノートPCをテザリングし、ネットに繋いで最新の軌道要素をダウンロードしようとする。繋がらない。なぜだ?

僕って焦ってますか?

こうなったらわり切りだ。オフラインで決行だ。昨日夕刻にアプリのPreviSatでダウンロードした軌道情報TLEファイルが、十分新しいものかどうかわからないが、それを使うまでだ。CSVファイルを生成してセットする。

*******************

 

3.深呼吸をし、ポケットの龍角散喉飴をひと粒口にする。

アプリのSatellite TrackerでISSをトラックするテストを数分間行った。

フライ・パスはほとんど垂直に登ってくるようだ。

スマホに表示されたASIAIRproのVIDEO画面で、ゲインや露光時間を調節する。10flopsくらいになるように調整。

よし、本番スタート。自動でのTracking開始まであと5分。


*******************

 

4.ほどなくして屋根から橙色のISSが現れる。AM5:19ころ。

CMOSカメラの画面の中心からはずれている。眼視の視野にも当然入っていない。

あまりよい方法ではないが、架台を少し手動で調整し眼視視野に入れる。

(小生のAZ-GTiは、高剛性かつ弱くクランプかけた状態で手動調整しやすいように、シムリング交換改造・摺動摩擦調整してあります。)

Issshutugen

 

5.順調にTRACKING。速い!

動画はこれ。Yutube

 

Isstrack_20210312154801 

 

 

6.眼視印象

CMOSカメラでの広角(といっても7×4度くらい)撮影と同時に、高解像きわまるFC65で眼視。アプローチしてくる印象の絵です。

とても明るくまぶしい。視野導入を考慮し倍率は30倍にとどめたため、細部は見えませんが、視野内にほぼ静止。息をのむ感覚でした。恒星が視野内を吹っ飛んでいく。

これが秒速8キロなんだ。

 

Issvisuapimp

 

7.急速回転中に天頂ISSを見上げた

あっというまに迎え角が大きくなり、AZ-GTiの追尾速度限界。架台が南東へ向けて急速回転開始。

「ぴががーじじゅいーー」と言って数百倍速。

このときまでは、モーターがアプリの急速回転の指示に追従しきれずに脱調しているものと誤解していました。しかし、そうではありませんでした。

ISS再追尾へ向けて正常制御され全力で回っているのでした。

ぐわんばれ、壊れませんように。

Kaiten_nx2

 

8.急速回転している間、じっと天頂のISSを裸眼で見上げていた。

あそこに宇宙飛行士達がいる。世界中の地表に支えている人々がいる。

すばらしいスピードで飛んでいく。

 

9.さらばじゃ

(このトラッキングシステムは天頂は不得手です。経緯台の相(さが)です。(仰角60度くらいまでのパスが得意だと思います。))

回転後、びたっと、かなりの精度でISSのTrackingが再開されました。

急速に南東に遠ざかり、朝焼けの空に溶け込んでいきました。

FC65で眼視再開しましたが、短時間しか視野に入れられませんでした。近づいてくるときの方が見やすかったです。

Asayake

 

10.当日機材風景です。

使用機材アプリ
AZ-GTi(改造)、FC65(眼視約30倍)
PreviSat, Skywatcher SynScan Pro, SkyWatcher Satellite Tracker Application Version 0.18,
ZWOASI533MCpro, AF-S DX Nikkor 35mm F/1.8G絞り開放 ひとこま当たり露光50ミリ秒
ASIARproでVIDEO撮影

ノートPCを架台に有線接続(SkyWatcher USB dongle)

CMOSカメラ→ASIAIRpro→Wifiルータ→iPhoneで画像記録(RYOさんの記事参考に、GL-AR300M-EXT無線ルーター使用)

Img_3304

 

 

11.衛星トラッキングについてのメモ

(1)参考になるオーストラリアの方の動画:インストール、操作

New Sky-Watcher software makes Satellite tracking easy - a brief set up

 youtu.be/E1TbbuHixaA 

(2)小生の初めてうまく撮影できた例

動画例:ハッブル宇宙望遠鏡(光度3等級)

(3)アプリPreviSatは衛星の軌道情報(TLEファイル)やいろんな衛星のリスト(txtファイル)をネットからダウンロードし、衛星位置情報の.CSVファイルを生成します。他にも軌道予測、月を掩蔽する予測、軌道状態アニメといったいろんな機能あります。

アプリSatelliteTrackerは.CSVファイルに従ってWindows版SynScanproを操作して架台を制御し衛星をトラッキングします。

 

画面コピー:室内での模擬ISSトラッキング:デスクトップPC:3月5日

Evaa

 

衛星トラッキング:メモ1

PreviSatは、SkyWatcher社のSatelliteTrackerのダウンロードに含まれる特別試験バージョンver.4.4.0.1(画面上は4.1表示)が必要です。衛星位置情報CSVファイルを生成するためです。他のバージョンはこの機能が見当たりません。

ぽんにゃんさんのおっしゃる通り、SatelliteTracker 0.19と新しいWindows用SynScan pro 1.19.0も必要とされています。Synscanpro制御 のために、スマホとWindows間で座標やアラインメント情報を共有・同期するためだと思います。)

SkyWatcherのアプリダウンロードページ

http://skywatcher.com/download/software/synscan-app/

 

衛星トラッキング:メモ2
インターネット環境必須です。なぜなら、軌道情報(TLEファイル)は、最新が望ましく、また、Hubble望遠鏡は、小生の場合、視界に入る直前にならないとTLEが入手できなかったように思われたからです。

(なお、トラッキングはインターネットに対しオフラインでも可能ですし、自分も緊急性や状況に応じてそうしています。ステーションモード等、機材の繋ぎ方はいろいろあると思います。)

 

衛星トラッキング:メモ3
txtはvisualが良いです。しかし、他にもstarlink.txtとか面白いのが多々あります。例えば、starlinkの2200から2208なんかは、今、トレイン状態なんじゃないでしょうか。(さらに、また新しく打ち上げられましたね。)

 

衛星トラッキング:メモ4
PreviSatを開くときにSVSVMLPOST.htmlが見つからない旨のようなエラーメッセージがでますが、無視します。ISSのマニューバー要素?と思いますが、今はこのリンクでは提供されなくなったのではないでしょうか。

 

衛星トラッキング:メモ5
小生は自分の位置情報を秒まで正確に入れています。
少しの違いでも、見かけの衛星位置は大きく異なります。

(あ、大きく異なるのは衛星が近い(天頂付近)の場合の話です。ISSの場合、自分の座標1分違うと衛星位置15分くらいずれるんじゃないでしょうか。)

(PreviSat で現在地変えたり新設すると落ちます。仕様でしょう。(^^)/)

 

衛星トラッキング:メモ6
SatelliteTrackerの下の方にTracking Position Offsetの十字ボタンがあります。便利そう。小生は、まだ使えていません。キーボードの矢印と繋がって入るようですが、規則性がつかめません。ゲームコントローラー(ヌンチャク等)で操作できないかな?

(ぽんにゃんさんのおっしゃる通りこれで微調整する設計です。)

小生もやってみましたが、小生の機体は工作失敗のために傷だらけでして、上下動のバックラッシュがちょー特大でして、まだうまくいってません。(^^;  )

 

衛星トラッキング:メモ7
SatelliteTrackerをconnectすると、SynScanproAppは制御をSatelliteTrackerに移してしまうみたいで、人間はSynScanで鏡筒方向微調整することができません。そのためにAdjust Offsetがあるのだと思います。

 

衛星トラッキング:メモ8
衛星トラッキングはとっても面白いので、小生のような老人ではなく、いろんな方がいろんな利用方法を編み出していってほしいです。アプリも進化して欲しいです。健闘を祈ります。
取り敢えず、以上。
(*^^)v

(了)

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