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USBシリアル有線制御

2021年3月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で見る:ここ10日間ほどのまとめ

 

0.ここ10日間ほどの、Twitterへの投稿のまとめと補足です。

Iss_mc2

 

1.2021.03.14 AM04:36-04:38 : 雲上を行くISS

この晩は、ベランダで念入りに水平出しとスリースター・アラインメントを行いました。

アラインメントが良く取れたのでしょうか、格段にトラッキング精度が上がりました。

補正無しで最初から最後までアイピース視野内にとどまりました。小生の機材程度で可能になるとは、時代の進化だと思います。

眼では感じない暗い状態から、CMOSカメラには写っていました。

twitterの記事はこちらです(動画)

Youtube動画はこちら

3014

 

2.2021.03.14:  印象の御絵描き

印象の御絵描き添付します。

幾多の方々による素晴らしい写真と異なり、絵画の正確性はとても怪しいです。

視神経・脳による事象認識は不思議です。が、それが良いところでもありましょう。

小生は、当面は、生の記憶を脳裏に、心に、留めたいのです。

 

20210314iss

残念ながら雲が多く、細かい形状は確認できませんでした。

しかし、高精度の機材でうまく調整し、惑星撮影の技法を応用すれば、高解像写真撮影が期待できると感じました。

ただし、経緯台であるため、天頂付近の美味しいところは追尾できない限界があります。

 

3.パレット並走

3月13日ころ、ISSから不要になった補給艦パレットが分離されました。(やがて大気圏に突入するのでしょう)

動画の中に、雲の合間にほんの3秒間ISSと同方向へ飛翔する光点(添付写真左上端に微か)が認められました。分離されたパレットでは、と思います。
(小生twitter動画は編集で切れて残念ながら入っていません(^^;  )

小さな光点はかなり先を飛翔しており、CMOSカメラの画角に最初は入っていませんでしたが、遠ざかっていくにつれ、画角に入るようになったのだと思います。

今後、人員交代や物資補給の際、並走の追尾観望が楽しめそうです。

20210314palet

 

4.AZ-GTi経緯台モード、何だかいろいろ動かしてみる

有線制御、無線制御、iPhone画面をPC画面にミラーリング、

レグルス導入、プレートソルブ

SharpCap,Caltes de Ciel

SkySafari,SynScanpro

ApowerMirror

PreviSat, Satellite Tracker,

ASIAIRpro

Test11

 

5.2021.3.17 :ケーブル・スパゲッティ

眼視印象の絵図:ISS西から東へ

最大高度40度くらい

倍率約30倍タカハシFC65

追尾開始1分前になぜかASIAIRproとAZ-GTi電源落ち。リセット、またも大慌て。半分失敗。

LANも含め全有線化したスパゲッティが原因か?

(機材不調の後日談:12ボルト電源とASIAIRproの受電端子の接続不良だったと思われます。思いもよらぬことでした。他のケーブルに交換したところ、改善しました。

熟成していない高機能化、複雑化は、信頼性が低下するものだと改めて感じ入りました。)

20219317_iss 20210317_img_3341-1

 

6.2021.03.18 空飛ぶマンボウ

機材が重く、まだ早い時刻であり、2度に分けて運搬するのですが、その間にいたずらされたりしないように、偉大なる奥様にリチウムイオン電池を運んでいただきました。

更に、小生は老化のため、このごろ特にトイレがこらえきれず、SOS電話し、自転車で機材見張り出張応援をこれまた奥様にお願いいたしました。

更には、機材撤収でも協力してもらいました。ありがとう。

いつものことですが、もはや、今まで以上に頭が上がりません。

 

今晩のISS

雲多し。ごく短時間かろうじて視認。昨日の方がずっと良く見えました。

ASIAIRpro、ルータ絶不調につき、シンプル構成で眼視only。

シリウスでワンスターアライメント。追尾スタート誤差1度。

SatelliteTracker, SynScan

ノートPC

Iss20210318 Img_3370_iss

 

7.2021.03.19: 初めて色彩を感じる

今晩のISS御絵描き

西側にいるときに、太陽電池パドルが暗い褐色なのに初めて気づきました。感激。

やがて全面まばゆい黄白色に変貌。

シンプル確実のため、昨日と同じくPCからのUSBケーブル1本だけ。

 

20210319_iss Img_3372_trm

 

掩蔽について

この晩は、ISSが日本を縦断し、月を掩蔽する日でした。コースはかなり北なので、今回はパス。

素晴らしい熱意と蓄積と技量と機材の方々が、ど迫力の掩蔽映像をネットに掲載されております。

小生のような青二才とは異次元の素晴らしさです。

PreviSatのフランスサイトからダウンロードした正式版を用いることにより、太陽・月掩蔽の予報も、PC上はできました。しかしながら、精度は未確認です。(衛星トラッキング用のバージョンではエラーになりました。)

そのうちチャンスもめぐってくるでしょう。

 

(掩蔽予報テスト計算の例)

Test_transits_20210319_20210531

 

(了)

 

 

 

2021年2月26日 (金)

今日も全力GTi:ノートパソコンからUSB経由有線接続してみる

この記事は、好奇心旺盛な方々のために、初心者である小生がやってみた記録の情報提供です。うまくいかない場合もあるでしょう。類似行為を推奨するものではありません。仮に関連した試みを実行される場合には、あくまで自己責任です。また、誤り等あるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

1.シンプルかつ通信が途切れないようにしたい

SamさんがCMOSカメラとの接続ケーブル1本だけで軽快に運用する素晴らしさを発信していらっしゃいます。

ほしぞloveログ:(多分)一番シンプルなプレートソルビング

 

小生の場合、ベランダ使用で電波がときどき切れます。

そこで、既に実践・ご存知の方は多いと思いますが、

AZ-GTiを、SKYWATCHER社のUSBドングルなどの、自作、市販のUSBシリアル変換アダプタで有線制御して見ました。

なお、SharpCapで原因不明の注意やエラーのメッセージがときどき出ますが、小生は無視しています。

(このブログ記事がシベットさんのご期待にいくらかなりとも合えば幸いです。)

Img_3248

PCで有線制御、冷却CMOSカメラ(ASI533MCpro)の画面(USB2.0でも繋がりました)(12ボルト冷却電源及びAZ-GTi電源はASIAIRproを給電ハブ専用に使用。)

小さい方のモノクロカメラにもつながります。

PCは、10年くらい前のをSSD化、Win7化したもの。やや非力ですが、マイナス10度であっても、液晶画面が薄くなりますが、動作順調。さすが日本製。

おや? SharpCapのプレートソルビングの日立マークスイッチが右下の十字左下にありますね。(プレートソルビングは、事前に関係アプリやASCOM等設定を行い、正常に動くことが前提です。)

 

 

2.今回接続確認した3つのアダプタ

いずれも、ASIARpro有線制御目的に導入したものです。

上:自作。アダプタ本体(DSD TECH SH-U09C USB to TTL ADAPTER)をアマゾンで購入。去年5月。

中:FLO社のLynx Astro FTDI EQDIR USB Adapter for Sky-Watcher AZ, GTi Mounts(https://www.firstlightoptics.com/で購入。国際郵便で届きました。)去年5月。

下:SKYWATCHER社USBドングル(短いケーブルは付属品)。シュミットさんから購入。手持ちのUSBタイプBケーブルつけました。

Img_3227

 

 

3.デバイス・ドライバーをインストールする

WindowsPCの場合、AZ-GTiは、PC上のSynScan proから制御されます。初期設定は無線ですが、USBシリアル変換ケーブルで有線化できます。

ただし、WindowsPCには、それ用のデバイスドライバーを入れる必要があります。以下に、使用機材とそのデバイスドライバーのインストールについて記載します。

 

(1)自作アダプタ及びLYNXアダプタの場合

〇自作の場合

「DSD TECH SH-U09C USB to TTL ADAPTER」の使用ピンは3本のみです。電圧は3.3ボルトを選択しました。

ピンプラグ(付属していましたが、工作には別途手元にあったものを使用。)を何十年ぶりかでホームセンターで買ったモジュラーケーブルにハンダ付け。黒い絶縁テープの下にヘタクソが隠れています。

自作は、ネットに国内外いくつか情報があります。それを見てピンの役割を割り当てました。

例えば、Cloudy NightsのLognic04さんのこの記事

Img_3264_20210226133101

 

 

別のFT232使用のアダプタ。これも動いてます。

Img_3268_20210226134201

 

 

〇 Lynx Astro FTDI EQDIR USB Adapter for Sky-Watcher AZ, GTi Mounts

ネットで英国の望遠鏡店FLOでポチりました。

Img_3267

 

 

(2)ドライバーのインストール方法

自作もLINXのアダプタも、おそらく中身のICは共通(FT232)です。

比較的新しいシリアルバスであるUSBを、RS232という昔の規格のシリアル信号に変換するIC、ということらしいです。

先に書いたように、WINDOWS系PCでは、素のままでは動きません。(デバイス)ドライバーという指揮命令通訳さんを入れる必要があります。

ASIAIRproみたいなラズベリーパイ系とか、あるいは、UBUNTU等UNIX系のものは、もともと対応しているのが多いみたいです。(ですから、ASIARproでは、どのアダプタも何の苦労もなく有線接続します。)

 

WINDOWS用のドライバーは、WINDOWS UPDATEで自動入手できるらしいのですが、小生のPCでは永遠なくらいに検索中リングが回転し続け、諦めました。なので、ネットから直接ダウンロードしました。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動し、順次の指示に従ってインストールできました。

このあたりの方法は、ときどきネットで拝見しているすごい電子工作の方の素敵なページを参考にしました。

「しなぷすのハード製作記」

S1 S2

 

FTDI社のダウンロードページです。

S3

 

 

(3)SKYWATCHER社USBドングルの場合

SKYWATCHER独自のドライバーのインストールが必要です。

Img_3265

このドングルがASIAIRproで簡単に使えることは「Masa@ZWO沼の住人」さんのyutubeで最近知りました。Windowsからも使えるだろうと気づきました。また、おそらく、最も入手も使用も簡便で、LYNXアダプタよりも安価と思います。

初心者でもわかるAZ-GTiとASiair PROの接続設定とSkySafariでGoTo ゆっくり解説

このドングルのためのWINDOWS用ドライバーは、SKYWATCHER 社からダウンロードできます。

Windows Driver: Prolific USB-to-Serial Device Driver

ダウンロード後、ダブルクリックして、指示に順次従って、専用のドライバー(Prolific USB-to-Serial Device Driver)がインストールされました。

 

 

(4)デバイスが正常に動作してるかを確認する

ドライバーが正常にインストールされると、こうなりました。

3つのアダプタをすべて繋ぎ、デバイスドライバーの状況を見たところです。

ポートのところをご覧ください。

Prolific USB-to-Serial Device DriverはSKYWATCHERのドングル。

あとに続くUSB Serial Port(COM4)とUSB Serial Port(COM6)は、自作の及びLYNXアダプタです。

Img_3272

 

 

3.PC上のSynScan proからUSBシリアル変換アダプタ経由でAZ-GTiに接続する方法

AZ-GTi及びPC間にアダプタをつなぎ、PCとAZ-GTiを起動して始めます。(安全で正しい起動順序はわかりません。ごめんなさい。)

(1)SynScanproを起動し、Settingsを開きます。

Img_3230

 

(2)設定手順

〇Connect Settingsを開き、タブを従前のNetworkからSerialに変更します。

〇しかる後、Serial Port Nameの中から、繋いだアダプタのものを探して選択します。画面は、COM4を選択した例。

〇最後に、Backをクリックします。これで変更が保存されます。

〇SynScan proのメニューに戻り、Connectをクリック。うまくいけば、AZ-GTiが見つかります。

〇目的に応じ、AZモードまたはEQモードを選択して、接続します。(EQモードは、事前にAZ-GTiそのもののファームを赤道儀対応のものに入れ替えておかないと表示されないと思います。赤道儀化は自己責任。)

Img_3228_20210226144601

Img_3229

 

使用した感じは、まだ経験不十分なので、そのうちに記事にするかもしれません。

SharpCapは、ASIARproとは異なった使用感です。

Platesolv_asi533_virgoa

Feature_eq5error_300pct

(了)

 

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