ISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で見る:ここ10日間ほどのまとめ
0.ここ10日間ほどの、Twitterへの投稿のまとめと補足です。
1.2021.03.14 AM04:36-04:38 : 雲上を行くISS
この晩は、ベランダで念入りに水平出しとスリースター・アラインメントを行いました。
アラインメントが良く取れたのでしょうか、格段にトラッキング精度が上がりました。
補正無しで最初から最後までアイピース視野内にとどまりました。小生の機材程度で可能になるとは、時代の進化だと思います。
眼では感じない暗い状態から、CMOSカメラには写っていました。
2.2021.03.14: 印象の御絵描き
印象の御絵描き添付します。
幾多の方々による素晴らしい写真と異なり、絵画の正確性はとても怪しいです。
視神経・脳による事象認識は不思議です。が、それが良いところでもありましょう。
小生は、当面は、生の記憶を脳裏に、心に、留めたいのです。
残念ながら雲が多く、細かい形状は確認できませんでした。
しかし、高精度の機材でうまく調整し、惑星撮影の技法を応用すれば、高解像写真撮影が期待できると感じました。
ただし、経緯台であるため、天頂付近の美味しいところは追尾できない限界があります。
3.パレット並走
3月13日ころ、ISSから不要になった補給艦パレットが分離されました。(やがて大気圏に突入するのでしょう)
動画の中に、雲の合間にほんの3秒間ISSと同方向へ飛翔する光点(添付写真左上端に微か)が認められました。分離されたパレットでは、と思います。
(小生twitter動画は編集で切れて残念ながら入っていません(^^; )
小さな光点はかなり先を飛翔しており、CMOSカメラの画角に最初は入っていませんでしたが、遠ざかっていくにつれ、画角に入るようになったのだと思います。
今後、人員交代や物資補給の際、並走の追尾観望が楽しめそうです。
4.AZ-GTi経緯台モード、何だかいろいろ動かしてみる
有線制御、無線制御、iPhone画面をPC画面にミラーリング、
レグルス導入、プレートソルブ
SharpCap,Caltes de Ciel
SkySafari,SynScanpro
ApowerMirror
PreviSat, Satellite Tracker,
ASIAIRpro
5.2021.3.17 :ケーブル・スパゲッティ
眼視印象の絵図:ISS西から東へ
最大高度40度くらい
倍率約30倍タカハシFC65
追尾開始1分前になぜかASIAIRproとAZ-GTi電源落ち。リセット、またも大慌て。半分失敗。
LANも含め全有線化したスパゲッティが原因か?
(機材不調の後日談:12ボルト電源とASIAIRproの受電端子の接続不良だったと思われます。思いもよらぬことでした。他のケーブルに交換したところ、改善しました。
熟成していない高機能化、複雑化は、信頼性が低下するものだと改めて感じ入りました。)
6.2021.03.18 空飛ぶマンボウ
機材が重く、まだ早い時刻であり、2度に分けて運搬するのですが、その間にいたずらされたりしないように、偉大なる奥様にリチウムイオン電池を運んでいただきました。
更に、小生は老化のため、このごろ特にトイレがこらえきれず、SOS電話し、自転車で機材見張り出張応援をこれまた奥様にお願いいたしました。
更には、機材撤収でも協力してもらいました。ありがとう。
いつものことですが、もはや、今まで以上に頭が上がりません。
今晩のISS
雲多し。ごく短時間かろうじて視認。昨日の方がずっと良く見えました。
ASIAIRpro、ルータ絶不調につき、シンプル構成で眼視only。
シリウスでワンスターアライメント。追尾スタート誤差1度。
SatelliteTracker, SynScan
ノートPC
7.2021.03.19: 初めて色彩を感じる
今晩のISS御絵描き
西側にいるときに、太陽電池パドルが暗い褐色なのに初めて気づきました。感激。
やがて全面まばゆい黄白色に変貌。
シンプル確実のため、昨日と同じくPCからのUSBケーブル1本だけ。
掩蔽について
この晩は、ISSが日本を縦断し、月を掩蔽する日でした。コースはかなり北なので、今回はパス。
素晴らしい熱意と蓄積と技量と機材の方々が、ど迫力の掩蔽映像をネットに掲載されております。
小生のような青二才とは異次元の素晴らしさです。
PreviSatのフランスサイトからダウンロードした正式版を用いることにより、太陽・月掩蔽の予報も、PC上はできました。しかしながら、精度は未確認です。(衛星トラッキング用のバージョンではエラーになりました。)
そのうちチャンスもめぐってくるでしょう。
(掩蔽予報テスト計算の例)
(了)
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