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2024年12月30日 (月)

2024年、何だか分からない振り返り。1年ぶりの投稿です。

  思いつくままに。

1 1月19日、手に汗握るSLIM月着陸。エンジン片方脱落しても一生懸命。

SpaceX社のStarshipもすごいけど、これもすごいと思いました。

Slimoonchakurchi

前日1月18日の月。shioliクレーターは写りませんでした。セレストロンC5。SV305はピクセルピッチがASI533よりも小さく、ウェーブレット処理で小さいものまで解像するみたいです。
Shiori

 

2.月の地質を知りたいと思いました。1月19の月、彩度あげあげ、ミネラル・ムーンです。セレストロンC5、ASI533MCP撮。

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3.FC65でISS眼視を楽しみました。iOs,Luminos proアプリ,SynScanproとAZ-GTiの組み合わせが便利でした。

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4.心身健康は大事。病室からの風景。やれるうちにやりたいことをやらないといけませんね。(だから機材が?)

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5.ペヤング220教が千葉県から広がり、ハマる。 

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6.衛星狂拡大教が日本を席巻する。

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7.金ちゃん1号2号。鏡筒熱流出入を穏やかにする。

実際の人工衛星では、サーマル・ブランケットは、繊維の網が裏に積層して入っていて、厚みがありまます。金色はアルミを裏に蒸着したポリイミド樹脂の色だそうで、金ではありません。

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8. KAGAYAさんの作品展で感激、涙する。横浜、6月

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9.MAKSY60の像に驚く。満月(7月21日)、同じくMAKSY60でISS(7月29日)

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10.8月、胎内星祭に行く。元気が大事さ。

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胎内への往き帰りに寄ることにしていた旧赤谷村のカフェが、事情で、つい先日の12月28日に閉店。寂し。

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11.アプリの進化、多様化努力を感じました。みんな良いものを作ってー。SharpCapのSharpSolveとかSynScanProのオートアラインとか、SynScanProのゲームパッドによる方向操作とか、どこまで一般化するでしょうか?

①SharpSolve自動導入は、AZ-GTi経緯台モードでも可でした。

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②Synscanproのオートアラインは、PCとCMOSカメラで健気に動きました。小生のスマホはカメラが非力なので使えません。

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12.イイノホールで初めて歌劇を経験する。宙歌さ~ん(*´▽`*)

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13.近づく紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3, Tsuchinshan-ATLAS)

①5月20日、こんなに小さかった。亜鈴状星雲と大きさ比較。MAK127,ASI533MCP直焦点、トリミングあり。

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②9月24日。明け方にやっと捉える。MAK127,ASI533MCP、直焦点、ノートリミング

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③全景10月12日、nikonD7100,ズームレンズ70mmf4。川向うは千葉県。

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④全景10月14日、自宅近くの公園で。D7100,70mmf4

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14.超拡大、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3, Tsuchinshan-ATLAS)。いろんな処理を試しました。核付近。(*´▽`*)わーい。

①10月12日の水星、金星、彗星頭部、同一スケール比較。MAK127、ASI533MCP直焦点、トリミングあり

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②自己流で等輝度的なもの

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③10月20日、堤防にて待ち構えるの図

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④10月20日、スタックのまま。MAK127直焦点、ASI533MCP、ライブスタック、トリミングあり。

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⑤10月20日、同じデータをウェーブレット処理、トリミングあり。

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⑥10月20日、同じデータを自己流の強調処理、トリミングあり。

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⑦10月20日、同じデータをRotational Gradient (Larson Sekanina Filter)処理。アーティファクトがあることを念頭に見てください。

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⑧10月12日と20日のLarson Sekanina filter処理、同一スケールでの比較。アーティファクトがあることを念頭に見てください。

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15.ヒコーキ、4発が好き。成田

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16.やるなら今でしょっ。えいっ。ぽちっ。Hα太陽望遠鏡ACUTER PHOENIX

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①磁力線にプラズマが貯まる。ムリムリムリムリ

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②ビキッ。切れたあ。ビューン

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③ドーン。ゴゴゴゴゴ

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17,小海町星フェス11月

①第2観望エリア。いろいろな方にお会いできました。ありがとうございました。

食い意地張って食べ過ぎました。ホテルのバイキング。

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②急に意識がなくなって、おかしいなあ。D50試作品、口径50mmアクロマート、F10.8。軽い軽い(*´▽`*)

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③D50で撮。SharpCap等でウェーブレット処理あり。

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18.土星食、双眼装置で全力観望。地球照に沈むのが荘厳でした。衛星も一つ(タイタン)見えました。写真は放置でほぼダメでした。

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19.セレストロンC5, サイトロンQBPフィルター、サイトロン0.75倍レデューサー、ASI533MCPの組み合わせで明るい天体をベランダ撮影。

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①トールの兜星雲。中心星はウォルフ・ライエ星だそうです。ものすごく明るくて、表面を吹き飛ばし中。短命で、やがて超新星爆発を起こすみたいです。

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②カニ星雲。超新星爆発の跡で、中心には中性子星(カニ・パルサー)が毎秒30回、すごいエネルギーを放ちながらビュンビュン回っているそうです。

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③らせん星雲。おっきいなあ。ガスが噴き出して、中心には白色矮星が。距離700光年。

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④クレセント星雲。これも中心星はウォルフ・ライエ星だそうで、かつて赤色巨星だったころに噴き出したガスと今噴き出している高速ガスが衝突して殻になっているらしいです。

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⑤ラグーン星雲。大きくてはみ出します。黒いグロビュールはやがて恒星になるのかもですね。

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20.筒生える

今年は2本増殖しました。PhoenixとD50です。贅沢を許してくれて、奥様、ありがとう。来年は買いません。

皆様、いろいろありがとうございました。新年が、平和で楽しく未来志向な良い年になりますように。

(おしまい)

 

 

 

 

 

2023年12月25日 (月)

2023年、天文ちょっと振り返る

2023年を振り返ります。

0.今年もありがとう、機材さん達。

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以前2022年サイトロンジャパン写真コンテストの賞を使って購入したMAXY60。高解像。

架台は、ベランダ用改造AZ-EQ AVANT

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TANZUTSU嬢。個性強し。

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レンズレスシュミット化NEWTONY君。改造で、球面収差、コマ収差感じません。

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テレスコ工作工房、青い微動雲台。DSP2023で入手。現在は、これをちょっと改造してガタを減少させています。

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1.(単なるご参考)架台導入と非推奨自己責任改造(SkyWatcher Star Adventurer GTi)

分解改造すると不保証です。ユーザーによる分解組み立て想定していない構造だと感じます。

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極軸を伸ばしました。左から、木製試作、迷人会工房様試作版、迷人会工房様製作「深々お辞儀君」

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極軸望遠鏡除去、コード延長、テレスコ工作工房様のユニバーサルベースに交換、等々

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子午線通過後20度くらいまでだった可動域を拡大しました。南向きベランダで、メリディアン・フリッピングをあまり気にせず運用できます。

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https://twitter.com/m87_jet/status/1629633026945851393

 

安価でシンプル、いろいろ使えるSA-GTiを1月に販売開始即ポチリました。例によって直ちに自己責任改造しました。ライブスタックがほとんどです。ライトな自分にとって使いやすく良い機材です。極軸調整がとても軽く快感。有線もWiFiもbluetoothも使えます。唯一、ディザーするにはちょっとバックラッシュ大きいと感じます。

AZ-GTiと較べて(較べるなっ。)赤道儀としてはずっと優れていると思います。

写真追及するマニアには、価格が上がりますが、より進化した、ステッピングモーターとハーモニックドライブの組み合わせが一般化しそうだな、と感じます。バックラッシュがほぼ無く反応の時間遅れが僅少だからです。大きめのピリオディックモーションは、オートガイド等のデジタルな制御と相性が良く、対応できると思います。同じ潮流で、さらにその次は、ダイレクト・ドライブ化でしょうか。今後はBTX AI4などで写真の処理は変わっていくかもしれませんが、基本性能も大事と思います。

一方で、クラシックでノスタルジックな機材も心地よくカッコよいなと思う自分がいます。

なお、これまでのAZ-GTiは、ジャンクを修理したりして、3台に増殖しました。多すぎ。でも人工衛星を追尾できますし、なんといっても軽量便利。

 

SA-GTi使用、明るいベランダでの撮影4枚。どれもライブスタックです。

西村彗星、FC65, ASI533MCP

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M33, セレストロンC5, ASI533MCP

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M1, セレストロンC5, ASI533MCP

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M27, セレストロンC5, ASI533MCP

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2.DSP2023の世界(5月)

DSP2023は双望会の流れを汲むものと思います。素晴らしい眼視の世界でした。場違いな小生でありますが、初めて参加させていただけました。眼のキラキラした造詣深い有名な皆様と、あまりにも工夫洗練された機材にワクワクでした。この世界が壊れず大切に残されるべきであると同時にこの世界を楽しむ層がもっともっと広くなって増えればよいな、と思いました。

いろいろな方の素晴らしくチューニングされた機材で、超絶高精細な太陽面を観望させていただけました。(夜は残念。天候いまいちでした。)津村師は皆にいろいろなご経験を伝授されていました。初めてリアルお会いできました。

すべての 運営の方々に感謝です。すばらしいプログラム盛りだくさんでした。双眼病にも感染しました。また、ラッキーなことに超新星SN2023ixf(前日に板垣公一さんによって発見)を教えていただき、撮影できたのも思い出です。

若い方々や女性も参加されていました。皆さま意欲的で素敵な方ばかりです。天文の裾野が広がれば、そこから何パーセントか、マニアックで素敵な新世代が生まれてきて、もっと遠くまで伸びていくのだと思います。そういう方々が増えていって欲しいな、と思いました。

津村師、超速ドブ組み立てを実演するの図

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元気! 〇見屋店長さん、初参加の方々、それを優しく?見守る主催側KさんHoshiimg_9611

 

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FC65, SA-GTi, 僅かな雲間にASIAIR極軸合わせ無し、ピント合わせ無し、無理矢理プレートソルブ導入

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3.胎内星祭り(8月)

星祭りは楽しく、貴重です。続けて欲しいです。ほんのちょっとですが運営事務局にカンパしました。

巨大有名66センチメートルドブソニアンのHさん、彗星撮影達人のWさんともお会い出来ました。津村師のご著作を入手できたのがとってもハッピーでした。天文リフレクションズ編集長様はじめ、Twitterなどで存じ上げていた方々ともお会い出来ました。ほんまかさんのブースにも伺いました。トミタさんPlaneWaveの動作を見ました。静か、高速。次世代が見えました。SVBONYさんのブースでは、ほんの僅かでしたが、他の方々と共にお手伝いさせていただきました。

最初の晩は、深夜少し晴れて、光軸が合った大きなドブソニアンとクリアな接眼レンズで、いくつかの星団や木星を楽しませていただけました。翌日は、余りにも暑くて体調不調。一晩で先に失礼しました。(健康は大事です。小海町星まつりは今年は不参加。来年こそは・・・)

 

お店いっぱい、熱い新潟県

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望遠鏡エリア

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津村師ご著作とブラックパンダさんのところで購入のアクロマートレンズ

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九州からはるばるTOMITAさん

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ほんまかさんの奥様作の花飾り。可愛らしく、妻へのおみやげにしました。

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参考:6月に行きました。ほんまかさんの群馬県赤城山のSS-Oneショップ。首都圏から仕事後にすぐ行けて機材試せる斬新なコンセプト。

新機材も開発連発、凄いです。

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4.丹羽 雅彦 氏 個展「時空を超えた贈りもの - 宇宙は不思議で美しい -」

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7月末、丹羽雅彦さんの作品展を拝見することができました。これも新しい潮流だと思います。時空の彼方から到着する光子の荘厳さに感激。


氏の物理現象への深い理解と同時に、独自の審美眼を感じたように思います。

別格のクオリティでした。敢えて星を消してモノクロ化した作品に端的にみられるように、強い自己主張があるのに、全く破綻が感じられません。宇宙空間に在る荘厳かつダイナミックな造形を大画面で伝える。それを実現しているのは、①捉えた光子の量・質が段違いであること、②非常に大きなデータを緻密最適に処理していること、③印刷も世界最高レベルであること、④自分なりに再構成しているのに、自然な画面にまとめる稀有な御才能・御感性、だと思いました。

大局的造形だけでなく、映り込む小さな小さな銀河にまで、しっかり可憐な美しさと愛情があるのです。投入された技術、コスト、労力、センスは、尋常ではないと思いました。

1000年後の未来には、2023年ころの重力の底から宇宙を見上げていた時代の宇宙芸術作品として美術館に展示されているのではないか、と思います。

 

5.双眼鏡

小生の双眼鏡は、キャノンの防振装置付きのものです。口径36ミリアクロマート12倍。けっこう色収差や非点収差を感じます。自分の眼球も悪いですしね。

口径を21ミリ程度に絞ると、光量は減りますが、光学系・眼球による収差がぐんと減少します。そのため、光量が大きい月面と木星ならば、程よい明るさでおどろくほど解像良く見えます。眼の劣化のため月面見るとモジャモジャが強くなりますが。若い眼のうちに見てね。

国際宇宙ステーションは、金星のようにとてもまぶしいです。なので口径を13ミリ程度まで絞ったところ、なんと太陽電池パドルが1枚判別できました。中国の宇宙ステーションも、点像ではないことが分かりました。

高倍率ですと視野内に導入維持するのが難しいですが、ISS観望は、高倍率防振双眼鏡の新しいチャレンジのひとつではないかと思いました。ISSは頭上近くを通るときは、木星の視直径くらいの大きさに見えますので、防振できればなんとか形状が分かります。2030年に運用終了、翌年大気圏へ、という予定みたいです。見るのは今のうち。

この双眼鏡は、数年前の天文再開時に購入したものですが、表面のゴム被膜が加水分解してねばねば不快になりました。機械は正常なのですが。そこで、ツイッターなどで教えていただいたように、無水アルコールで拭きし、さらにヘラで削ぎ落とすことでかなり除去できました。もっと経年変化に強い材質・構造にして欲しいと思いました。安くはない機材です。

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6.二重星

空の明るいベランダ観望では、二重星が、眼視・写真ともに楽しいです。SynScanProは二重星リストで導入しやすいです。

シリウス SV305,セレストロンC5直焦点, SharpCap動画を処理

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おひつじ座エプシロン星:木星とサイズ比較

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7.月面ミネラル・カラー

彩度を上げると、模様が見えます。地質の違いが感じられて新鮮。飛沫の飛散や溶岩?を感じます。

しばらく使わなかったSV305ですが、ピクセルピッチが2.9μで比較的小さく、SharpCap4.1でser動画撮影でsharpnessかけたり、RegiStax使ったりしています。2倍再サンプリングやウェーブレット処理で解像感も高めています。なお、つい最近、SharpCap4.1自体にもミネラルカラー強調機能が実装されたみたいです(未検証)。

コペルニクス

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アリスタルコスを青っぽく処理。左上のひし形部分はやや茶色を帯びます。

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8.ソフト・機材の激しい進化・競争

SharpCap4.1の進化がすごいです。最近は、SharpCap4.1利用が増えました。SharpSolve(=プレートソルブ機能)を最初から実装。惑星(月面)ライブスタックにウェーブレット処理など実装で高精細。もともとASIAIRよりも広い動画が撮れる。彗星核追尾。月面ミネラルカラー等々。毎週くらいに頻繁に修正・機能拡張しています。SharpCapは多機能で、調整項目が多いです。

他方、ASIAIRも、テストフライト版でSONYミラーレスへの対応。FUJI機への拡張も見えているような。対応架台も増える? 

AstroArtsはステラショット3とGearBoxが進化中みたいです。

SS-oneショップは、YouTubeで拝見していますと、機材のEQ-MOD対応やCMOS CAPTURE V2ソフトなど多方面同時に、ものすごい勢いで未来を見据えて開発中みたいです。

また、SkyWatcherのSynScanProが、Xboxゲームコントローラーで操作できるようになりました。アイピース覗きながらブラインドタッチ便利です。

みんなガンバレー。

ZWO/ASIAIR一強でなく、競争原理が働いてこそ、意欲的な製品が現れ、結果的にユーザーの利益になるのだと思います。

 

SharpCap4.1 木星ライブスタッキングのSharpening & Adjustments機能

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SkyWatcher SynScanPro, Xboxゲームコントローラーで操作できます。アイピース覗きながらブラインドタッチ操作。

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9. リンゴとアップルパイ(SeeStarは星まつりでしか見たことないですけど)

リンゴは、皮ごとかじると、ゴソゴソしますが、生の風味が鮮烈です。RAWでありFITSです。アップルパイを調理したければ、それは自分の技量です。美味しくできるときもあれば、失敗もあるでしょう。独自の味です。自分は、アップルパイはできません。せいぜい、やりすぎ焦げた焼きリンゴでしょう。他方、市販アップルパイは、ベーカリーさんがノウハウ込めたレシピでバターや砂糖、小麦、香料などと組み合わせて加熱、たくさん焼き上げます。元のリンゴの風味はうまく残っています。お店から買ってきて頬張れば、たいていの場合、いつでも安価簡単に「うまー♡」と幸せになれます。星まつりで見たことしかないですけど、SeeStarはベーカリー市販アップルパイではないでしょうか。

自分は自作もベーカリー市販品もどっちも好きです。

皆様、2023年、何かとお世話になりました。良いお年をお迎えください。♡

 

 

ZTF彗星 1月

AZ-GTi、セレストロンC5

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(了)

2021年8月28日 (土)

今日も全力GTi:経緯台専用チューン(スーピタ化)

*******改造は自己責任です。推奨ではありません。壊れることあります。メーカー保証が効かなくなるリスクが有ります。本稿は、皆様へ単なる「こーなった」という情報提供であります。*******

 

 

0.「あ”あ”あ”」

小生はAZ-GTiを4台経験しております。

現在稼働中は2台です。

たいへん楽しく、回転音や精度等がそれぞれ異なり、個性個体差が大きいモデルと思います。

 

1.わたしのAZ-GTiライフ

初号機:

購入後数か月で動かなくなり、無償交換対象。(シュミットさん、ありがとうございました。)唯一内部無改造。

ん十年前、就職して中古で購入した高橋D型は、2年前にCATさんへ旅立たせました。白鳥のように美しいすばらしい機械でした。

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2号機:めたりっこちゃん(フルスペック)

初号機の無償交換として到来。中から出所不明のネジが転がり出してきたのも思い出です。

水平回転ウォームギアを無謀な擦り合わせによりガタガタにしてしまう。過積載・酷使を経てお疲れになりました。引退し部品取り用の隠居生活です。リング4枚すべてをステンレス製に交換。

他にも改造多々。最も手を加えました。赤道儀としてだけでなく、経緯台としても使用しました。

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グリスと混合した研磨剤。これでウォームを削りすぎてガタガタになってしまいました。

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怒ってる、めたりっこちゃん

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何にでも使えます

ASIAIRproとの相性抜群

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いろいろな鏡筒がお友達

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ISSスマホ動画に挑戦

Opening 

 

 

3号機:めたりっこちゃん(ライトバージョン)

初号機初期不良交換と同時に、スペアとして購入したものです。リングは2枚を岩田製作所製のステンレス製に交換。

「ライトめたりっこちゃん」。

経緯台・赤道儀として酷使、痛んだので、1号機の良好な部品と合体して新生3号機状態です。ISS追尾機として大活躍。

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ISSを待つ

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ベランダにて

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4号機:マイルドめたりっこちゃん

VIRTOSOを我慢した反動で先ごろポチリました。

ISSをSatelliteTrackerで自動追尾する場合、接近するにつれ、各種誤差で視野からISSが急速にずれてくるので補正が必要です。しかし、PCアプリでの補正操作は目をアイピースから離す必要があり、困難です。実際は、アイピースを覗きつつ、鏡筒をフリーストップ経緯台的に僅かに動かして補正しつつ観望しています。

無改造では、軸のクランプフリー時の回転がかなり渋い個体だったので、今般、ISS自動追尾観望を主目的に、マイルド改造しました。

目指せ「スーピタ」!

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2.今回の作業風景

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水平回転軸のステンレスリングは、改造初日、グリスがあまりに少なすぎて、しばらく回転させると、ザリザリしはじめました。開けると、写真のように金属同士の摩擦界面がひどく荒れてました。

そこで、細かい紙やすりでリングや筐体やギアの荒れを丁寧に除去し、やや多く(それでも、ごく少量)の潤滑剤を塗布して滑らかにしました。

潤滑は、リチウム系グリスにグラファイト粉末混入したものです。(例によって、シャープペンシルの芯をカッターで削って作る粉使用)

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グリスが自分としては多めな分、クランプのストッピングパワーが小さくなるので、赤道儀としての使用には不向きです。経緯台専用チューンです。

垂直回転軸のスペーサーは、不織布のままですが、グリスをしみこませて、滑らかなスーピタ感を目指しました。

経験としては、経緯台では、水平回転軸だけスペーサーを交換(及び少し潤滑)するのが簡単でベストな選択と思います。また、上下回転軸のスペーサーは、たっぷり潤滑が良いと思います。この処方は、かつて、かなり昔にLambdaさんが岩田製作所さんの超剛金シムリングをご紹介し実践されていたように思います。素晴らしい分析・未来判断をされる方だと思います。

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3.結果

フリーストップでのスーピタ極めて快感です。小生所有のスコープテックZero以上と自負しております。

 

これにamazonで安価だったスティックPC(Samさんやnabeさんご購入と同種のものと思われます。)やRYOさんご使用のと同じ小型無線ルーターを付けています。機材をベランダに出して窓ガラス等で電波が弱くなる状況であっても、ルーターを室内にLANケーブルで伸ばすことにより、安定操作しています。

スティックPC(Win10pro)には、SynScanpro,SatelliteTracker,PreviSat,SharpCap,Cartes de Ciel,All sky plate solver,ASCOM関係のもの等を入れてあります。WiFi経由で、iPadでリモートデスクトップ経由で操作しています。なお、SatelliteTrackerにはWinPCが必要であり、また、経緯台運用になります。

SharpCapは、インストールした各種アプリをつなげて、経緯台モードであっても、プレートソルビング自動導入・導入誤差いっぱつ補正も可能で、とても便利です。

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”全てのAZ-GTiオーナーに福音あれ”

(了)

 

2021年5月19日 (水)

今日も全力GTi: スマホ動画、BGM付きにトライ

Opening

動画4本のダイジェスト版です

 

 

0.特に哺乳類においては、太古から眼と耳は大自然の中でサバイバルするために大変重要なセンサーであったと思います。

だからなんでしょうね。ドラムやみゅーじっくで軽快なリズムに乗って、小生のような爺さんにツイスト(ロスト文化)の如きダンスが惹起されちゃうわけです。あるいは叙情的な曲に涙ぐんだりしちゃうのです。

YouTubeにBGMつきで興味深い動画をUPされている方も散見されます。

いろいろトライしたくなりました。

以下、(TL;DR)かもしれませんが、多分、天文界には普通よりも多様な人が多いと感じますので書き記します。

YouTubeの該当動画のリンクも貼っておきます。よろしかったら飛んでご覧いただけると嬉しいです。

 (Too Long, Don't Read))

 

1.ツール進化

スマホの時代になり、昨年11月にとうとう機種変更して購入しました。

以来、明るい天体については、コリメート法による撮影が、意外と良く写ることが分かって来ました。

それは、静止画と動画双方について言えます。

ハード・OSの高性能化、多様で安価な外部アプリ(例えば、APPストア等にあるカメラアプリ)の供給の賜物でしょう。

さらに、ネット上のSNSプラットホームや動画プラットホームが進化し続けています。具体的には、小生が主に利用しているのは、Twitter(動画は140秒までみたい)とYouTubeです。(現状、LINEやFacebookは利用していません。clubhouse的な会話機能も整備されてきてるようですが、使ったこと全くありません。)

これらは、人間の脳髄身体の情動に親和性の高い、動画や音声を扱えますし、twitterは参加者相互のメッセージの伝搬とかやり取りが機敏です。リアルタイムで双方向な利用を望めば、ZOOMなどの選択肢もあります。YouTubeも10秒くらい遅れますが、会議にコメントなどできます。天リフ超会議など、楽しみです。

知的財産関係は複雑怪奇で制限多いですが、Youtubeなどで公開利用可能なライセンスフリーな音源も多くあります。

動画編集ツールも、無料でダウンロードできるものでも、そこそこ使えます。小生の場合、主にMicrosoftのMovieMakerです。マニュアルを読んだことありませんが、いじってるうちに、何となくだいたい使えるようになりました。

ブログという従来からの長文に適したチャンネルに加えて、TwitterとYoutubeというリアルタイムに近い俊敏なコミュニケーションのプラットホームが加わることで、相乗効果を以って機能するように感じます。Twitterの拡散性も注目に値します。

総合的に、netを利用する個人にとって、より多様な表現発信が可能になったと感じます。

 

2.BGM付きの天体動画

これまで曲付きのものを4つYouTubeに公開しました。

古いものから最新のものに向かって、リンクしておきます。

 

(1)クラビウスからへびつかい座θ星へ

月と恒星の接蝕の日、天候が悪くてだめでした。

iPhoneSE2のレンズ焦点距離は、EXIFでは4mm、F=1.8です。

静止画での画角は長辺70度以上ありそうですが、動画(16:9)の場合、画角は狭くなって長辺60度くらいでしょうか。

シュミカセの焦点距離は1270mmくらい、接眼レンズは9mmなので、倍率は140倍くらい。

また、この動画では、動画撮影の電子ズームが4倍くらい、動画のソフトウェア防振処理で1.2倍くらい。

型式的な倍率は、素に比べ、結局650倍くらいになりますが、月面は明るいので写ります。

北海道の牧歌的風景のイメージで選曲しました。

 

 

 

(2)大気の底から 月面Xの夜に

この晩は、比較的大気が落ち着いついていました。

屋根の庇近く、とても高い位置の月で、経緯台では追尾が苦しく、微動が難しかったです。

上下軸は1倍速を多用しました。水平回転軸は、それより早めにしました。

この晩は、架台の制御はiPADのSynScanproを用い、スマホで主画面を見ながら微動しました。

デジタルズームは2倍くらい、倍率は320倍くらいに達します。肉眼でアイピースを覗いたと仮定すれば、小生のような飛蚊症ではとても辛い高倍率です。

しかし、動画をPCモニターやスマホで見る場合にはほぼ気になりません。これは大きなメリットです。

選曲は、小生のガラにもなく上品優雅なものにしました。

 

 

 

(3)LIGHT SPEEDで行こう

動画のタイトルがLGHT SPEEDになっていて、誤りです。

しかし、Youtubeは、動画本体の差し替えをするとURLが変わってしまうので、直せません。逆に、原本性が保たれるメリットがあるとも言えます。

アルビレオ、木星、土星は、デジタル8倍ズームを多用しており、1200倍くらいと思います。

青い月は、4倍と8倍のデジタルズームを使用。

ISSは、視野内に確保するのが困難至極なため、デジタルズーム2倍くらいで、編集時にトリミングして1.5倍くらい拡大しています。かなり遠方低空の通過で、大気の揺れが大きいです。

選曲は、野口宇宙飛行士がISSで帰還近くなって弾いていらっしゃった、ショパンの「別れの曲」です。

 

 

 

(4)ISS(International Space Station) 2021 May 15

空は透明度が低かったですが、広範囲に晴れていました。ISSは、接近時には20~30秒角くらいに見えるはずです。

いつもの機器構成ですが、衛星追尾の場合は難易度が高いので、動画のデジタルズームは1.4倍に抑えました。

また、スマホのISO320、露光は最初1/11秒くらい、中途からエイヤっと1/124秒に短くしました。ホワイトバランスが不適正で、実際はもう少しオレンジ色が欲しいですが、撮ったママです。(ツールを持っていない)

名古屋方向から飛来です。強拡大の方々があの方角にもいらっしゃる。感慨深いです。

最速で衛星は毎秒1度くらい動きます。それに加え、最速毎秒数度も回転する水平軸の上で、倍率250倍、8×15分角くらいの視野内に捕捉し続けなければなりません。

小生の機材では、これまでの経験から、明らかに各種の要素の精度が不足です。

がんばろー。

 

主鏡のシュミカセに、電子ファインダーとして、ASI120MMS(CCTV用の50mmF1.4レンズ付き)を用いています。

光軸は念入りに主鏡と合わせます。光学式ファインダも危機管理として光軸合わせます。

主鏡のピントは、時間的余裕をもって前もって恒星で合わせます。しかし、小生のシュミカセは、もともと、どうやっても像がやや甘いです。

微振動のある木製ベランダです。体重でたわみます。が、架台の水平出しは極力念入りに行います。アライメントも、2スターで極力正確に行い、その後も本番までに調整繰り返しました。そもそも架台の機械的精度が高いとは言えません。

夕刻のパスは、薄明のため、準備が忙しいです。

PreviSatで再度最新の軌道要素(TLE)をnetからダウンロードし、SatelliteTracker用にCSV形式のファイルを生成します。

しかるのち、本番前に部分的に動作試験を行いました。

実は、ISSに10分ほど先立ち、天和も近い軌道のパスがありました。これも追尾しましたがとても小さく、点にしか捉えられません。

この晩は時刻接近した2つの飛来があり、十分なISS用の試験はできませんでした。

 

スマホの画面は室内デスクトップPCのモニター上にミラーリングしてあります。また、電子ファインダーは、ASIAIRpro経由でiPADでモニターしす。

接近時初期導入は、電子ファインダー(写野は3度くらいか?)の十字線の真ん中にISSが来るように、PC上のSatelliteTrackerの操作画面の微調整ボタンをマウスで連打して行います。

次に、PCモニタ上のスマホをミラーリングした画面を見ながら、ISSが撮影画面内から外れないように、やはりSatelliteTrackerの微調整ボタンを連打します。1パルス当たりの移動距離も3分角くらいから1分角くらいに適宜変えながら行いました。

衛星が天頂に近づくと、経緯台であるがゆえに数百倍速の勢いでモーターが回り、輪をかけて機械精度誤差が目立ち、クリティカルな追尾修正が必要です。困難な中、がんばりました。もっと素早い運動神経が欲しいです。

より高精度・高速な架台が望ましいですし、あるいは、赤道儀状態での自動追尾システムをご使用の方であれば、天頂付近は高精度に追尾できるはずです。(他方、極軸方向付近が追尾の弱点になるでしょう。)

パルスでの追尾修正を行うと、駆動系含む望遠鏡全体の弾性により共鳴し、パルス1個加えるごとに、回転しながらも数ヘルツくらいの振動が発生します。所有機材の限界です。

悪あがきに、ウェイト軸を(砂がなかったので)砂利をいれたペットボトルに貫通させ、短時間での振動減衰を狙っていますが、あまり効果は感じられません。数ヘルツ付近で効率的に減衰するようになんらかの対策(ダンパーとか共振に対するチューニングなど)が必要と思われます。

BGMには、体がリズムに合わせて動きそうな軽快なものにしました。

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2021年3月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で見る:ここ10日間ほどのまとめ

 

0.ここ10日間ほどの、Twitterへの投稿のまとめと補足です。

Iss_mc2

 

1.2021.03.14 AM04:36-04:38 : 雲上を行くISS

この晩は、ベランダで念入りに水平出しとスリースター・アラインメントを行いました。

アラインメントが良く取れたのでしょうか、格段にトラッキング精度が上がりました。

補正無しで最初から最後までアイピース視野内にとどまりました。小生の機材程度で可能になるとは、時代の進化だと思います。

眼では感じない暗い状態から、CMOSカメラには写っていました。

twitterの記事はこちらです(動画)

Youtube動画はこちら

3014

 

2.2021.03.14:  印象の御絵描き

印象の御絵描き添付します。

幾多の方々による素晴らしい写真と異なり、絵画の正確性はとても怪しいです。

視神経・脳による事象認識は不思議です。が、それが良いところでもありましょう。

小生は、当面は、生の記憶を脳裏に、心に、留めたいのです。

 

20210314iss

残念ながら雲が多く、細かい形状は確認できませんでした。

しかし、高精度の機材でうまく調整し、惑星撮影の技法を応用すれば、高解像写真撮影が期待できると感じました。

ただし、経緯台であるため、天頂付近の美味しいところは追尾できない限界があります。

 

3.パレット並走

3月13日ころ、ISSから不要になった補給艦パレットが分離されました。(やがて大気圏に突入するのでしょう)

動画の中に、雲の合間にほんの3秒間ISSと同方向へ飛翔する光点(添付写真左上端に微か)が認められました。分離されたパレットでは、と思います。
(小生twitter動画は編集で切れて残念ながら入っていません(^^;  )

小さな光点はかなり先を飛翔しており、CMOSカメラの画角に最初は入っていませんでしたが、遠ざかっていくにつれ、画角に入るようになったのだと思います。

今後、人員交代や物資補給の際、並走の追尾観望が楽しめそうです。

20210314palet

 

4.AZ-GTi経緯台モード、何だかいろいろ動かしてみる

有線制御、無線制御、iPhone画面をPC画面にミラーリング、

レグルス導入、プレートソルブ

SharpCap,Caltes de Ciel

SkySafari,SynScanpro

ApowerMirror

PreviSat, Satellite Tracker,

ASIAIRpro

Test11

 

5.2021.3.17 :ケーブル・スパゲッティ

眼視印象の絵図:ISS西から東へ

最大高度40度くらい

倍率約30倍タカハシFC65

追尾開始1分前になぜかASIAIRproとAZ-GTi電源落ち。リセット、またも大慌て。半分失敗。

LANも含め全有線化したスパゲッティが原因か?

(機材不調の後日談:12ボルト電源とASIAIRproの受電端子の接続不良だったと思われます。思いもよらぬことでした。他のケーブルに交換したところ、改善しました。

熟成していない高機能化、複雑化は、信頼性が低下するものだと改めて感じ入りました。)

20219317_iss 20210317_img_3341-1

 

6.2021.03.18 空飛ぶマンボウ

機材が重く、まだ早い時刻であり、2度に分けて運搬するのですが、その間にいたずらされたりしないように、偉大なる奥様にリチウムイオン電池を運んでいただきました。

更に、小生は老化のため、このごろ特にトイレがこらえきれず、SOS電話し、自転車で機材見張り出張応援をこれまた奥様にお願いいたしました。

更には、機材撤収でも協力してもらいました。ありがとう。

いつものことですが、もはや、今まで以上に頭が上がりません。

 

今晩のISS

雲多し。ごく短時間かろうじて視認。昨日の方がずっと良く見えました。

ASIAIRpro、ルータ絶不調につき、シンプル構成で眼視only。

シリウスでワンスターアライメント。追尾スタート誤差1度。

SatelliteTracker, SynScan

ノートPC

Iss20210318 Img_3370_iss

 

7.2021.03.19: 初めて色彩を感じる

今晩のISS御絵描き

西側にいるときに、太陽電池パドルが暗い褐色なのに初めて気づきました。感激。

やがて全面まばゆい黄白色に変貌。

シンプル確実のため、昨日と同じくPCからのUSBケーブル1本だけ。

 

20210319_iss Img_3372_trm

 

掩蔽について

この晩は、ISSが日本を縦断し、月を掩蔽する日でした。コースはかなり北なので、今回はパス。

素晴らしい熱意と蓄積と技量と機材の方々が、ど迫力の掩蔽映像をネットに掲載されております。

小生のような青二才とは異次元の素晴らしさです。

PreviSatのフランスサイトからダウンロードした正式版を用いることにより、太陽・月掩蔽の予報も、PC上はできました。しかしながら、精度は未確認です。(衛星トラッキング用のバージョンではエラーになりました。)

そのうちチャンスもめぐってくるでしょう。

 

(掩蔽予報テスト計算の例)

Test_transits_20210319_20210531

 

(了)

 

 

 

2021年3月12日 (金)

M87JET氏のハードボイルドな朝

文中説明や理解に誤りがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

衛星トラッキングは、機材やアプリ等に損傷を与えるかもしれません。自己責任です。

 

1.序

「はあはあ。」

「はあはあ。 ずびずび。(鼻水をすする音)」

住宅街の路上、午前4時。白いLED街灯に照らされた黒い人影。分厚いパーカー姿。寒がりのようだ。

人影は、硬いひらべったい機械とカオス状態の電線群が入った黒いリュックを背負い、前には何やら大きめの三脚と装置一式を抱えている。架台のごとく過積載である。

肩と腕の痛みに力尽きるようで、数メートル進んでは行軍を休止する、永遠のような様が見える。

パンダ模様の小型の架台には、白い筒や赤い缶がついているようだ。

パトカーは来ないのか?

そういえば、ここ、茨城県南部では、いくつかの自治体に対し本日3月11日午後2時過ぎ(震災発生時刻)に庁舎や駅を爆破すると予告があったそうだ。なんてこったい。

**********

たどり着いた公園で、人影は三脚架台一式をそっと着地させた。

人影は、更にもう一往復して、500ワットアワーのリチウムイオン電源をえっちらおっちら運んだ。

旧いノートパソコン、レンズヒータ、冷却カメラ、その他機材すべて動かすとこれでも5時間くらいしか持たないのだ。

機材を広げると、水準器を照らしながら、三脚の長さを微調整している。

やがて、モーターの駆動音がする。

「ツースター・アラインメント」とかつぶやきながら忙しい。

PC画面とスマホの灯りが顔を照らした。少しは人生に苦労した?かのような、まぬけな顔が見える。

自分では初老の紳士と思っているらしいが、妻によればとんだ誤認識であるらしい。

 

2.「ズズッ」「ああっ。」「ガシャ。」「うわあん!」( ゚Д゚)

三脚の伸縮部の締め方が甘かったのだ。一式あえなく地面に横たわり、なにやら赤い缶の一式がアルカスイス板もろとも外れ、ころがっている。

(教訓:締めなどの基本動作はしっかり。後悔先に立たずです。)

***********

男は、なにやら殺気立った手際で土煙を挙げながら飛び回り、再組立てや各種光軸・架台の水平合わせ、動作確認を行っている。

ほどけた靴ひもが引っかかったようで、転びそうになっているのが自業自得である。早朝出勤の方々、ごめんなさいね。

ISS(国際宇宙ステーション)の飛来時刻があと30分。一刻も猶予がならない。

(野口宇宙飛行士も、ISSで必死で太陽電池支持部をネジ留めしてたんだ。がんばれ、爺さん。)

ワン・スター・アライメントにとどめる。光軸合わせも不十分、水平出しも地面の芝の弾性で落ち着いていないが、次の作業に移ろう。

スマホにノートPCをテザリングし、ネットに繋いで最新の軌道要素をダウンロードしようとする。繋がらない。なぜだ?

僕って焦ってますか?

こうなったらわり切りだ。オフラインで決行だ。昨日夕刻にアプリのPreviSatでダウンロードした軌道情報TLEファイルが、十分新しいものかどうかわからないが、それを使うまでだ。CSVファイルを生成してセットする。

*******************

 

3.深呼吸をし、ポケットの龍角散喉飴をひと粒口にする。

アプリのSatellite TrackerでISSをトラックするテストを数分間行った。

フライ・パスはほとんど垂直に登ってくるようだ。

スマホに表示されたASIAIRproのVIDEO画面で、ゲインや露光時間を調節する。10flopsくらいになるように調整。

よし、本番スタート。自動でのTracking開始まであと5分。


*******************

 

4.ほどなくして屋根から橙色のISSが現れる。AM5:19ころ。

CMOSカメラの画面の中心からはずれている。眼視の視野にも当然入っていない。

あまりよい方法ではないが、架台を少し手動で調整し眼視視野に入れる。

(小生のAZ-GTiは、高剛性かつ弱くクランプかけた状態で手動調整しやすいように、シムリング交換改造・摺動摩擦調整してあります。)

Issshutugen

 

5.順調にTRACKING。速い!

動画はこれ。Yutube

 

Isstrack_20210312154801 

 

 

6.眼視印象

CMOSカメラでの広角(といっても7×4度くらい)撮影と同時に、高解像きわまるFC65で眼視。アプローチしてくる印象の絵です。

とても明るくまぶしい。視野導入を考慮し倍率は30倍にとどめたため、細部は見えませんが、視野内にほぼ静止。息をのむ感覚でした。恒星が視野内を吹っ飛んでいく。

これが秒速8キロなんだ。

 

Issvisuapimp

 

7.急速回転中に天頂ISSを見上げた

あっというまに迎え角が大きくなり、AZ-GTiの追尾速度限界。架台が南東へ向けて急速回転開始。

「ぴががーじじゅいーー」と言って数百倍速。

このときまでは、モーターがアプリの急速回転の指示に追従しきれずに脱調しているものと誤解していました。しかし、そうではありませんでした。

ISS再追尾へ向けて正常制御され全力で回っているのでした。

ぐわんばれ、壊れませんように。

Kaiten_nx2

 

8.急速回転している間、じっと天頂のISSを裸眼で見上げていた。

あそこに宇宙飛行士達がいる。世界中の地表に支えている人々がいる。

すばらしいスピードで飛んでいく。

 

9.さらばじゃ

(このトラッキングシステムは天頂は不得手です。経緯台の相(さが)です。(仰角60度くらいまでのパスが得意だと思います。))

回転後、びたっと、かなりの精度でISSのTrackingが再開されました。

急速に南東に遠ざかり、朝焼けの空に溶け込んでいきました。

FC65で眼視再開しましたが、短時間しか視野に入れられませんでした。近づいてくるときの方が見やすかったです。

Asayake

 

10.当日機材風景です。

使用機材アプリ
AZ-GTi(改造)、FC65(眼視約30倍)
PreviSat, Skywatcher SynScan Pro, SkyWatcher Satellite Tracker Application Version 0.18,
ZWOASI533MCpro, AF-S DX Nikkor 35mm F/1.8G絞り開放 ひとこま当たり露光50ミリ秒
ASIARproでVIDEO撮影

ノートPCを架台に有線接続(SkyWatcher USB dongle)

CMOSカメラ→ASIAIRpro→Wifiルータ→iPhoneで画像記録(RYOさんの記事参考に、GL-AR300M-EXT無線ルーター使用)

Img_3304

 

 

11.衛星トラッキングについてのメモ

(1)参考になるオーストラリアの方の動画:インストール、操作

New Sky-Watcher software makes Satellite tracking easy - a brief set up

 youtu.be/E1TbbuHixaA 

(2)小生の初めてうまく撮影できた例

動画例:ハッブル宇宙望遠鏡(光度3等級)

(3)アプリPreviSatは衛星の軌道情報(TLEファイル)やいろんな衛星のリスト(txtファイル)をネットからダウンロードし、衛星位置情報の.CSVファイルを生成します。他にも軌道予測、月を掩蔽する予測、軌道状態アニメといったいろんな機能あります。

アプリSatelliteTrackerは.CSVファイルに従ってWindows版SynScanproを操作して架台を制御し衛星をトラッキングします。

 

画面コピー:室内での模擬ISSトラッキング:デスクトップPC:3月5日

Evaa

 

衛星トラッキング:メモ1

PreviSatは、SkyWatcher社のSatelliteTrackerのダウンロードに含まれる特別試験バージョンver.4.4.0.1(画面上は4.1表示)が必要です。衛星位置情報CSVファイルを生成するためです。他のバージョンはこの機能が見当たりません。

ぽんにゃんさんのおっしゃる通り、SatelliteTracker 0.19と新しいWindows用SynScan pro 1.19.0も必要とされています。Synscanpro制御 のために、スマホとWindows間で座標やアラインメント情報を共有・同期するためだと思います。)

SkyWatcherのアプリダウンロードページ

http://skywatcher.com/download/software/synscan-app/

 

衛星トラッキング:メモ2
インターネット環境必須です。なぜなら、軌道情報(TLEファイル)は、最新が望ましく、また、Hubble望遠鏡は、小生の場合、視界に入る直前にならないとTLEが入手できなかったように思われたからです。

(なお、トラッキングはインターネットに対しオフラインでも可能ですし、自分も緊急性や状況に応じてそうしています。ステーションモード等、機材の繋ぎ方はいろいろあると思います。)

 

衛星トラッキング:メモ3
txtはvisualが良いです。しかし、他にもstarlink.txtとか面白いのが多々あります。例えば、starlinkの2200から2208なんかは、今、トレイン状態なんじゃないでしょうか。(さらに、また新しく打ち上げられましたね。)

 

衛星トラッキング:メモ4
PreviSatを開くときにSVSVMLPOST.htmlが見つからない旨のようなエラーメッセージがでますが、無視します。ISSのマニューバー要素?と思いますが、今はこのリンクでは提供されなくなったのではないでしょうか。

 

衛星トラッキング:メモ5
小生は自分の位置情報を秒まで正確に入れています。
少しの違いでも、見かけの衛星位置は大きく異なります。

(あ、大きく異なるのは衛星が近い(天頂付近)の場合の話です。ISSの場合、自分の座標1分違うと衛星位置15分くらいずれるんじゃないでしょうか。)

(PreviSat で現在地変えたり新設すると落ちます。仕様でしょう。(^^)/)

 

衛星トラッキング:メモ6
SatelliteTrackerの下の方にTracking Position Offsetの十字ボタンがあります。便利そう。小生は、まだ使えていません。キーボードの矢印と繋がって入るようですが、規則性がつかめません。ゲームコントローラー(ヌンチャク等)で操作できないかな?

(ぽんにゃんさんのおっしゃる通りこれで微調整する設計です。)

小生もやってみましたが、小生の機体は工作失敗のために傷だらけでして、上下動のバックラッシュがちょー特大でして、まだうまくいってません。(^^;  )

 

衛星トラッキング:メモ7
SatelliteTrackerをconnectすると、SynScanproAppは制御をSatelliteTrackerに移してしまうみたいで、人間はSynScanで鏡筒方向微調整することができません。そのためにAdjust Offsetがあるのだと思います。

 

衛星トラッキング:メモ8
衛星トラッキングはとっても面白いので、小生のような老人ではなく、いろんな方がいろんな利用方法を編み出していってほしいです。アプリも進化して欲しいです。健闘を祈ります。
取り敢えず、以上。
(*^^)v

(了)

2021年2月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)望遠鏡で形状見えた

1.ISS、形が見えたぜ!

写真は無いので印象を絵にしました。

ISS:2021年2月18日05:45ころ、近所の公園。

光点が西南西から接近してくる。最初はゆっくり。

初めて形状を肉眼認識。近所の公園にて。

アルファベットのHの形。とても明るい。最初は眼のピントが合っていないのかと思いましたが、太陽電池パドルでした。

必死で微動ノブを回す。急激に速くなる。視野内保持困難に。ロスト。再導入失敗。

機材はセレストロンC5,倍率50倍,AZ-EQ AVANT手動追尾(フリーストップ及び微動ノブ併用追尾)

衛星のコースを事前に調べておき、極軸を大きく傾けて、ほぼ極軸の回転だけで追えるように設置しました。

 

現場でイメージトレーニングやシミュレーションも繰り返しました。

犬の早朝お散歩の方には、間違いなく怪しく映っただろうなー。

なお、小生の機材は、極軸は相当程度滑らかにフリー回転するように改造調整してあります。赤緯軸は、硬いのでノブでの微動が不可欠です。

Iss20210220_0547

Img_2758_

 

2.ISS追尾撮影について

ISSの撮影について、youtubeのBosque Ricoさんのチャンネルに、加藤純一先生の入門向けの動画が掲載されています。

大変参考になりました。長大な屈折鏡筒を振り回す方法や、フリーストップ状態で赤道儀追尾などが説明されています。

国際宇宙ステーションの撮影方法 ~望遠レンズ&屈折天体望遠鏡による入門編~ Eng. How-To shoot the ISS with Telescope

なお、眼視ということと自分の現有機材の特性にも配慮しつつ、小生の場合は、主に改造AZ-EQ AVANTを用いています。

前回記事:「ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく」

何度も試行錯誤し、また、航空機追尾の練習を日夜延べ30機ほどしました。

Img_2680_20210222113701

 

3.他の機材や方法も試してみました。

(1)サイトロン(スコープテック)ゼロ

昔の箱型VOLVOのようなイメージです。入手後日が浅いためかもしれませんが、粗動・微動に幾分強めの力が要る状態です。

粗動でフリーストップ的に用いる場合、ISSが1000km以上遠方の低高度を移動するときには、超微速でぬめーっ、じわーっと、重いけれども独特の滑らかさで動いて、AZ-EQ AVANTよりもうまく追尾できました。

他方、接近してくると、速い動きに対しては、小生の能力では軸が渋いうえノブを回すのも追いつかずうまく追従できませんでした。

また、経緯台モードでは、上下と左右の動きの融合が難しかったです。

頭上近くを通過するときに架台を使うならば、赤道儀形式かなあと思います。

(加藤先生のyoutube動画に、赤道儀を使用する説明があります。)

Img_2774_

 

(2)鏡筒を担ぐ

加藤先生の動画では、写真撮影の場合、長大で回転モーメントの大きな屈折鏡筒をよいしょっと振り上げれば、相当に良さげです。

しかし、小生の場合、目的が眼視であるうえ、腕・肩の痛みがあり、機材も異種、状況が異なります。

でも、なんちゃってバズーカ砲変形スタイル・M87JETコンセプトモデルやってみました。

Img_2768_ Img_2767_trm

窓外の遠景で試しますと、眼視では、もっともっと大きな慣性モーメントが必要と思います。例えば、伸ばしたステンレス製物干竿の前後に適宜の重量配分のレンガを結び付け、座布団で肩に載せれば、なんとかなる予感も持ちました。

しかし、物干竿による実践は、ベランダではつっかえるし、公園ではお子様やお母さん・お父さん方からの集団的視線が予測され、変態過ぎるので、やめておきます。

また、竿に望遠鏡を縛り付けて、竿の先を物干し台に引っ掛けてISSを追尾するという方法も妄想されるところです。

高速シャッターが切れる写真撮影よりも眼視は画像認識に長時間の安定追尾が必要と思います。より困難かもしれません。

 

ああ、疲れた。

 

4.おまけ:

2月16日、爆弾低気圧一過、桜色の天の川。
サイトロン コメットBPフィルタ
昔のデジイチのキットレンズ広角端18mm
絞り開放固定(f3.5)、60秒20枚ライブスタック
ASI533MCpro
朝5時、自宅。肉眼では全く見えません。

Stack20_light_antares_600s_bin1_cnx

Img_2757

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年2月10日 (水)

ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく

Twitter等における素晴らしく高解像のISSの写真や動画に驚いています。

手元の機材で、今後、ゆるーく挑戦したいと思います。(妄想)眼視でISSの太陽電池パネルを確認したいです。

おおまかに、トラス長100m×太陽電池パネル幅70m,高度400km,秒速8kmくらいらしいので、真上に来れば、最長およそ満月の40分の1,移動速度は毎秒1度くらいと思います。機体は、トラスの方向居住部の軸方向が飛行方向に一致、太陽電池パネルが概ね太陽に向くように制御してるようです。

九州の方の飛翔であれば、ここから1500kmくらいあるので、見える大きさも移動速度も真上の約4分の1。茨城県からも見えるはずです。

 

1、2月7日:速すぎ!:失敗

Img_2671

かなり迎角高いところを通過。事前に大まかな軌跡を予想し、軸を大きく傾けました。

極軸の回転だけで、天頂含め比較的軌跡近くを追尾できるように企図しました。フリーストップ、スーピタ改造AZ-EQ AVANT(過去記事)で狙います。

屋根から上方に現れた物凄い速さの光点を必死で5倍ファインダーに捉え、次いで主鏡のセレストロンC5(正立プリズム使用。倍率30倍。サイトロンさんの安価なプローセル40mm。視野40度くらい?)で確認しようとしました。

しかし、近視の小生は事前にピントを合わせるのを失念し、悲しいかな、ドーナツ型に見えるばかりで、雲間の短時間の飛翔ではピントを合わせ直す間はありませんでした。

また、主鏡の視野から外れると、ファインダーで再導入しないと、戻れません。タイムロスです。慌てまくりでした。

結果、玉砕。でも、ワクワクしました。やれそうです。

なお、小生の機材では、極軸のみ、シムリングをステンレス製に交換しており、最近開腹して、回転を極力軽くて滑らかに再調節したのですが、それでも、体感上、静止状態と滑り状態の切り替わり時に抵抗が瞬間的に大きくなり、階段状の追尾になり、不快です。摺動の持つ特性のひとつでしょうか。

 

2.2月9日、低空の九州方向:見えた!

Img_2674

種子島付近を飛翔します。今度は、距離が約4倍。遥かに追尾容易なはずです。

最高迎角16度。

2月8日と同じ機材ですが、接眼レンズは、使い慣れたC5付属のプローセル25㎜。50倍。

AZ-EQ AVANTは、経緯台モードに近い設置ですが、15度くらい、九州方向がもち上がるように水平回転軸を傾けました。

南は地平線15度くらいまで雲が出ていましたが、北から西南西にかけては10度くらいまで雲が幾分低くなりました。

屋根から現れた黄橙色の光点を約1分間、雲に突入しうすぼんやりとなり見えなくなるまで、追尾できました。

フリーストップの追尾もできましたが、やはり階段状になり、不快感がありました。

2軸の手動回転微動ハンドルによる追尾も試しましたが、この方が階段が少なく、滑らかに追尾できました。

ISSは、事前にピント合わせで観察していた恒星とはっきり異なり、点像ではなく大きさがあり、少しだけ上下に伸びた楕円状に見えました。

おそらく、眼視でのISS形状確認は、写真撮影よりも困難と感じました。移動が速すぎます。究極的には、モーターコントロールが好適と思います。(技術無いですけど。)

 

3.旅客機で練習する

Img_2680

高度8000mくらいかな? 偏西風に乗って北米方向。速い速い!

 

サイトロン AZ-ZERO

Img_2699  

羽田空港へアプローチする旅客機を追尾しました。

サイトロンさんのAZ-ZERO(スコープテック ZERO)は、フリーストップ状態では、上下上下、水平、動き渋いですが、力をじわっと加え続けると、ぬめーっと上質に回転します。

滑らかなので、階段動作無しに追尾できました。AZ-EQ AVANTよりも、総合的に良さげな予感を持ちましたが、近々のISS通過は、迎角が大きい日があり、天頂付近に無理があります。

そこで、大きく軸を傾けてみました。

Img_2708 Img_2702

赤い丸は、奥さんからもらった義理チョコの包装紙を丸く切って張り付けた夜間視認性向上兼魔除けシールです。

Flightradar24で待ち伏せし、天頂付近を通過したアシアナ航空機等を2回狙いましたが、雲も出てきて、導入にもたつきます。多くの練習が必要なことが分かりました。純然たるフリーストップ経緯台形式での導入の方が、天頂は問題あるけれども、直感的に導入しやすいと感じました。

 

4.いろいろな可能性:不可欠なのは練習、習熟。

 

ZERO:写真の3種の架台の中で最もねめーっと滑らかで適しているかもしれませんが、まだ実戦してません。

AZ-EQ AVANT:手動微動ハンドルでそこそこに使える。極軸角度変えやすい。

AZ-GTi:まだ試していません。

 

Img_2713

 

5.おまけ

本日のタンポポ

Img_2698

(了)

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