ISS(国際宇宙ステーション)望遠鏡で形状見えた
1.ISS、形が見えたぜ!
写真は無いので印象を絵にしました。
ISS:2021年2月18日05:45ころ、近所の公園。
光点が西南西から接近してくる。最初はゆっくり。
初めて形状を肉眼認識。近所の公園にて。
アルファベットのHの形。とても明るい。最初は眼のピントが合っていないのかと思いましたが、太陽電池パドルでした。
必死で微動ノブを回す。急激に速くなる。視野内保持困難に。ロスト。再導入失敗。
機材はセレストロンC5,倍率50倍,AZ-EQ AVANT手動追尾(フリーストップ及び微動ノブ併用追尾)
衛星のコースを事前に調べておき、極軸を大きく傾けて、ほぼ極軸の回転だけで追えるように設置しました。
現場でイメージトレーニングやシミュレーションも繰り返しました。
犬の早朝お散歩の方には、間違いなく怪しく映っただろうなー。
なお、小生の機材は、極軸は相当程度滑らかにフリー回転するように改造調整してあります。赤緯軸は、硬いのでノブでの微動が不可欠です。
2.ISS追尾撮影について
ISSの撮影について、youtubeのBosque Ricoさんのチャンネルに、加藤純一先生の入門向けの動画が掲載されています。
大変参考になりました。長大な屈折鏡筒を振り回す方法や、フリーストップ状態で赤道儀追尾などが説明されています。
国際宇宙ステーションの撮影方法 ~望遠レンズ&屈折天体望遠鏡による入門編~ Eng. How-To shoot the ISS with Telescope
なお、眼視ということと自分の現有機材の特性にも配慮しつつ、小生の場合は、主に改造AZ-EQ AVANTを用いています。
前回記事:「ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく」
何度も試行錯誤し、また、航空機追尾の練習を日夜延べ30機ほどしました。
3.他の機材や方法も試してみました。
(1)サイトロン(スコープテック)ゼロ
昔の箱型VOLVOのようなイメージです。入手後日が浅いためかもしれませんが、粗動・微動に幾分強めの力が要る状態です。
粗動でフリーストップ的に用いる場合、ISSが1000km以上遠方の低高度を移動するときには、超微速でぬめーっ、じわーっと、重いけれども独特の滑らかさで動いて、AZ-EQ AVANTよりもうまく追尾できました。
他方、接近してくると、速い動きに対しては、小生の能力では軸が渋いうえノブを回すのも追いつかずうまく追従できませんでした。
また、経緯台モードでは、上下と左右の動きの融合が難しかったです。
頭上近くを通過するときに架台を使うならば、赤道儀形式かなあと思います。
(加藤先生のyoutube動画に、赤道儀を使用する説明があります。)
(2)鏡筒を担ぐ
加藤先生の動画では、写真撮影の場合、長大で回転モーメントの大きな屈折鏡筒をよいしょっと振り上げれば、相当に良さげです。
しかし、小生の場合、目的が眼視であるうえ、腕・肩の痛みがあり、機材も異種、状況が異なります。
でも、なんちゃってバズーカ砲変形スタイル・M87JETコンセプトモデルやってみました。
窓外の遠景で試しますと、眼視では、もっともっと大きな慣性モーメントが必要と思います。例えば、伸ばしたステンレス製物干竿の前後に適宜の重量配分のレンガを結び付け、座布団で肩に載せれば、なんとかなる予感も持ちました。
しかし、物干竿による実践は、ベランダではつっかえるし、公園ではお子様やお母さん・お父さん方からの集団的視線が予測され、変態過ぎるので、やめておきます。
また、竿に望遠鏡を縛り付けて、竿の先を物干し台に引っ掛けてISSを追尾するという方法も妄想されるところです。
高速シャッターが切れる写真撮影よりも眼視は画像認識に長時間の安定追尾が必要と思います。より困難かもしれません。
ああ、疲れた。
4.おまけ:
2月16日、爆弾低気圧一過、桜色の天の川。
サイトロン コメットBPフィルタ
昔のデジイチのキットレンズ広角端18mm
絞り開放固定(f3.5)、60秒20枚ライブスタック
ASI533MCpro
朝5時、自宅。肉眼では全く見えません。
(了)
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