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ZERO

2021年2月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)望遠鏡で形状見えた

1.ISS、形が見えたぜ!

写真は無いので印象を絵にしました。

ISS:2021年2月18日05:45ころ、近所の公園。

光点が西南西から接近してくる。最初はゆっくり。

初めて形状を肉眼認識。近所の公園にて。

アルファベットのHの形。とても明るい。最初は眼のピントが合っていないのかと思いましたが、太陽電池パドルでした。

必死で微動ノブを回す。急激に速くなる。視野内保持困難に。ロスト。再導入失敗。

機材はセレストロンC5,倍率50倍,AZ-EQ AVANT手動追尾(フリーストップ及び微動ノブ併用追尾)

衛星のコースを事前に調べておき、極軸を大きく傾けて、ほぼ極軸の回転だけで追えるように設置しました。

 

現場でイメージトレーニングやシミュレーションも繰り返しました。

犬の早朝お散歩の方には、間違いなく怪しく映っただろうなー。

なお、小生の機材は、極軸は相当程度滑らかにフリー回転するように改造調整してあります。赤緯軸は、硬いのでノブでの微動が不可欠です。

Iss20210220_0547

Img_2758_

 

2.ISS追尾撮影について

ISSの撮影について、youtubeのBosque Ricoさんのチャンネルに、加藤純一先生の入門向けの動画が掲載されています。

大変参考になりました。長大な屈折鏡筒を振り回す方法や、フリーストップ状態で赤道儀追尾などが説明されています。

国際宇宙ステーションの撮影方法 ~望遠レンズ&屈折天体望遠鏡による入門編~ Eng. How-To shoot the ISS with Telescope

なお、眼視ということと自分の現有機材の特性にも配慮しつつ、小生の場合は、主に改造AZ-EQ AVANTを用いています。

前回記事:「ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく」

何度も試行錯誤し、また、航空機追尾の練習を日夜延べ30機ほどしました。

Img_2680_20210222113701

 

3.他の機材や方法も試してみました。

(1)サイトロン(スコープテック)ゼロ

昔の箱型VOLVOのようなイメージです。入手後日が浅いためかもしれませんが、粗動・微動に幾分強めの力が要る状態です。

粗動でフリーストップ的に用いる場合、ISSが1000km以上遠方の低高度を移動するときには、超微速でぬめーっ、じわーっと、重いけれども独特の滑らかさで動いて、AZ-EQ AVANTよりもうまく追尾できました。

他方、接近してくると、速い動きに対しては、小生の能力では軸が渋いうえノブを回すのも追いつかずうまく追従できませんでした。

また、経緯台モードでは、上下と左右の動きの融合が難しかったです。

頭上近くを通過するときに架台を使うならば、赤道儀形式かなあと思います。

(加藤先生のyoutube動画に、赤道儀を使用する説明があります。)

Img_2774_

 

(2)鏡筒を担ぐ

加藤先生の動画では、写真撮影の場合、長大で回転モーメントの大きな屈折鏡筒をよいしょっと振り上げれば、相当に良さげです。

しかし、小生の場合、目的が眼視であるうえ、腕・肩の痛みがあり、機材も異種、状況が異なります。

でも、なんちゃってバズーカ砲変形スタイル・M87JETコンセプトモデルやってみました。

Img_2768_ Img_2767_trm

窓外の遠景で試しますと、眼視では、もっともっと大きな慣性モーメントが必要と思います。例えば、伸ばしたステンレス製物干竿の前後に適宜の重量配分のレンガを結び付け、座布団で肩に載せれば、なんとかなる予感も持ちました。

しかし、物干竿による実践は、ベランダではつっかえるし、公園ではお子様やお母さん・お父さん方からの集団的視線が予測され、変態過ぎるので、やめておきます。

また、竿に望遠鏡を縛り付けて、竿の先を物干し台に引っ掛けてISSを追尾するという方法も妄想されるところです。

高速シャッターが切れる写真撮影よりも眼視は画像認識に長時間の安定追尾が必要と思います。より困難かもしれません。

 

ああ、疲れた。

 

4.おまけ:

2月16日、爆弾低気圧一過、桜色の天の川。
サイトロン コメットBPフィルタ
昔のデジイチのキットレンズ広角端18mm
絞り開放固定(f3.5)、60秒20枚ライブスタック
ASI533MCpro
朝5時、自宅。肉眼では全く見えません。

Stack20_light_antares_600s_bin1_cnx

Img_2757

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年2月10日 (水)

ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく

Twitter等における素晴らしく高解像のISSの写真や動画に驚いています。

手元の機材で、今後、ゆるーく挑戦したいと思います。(妄想)眼視でISSの太陽電池パネルを確認したいです。

おおまかに、トラス長100m×太陽電池パネル幅70m,高度400km,秒速8kmくらいらしいので、真上に来れば、最長およそ満月の40分の1,移動速度は毎秒1度くらいと思います。機体は、トラスの方向居住部の軸方向が飛行方向に一致、太陽電池パネルが概ね太陽に向くように制御してるようです。

九州の方の飛翔であれば、ここから1500kmくらいあるので、見える大きさも移動速度も真上の約4分の1。茨城県からも見えるはずです。

 

1、2月7日:速すぎ!:失敗

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かなり迎角高いところを通過。事前に大まかな軌跡を予想し、軸を大きく傾けました。

極軸の回転だけで、天頂含め比較的軌跡近くを追尾できるように企図しました。フリーストップ、スーピタ改造AZ-EQ AVANT(過去記事)で狙います。

屋根から上方に現れた物凄い速さの光点を必死で5倍ファインダーに捉え、次いで主鏡のセレストロンC5(正立プリズム使用。倍率30倍。サイトロンさんの安価なプローセル40mm。視野40度くらい?)で確認しようとしました。

しかし、近視の小生は事前にピントを合わせるのを失念し、悲しいかな、ドーナツ型に見えるばかりで、雲間の短時間の飛翔ではピントを合わせ直す間はありませんでした。

また、主鏡の視野から外れると、ファインダーで再導入しないと、戻れません。タイムロスです。慌てまくりでした。

結果、玉砕。でも、ワクワクしました。やれそうです。

なお、小生の機材では、極軸のみ、シムリングをステンレス製に交換しており、最近開腹して、回転を極力軽くて滑らかに再調節したのですが、それでも、体感上、静止状態と滑り状態の切り替わり時に抵抗が瞬間的に大きくなり、階段状の追尾になり、不快です。摺動の持つ特性のひとつでしょうか。

 

2.2月9日、低空の九州方向:見えた!

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種子島付近を飛翔します。今度は、距離が約4倍。遥かに追尾容易なはずです。

最高迎角16度。

2月8日と同じ機材ですが、接眼レンズは、使い慣れたC5付属のプローセル25㎜。50倍。

AZ-EQ AVANTは、経緯台モードに近い設置ですが、15度くらい、九州方向がもち上がるように水平回転軸を傾けました。

南は地平線15度くらいまで雲が出ていましたが、北から西南西にかけては10度くらいまで雲が幾分低くなりました。

屋根から現れた黄橙色の光点を約1分間、雲に突入しうすぼんやりとなり見えなくなるまで、追尾できました。

フリーストップの追尾もできましたが、やはり階段状になり、不快感がありました。

2軸の手動回転微動ハンドルによる追尾も試しましたが、この方が階段が少なく、滑らかに追尾できました。

ISSは、事前にピント合わせで観察していた恒星とはっきり異なり、点像ではなく大きさがあり、少しだけ上下に伸びた楕円状に見えました。

おそらく、眼視でのISS形状確認は、写真撮影よりも困難と感じました。移動が速すぎます。究極的には、モーターコントロールが好適と思います。(技術無いですけど。)

 

3.旅客機で練習する

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高度8000mくらいかな? 偏西風に乗って北米方向。速い速い!

 

サイトロン AZ-ZERO

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羽田空港へアプローチする旅客機を追尾しました。

サイトロンさんのAZ-ZERO(スコープテック ZERO)は、フリーストップ状態では、上下上下、水平、動き渋いですが、力をじわっと加え続けると、ぬめーっと上質に回転します。

滑らかなので、階段動作無しに追尾できました。AZ-EQ AVANTよりも、総合的に良さげな予感を持ちましたが、近々のISS通過は、迎角が大きい日があり、天頂付近に無理があります。

そこで、大きく軸を傾けてみました。

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赤い丸は、奥さんからもらった義理チョコの包装紙を丸く切って張り付けた夜間視認性向上兼魔除けシールです。

Flightradar24で待ち伏せし、天頂付近を通過したアシアナ航空機等を2回狙いましたが、雲も出てきて、導入にもたつきます。多くの練習が必要なことが分かりました。純然たるフリーストップ経緯台形式での導入の方が、天頂は問題あるけれども、直感的に導入しやすいと感じました。

 

4.いろいろな可能性:不可欠なのは練習、習熟。

 

ZERO:写真の3種の架台の中で最もねめーっと滑らかで適しているかもしれませんが、まだ実戦してません。

AZ-EQ AVANT:手動微動ハンドルでそこそこに使える。極軸角度変えやすい。

AZ-GTi:まだ試していません。

 

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5.おまけ

本日のタンポポ

Img_2698

(了)

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