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2023年12月25日 (月)

2023年、天文ちょっと振り返る

2023年を振り返ります。

0.今年もありがとう、機材さん達。

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以前2022年サイトロンジャパン写真コンテストの賞を使って購入したMAXY60。高解像。

架台は、ベランダ用改造AZ-EQ AVANT

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TANZUTSU嬢。個性強し。

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レンズレスシュミット化NEWTONY君。改造で、球面収差、コマ収差感じません。

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テレスコ工作工房、青い微動雲台。DSP2023で入手。現在は、これをちょっと改造してガタを減少させています。

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1.(単なるご参考)架台導入と非推奨自己責任改造(SkyWatcher Star Adventurer GTi)

分解改造すると不保証です。ユーザーによる分解組み立て想定していない構造だと感じます。

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極軸を伸ばしました。左から、木製試作、迷人会工房様試作版、迷人会工房様製作「深々お辞儀君」

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極軸望遠鏡除去、コード延長、テレスコ工作工房様のユニバーサルベースに交換、等々

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子午線通過後20度くらいまでだった可動域を拡大しました。南向きベランダで、メリディアン・フリッピングをあまり気にせず運用できます。

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https://twitter.com/m87_jet/status/1629633026945851393

 

安価でシンプル、いろいろ使えるSA-GTiを1月に販売開始即ポチリました。例によって直ちに自己責任改造しました。ライブスタックがほとんどです。ライトな自分にとって使いやすく良い機材です。極軸調整がとても軽く快感。有線もWiFiもbluetoothも使えます。唯一、ディザーするにはちょっとバックラッシュ大きいと感じます。

AZ-GTiと較べて(較べるなっ。)赤道儀としてはずっと優れていると思います。

写真追及するマニアには、価格が上がりますが、より進化した、ステッピングモーターとハーモニックドライブの組み合わせが一般化しそうだな、と感じます。バックラッシュがほぼ無く反応の時間遅れが僅少だからです。大きめのピリオディックモーションは、オートガイド等のデジタルな制御と相性が良く、対応できると思います。同じ潮流で、さらにその次は、ダイレクト・ドライブ化でしょうか。今後はBTX AI4などで写真の処理は変わっていくかもしれませんが、基本性能も大事と思います。

一方で、クラシックでノスタルジックな機材も心地よくカッコよいなと思う自分がいます。

なお、これまでのAZ-GTiは、ジャンクを修理したりして、3台に増殖しました。多すぎ。でも人工衛星を追尾できますし、なんといっても軽量便利。

 

SA-GTi使用、明るいベランダでの撮影4枚。どれもライブスタックです。

西村彗星、FC65, ASI533MCP

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M33, セレストロンC5, ASI533MCP

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M1, セレストロンC5, ASI533MCP

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M27, セレストロンC5, ASI533MCP

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2.DSP2023の世界(5月)

DSP2023は双望会の流れを汲むものと思います。素晴らしい眼視の世界でした。場違いな小生でありますが、初めて参加させていただけました。眼のキラキラした造詣深い有名な皆様と、あまりにも工夫洗練された機材にワクワクでした。この世界が壊れず大切に残されるべきであると同時にこの世界を楽しむ層がもっともっと広くなって増えればよいな、と思いました。

いろいろな方の素晴らしくチューニングされた機材で、超絶高精細な太陽面を観望させていただけました。(夜は残念。天候いまいちでした。)津村師は皆にいろいろなご経験を伝授されていました。初めてリアルお会いできました。

すべての 運営の方々に感謝です。すばらしいプログラム盛りだくさんでした。双眼病にも感染しました。また、ラッキーなことに超新星SN2023ixf(前日に板垣公一さんによって発見)を教えていただき、撮影できたのも思い出です。

若い方々や女性も参加されていました。皆さま意欲的で素敵な方ばかりです。天文の裾野が広がれば、そこから何パーセントか、マニアックで素敵な新世代が生まれてきて、もっと遠くまで伸びていくのだと思います。そういう方々が増えていって欲しいな、と思いました。

津村師、超速ドブ組み立てを実演するの図

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元気! 〇見屋店長さん、初参加の方々、それを優しく?見守る主催側KさんHoshiimg_9611

 

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FC65, SA-GTi, 僅かな雲間にASIAIR極軸合わせ無し、ピント合わせ無し、無理矢理プレートソルブ導入

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3.胎内星祭り(8月)

星祭りは楽しく、貴重です。続けて欲しいです。ほんのちょっとですが運営事務局にカンパしました。

巨大有名66センチメートルドブソニアンのHさん、彗星撮影達人のWさんともお会い出来ました。津村師のご著作を入手できたのがとってもハッピーでした。天文リフレクションズ編集長様はじめ、Twitterなどで存じ上げていた方々ともお会い出来ました。ほんまかさんのブースにも伺いました。トミタさんPlaneWaveの動作を見ました。静か、高速。次世代が見えました。SVBONYさんのブースでは、ほんの僅かでしたが、他の方々と共にお手伝いさせていただきました。

最初の晩は、深夜少し晴れて、光軸が合った大きなドブソニアンとクリアな接眼レンズで、いくつかの星団や木星を楽しませていただけました。翌日は、余りにも暑くて体調不調。一晩で先に失礼しました。(健康は大事です。小海町星まつりは今年は不参加。来年こそは・・・)

 

お店いっぱい、熱い新潟県

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望遠鏡エリア

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津村師ご著作とブラックパンダさんのところで購入のアクロマートレンズ

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九州からはるばるTOMITAさん

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ほんまかさんの奥様作の花飾り。可愛らしく、妻へのおみやげにしました。

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参考:6月に行きました。ほんまかさんの群馬県赤城山のSS-Oneショップ。首都圏から仕事後にすぐ行けて機材試せる斬新なコンセプト。

新機材も開発連発、凄いです。

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4.丹羽 雅彦 氏 個展「時空を超えた贈りもの - 宇宙は不思議で美しい -」

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7月末、丹羽雅彦さんの作品展を拝見することができました。これも新しい潮流だと思います。時空の彼方から到着する光子の荘厳さに感激。


氏の物理現象への深い理解と同時に、独自の審美眼を感じたように思います。

別格のクオリティでした。敢えて星を消してモノクロ化した作品に端的にみられるように、強い自己主張があるのに、全く破綻が感じられません。宇宙空間に在る荘厳かつダイナミックな造形を大画面で伝える。それを実現しているのは、①捉えた光子の量・質が段違いであること、②非常に大きなデータを緻密最適に処理していること、③印刷も世界最高レベルであること、④自分なりに再構成しているのに、自然な画面にまとめる稀有な御才能・御感性、だと思いました。

大局的造形だけでなく、映り込む小さな小さな銀河にまで、しっかり可憐な美しさと愛情があるのです。投入された技術、コスト、労力、センスは、尋常ではないと思いました。

1000年後の未来には、2023年ころの重力の底から宇宙を見上げていた時代の宇宙芸術作品として美術館に展示されているのではないか、と思います。

 

5.双眼鏡

小生の双眼鏡は、キャノンの防振装置付きのものです。口径36ミリアクロマート12倍。けっこう色収差や非点収差を感じます。自分の眼球も悪いですしね。

口径を21ミリ程度に絞ると、光量は減りますが、光学系・眼球による収差がぐんと減少します。そのため、光量が大きい月面と木星ならば、程よい明るさでおどろくほど解像良く見えます。眼の劣化のため月面見るとモジャモジャが強くなりますが。若い眼のうちに見てね。

国際宇宙ステーションは、金星のようにとてもまぶしいです。なので口径を13ミリ程度まで絞ったところ、なんと太陽電池パドルが1枚判別できました。中国の宇宙ステーションも、点像ではないことが分かりました。

高倍率ですと視野内に導入維持するのが難しいですが、ISS観望は、高倍率防振双眼鏡の新しいチャレンジのひとつではないかと思いました。ISSは頭上近くを通るときは、木星の視直径くらいの大きさに見えますので、防振できればなんとか形状が分かります。2030年に運用終了、翌年大気圏へ、という予定みたいです。見るのは今のうち。

この双眼鏡は、数年前の天文再開時に購入したものですが、表面のゴム被膜が加水分解してねばねば不快になりました。機械は正常なのですが。そこで、ツイッターなどで教えていただいたように、無水アルコールで拭きし、さらにヘラで削ぎ落とすことでかなり除去できました。もっと経年変化に強い材質・構造にして欲しいと思いました。安くはない機材です。

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6.二重星

空の明るいベランダ観望では、二重星が、眼視・写真ともに楽しいです。SynScanProは二重星リストで導入しやすいです。

シリウス SV305,セレストロンC5直焦点, SharpCap動画を処理

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おひつじ座エプシロン星:木星とサイズ比較

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7.月面ミネラル・カラー

彩度を上げると、模様が見えます。地質の違いが感じられて新鮮。飛沫の飛散や溶岩?を感じます。

しばらく使わなかったSV305ですが、ピクセルピッチが2.9μで比較的小さく、SharpCap4.1でser動画撮影でsharpnessかけたり、RegiStax使ったりしています。2倍再サンプリングやウェーブレット処理で解像感も高めています。なお、つい最近、SharpCap4.1自体にもミネラルカラー強調機能が実装されたみたいです(未検証)。

コペルニクス

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アリスタルコスを青っぽく処理。左上のひし形部分はやや茶色を帯びます。

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8.ソフト・機材の激しい進化・競争

SharpCap4.1の進化がすごいです。最近は、SharpCap4.1利用が増えました。SharpSolve(=プレートソルブ機能)を最初から実装。惑星(月面)ライブスタックにウェーブレット処理など実装で高精細。もともとASIAIRよりも広い動画が撮れる。彗星核追尾。月面ミネラルカラー等々。毎週くらいに頻繁に修正・機能拡張しています。SharpCapは多機能で、調整項目が多いです。

他方、ASIAIRも、テストフライト版でSONYミラーレスへの対応。FUJI機への拡張も見えているような。対応架台も増える? 

AstroArtsはステラショット3とGearBoxが進化中みたいです。

SS-oneショップは、YouTubeで拝見していますと、機材のEQ-MOD対応やCMOS CAPTURE V2ソフトなど多方面同時に、ものすごい勢いで未来を見据えて開発中みたいです。

また、SkyWatcherのSynScanProが、Xboxゲームコントローラーで操作できるようになりました。アイピース覗きながらブラインドタッチ便利です。

みんなガンバレー。

ZWO/ASIAIR一強でなく、競争原理が働いてこそ、意欲的な製品が現れ、結果的にユーザーの利益になるのだと思います。

 

SharpCap4.1 木星ライブスタッキングのSharpening & Adjustments機能

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SkyWatcher SynScanPro, Xboxゲームコントローラーで操作できます。アイピース覗きながらブラインドタッチ操作。

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9. リンゴとアップルパイ(SeeStarは星まつりでしか見たことないですけど)

リンゴは、皮ごとかじると、ゴソゴソしますが、生の風味が鮮烈です。RAWでありFITSです。アップルパイを調理したければ、それは自分の技量です。美味しくできるときもあれば、失敗もあるでしょう。独自の味です。自分は、アップルパイはできません。せいぜい、やりすぎ焦げた焼きリンゴでしょう。他方、市販アップルパイは、ベーカリーさんがノウハウ込めたレシピでバターや砂糖、小麦、香料などと組み合わせて加熱、たくさん焼き上げます。元のリンゴの風味はうまく残っています。お店から買ってきて頬張れば、たいていの場合、いつでも安価簡単に「うまー♡」と幸せになれます。星まつりで見たことしかないですけど、SeeStarはベーカリー市販アップルパイではないでしょうか。

自分は自作もベーカリー市販品もどっちも好きです。

皆様、2023年、何かとお世話になりました。良いお年をお迎えください。♡

 

 

ZTF彗星 1月

AZ-GTi、セレストロンC5

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(了)

2021年9月 8日 (水)

今日も全力GTi:ばらばら悶々

本記事は、毎度のことながら、改造を推奨するものではありません。

AZ-GTiでこうしたらこうなったという情報提供です。

改造は、自己責任です。

なお、品質管理に若干の不足は感じましたが、小生がAZ-GTiをこの上なく素晴らしい機材のひとつだと思っていることには全く変わりありません。

 

0.お告げ

「また開けたいのだろう」「試したいだろう」「破壊したって、やらないよりは後悔しないだろう」「あなたの業は次の世に受け継がれるであろう」「部屋は汚いね」

あたかも昔のレーザー核融合実験装置シヴァの赤外パルスのようにエネルギーが脳裏を射抜いたのであった。「ああん」

 

経緯台モード専用にしている方の機体です。

まず、水平回転部主要部分。一緒にはずせます。

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1.AZ-GTiが、少し内部が変わったらしいことは、ネットで知りました。

新たに、ねじ穴が設けられていました。両軸ともです。

しかし、小生の場合、ねじは入っていませんでした。

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2.可動域を狭くする

AZ-GTiは、ウォームをウォームホイールにばねで圧着する構造をとっています。

しかし、外力が大きいとバネが負けて浮き上がり、バックラッシュの原因の一つになっています。(これとは別に、ギアトレーン由来のバックラッシュも大きいです。さらに、軸の隙間のガタ由来のものもあります。が、省略します。)

これはバネ浮き上がり抑制のために設けた穴と思われます。VIRTOSOも同様な構造で、ネジでクリアランスが調整できるそうです。

近場のホームセンターで、イモネジ(ホーローねじ)を探しました。もっとも短いのでも8mmで長すぎ。しかし、4本100円くらいだったので試しに買いました。

なお、M3,ピッチ0.5mmで、これは小生のMULTI COATING仕様のCELESTRON C5の副鏡光軸修正ネジと同じでした。

無理にねじを付けるとこうなります。アルミカバーの干渉部分を切除しました。

また、モーター・ウォームユニット固定ねじに使われる薄いワッシャー計4個少なくなっておりました。合理化判断されたのかも。

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3.調整

クリアランスをかなり狭くして、軸の回転挙動を試しました。

唖然。ゆるゆるな部分と、きつくて全く回転しない部分があります。

挙動を見ると、上下動回転軸が、傾いています。回転させると、眼で見ても明らかに、みそすり運動のようにウォーム位置が最大0.8ミリ上下左右にぶれるのです。

この個体は新しく、購入後それほど使用しておらず、滑り軸受の摩耗による軸形状変形の影響発生はまだ軽微だろう推測します。(そもそも、上下動部は、薄い1個のすべり軸受で持ちこたえるシンプルな構造です。しかし、当初から、小生は設計に無理を感じています。回転数もトルクも大きく、距離の離れた滑り軸受で大重量に持ちこたえるSL車両などとは異なると思います。)

これまで複数台の同機種を経験してきました。どれも多少のぶれはありましたが、今回のはハズレの部類の個体です。

大きなクリアランスのあるスプリングで圧着している理由が分かったような気がします。そうでないと誤差を吸収できないのです。

結論としては、本機体は経緯台専用とし、全周で引っかからない程度の狭さにイモねじを調整しました。無理な微動回転での破損を防ぐためです。

遊びが少なくなる水平から天頂まで約90度の範囲限定で星を追うという運用にします。

こうすれば、バネ起因のバックラッシュについてだけですが、かなり抑制されるようになりました。

そのため、アリミゾの固定ねじの位置が、通常と上下逆となることになりましたが、まずはこれで行こうと思います。

 

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4.水平回転軸について

イモねじの入る隙間が不足だったので、小生の部品取り用機体の真鍮製微動伝達ギアの固定イモねじを取り外して流用しました。

(イモねじ長さが2種類あったので、長い方を選択しました。ぴったりです。)

水平回転軸は幸い上下動軸よりもずっと精度よくできていたので、バネの浮きに起因するバックラッシュについてだけですが、とても改善されました。

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5.その他調整

(1)角度変化検出エンコーダのこすれ調整

上下動軸を回転する、シーシーと摺動音がするので、アルミ粘着テープを重ねたものを挟み、センサーを僅かに移動させ擦れないようにしました。

 

擦れてる図。これではセンサーが遠からずだめになると思

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補正のためにアルミ粘着テープを重ねたものを挟む

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(2)水平・垂直回転軸摩擦調整

以前の小生独特の調整では、ややゆるゆるだったので、不織布製リングと交換した岩田製作所のステンレスシムリングと筐体アルミの2つの摺動面に、グラファイト粉末(シャープペンシル芯の粉)を増量しました。

また、写真はありませんが、上下動回転軸については、不織布製リングにつけたグリスが過剰感があった(クランプ解除後にやや固着感あり)ので、拭き取りました。染み込んだ分は残ってますが、これくらいが良いかも。

 

グラファイト粉

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(3)微動モーターユニットの伝達ギアのガタ調整

努力したのですが、平ギアがこれまでと穴あけ径が微妙に異なるのかなにかで、イモねじを取り去っても、固くて、なんとしても軸から抜けませんでした。なので1軸分だけで気力が萎えて今回は断念。

 

 

6.雑感・妄想の羅列

(1)これまで、いろいろなウォーム周り等のトライをしてきた末の印象です。AZ-GTiは、製造上の大きな公差を考慮し、耐えられる設計になっていると感じました。

強度が貧弱な部分もあり、また、製品精度の品質管理に疑問も感じます。

しかし、かなりの低価格にも関わらず、スマホ等と連携した高度な電子制御により、そこそこな機械構造とあいまって、これまで遠かった天文台のようなことを容易に試せます。

これによって、わくわくな世界をライトな天文マニアに提示している、って気がします。やがてプロも生まれるかも。

(2)天文機材・画像処理とオーディオ分野に類似を感じます。
オーディオ分野でも、真空管の方が増幅素子としてはトランジスタよりも歪みが小さかったと思うのですが、トランジスタ、オペアンプなどのゲインと帯域が極めて広大なことから、ネガティブフィードバックを適切に行えば、きわめて歪みの少ないアナログ出力が得られます。さらにスピーカ類を除いて、デジタル化(サンプリングによる量子化とその処理)がほとんどになりました。

(3)日本には、類まれな素晴らしい機材のメーカー群があります。他方、昔とは桁桁違いに大量多様に、未来へ通じるであろうアクティビティや情報もネットで飛び交いかなり容易に入手できます。

(4)製品製造販売に加えて、他の地平を見渡す企業・団体も出てきた。(圧倒的多数派である一般大衆におけるニーズを開拓したい企業を支援するビジネススタイル、自らニーズ開拓する企業、輸入商社的機能で天文界への関与を良きにつけ悪しきにつけ模索しているかのような企業。等々。)でも、天文に打ち込んでるコンシューマーをがっかりさせずに大事にしてね。

(5)国内ブランド企業品であっても、輸入パーツ・製品と思われるもので残念な不良品を経験しております。仕入れ値や製造原価を低くして、併せて、在庫管理等企業財務も厳しくして営業・広報もしつつなんとか収益確保努力しているように感じるところも。また、一般に、国産の場合であっても不良品は当然一定程度有るでしょう。

(6)ベンチャー自動天体望遠鏡と組む重工系光学メーカーも現れた。冷静に未来への可能性と潮流を見ているのかもしれないなー。

(7)ゲームや映画やアニメにはSF的要素溢れてる。物理との整合性は置いといて。道具はデジタル要素を得て、地平が圧倒的に広がった。

(8)いろいろあっても、どうしても、小生には、未来が可能性いっぱいで肥沃に見えるのです。あとは、やりようだと思います。人口減少なんかも、対処は多様なモダリティがあるでしょう。SF小説では、遥か古典ですが、惑星オーロラなんてデザインもありました。(アシモフ「夜明けのロボット」「ファウンデーション・シリーズ」他)

 

(了)

2020年12月25日 (金)

メリークリスマス

全国の天キチさま、メリークリスマス。そして、良いお年を。

お世話になりました。

 

天キチさまであって、天吉ではありません。

天吉は横浜関内駅そばの、天ぷら屋さんで、サザンオールスターズの原由子さんのご実家だそうです。

かき揚げが美味しかった、昔の記憶。

 

もっとずっと昔の記憶・・・・

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綿の国星(写真は必ずしも文章とは関係ありません)「ぱふ」1979年ころの表紙。

チビ猫は、チキジョージと吉祥寺を呼んだ

 

1.クリスマス・ケーキ

信じられないことに、かつてM87JET氏にも、若いころがあった。

東北地方のある都市でのクリスマス、日付が25日に代わると繁華街である某東一番町ではイチゴの載ったクリスマスケーキが大幅安売りとなった。

経済的にいくぶん問題があった我ら学寮生であったが、某君が豪気にも時間を見計らい、ケーキを買ってきた。

我らにガールフレンドなど存在する由もなく、

野郎共だけで「これは生クリームだ、うんめーなー」

と、ほろ苦く感激したのだった。

 

 

2.百年プリント

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奥様が古ーいアルバムの写真を整理した。今では信じられないことにかなりほっそりとしたかつての御写真の大部分と共に、綴じ込まれていた、キャビネサイズの見かけたことのある写真を廃棄しようとした。あっ!

銀塩時代だ。

サクラカラーの百年プリントは優秀である。あまり黄変・退色していない。

1985年のプリント。野辺山。画期的高感度のネガカラーであったサクラカラーS1600ではなかっただろうか。カメラはキャノンT70。焦点距離は35㎜

白鳥座付近で、北アメリカ星雲がうつっている。流星が偶然に入った。

そうだ、プレゼントしたこともあったのだ。

 

3.わずかに残る昔の蔵書(いろんな時期の)

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天体写真の写し方(藤井旭 著)がこの中で一番古い。買ったころは多分中坊だった。

いつかは・・・って思った。

ハミルトンは、キャプテン・フューチャーと異なる、しっとりしたものも書いていた。

「時の廊下」がお気に入り。そのときのベストを尽くすのが未来に通じるのさ。

 

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さべあ・のま(これはさべあ・のろま名でコミカルですが、とても繊細で情緒ある絵の方です。いまもマスクデザイン等でネットで御見掛けします)

大友克洋(HIGHWAY★STAR)

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じゃあな

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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