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随筆

2021年9月 8日 (水)

今日も全力GTi:ばらばら悶々

本記事は、毎度のことながら、改造を推奨するものではありません。

AZ-GTiでこうしたらこうなったという情報提供です。

改造は、自己責任です。

なお、品質管理に若干の不足は感じましたが、小生がAZ-GTiをこの上なく素晴らしい機材のひとつだと思っていることには全く変わりありません。

 

0.お告げ

「また開けたいのだろう」「試したいだろう」「破壊したって、やらないよりは後悔しないだろう」「あなたの業は次の世に受け継がれるであろう」「部屋は汚いね」

あたかも昔のレーザー核融合実験装置シヴァの赤外パルスのようにエネルギーが脳裏を射抜いたのであった。「ああん」

 

経緯台モード専用にしている方の機体です。

まず、水平回転部主要部分。一緒にはずせます。

Img_4940_20210908151401

 

1.AZ-GTiが、少し内部が変わったらしいことは、ネットで知りました。

新たに、ねじ穴が設けられていました。両軸ともです。

しかし、小生の場合、ねじは入っていませんでした。

Img_4933_20210908141801 Img_4933_trm1

 

2.可動域を狭くする

AZ-GTiは、ウォームをウォームホイールにばねで圧着する構造をとっています。

しかし、外力が大きいとバネが負けて浮き上がり、バックラッシュの原因の一つになっています。(これとは別に、ギアトレーン由来のバックラッシュも大きいです。さらに、軸の隙間のガタ由来のものもあります。が、省略します。)

これはバネ浮き上がり抑制のために設けた穴と思われます。VIRTOSOも同様な構造で、ネジでクリアランスが調整できるそうです。

近場のホームセンターで、イモネジ(ホーローねじ)を探しました。もっとも短いのでも8mmで長すぎ。しかし、4本100円くらいだったので試しに買いました。

なお、M3,ピッチ0.5mmで、これは小生のMULTI COATING仕様のCELESTRON C5の副鏡光軸修正ネジと同じでした。

無理にねじを付けるとこうなります。アルミカバーの干渉部分を切除しました。

また、モーター・ウォームユニット固定ねじに使われる薄いワッシャー計4個少なくなっておりました。合理化判断されたのかも。

Img_4946_20210908143001 Img_4943_20210908143001

 

3.調整

クリアランスをかなり狭くして、軸の回転挙動を試しました。

唖然。ゆるゆるな部分と、きつくて全く回転しない部分があります。

挙動を見ると、上下動回転軸が、傾いています。回転させると、眼で見ても明らかに、みそすり運動のようにウォーム位置が最大0.8ミリ上下左右にぶれるのです。

この個体は新しく、購入後それほど使用しておらず、滑り軸受の摩耗による軸形状変形の影響発生はまだ軽微だろう推測します。(そもそも、上下動部は、薄い1個のすべり軸受で持ちこたえるシンプルな構造です。しかし、当初から、小生は設計に無理を感じています。回転数もトルクも大きく、距離の離れた滑り軸受で大重量に持ちこたえるSL車両などとは異なると思います。)

これまで複数台の同機種を経験してきました。どれも多少のぶれはありましたが、今回のはハズレの部類の個体です。

大きなクリアランスのあるスプリングで圧着している理由が分かったような気がします。そうでないと誤差を吸収できないのです。

結論としては、本機体は経緯台専用とし、全周で引っかからない程度の狭さにイモねじを調整しました。無理な微動回転での破損を防ぐためです。

遊びが少なくなる水平から天頂まで約90度の範囲限定で星を追うという運用にします。

こうすれば、バネ起因のバックラッシュについてだけですが、かなり抑制されるようになりました。

そのため、アリミゾの固定ねじの位置が、通常と上下逆となることになりましたが、まずはこれで行こうと思います。

 

Img_4947

 

 

4.水平回転軸について

イモねじの入る隙間が不足だったので、小生の部品取り用機体の真鍮製微動伝達ギアの固定イモねじを取り外して流用しました。

(イモねじ長さが2種類あったので、長い方を選択しました。ぴったりです。)

水平回転軸は幸い上下動軸よりもずっと精度よくできていたので、バネの浮きに起因するバックラッシュについてだけですが、とても改善されました。

Img_4953_20210908151201

 

 

5.その他調整

(1)角度変化検出エンコーダのこすれ調整

上下動軸を回転する、シーシーと摺動音がするので、アルミ粘着テープを重ねたものを挟み、センサーを僅かに移動させ擦れないようにしました。

 

擦れてる図。これではセンサーが遠からずだめになると思

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補正のためにアルミ粘着テープを重ねたものを挟む

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(2)水平・垂直回転軸摩擦調整

以前の小生独特の調整では、ややゆるゆるだったので、不織布製リングと交換した岩田製作所のステンレスシムリングと筐体アルミの2つの摺動面に、グラファイト粉末(シャープペンシル芯の粉)を増量しました。

また、写真はありませんが、上下動回転軸については、不織布製リングにつけたグリスが過剰感があった(クランプ解除後にやや固着感あり)ので、拭き取りました。染み込んだ分は残ってますが、これくらいが良いかも。

 

グラファイト粉

Img_4942

 

(3)微動モーターユニットの伝達ギアのガタ調整

努力したのですが、平ギアがこれまでと穴あけ径が微妙に異なるのかなにかで、イモねじを取り去っても、固くて、なんとしても軸から抜けませんでした。なので1軸分だけで気力が萎えて今回は断念。

 

 

6.雑感・妄想の羅列

(1)これまで、いろいろなウォーム周り等のトライをしてきた末の印象です。AZ-GTiは、製造上の大きな公差を考慮し、耐えられる設計になっていると感じました。

強度が貧弱な部分もあり、また、製品精度の品質管理に疑問も感じます。

しかし、かなりの低価格にも関わらず、スマホ等と連携した高度な電子制御により、そこそこな機械構造とあいまって、これまで遠かった天文台のようなことを容易に試せます。

これによって、わくわくな世界をライトな天文マニアに提示している、って気がします。やがてプロも生まれるかも。

(2)天文機材・画像処理とオーディオ分野に類似を感じます。
オーディオ分野でも、真空管の方が増幅素子としてはトランジスタよりも歪みが小さかったと思うのですが、トランジスタ、オペアンプなどのゲインと帯域が極めて広大なことから、ネガティブフィードバックを適切に行えば、きわめて歪みの少ないアナログ出力が得られます。さらにスピーカ類を除いて、デジタル化(サンプリングによる量子化とその処理)がほとんどになりました。

(3)日本には、類まれな素晴らしい機材のメーカー群があります。他方、昔とは桁桁違いに大量多様に、未来へ通じるであろうアクティビティや情報もネットで飛び交いかなり容易に入手できます。

(4)製品製造販売に加えて、他の地平を見渡す企業・団体も出てきた。(圧倒的多数派である一般大衆におけるニーズを開拓したい企業を支援するビジネススタイル、自らニーズ開拓する企業、輸入商社的機能で天文界への関与を良きにつけ悪しきにつけ模索しているかのような企業。等々。)でも、天文に打ち込んでるコンシューマーをがっかりさせずに大事にしてね。

(5)国内ブランド企業品であっても、輸入パーツ・製品と思われるもので残念な不良品を経験しております。仕入れ値や製造原価を低くして、併せて、在庫管理等企業財務も厳しくして営業・広報もしつつなんとか収益確保努力しているように感じるところも。また、一般に、国産の場合であっても不良品は当然一定程度有るでしょう。

(6)ベンチャー自動天体望遠鏡と組む重工系光学メーカーも現れた。冷静に未来への可能性と潮流を見ているのかもしれないなー。

(7)ゲームや映画やアニメにはSF的要素溢れてる。物理との整合性は置いといて。道具はデジタル要素を得て、地平が圧倒的に広がった。

(8)いろいろあっても、どうしても、小生には、未来が可能性いっぱいで肥沃に見えるのです。あとは、やりようだと思います。人口減少なんかも、対処は多様なモダリティがあるでしょう。SF小説では、遥か古典ですが、惑星オーロラなんてデザインもありました。(アシモフ「夜明けのロボット」「ファウンデーション・シリーズ」他)

 

(了)

2021年1月 3日 (日)

年初に宇宙の薔薇に思いを致す

 

2cnx

2020.12.17 

TAKAHASHI FC65(500mmF8)(MULTI FLATTNER1.04×),IR CUT FILTER,

ASIAIR PRO, ASI533MC PRO(マイナス10°C), AZ-GTi EQ mode

120"×10回スタックを3セット加算平均(総露光60分間),ダーク有り,自宅

 

?認識?

分厚い大気のスープの底から、かすかな赤い薔薇を認識する。

アナロジー。

天体写真の技法は社会一般を認識する手法では?

  • フラット補正は、広域の偏見をなくすこと。
  • ダーク補正は、局部的な認識あやまりを除去すること。
  • 明るいバックグラウンドを削るのは、光子の洪水の中、目前の雑音を軽減して求めるものへの感受性を高めること。
  • 長時間の露光は、マスコミや周囲のノイズの中から、時間的な大局観を持つことで真実を得やすくすること。
  • 他方、長時間露光は、事象の時間的変化を見えなくしてしまう副作用がある。過度の保守性・常識にとらわれず、時代の変化をとらえなければね。
  • 歪の少ない強調のためには、ArcsinhStretch的な(非線形な?)エレガントな感覚が要求される場合もあろう。
  • トーンカーブの帯域をしぼることは、見たいものを炙り出すことに有効ではあるが、まばゆい部分や漆黒付近の情報が失われる。
  • AIノイズ軽減ソフトは、やりすぎると偽りの姿で人を惑わす。
  • ナローバンドフィルターは希薄な電離ガスに由来する、事象のある側面を克明に示す。しかし、宇宙を行き交う電磁波のエネルギーの過半は連続スペクトル部分が持ってるのえはないのか。
  • LRGB、複数の眼は直感へ効率よく優しい主張を行う

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2020年8月 6日 (木)

随筆:気体運動論的何か

 

微かなネオワイズ彗星(右上の円内)

このあと間もなく曇った。

8sec8_1cnx2_cs

2020年8月3日20時ころ、信州某所

AZ-EQ AVANTノータッチガイド

nikonD7100 iso500 8秒×8枚

AF-S nikkor 35mm F1.8をF2.2に絞る

 

 

すんごく暑いです

気体の温度は、気体分子の平均運動エネルギーに対応してると思います。

分子の飛翔する速さは、低速な物から高速なものまで、釣り鐘型の分布になってると思います。

ものすごく多数の分子がお互いにランダムに衝突しつづけ、その相互作用の結果です。

平均的な速さのものが最多だけれども、中には、ものすごく早いものも現出する。

平均が早くなれば、超高速のものも増える。

すなわち、高温になれば、超高速なものも増える。

他方、気体分子の集合体の中で、低速な分子は、自分が偶然にも低速になることにより、逆に他の高速化に寄与しているとも言える。

すべてが自分の存在に意義がある。多様性。

 

M13に思う


20190613_m13_takahashid_trim

2019年6月13日自宅

以前所有していた、高橋D型鏡筒直焦点(d65mm f1000mm 3枚玉セミアポクロマート) 

iso3200 ,  30秒*良像24コマ。D型屈赤HD4によるノータッチガイド

D7100無改造

 

球状星団を構成する恒星の中にも、偶然の重力的遭遇を繰り返し、高い運動量を得て、星団のへ脱出するものもあるだろう。

きわめてきわめて少数だろうけれども。

 

天門マニアック者も、すなわち、この分野のベクトルでの高温度高速飛翔体なのだろう。

予想するに、母集団が、いろんな分野で元気いっぱいで高温化(活性化)すれば、もっとたくさんのオタク級、変態級が出現し、やがて、宇宙・物理・工学等の学問も活性化するのだろうな。

遠い未来には、外宇宙へ向かったり、さらには、時空をも超えて欲しいなあ。

 

木陰のM87JET氏

長野県某所で草刈り手伝い、大汗。

電波環境や行事のため、8月1日のシベットさんの双天会は、残念でしたが参加いたしませんでした。

(NEWTONYくんも持参しましたが、雲が・・・)

この付近で冒頭のネオワイズ彗星を撮影したのでした。

Img_5133-trm

 

(了)

 

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