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レンズレス・シュミット

2020年9月20日 (日)

DRIZZLEってどうよ?:NEWTONYくんとSV305:土星直焦点極小画像で試す

DRIZZLEってどうよ?

9月18日、少しだけ雲間に星が見えました。

レンズレス・シュミット・ニュートン化したNEWTONYくんで直焦点撮影.

ターゲットは、土星。

レス改造SV305にQBPフィルター装着。このところ付けっぱなしです。

焦点距離僅か200mm。アンダーサンプリングの極小の星像になってると思います。

新たに光軸の関係で偏芯を調節した絞りの口径は40mm、f5.0です。

画像処理で惑星drizzleの効果を試します。(以前からFC65でオーバーサンプリングを試していましたが、drizzleって呼ぶのを皆さまのブログ等で遅ればせながら知りました。)

 

結果:効果あるじゃん!

9

 

 

プロセス

DEBAYER

1.左:直焦点のFITS画像です。粗いですね。露光80ミリ秒。ゲインは、PC画面では3.0に見えたのですが、SharpCap記録フォルダの撮影データでは、30になってました。小生の眼がもう見えないのかなあ。

IMX290のピクセルピッチは2.9マイクロメートル。FL200mmなので角度にして、ほぼ3秒に相当すると思います。

2.右:ASIFitsVewでdebayerし、簡単そうなJPGで出力しました。でも、色がおかしいです。色相が180度近くずれてる感じ。

0_1

 

 

DRIZZLING

3.左:約3倍にdrizzleしました。(=3倍のオーバーサンプリング)。かなり滑らかになりました。

4.右:21コマ撮影したうちの良さそうな8コマを選び、3倍オーバーサンプリング(nikon CAPTURE NX2でバッチ処理)後、加算平均しました。自動位置合わせです。これにより、センサーのピクセルピッチを超えた分解能を目指します。PoleMasterが星像の重心を算出して、ピクセルピッチ以上の分解能を得ているらしいのと同様の発想です。

土星らしくなりました。でも、色がおかしい。QBPフィルターの効果だけとは思われません。

大気の色収差が反対方向に出てるので、おそらく、色相が180度くらいずれているように感じます。

2_3

 

 

大気による色収差を補正(怪しげな)

5.色分解したのち、再度画像合成して自動位置合わせすることにより、大気によると思われる色ずれを軽減しました。(YIMG使用)

4_5_6_7

 

 

色相調整

6.左:5.の再合成と同一の画像です。色が不自然です。

7.右:なので、色相を170度ずらせました。(YIMG使用)

7_8

 

 

仕上げ

8.わずかにウェーブレット処理して冒頭の写真の出来上がりです。(YIMG使用)

格子状のピクセルあたり約1秒に相当します。

分解能は6秒くらいでしょうか。球面収差は残ってるはずですが、結構細かいとこまで出たと思います。

QBPフィルターを外せば、もっと良くなる感触があります。

SV305にもともと付いていた光学ウィンドウ(IRカットフィルタらしい)は除去済です。

9

 

 

撮影画角全体

SV305、1920×1080ピクセル、5.6×3.1mm

撮影画角全体は、こんな感じでした。8秒露光×23回をライブスタック。

上が北です。前回記事の手法で大きなノイズをキャンセルしてます。ダーク有り。自宅。

 

Saturn184sec_20200920003501

 

NEWTINYくん光軸調整

撮影に先立ち、明るい星を用いて斜鏡を調節し、光軸を合わせてあります。

主鏡が少し傾いていることや斜鏡の接眼部との位置関係の誤差が考えられました。

鏡筒を覗き込んでの目測ですが、絞りの偏芯が5mmくらいが適正のようでした。いままでの偏芯2mmでは足りません。

そこで、絞りを作り直しました。チップスターおいしいなー。

小生の機体の主鏡の傾きは、0.2~0.3度くらいか? 球面鏡ですが、絞りを大きく偏芯しないと像の悪化と周辺減光の偏りを生じます。

また、QBPフィルターがでっぱり、かなりの光路遮蔽が生じています。(覗き込む写真で、主鏡の上が平らに欠けて見えます。)

個人的には、QBPフィルターは、あまりセンサー面に近いとコントラストが低下する印象があります。

良い空のところに遠征し、フィルターなしで試したいものです。

Img_5335 Img_5336

 

(了)

 

2020年9月 7日 (月)

逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん

謝辞:

自由度が高く素晴らしいフリーソフトであるYIMGとその作者様に感謝いたします。まだ使いこなせておりませんが、おかげさまで、いろいろな試みができ、画像処理の理解が小生の如きであっても少しずつ進んでいるように思います。

注:本記事は、好奇心によりやってみた結果の備忘録と、小生のような天文初心者の方々への些細な情報提供です。

  こういう方法は、みなさん既にご存知のことかも知れません。非常識かもしれません。小生の誤りもあるかもしれません。

  もしも試される場合は、データや機材については自己責任です。写真の元データは、必ずバックアップの上、行ってください。

  YIMGの作者様にも迷惑をかけてはいけません。

 

 

0.ノイズ軽減後のM31

フィルターレス改造SV305+レンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくん

絞り口径41mm、FL200mm、

32秒露光、17コマスタックを8セット、総計約80分の露光です。自宅ベランダ。1等星しか見えない。

いつもの定位置で、極軸合わせ無し。AZ-GTi赤道儀モード、ASIAIRproでオートガイド。sharpcap使用。ダーク有り。

4_cnxadj

 

小生の環境では画像にノイズが目立つので、一匹変態の小生は、なんとなくやってみました。

結果的にかなり軽減できました。

 

Img_5247

 

1.ノイズ有り元画像

1

YIMG(64ビット版)で加算平均及びトーンカーブ調整してます。

なぜか、星に色が無いなー

拡大すると、でかい色付きノイズ多数。

Kakudai

 

対処方針:逆色ノイズ加算

うーん、ノイズの色が、RGBではなく、RGBの補色に近いかも知れない。

また、ノイズのところは、明度が周囲より低いようです。

イメージセンサー上のRGBクールピクセルが、色空間変換を経て周囲数画素の範囲に影響を与えている感じがします。

つまり、欠けたピクセル色があるために暗くなって補色が出ているのではないでしょうか。

欠けている色だけ抽出できれば、それを加算して埋め合わせればよさそうです。

つまり、周囲平均を元に、いわば、逆色ノイズを作って加算。アナログう!

個別のピクセル欠陥を元から演算補正するような、FITSを根源から操作するような、そんな技量は小生には到底ありません。

 

コンセプト:逆色ノイズを作って加算し、打ち消す。

 

2.高周波成分を除いた画

まず、周波数成分の高いノイズはほぼ無いけど、元画像にかなり近いというものを作ります。

YIMGの、本来はフラット調整用と思われる、「バックグランド補正」に着目しました。

ます、「バックグランドデータ作成」機能を使います。

周囲4辺付近は、演算のため、欠けます。パラメータはいくつか試行錯誤しました。

2

 

3.欠けた色の画像(逆色ノイズ画像)を作る

次に、2.の画像において、「バックグランド補正(画像データ)」を選択し、1.の元画像をシフト量ゼロで減算します。

すると、RGBの輝点の絵になります。ノイズと逆の色(補色?)になってるようです。うまく行きそうです。

3

(小生は、さらにこれを少しトーンカーブで強めに調整し、より良好な結果にしています。)

3_toneadj

 

4.元画像と逆色ノイズ画像を加算する

「画像合成」機能を用いて、1.と3.の画像を加算します。比率は、どちらも100%にすることが多いです。

自動位置合わせしないように、「比較範囲」はゼロにしました。

結果は、目的のノイズがかなり除去されました。小生には、ほぼ十分です。

4

 

小生の不徳の致すところで、光軸等のずれで明るさ不均一なので、capture NX2で手動でちょっと調整し、更に、鏡像になってるので裏返すと、冒頭の画像になります。

 

5.おまけ:

同様の手法、同一光学系・機材・光害の空での作例。

レンズレス・シュミットは色収差、コマ収差が無い。

球面収差はある。

M27です。総露光約60分。

以下の3枚は、星雲部で消えなかった目障りなノイズを各2から3か所のみ、最低限のレタッチしました。

鑑賞写真なので、ご容赦願います。

M27_6org_plus_bgdsub_cnx2_v2

 

M8干潟星雲です。この写真は、レス改造機にサイトロンさんのQBPフィルターを装着しています。

総露光約40分。極軸精度が低く、努力しましたが、縞状のノイズがあり、小生には、解決できていません。

M8_sv305_40min_sub_cnx2

 

M20です。これもQBPフィルター装着です。

総露光約20分。

M20_20min_cnx

ここまで映るとは思いませんでした。

星像が小さく、迫力を感じます。

(了)

2020年8月12日 (水)

NEWTONYくんで土星を撮る

Stack_16bits_3frames_0strm

レンズレス・シュミット化したNEWTONYくんで強拡大撮影

画素ピッチが2.9マイクロメートルくらいと小さい、SVBONYさんのSV305で土星を試そうと思いました。

しかし、小生には拡大率の大きなバーローレンズがありません。

なので、再び、暴挙に出ました。

 

スマイスレンズっ!

Img_5221

SV305光学ウィンドウ強制除去改造モデルに、ビクセンLV10mmのスマイスレンズを回して外して、ネジが合わないので、マスキングテープで暫定固定しました。

また、Cマウントの延長リングで筒長を数ミリ伸ばして調節しています。

スマイスレンズは、バーローレンズよりもものすごくパワーの強い凹レンズでした。

当該スマイスレンズは接眼レンズ全体の収差補正最適化を考慮した設計であろうことなど、無視です。乱暴かつ失礼な行為ごめんなさい。

でも試したかったんです。

あとで元に戻しますからね。

 

スクリーンアイピース活用

前もって、NEWTONYくん付属のスクリーンアイピースで試しました。

概ね2~3倍の倍率となり、焦点位置も大丈夫にできると思われました。

Img_5209 Img_5207

 

 

SV305装着

鏡筒内へのでっぱりはほとんど無く、光路遮蔽は生じません。ラッキー!♡

Img_5218

 

土星は良い。木星はいまいち。

昨晩は珍しく晴天でした。

土星と木星にトライ。スクリーンコピーでピクセル見えるようにしました。クリックしてみてくださいね。

土星の輪っか映った。露光100ミリ秒のを3枚スタック。

木星の縞模様は写りませんでした。露光50ミリ秒のを12枚加算平均。

球面収差の補正の感触は得られませんでした。コントラストが低下したように感じます。

AZ-GTi経緯台モード

2020年8月11日20時ころ撮影

Newtony_lv

 

おまけ:下弦の月

NEWTONYくんレンズレス・シュミット化バージョン直焦点

この写真は、スマイスレンズなど無し。素の状態です。なので、色が赤くなってます。

SV305光学ウィンドウ除去改造モデル、露出8ミリ秒1枚

大気の乱れが大きかったですが、なかなかシャープに写ったと思います。

これも昨晩8月11日24時ころ撮影

20200811234128_8msec_sv305

 

(了)

2020年7月26日 (日)

NEWTONYくん、レンズレス・シュミット、Pringlesで高剛性化

NEWTONYくん、レンズレス・シュミット・ニュートン化における、お菓子のプリングルズ紙筒による若干の高剛性化の試み

マスキングテープだけで、精度よく、かつ、しっかりと固定できました。

筒底の(訂正)鉄のアルミ切断部分はとても鋭利で危ないので、安全のために、必ずフェルト布等により、カバーする必要があります。

改造はあくまで自己責任です。

本記事は工作をやってみた結果の情報提供であって、改造を推奨するものではありません。

 

Img_5103s

 

Pringles

twitterで、マリーチさんからプリングルズなるブランドを教えていただき、小生はスーパーに走ったのであった。

なるほど、これは試す価値がありそうだ。

チップスター紙筒は、なかなか良いですが、このあいだ夜露で柔らかくなってしまいました。また、筒の接続部が曲がりやすいのか、絞りの位置が微妙に変わりやすい欠点がありました。

 

プリングルズとチップスター包装容器の比較

Img_5093 Img_5095

 

チップスターうすしお味

お菓子が密閉プラ袋に包まれた状態で紙筒に入っており、紙筒に塩分や油脂等の付着が無い。

長さ23cmでちょっと長めだが、気にするほどではないと思う。100円ショップで購入のノギス型プラ定規によれば、直径66.5mm。キャップ含め、全部紙製。軽くて丈夫。

中身のポテチがやや大きめで、ボリュームがある。味はちょっとクリーミー(個人的印象です)。

 

プリングルズ サワークリーム&オニオン

お菓子が紙筒に直接入っており、筒の内壁に塩分や油脂、粉がついていると思われ、鏡筒にするためには良く拭きあげる必要がある。

お菓子が直接入っていても品質が保たれていること、内壁は銀色であることから、何らかの防湿防酸化コーティング等による水分侵入阻止機能があると思われ、夜露に幾分耐性が期待される。強度的にも有利だろう。

筒の紙はチップスターより少し丈夫に感じる。

長さ20cmでほぼ良い感じ。直径67mm。底面が(訂正)鉄製アルミ製で上部なため変形しにくい。

キャップは透明プラスチック製で、縁高さが小さい。

お菓子は、あっさりめであり小生にとってはなかなか健康的で良い風味だが、チップスターに比べ、1枚当たりが薄手で直径も小さく、満腹感においてやや劣る気もする(個人的印象です)。

 

高強度の(訂正)鉄製アルミ製底部を活かす

 

道具の無い小生は金切りバサミでワイルドに

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切り抜くのは簡単でしたが、切断面の安全化処理が一番時間がかかりました。

紙筒内部は銀色。

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切断面が剃刀のようになるので、ヤスリで鈍くしましたが、それでも鋭利で危険なので、粘着フェルト布で厳重にカバーしました。

工作では安全がとても大事です。注意1秒、怪我一生。

Img_5099

 

銀色の内壁を黒紙でカバーします。

Img_5100

 

まあまあ黒くなったね。

Img_5101

 

覗き込む

Img_5106

 

チップスターで作った絞りは、付け外しがきついが、流用可能な範囲。

41.0、45.0、50.0mmの3サイズを使っていますが、41mmと45㎜の中間くらいがバランス良いのではないかな。

 

 

Img_5102

 

 

 

人工星を撮影:NEWTONYくん、すごいのではないか?

 

チップスター鏡筒によるレンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくんで撮影。

赤色LED懐中電灯をアルミホイルで包み、裁縫針で極小穴を開けて作った人工星の写真。距離約7m。

絞り口径41.0mm。

接眼レンズビクセンLV10mmにウィリアムオプティクスの1.6倍バーローレンズ付けたもの。

古いコンデジ使用。ズーム10倍にして撮影。SONYのCYBERSHOT DSC-WX70。露出オート及び手ぶれ防止機能が解除できない。

何十コマか撮って、最も良い物2枚。

 

焦点内側の像

外周の明るい幅広の環にほとんどの光束が集中。その中に、かすかに細い環と中心が見えました。

スポークの影響で六角っぽい。

Dsc01465

 

 

焦点像

ちょっとだけエアリーディスクとジフラクションリング風?

焦点の前後で、集光が縦長から横長に変わり、若干の収差感じました。

Dsc01540

 

NEWTONYくんの影響

NEWTONYくんは球面鏡らしいとのことですが、シベットさんの主鏡位置変更・中央遮蔽部分の工夫・バーローレンズの取り組み、

接眼レンズとの相性、

あるいは、レンズレスシュミット化とバーローレンズ、

等々によって球面収差を相当補正できそうに感じます。

こんなことができるのも、たぐいまれなクリエイティブな設計と良質な鏡のなせる業ではないかと思います。

 

ところで、NEWTONY君を主に扱った7月11日から23日までの間の拙ブログのアクセス解析では、アクセスも多めであり、また、ほんとかどうかはさておき、20代以下のヤングの割合がなんと80%を超えました。これまでで最高です。50代以上が捉えられていないのも不思議です。

NEWTONY君をはじめとするワクワクしてお手軽な機材がいかに注目されているかの証左ではないかと感じます。

こういった機材は、クリスマスやお正月に、幼い世代も学生さんも、あるいはへんなおじ(ば)さん達も、人生や世界の方向性をPPM以上の濃度で変え得る効果があるのではないでしょうか。自分は、もし何十年か前にNEWTONYくんと出会っていたなら、人生、今とは異なっていたのではないかと思います。

Photo_20200726142401

(了)

 

続きを読む "NEWTONYくん、レンズレス・シュミット、Pringlesで高剛性化" »

2020年7月20日 (月)

徒然臭(その4:終わり):レンズレス・シュミット・ニュートニ―くん:ノーフィルターSV305直焦点試写

(*^^)v ネオワイズ彗星

2020年7月19日、ほんとに久しぶりに晴れました。

念願のネオワイズ彗星も、県境の利根川の土手で見られました。

裸眼では彗星を確認できませんでしたが、双眼鏡では、大きなぼーっとしたコマが見えました。

宇宙空間の旅人。

nikonD7100AF-S nikkor 35mm F1.8をF2.5に絞る
iso500 露出4秒 三脚固定

Dsc_4713

 

 

レンズレス・シュミット・ニュートンの効果如何

彗星も沈み、雲がだんだん増えてくる中、レンズレス・シュミット・ニュートン化したNEUTONYくんで、筒先の絞りを付けたものと外したものの比較写真を撮りました。

 

Img_5055

 

CMOSカメラ、撮影方法等

使用カメラは、SV BONYさんの SV305の光学ウィンドウを除去した、センサー大気露出な暴挙です。

周囲には夜露と共に家畜の田舎の香水の匂いが立ち込めましたが、多分腐食性というほどではないでしょう。

50㏄の原付のエアクリーナーを除去して、ほこりの吸入を覚悟して高出力を狙うみたいなものです。

ピクセルピッチは2.9ミクロン、1920×1080ピクセル、長辺約6ミリの素子です。

これを直焦点位置に装着。鏡筒内に全く突き出さぬセッティングであり、光路遮蔽は排除しました。

 

比較的雲の開いた方角にあった木星を対象にしました。

収差を見やすくするため、なるべく諧調豊かにしたかったので、

SharpCapで2秒露光30回スタック×4セット撮影し、それをYIMGで加算平均及び調整、

という流れです。露光延べ時間はそれぞれ240秒。

 

赤道儀は、前回記事の、AZ-EQ AVANT、アップグレードキット裏表逆装着改造モデルです。

SS-one Polar3を初めて使用しました。快適でした。夜露がとても激しい夜だったのですが、今のところ無事です。

 

結果:効果大きいです。

レンズレス・シュミット・ニュートン:絞り口径41mm、F5、200mm

Newtony_sh_240sec

驚くほど周辺まで高品質。ガリレオ衛星等の周囲の六芒星は、残存した球面収差と3本スポークの効果が主だと思います。

木星本体のすぐそばの衛星が分離したのに驚き。

 

純ニュートン:口径50㎜、F4

ササッとチップスター絞りを外すだけなので、カメラのピントは全く動かしていません。

Newtony_org_240sec

光量は豊富です。

これが球面収差、コマ収差合体でしょうか。

他にも鏡のエッジ部の収差があるかもしれない気がします。

全体にピントが少しずれてる感じがしますが、カメラには全く触れていません。微妙にピントの最適位置が移動するのかな。

 

その他気づきの点

とても興味深く、楽しかったです。

木星、土星、火星、金星、ベガを眼視しました。

アイピースは、地上と印象が大きく異なりました。

レンズレス・シュミット・ニュートンにおいて、ビクセンのLV10mmが、バーローレンズの有無問わず、良かったです。

古い高橋オルソ7mmと18mmは、色収差を感じました。土星の見え方の差でアイピースの相性に違いがあることに気づきました。

そもそも、鏡筒、接眼レンズ、人の眼の光学系、網膜、脳、といった総体による星像認識です。個人差や感覚の違いも織り込む必要があります。

土星の環が本体と分離して見えたのは、LV10mmバーローつきだけでした。土星は環と本体がくっきり分離し、自分の眼の分解能を超えています。もっと単焦点で相性の良いアイピースならば、どこまで見えるのでしょうかね。

木星の縞模様は、あるような感じもしましたが、いずれのアイピースでも明確には確認できませんでした。

火星も小さすぎて極冠は感じられませんでした。

金星はきれいな三日月でした。

ウィリアムオプティクスのワイド20㎜は、純ニュートンなら視野全面に星がひろがりますが、レンズレス・シュミット・ニュートンでは、幾分視野が狭くなりました。広視界で、星像も及第点かな。

星野観望は、同時に持って行った36㎜12倍の双眼鏡の方が光量も豊かな位で、両目で見られるし、良いです。色収差はありますけど。

このごろ記事連発したし、梅雨もそのうち終わるでしょう。なので、徒然臭はおしまいにします。

 

 

(了)

 

 

 

 

2020年7月17日 (金)

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

Img_5036

 

レンズレス・シュミット・ニュートン

シベットさんが2012年にブログ記事「レンズレス・シュミット・ニュートンを作る」で取り組んでいらっしゃいます。

0ec43cc8

そうとは存じ上げぬまま、雨続きの中、てれてれと紙工作をしたのでした。

動機は、NEWTONYくんが球面鏡であるらしいこと、

そして、自分の機体では、下の素の直焦点試写のように、星の集光は鋭いが、点像の周囲にコマや球面収差で光が広がる傾向があるように思えたからです。

 

SV305でNEWTONY 直焦点試写

購入直後のNEWTONY君、

うす曇りでほとんど星が写らない中、完璧ノーフィルタ、絞りも無し、F4直焦点画像です。バローも無し。素の特性が見たかったので。

FITS加工がうまくできないのですが、とりあえず。

球面収差・コマ収差のフレアを強調してあります。

全面で集光が3×3ピクセル(1ピクセル2.9ミクロン)以内に強い集光を見せますが、収差による広がりが見られます。

基本的には、かなり良い鏡筒と思いました。

8sec64yimgcnx2_m

 

NEWTONYくん、レンズレス・シュミット・ニュートン化の御姿

ゴムひもを両面テープで張り付けた4個の金具にひっかけ、また、マスキングテープも使って固定しています。

Dsc01361

 

 

紙筒が湿度やそもそもの精度・強度不足でいつも多少曲がってるので、筒先の絞りを1.5mm偏芯させ、アイピースを覗きながら調整する運用にしました。

(もう少し偏芯大きくさせた方が調整によさげ。)

Img_4994-1

 

工作試行錯誤の結果、チップスターの販売に貢献しています。

Img_4996

 

 

接眼レンズ

Img_5014_20200717192401

Img_5010

小海町の星祭りで安価に購入したLV10mmに1.6倍バロー(Wiliam Opticsの双眼装置付属品)をねじ込みました。

巨匠シベットさん達がお試しの、バローレンズ併用方法です。

アルミの薄板を加工して巻いて、アイピース位置を調節しました。

鏡筒内に若干突き出し、光路を遮りますが、眼視では気になりません。

小生の設置位置では、バローレンズの実効倍率は1.3倍くらいになる感じです。

 

Img_5016

 

 

レンズレス・シュミットの効果を見る

古いコンデジで、約300メートル先の鉄塔を見ます。

SONY DSC-WX70 記録は4680×3456ピクセルJPGです。

Img_5038

 

バローレンズ有り、絞り無し

Dsc01413

 

バローレンズ有り、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

Dsc01422

 

 

バローレンズ無し、絞り無し

Dsc01404

 

 

バローレンズ無し、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

Dsc01410

 

 

結果:

写真について:

写真では、周辺部のボケが目立ちますが、コリメート法に起因するものが大きいと思います。

全体として、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が多少すっきりしてると感じましたが、大きな差は感じません。

接眼レンズに加えてコンデジのレンズによる色収差その他の収差が強く、絞りによる収差への影響を感じにくいのだろうと思います。

 

眼視について:

他方、眼視では、差が良くわかると思いました。レンズレス・シュミット・ニュートンの方が周辺像が自然で、スッキリした画像で楽に観望できると感じます。コマ収差がかなり減っているようです。

絞りを付けない(=純ニュートン)と、視野中心部においては、解像度は変わらないですが、明暗の境界に白いカスミがあるような感じがします。

なお、鉄塔の赤い丸い物体は、多分、視直径100秒くらいではなかろうかと思います。眼視では、もっと解像して見えます。

 

他のアイピースで鉄塔を眼視する

Img_5039

他にも、手持ちのアイピース(24.5mm径の昔の高橋オルソ4本及びウィリアムオプティクスの双眼装置付属の20mm66度ワイド)で地上風景を試しました。セレストロンのアイピースは小生の近視ではピントが出ませんでした。

どのアイピースも、LV10mmと同様、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が純ニュートンよりも周辺像が自然で、スッキリ見えると感じました。

あくまで地上風景での印象であり、星の場合は、異なる結果になりうると思いますが、地上風景では、LV10mm(バローの有無問わず)及び高橋オルソ18mmと7mmが相性が良さげと感じました。

 

なお、接眼部の構造や小生の強い近視のため、ピントが出ないので、アイピースにスポンジを巻いて31.7mm径のピント調節パイプに押し込むという暴挙に至りました。

 

Img_5040 Img_5041

 

 

 

 

おまけ

SV305の装着を試行

 

ピントがあと少しで合わないので、ネジ式のピント調節パイプを外し、これまた、CMOSカメラをスポンジで接眼部に固定するという暴挙に至りました。

Img_4978

 

SV305を極力隙間なく固定するため、アルミの狭いリングを作ってはめました。

 

Img_4999 Img_5003

 

SV BONY SV305のフィルタ装着

SV305(光学ウィンドウ除去済。撮像素子むき出し、完璧ノーフィルター状態。)

過去記事 今日も全力GTi:SV305君 

いろんなフィルターも装着できます。

UV/IRフィルターの場合

 Img_4467_20200717164901

 

Quad BPフィルターの場合

 Img_4998

 

 

 

とても危険でほこりも付着する完璧ノーフィルター状態:

長時間このままは絶対にいけません。

延長筒を付けてフィルター付けるとか、顕微鏡カバーガラスで塞ぐとか必要。

サランラップも試しましたが、剥離剤油脂が塗ってあるようで、凹凸があり、平面性に問題がありました。

Img_5027

 

完璧ノーフィルター状態だと、接眼パイプ無しなので、突き出しによる光路遮蔽はゼロです。

Img_4977

 

Quad BPフィルターはギリギリの高さになった

Img_5018

 

 

ノーフィルター状態SV305試写

赤道儀状態だったので斜め

純ニュートン200mmF4直焦点状態です

Stack_16bits_30frames_120s

 

 

チップスター紙筒内面:黒い紙を入れたけど、もっと真っ黒くしたいなー

 

Img_5016

 

 

 

SV305 Quad BPフィルタ試写:7月11日、一瞬の薄雲越しの月:純ニュートン200mmF4直焦点

(レンズレス・シュミット・ニュートンにはまだしてないときの写真です。)

色無調整。眠たい画像。雲の影響だけではない感じ。収差か。多層膜コーティングか。

フィルターの位置か。

Stack_16bits_15frames_0s

 

ウェーブレット処理かけてみる。

ハッブルの最初の頃の収差でぼやけた画像を先鋭化する気分?

Stack_16bits_15frames_0s_bw

 

星でいろいろ試したいので、空が晴れて欲しいです。

(了)

 

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