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ASIAIR pro

2020年9月 7日 (月)

逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん

謝辞:

自由度が高く素晴らしいフリーソフトであるYIMGとその作者様に感謝いたします。まだ使いこなせておりませんが、おかげさまで、いろいろな試みができ、画像処理の理解が小生の如きであっても少しずつ進んでいるように思います。

注:本記事は、好奇心によりやってみた結果の備忘録と、小生のような天文初心者の方々への些細な情報提供です。

  こういう方法は、みなさん既にご存知のことかも知れません。非常識かもしれません。小生の誤りもあるかもしれません。

  もしも試される場合は、データや機材については自己責任です。写真の元データは、必ずバックアップの上、行ってください。

  YIMGの作者様にも迷惑をかけてはいけません。

 

 

0.ノイズ軽減後のM31

フィルターレス改造SV305+レンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくん

絞り口径41mm、FL200mm、

32秒露光、17コマスタックを8セット、総計約80分の露光です。自宅ベランダ。1等星しか見えない。

いつもの定位置で、極軸合わせ無し。AZ-GTi赤道儀モード、ASIAIRproでオートガイド。sharpcap使用。ダーク有り。

4_cnxadj

 

小生の環境では画像にノイズが目立つので、一匹変態の小生は、なんとなくやってみました。

結果的にかなり軽減できました。

 

Img_5247

 

1.ノイズ有り元画像

1

YIMG(64ビット版)で加算平均及びトーンカーブ調整してます。

なぜか、星に色が無いなー

拡大すると、でかい色付きノイズ多数。

Kakudai

 

対処方針:逆色ノイズ加算

うーん、ノイズの色が、RGBではなく、RGBの補色に近いかも知れない。

また、ノイズのところは、明度が周囲より低いようです。

イメージセンサー上のRGBクールピクセルが、色空間変換を経て周囲数画素の範囲に影響を与えている感じがします。

つまり、欠けたピクセル色があるために暗くなって補色が出ているのではないでしょうか。

欠けている色だけ抽出できれば、それを加算して埋め合わせればよさそうです。

つまり、周囲平均を元に、いわば、逆色ノイズを作って加算。アナログう!

個別のピクセル欠陥を元から演算補正するような、FITSを根源から操作するような、そんな技量は小生には到底ありません。

 

コンセプト:逆色ノイズを作って加算し、打ち消す。

 

2.高周波成分を除いた画

まず、周波数成分の高いノイズはほぼ無いけど、元画像にかなり近いというものを作ります。

YIMGの、本来はフラット調整用と思われる、「バックグランド補正」に着目しました。

ます、「バックグランドデータ作成」機能を使います。

周囲4辺付近は、演算のため、欠けます。パラメータはいくつか試行錯誤しました。

2

 

3.欠けた色の画像(逆色ノイズ画像)を作る

次に、2.の画像において、「バックグランド補正(画像データ)」を選択し、1.の元画像をシフト量ゼロで減算します。

すると、RGBの輝点の絵になります。ノイズと逆の色(補色?)になってるようです。うまく行きそうです。

3

(小生は、さらにこれを少しトーンカーブで強めに調整し、より良好な結果にしています。)

3_toneadj

 

4.元画像と逆色ノイズ画像を加算する

「画像合成」機能を用いて、1.と3.の画像を加算します。比率は、どちらも100%にすることが多いです。

自動位置合わせしないように、「比較範囲」はゼロにしました。

結果は、目的のノイズがかなり除去されました。小生には、ほぼ十分です。

4

 

小生の不徳の致すところで、光軸等のずれで明るさ不均一なので、capture NX2で手動でちょっと調整し、更に、鏡像になってるので裏返すと、冒頭の画像になります。

 

5.おまけ:

同様の手法、同一光学系・機材・光害の空での作例。

レンズレス・シュミットは色収差、コマ収差が無い。

球面収差はある。

M27です。総露光約60分。

以下の3枚は、星雲部で消えなかった目障りなノイズを各2から3か所のみ、最低限のレタッチしました。

鑑賞写真なので、ご容赦願います。

M27_6org_plus_bgdsub_cnx2_v2

 

M8干潟星雲です。この写真は、レス改造機にサイトロンさんのQBPフィルターを装着しています。

総露光約40分。極軸精度が低く、努力しましたが、縞状のノイズがあり、小生には、解決できていません。

M8_sv305_40min_sub_cnx2

 

M20です。これもQBPフィルター装着です。

総露光約20分。

M20_20min_cnx

ここまで映るとは思いませんでした。

星像が小さく、迫力を感じます。

(了)

2020年8月21日 (金)

星雲試写:レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、SV305レス改造仕様

軽量お気楽

レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、フィルターレス改造SV305、AZ-GTiとASIAIRproをEQMODケーブル接続、iPADでASIARproに5Ghz高速接続。

1.使用機材

Img_5240

架台は、AZ-GTi赤道儀モード、超剛金改造メタりっこちゃんです。

超軽量(三脚、鏡筒含め、写真の全部で7.1㎏)です。ウェイト軸だけでバランスとれてます。

 

 

ASIAIRproとAZ-GTi間は、自作USBシリアル変換ケーブルでダイレクト接続です。(EQMODケーブル)

写真は、ケーブル1号機。今は基盤がプラケース入りの2号機を使用中です。

Img_4920

これにより、ASIAIRproとAZ-GTi間の2.4GHz接続の呪縛を回避できました。すなわち、操作端末(iPAD)と高速5Ghzでの接続が選択できるので快速にできます。

EQMODケーブルは、英国から直輸入もしてみました。当然正常動作しました。他方、ネットでAZ-GTiのマニュアルやCLOUDY NIGHTSの記事等でピンアサインを調べて、より安価に自作もできるようだったので、それもやってみました。いろんなパーツや製品がネットにはあり、ポチれます。選択肢の広い、良い時代になったものです。

撮影用のSV305は、別のノートPCでSHARPCAPproで操作します。

SV305は、光学ウィンドウ除去改造済。シベットさんが素晴らしい記事をお書きになっています。

空は明るく、木星と土星くらいしか見えないのですが、完全フィルターレスで何が写るのか、試写しました。

 

 

2.第一夜:M31

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。YIMG,ニコンcaptureNX2。使用ソフトは、以下すべて同じ。)

 

M31test

 

わかってます。でも、小生は、写っただけで嬉しいのです。

超素晴らしい画像には、いつ到達できるものやら・・・・小生にはあまり向かないようです。

むしろ、変化、それも位置を微分した速度とかあるいはさらに微分した加速度、さらに加加速度といった刹那的なそよ風が心地良いようです。

でも、へんだなー。片方が明るい。街灯や車で明るい影響か?

ノイズ激しいなあ。CMOSカメラは奥が深そうです。

 

3.迷光・漏光対策

Img_5252

ファインシャットにより、プリングルズの延長筒内面を、この上なくブラックにしました。赤外線にも有効らしいです。

接眼部の反対側の鏡筒内面にも張り付けました。

 

よし、これでOK。

のはずが、筒先からよーく覗き込むと、何やら僅かの青緑色の漏れ入る光が・・・・

で、追加の対処です。

アルミ箔粘着テープで、側面開口扉の僅かの隙間及び、接眼部付近のプラスチック肉薄部を透過する光をシャットアウトしました。

また、延長筒の接続部も同様にアルミ箔粘着テープで遮光しました。

メンテナンス性は落ちましたが、これで漏光は防げます。

Img_5243

 

また、簡易ファインダーとして、奥さんから貰った紙筒を輪ゴム等で固定しました。

天体の導入時には、光軸を合わせたASI120-MMSでプレートソルビングし、フル自動でSV305の小さな撮像素子上に導入されます。

2回導入動作させると、ほぼど真ん中です。感激物です。

Img_5247

 

4.リベンジの第2夜・第3夜

①M31:よし!

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

いろんなノイズが課題です。

M31_4_yimg_cnx2

 

②らせん星雲

存在がわかる。千葉や東京方向、低空の明るい空、絞り口径41mmでも映るんだあ!

ASIAIRproのプレートソルビング機能が無ければ、導入は絶対無理です。素晴らしい機能。

そもそも、ベランダに目測で設置してるので、極軸がいい加減なのです。

スケアリングや絞りの位置等がずれてるのがわかりますなあ。

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計10分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

Test_rasen_stack_16bits_38frames_1216s

 

③プレアデス:青い散光星雲は写りませんでした。

(32秒露光を5分間分くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 M45_4_yimg

 

④オリオン座M42:明け方にはもう見える

フィルターレスの影響でしょう。通常青い部分も、桃色から白色です。

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを3セット、2秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計25分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 

M42_3_2_yimg1

 

⑤亜鈴状星雲

一回の露光が32秒ならば自動スタック効くのですが、それ以上にするとignoreばかりで、自動スタックされませんでした。

なので、ASIAIRproによるオートガイドの精度に任せて、64秒露出11回を単純にスタック、延べ704秒間露出の1枚画としてみました。

darkあり。

ガイドの精度は、RMS2秒角程度。荷重が極めて軽いためか、いつもより高精度でした。

上が元画像です。赤青緑の輝点ノイズがひどいです。これをごまかして、なんとかしたのが下の画像。

ノイズ除去で星が少し太った。

CMOSカメラの各種パラメータは、試行錯誤中です。むずかしいです。

淡い天体は写りにくい感触もありますが、小生の技量不足や空の光害もあり、わかりません。

ディザリングも、機材精度のため果たして可能かどうか不明ですが、試したい気も少ししてきました。

真上は良く晴れて2等星まで見えました。

 

Stack_32bits_11frames_704s_org Stack_32bits_11frames_704s

SV305でこれだけ楽しめるのですから、小生の前にCMOSカメラ沼が広がる危険地帯を感じました。

なお、広告では、SV305は、pro仕様(冷却ではない。ASCOM対応。)が出るらしいです。PHD2に使えて便利そう。日進月歩。

 

(了)

2020年6月 5日 (金)

今日も全力GTi:ASI AIR Pro(with 迷人会工房パーツ)♪(後編(撮影トライ編))

ASI AIR pro 撮影にトライ:

 

ASI AIR proについては、天リフさんに決定版のすばらしいレビューが公開されています。

他にも、net上にはいろいろなすばらしい情報があります。

しかしながら、ASI AIR proが持つ新時代の予感を、自分からも僅かなりとも伝えられたなら、と思い、

空もスッキリ晴れないし、割り切って、ここに、大いに我が無知蒙昧と低レベル恥ずかし写真を晒すことにします。(^◇^)

記事中に間違ってる点・不適切な点もあるかと思いますが、ご容赦ください。

 

1.機器構成

ASI AIR pro , AZ-GTi, nikonD7100, Ai nikkor ED180mmf2.8 , ASI120MM-S, iPad mini など。

ASIAIRアプリ1.4.3 ASIAIRpro Firmware5.05

迷人会工房AZ-GTi強化パーツ群

Img_4811lbwg

♡迷人会工房さんの剛性と精度が高いパーツは、小生の岩田製作所超剛金シムリングやコンクリート・エポキシ樹脂結合をはじめとする高剛性改造AZ-GTi・三脚をさらに安定・強化させており、ウォームギア回りの小生の失敗によるガタガタを除けば、全体として、かなり剛健なものになっている、と自己満足してます。

さらにASIAIR proや各種アプリ、タブレット、カメラ、ネット、を接続することで、昔は考えられなかった高機能をコンパクト・低価格で実現できてると思います。

ほんとに良い時代になったものです。

でも、きっと、機材も使い方も人も、もっと進化・変化していくんだと思ってます。私は時の旅人。(*^^)v

 

 

2.Live stackがとても簡単。

(なお、Live stackやAuto run撮影を始める前に頻繁に使用するPreview機能は、連続して画面表示する設定にすると、メインカメラのD7100のデータ伝送等が間に合わないためと思われるのですが、アプリがフリーズしがちだったので、1回ごとの設定にしました。)

M20

M20、nikonD7100(無改造)、Live stack 30秒×110コマ。フィルターなし

(近隣の公園にて。空がとても明るくて、枚数多くないと色が出ない。ダーク、フラット等なし。)

下の全体画像の中央部です。

FITSをYIMGで加工。像が左右鏡像になってます。

Stack_m20_light_30s_bin1_iso400_7_2_1s

元になるstackされたFITS画像は6000×4000ピクセルです。

しかし、ブログには大きすぎるので、3000×2000ピクセルに落としてます。
YIMG, nikonCNX-2 等使用

 

 

 

3.Live stackにおける優秀なalign

上のM8,M20の画像は、ノータッチガイド1.5時間(露出時間は50分くらいだが、データ伝送や処理に時間がかかる。)なので、さすがに極軸のずれやピリオディックモーションが良く見ると顕在化します。しかし、alignはすごい。

M8を拡大します。ピンボケ。これは6000×4000ピクセルの画像からの切り出しです。

Redspotm20

右上部の赤いギザギザが、赤いホットピクセルのalignによる軌跡です。

露光30秒単位です。alignは正確、ズレはほとんど見られません。

なお、114コマ連続、alignエラーはゼロでした。びっくりしました。

 

 

M27polar_nobi

M27です。北極星が見えない自宅ベランダから撮影。極軸は目分量、数度の設置誤差があるかも。

FL180mmのレンズなら、短時間多数枚露光ならば、オートガイド不要と思いました。

極軸設置ずれにより、30秒単位の露光中にもほんの少しだけ上下に星像が伸びてますが、align自体は完璧なのがわかります。

 

Stack_m27_light_30s_bin1_iso200_1

上のM27の含まれる全体画像です。

30秒×28コマLive stack  nikonD7100 iso200 180mmf4

オートガイド不使用。

肉眼では1等星しか見えないが、プレートソルビングで導入。

上端の黒い帯も、極軸設置ずれに起因する、28コマ15分間くらいでの視野移動で生じたものです。

薄雲の中、かろうじて撮ったM27。こんな感じでその場で鑑賞できます。

 

 

4.超快適プレートソルビング

Img_4711_20200531173201

M13を自動導入自動プレートソルビングした画面です。自宅ベランダ

画角は、7.9×5.0度。

天リフ様の記事では、プレートソルビングするには、画角が最低0.4度くらい必要らしいです。

北極星見えないので、目測いいかげん極軸合わせ。

望遠レンズは、FL180mm,F2.8を4に絞っています。

ASIAIRproはメインカメラとして接続したD7100から画像データを取得し、迅速にプレートソルビングが行えました。

画像の横縞は、露光不足を、強力なAUTOのストレッチが補っているからです。

(そういえば、こういう横縞模様は、SVbonyさんのSV305での露光不足画像でも出ます。)

 

機械精度が高いとは言えないAZ-GTiです。増してや、小生の機材は、赤経ウォームホイールとギアの擦り合わせをやりすぎちゃったので、隙間ガタガタです。

なので、自動導入だけでは、子午線でフリップすると、2度角くらいの誤差が普通に出ます。

しかし、1回目では甘くても、2回プレートソルビングすればど真ん中、なんたる気持ちよさ! 感激物です。

一晩で、対象天体を次々に狙えます。肉眼で無理な明るい空でも大丈夫。

 

 

Img_4714

プレートソルビング後のど真ん中、M13。 雲が流れる中をLive stack 2020.05.13

自宅ベランダ

 

5.デジイチD7100でも電視観望はできるか?

50~60秒くらいで画面1回更新という、ものすごーく遅いリフレッシュレートです。しかし、心の眼で補間し、電視観望しました。

小生の機器構成では、Livestackは、30秒露光にして、1サイクル50秒くらいに調整するのが連続安定動作限界か?と思われました。

しかし、画像のAUTOのストレッチが強力です。Live stack画面はなかなか変わらないけど、iPADで、感動的に美しく見えます。

ASIAIRアプリには、色彩の調整機能は見当たりません。AUTOでお手軽お気軽がコンセプトのシステムでしょう。

タブレット端末は、パソコンモニタより小画面ですが、複数人で眺められます。

また、タップ一発で、見える画像そのままを、iPAD内の写真アプリにJPGで画像で記録できます。十分綺麗な画質です。

指で画像の拡大縮小も自由自在です。(例として下にからpreviewの雲間の星の画像を載せておきます。)

ただし、ASIAIRproからの伝送データを小さくするためでしょう、iPADの画像は、元のデジイチよりも解像度が低くなります。

(3000×2000ピクセル2メガバイトくらいになった。)

Img_4766

30秒露出 1コマ 2020.05.29 近隣の公園。iPADに記録した画像。3000×2000ピクセル。左右正常。

流れる雲の合間、AUTO画像ストレッチが良く、雲も星空も見えて、感動的な美しさです。

画面中央の少し右に、かすかにオメガ星雲が白っぽい「への字」に見えます。

さすがにこの雲の場合には、プレートソルビング効かず、対象が中心から右側にずれてますね。

 

 

iPADの画面に見えるLive stackの撮って出し、M20付近

Img_4768

M20、M8付近 30秒×20コマくらい?Live stack。 2020.05.13 自宅ベランダ

画角は、7.9×5.0度。iPADに記録した画像。3000×2000ピクセル。左右正常。

AUTOストレッチで、こんな感じにiPAD画面が見えます。

自分的には、感動しました。

 

 

6.FITSの不思議:ツールによって、結果が異なる。多様性があるのでしょうね。

(1)Live stackのデータ

Live stackされたFITSファイルは、USBメモリに格納されます。

1枚につき143メガバイトになりました。大きいです。

運よく、Live stackのFITSデータについてのみは、YIMGを使うと、カラー画像になりました。なぜか左右逆の鏡像になります。

(なお、Light以外に、Flat,Dark,Bias等いろいろやれますが、試していません。)

 

(2)Autorun撮影(連続多枚数自動撮影)のデータ

Autorun撮影データは、やはりFITSで格納されます。サイズは43メガバイトくらい。

Live stackとは異なり、アホな小生には、YIMGではカラー化できません。一週間ほどツールを探し、NAOJ(国立天文台)のマカリというツールも試しましたが、できませんでした。他のツールを探しました。選択肢は、有料、無料、いくつかありそうでした。

結局、なんのことはない、ZWOのサイトに、ASI StudioというZWOのCMOSカメラ操作統合ツールがありました。

 

Asifitsview

この中の、ASIFits Viewを用いてファイル開いてお手軽DeBayerできました。色調整できませんが、強力なオートストレッチできます。とりあえず、PNGで保管して、YIMG等で加工できる目途がつきました。

なお、Auto run撮影時は、カメラ内SDカードにもRAWで同時に記録できます(Save Image to DSLR Simultaneouslyを有効化する)。

 

(参考1)

AutorunでのASIAIRproのFITSを、YIMG、マカリ、ASI Studioで開いた比較です。ピンボケのM27。

YIMG、マカリ、ではDeBayerされず、左右逆転見られます。

Asistudio_yimg_makalii

 

(参考2)

小生が最近試しつつある、SV bonyさんのリーズナブルな価格のカラーCMOSカメラであるSV305とSharpCapでFITSで保存した月面の一部分を、同じく、YIMG、マカリ、ASI Studioで開いた比較です。

色はつきますが、YIMG、マカリ、では左右は鏡像が見られます。

(月は色が薄いので、クレーター崖の色収差で色が出てるのを感じてくださいね。)

なお、マカリでは、色を復元するために、RGBレイヤーの設定(マルチプレーンFITS読み込み設定)が必要でした。



Sv305_sharpcap_moon_fits

 

 

Makalii_multiplain

 

 

7.Auto run(連続多枚数自動撮影)の例:オメガ星雲、イーグル星雲

6_120adjb1_001_02

これは、Auto runで格納されたFITS120秒露光6枚を、ASI Studioでpngに変換した後、YIMGで加算平均・各種調節したものです。

連続撮影中は、ASIAIR proでオートガイドしました。普通にガイドできました。 2020.05.29AM3時ころ、 近隣の公園にて

 

Img_4797_20200603200701

実際にiPADに見える画面はこんなもの。

Auto runでUSBメモリに記録された120秒露光1枚画像をASIAIRアプリ経由でiPADに落としたものです。

ASIAIRproにより、AUTOでストレッチされており、左右が正しいです。

ただし、既に述べたように、jpgで、画像サイズが、3000×2000ピクセルに小さくなりました。

これを素材にしてその場でiPAD内で写真加工して、仲間で鑑賞するのも、簡単で良さげです。

 

 

8.SkySafariと連携する

動作遅延が1秒程度ありますが、SkySafariと連携できました。

(1台のiPadあるいはスマホでASIAIRアプリ、もう1台のiPadでSkySafariがよさげ。)

SkySafariは、目標天体指定・導入が簡単です。しかし、ASIAIRアプリの目標天体座標には反映されず、プレートソルビングによるど真ん中導入への連係動作はできませんでした。これが反映されると素晴らしいな、思います。

なお、実際の星がずれたときの手動alignmentを行った場合、システムがいかなる挙動を示すのかについては、まだ試していません。

数多くのASIAIRユーザーの方は、いかに工夫していらっしゃるのでしょうか?

 

9.メインカメラは、高速なUSB3.0接続のCMOSカメラにすべきと思う

Img_4691h_20200531170401

ガイド用カメラには、USB3.0接続 ASI 120MM-S(モノクロ)を使用。

 

 

ASIAIRproは、本来は、イメージセンサーの大きめなCMOSカメラをメインカメラにし、高速なUSB3.0接続とすべきです。

これにより、すばらしい快適性を引き出せるはずです。FACEBOOKのASIAIRフォーラム等の動画でも、カラーCMOSカメラからの画像転送がけっこう早そうに見えました。

しかし、小生は大型CMOSカメラを所有していないことから、メインカメラはニコンD7100(無改造)(USB2.0対応)です。

デジイチの記録設定は、RAWだけにします。

ニコンD7100では、画像処理・転送だけでも、1画像で30秒くらいかかる感じ。それも、タスクの込み具合で、所要時間のぶれが大きい。

なお、Previewを連続して画面表示する機能は、D7100の場合、伝送や処理が間に合わず、アプリがフリーズあるいは外れて再起動したりしたので、残念ながら、1回ごとの設定、あるいは不使用にしました。

しかし、スピードこそ劇遅ですが、24メガピクセルAPS-C(6000×4000ピクセル)はとても画面広大で、美しいです。

なお、USB3.0接続ASI120MM-S(2メガピクセル)をメインカメラとして接続すると、転送・描画ピュンピュンで、D7100に比べて徒歩と100メートル走くらいの、スピード差を体感しました。画素数の差を超えそうなトータル処理スピード差の印象です。

 

10.ASIAIRアプリとSkySafariの同時接続(妻のiPadも借りて実験)

金星を導入したところ

Dsc01321s

 

ASIAIR proのTelescope Settings

望遠鏡をEQModからEQMod with SkySafariに変更します。

SkySafariのセッティングに関する情報も示されます。

Dsc01326s

 

SkySafari Settings

望遠鏡タイプ、IPアドレス、ポート番号を変更し、問題なく接続しました。

Dsc01328s

 

こんなこともできました。2画面SkySafariです。

iPad1台でASIAIRアプリとSkySafariを切り替えつつ運用することもできました。

(切り替えには再接続が必要なので、1台で運用するのはめんどいです。)

(いつの間にかSkySafariが日本語混在になって分かりにくくなりました。調べましたが、なぜか自分の環境では英語に戻せず、困ってます。)

Dsc01320s

 

 

11.FOCUSアシスト

今回画像は、どれもピンボケです。ご勘弁。

FOCUS状況をグラフ・画像で示す支援機能もありますが、小生には難しかったです。習熟できていません。

 

12.Polar Alignment機能

ASIAIR proには、使い勝手の良い極軸合わせ機能があります。

ガイド鏡を概ね北極星に向けて画面に入れ、開始します。

画面指示に従うと、プレートソルビングした後、自動的に極軸を60度回転させて再撮影し、計算し、極軸を動かすべき方向と量を画面で指示します。

正解に近づくと画面図示が拡大され、容易に合わせることができます。

リーズナブルな誤差範囲になると、スマイルマークになります。精度よく終了できると、打ち上げ花火が画面に開きました。

 

 

 

13.まとめ

 

(1)簡単快適。電視観望にも使えて、若い人にブレイクするんじゃないですかね。

(2)更にASIAIRアプリが進化して欲しいです。SkySafariとの天体導入連携のさらなる強化とか。

(3)デジタル一眼レフが繋がる。これは便利。

(4)小生の機材組み合わせの欠点は、スピードでした。

D7100ではとても遅いです。新型デジイチなら早いのかなあ?

考えられる要因は、

①D7100の場合、画像データを処理し、設定によっては本体SDカードにも記録しつつ、低速なUSB2.0経由でデータ転送しなければならない。

②また、AZ-GTiの無線が2.4GHZ帯であることにより、EQダイレクトケーブル等で工夫しないと、ASIAIRもステーションモードでは2.4GHZ帯になるらしいこと

(小生の場合、まだ5GHZ化に成功しておりません。)

③ASIAIR proになって大きく変わったが、それでもまだ計算速度が不足気味。

等です。

これらにより、30秒露出をstackする場合、転送・計算・書き込み等で処理が間に合わず、1サイクルで50秒くらいが安定運用の限界と感じました。

無理するとフリーズやアプリが落ちることがありました。

アプリが落ちても、ASIAIR筐体は作業継続中であり、多分、中に画像データは残っています。

(5)快速化のためには、素直にUSB3.0接続のASI294やASI533あたりを使えば良いと思われます。

(6)各社ミラーレス機にも対応しないかなあ。

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2020年6月 4日 (木)

今日も全力GTi:ASIAIR Pro(with 迷人会工房パーツ)♪(前編)

ZWO ASIAIR pro

丁寧な梱包で届きました。星見屋さん、ありがとう。

☆中身はラズベリーパイ。コンパクト至極。

☆多機能だが使いやすいASIAIRアプリ。進化中。

☆画像のオートストレッチが簡単強力。色調は調整できない。

☆5GHZ/2.4GHZでスマホやパッドと繋いで、美しく画像楽しめる。高速接続カメラなら、電視観望できそう。

(ただし、AZ-GTi(2.4GHZ)と無線で接続すると、パッド側も2.4GHZ接続になってしまうようです。)

☆USB3.0接続と2.0が2口ずつ有る。

☆CMOSカメラだけでなく、一部のデジタル一眼レフ機も繋がる。

☆USBメモリに画像データを記録。FITS形式。

☆SkySafariも繋がる。レスポンスが遅いけれども。

Img_4758

私、レイシア。超AIよ。(まだ言ってる。)

私もASIAIR proさんと同じRED BOX。(注:RED BOX :人類未到産物。人間以上の知性を持つ超高度AIがつくる、現時点の人類では理解できない超高度技術の産物 。)

今日も元気に天文少年少女をアナログ・ハック (^^♪

でも、チート熟女さんのインパクトには、かなわない (^^)/

天下一画像処理会の高度なことと言ったら、半端ないわあ♡

今度、第2回は惑星の部ですって?ああ、ステキ。おめでとうございます。

あたしには、九州四国はじめ全国の勇者様の加工工程は言うに及ばず、

そもそもFITSからして複雑怪奇で今回勉強中。惑星処理はまだ遠い彼方。

「わかりましぇーん」なんだもん。

CMOSカメラ、敷居高かったのね。('◇')ゞ

 

現在の組み合わせ

大阪迷人会工房さんの強化パーツと良く似合います。

Img_4670h

Img_4679h_20200529021801

nikonD7100は、アリミゾアダプター「いまどき君」とアストロラーベさんの赤いアリミゾを経由して強力固定。

ASIAIRproは、今後も取り外しできるように、Scotchの超強力両面テープで暫定固定。

しっかり接着しており、厳冬期でもなければ、脱落しそうもない感じ。

 

ガイドカメラ:マルチあるか君で固定

ZWO ASI 120MM-S(USB3.0接続、モノクロ)

(USB2.0接続機であるASI 120MMとMCには対応していないようです。要注意。小生は最初間違ったかとヒヤッとしましたが、幸い120MM-Sと120MC-Sは、大丈夫なようです。また、ASI 120MM miniにも対応しているようですが、速度はUSB2.0相当? ややこしい。)
レンズは安価な50mmF1.4

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CMOSカメラは、大阪迷人会工房さんの「まるちあるか君」の一部分を使用して固定。

まるちあるか君は、アルミ削り出しと思われ、直角が正しく、かつ、頑丈。ノブ類も強い。

とても応用がききます。剛で手の込んだ、とても優れたパーツだと思います。

 

楽らんぷ君:

おしゃれだなー。

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楽らんぷ君のキャップは、あーちゃーさんによるものでしょうか?

小さくザリガニさんが覗いています。(^^♪

泉州タマネギとFSQ85♡

 

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軸穴付近拡大です。

☆ちょっと手を加えました。

穴の隙間は、てきとーなハトメで埋めることにより、金色ゴージャス感を演出。併せて、軸に黒い絶縁テープを巻いて、ガタを根絶しました。

ハトメはゴム系接着剤で筐体に軽く固定。穴と軸の偏芯にも同時に対応。快感♡

☆黄色いテープの赤色の点は、クランプ締め強さ限界位置を示すものです。

☆回転楽々です。指が痛くなりませんし、冬季も快適操作でしょう。

☆実は、迷人会工房様のご厚意で、以前、試作品も経験させて戴いているのですが、

この本番品の方がノブに厚みがあって、指掛かりがとても自然で、自分としては、遥かに好みです。

☆楽しく実用的なパーツを創って頂けて、ありがとうございます。

 

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☆  1個所だけ、将軍様のお言葉に甘え、軽微な気づきの点を挙げさせていただきます。中立我が道を行く一匹変態♡

楽らんぷ君の軸と円筒形ノブの接続部位が、クランプを強く締めることを繰り返したら、ノブと軸が緩んで空転しました。試作機では見られなかった現象です。

貼り付けキャップで中が見えないのですが、ネジ込み?固定なのでしょうか、ラジオペンチ使って軸を締めたら直りました。

しかし、再度また緩みました。現在は、きつきつに締めて、小康状態です。

この構造には、本体の華奢なクランプ機構を破壊から保護するというフェイルセーフ的な意味も込められているのかもしれません。

自分的には、そのうち固定工作するかもしれません。

 

 

ASIAIRアプリとSkySafari、同時接続できました

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ベランダからM13

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(後編(撮影トライ編)へそのうち続く?)

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