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AZ-EQ AVANT

2023年12月25日 (月)

2023年、天文ちょっと振り返る

2023年を振り返ります。

0.今年もありがとう、機材さん達。

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以前2022年サイトロンジャパン写真コンテストの賞を使って購入したMAXY60。高解像。

架台は、ベランダ用改造AZ-EQ AVANT

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TANZUTSU嬢。個性強し。

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レンズレスシュミット化NEWTONY君。改造で、球面収差、コマ収差感じません。

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テレスコ工作工房、青い微動雲台。DSP2023で入手。現在は、これをちょっと改造してガタを減少させています。

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1.(単なるご参考)架台導入と非推奨自己責任改造(SkyWatcher Star Adventurer GTi)

分解改造すると不保証です。ユーザーによる分解組み立て想定していない構造だと感じます。

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極軸を伸ばしました。左から、木製試作、迷人会工房様試作版、迷人会工房様製作「深々お辞儀君」

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極軸望遠鏡除去、コード延長、テレスコ工作工房様のユニバーサルベースに交換、等々

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子午線通過後20度くらいまでだった可動域を拡大しました。南向きベランダで、メリディアン・フリッピングをあまり気にせず運用できます。

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https://twitter.com/m87_jet/status/1629633026945851393

 

安価でシンプル、いろいろ使えるSA-GTiを1月に販売開始即ポチリました。例によって直ちに自己責任改造しました。ライブスタックがほとんどです。ライトな自分にとって使いやすく良い機材です。極軸調整がとても軽く快感。有線もWiFiもbluetoothも使えます。唯一、ディザーするにはちょっとバックラッシュ大きいと感じます。

AZ-GTiと較べて(較べるなっ。)赤道儀としてはずっと優れていると思います。

写真追及するマニアには、価格が上がりますが、より進化した、ステッピングモーターとハーモニックドライブの組み合わせが一般化しそうだな、と感じます。バックラッシュがほぼ無く反応の時間遅れが僅少だからです。大きめのピリオディックモーションは、オートガイド等のデジタルな制御と相性が良く、対応できると思います。同じ潮流で、さらにその次は、ダイレクト・ドライブ化でしょうか。今後はBTX AI4などで写真の処理は変わっていくかもしれませんが、基本性能も大事と思います。

一方で、クラシックでノスタルジックな機材も心地よくカッコよいなと思う自分がいます。

なお、これまでのAZ-GTiは、ジャンクを修理したりして、3台に増殖しました。多すぎ。でも人工衛星を追尾できますし、なんといっても軽量便利。

 

SA-GTi使用、明るいベランダでの撮影4枚。どれもライブスタックです。

西村彗星、FC65, ASI533MCP

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M33, セレストロンC5, ASI533MCP

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M1, セレストロンC5, ASI533MCP

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M27, セレストロンC5, ASI533MCP

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2.DSP2023の世界(5月)

DSP2023は双望会の流れを汲むものと思います。素晴らしい眼視の世界でした。場違いな小生でありますが、初めて参加させていただけました。眼のキラキラした造詣深い有名な皆様と、あまりにも工夫洗練された機材にワクワクでした。この世界が壊れず大切に残されるべきであると同時にこの世界を楽しむ層がもっともっと広くなって増えればよいな、と思いました。

いろいろな方の素晴らしくチューニングされた機材で、超絶高精細な太陽面を観望させていただけました。(夜は残念。天候いまいちでした。)津村師は皆にいろいろなご経験を伝授されていました。初めてリアルお会いできました。

すべての 運営の方々に感謝です。すばらしいプログラム盛りだくさんでした。双眼病にも感染しました。また、ラッキーなことに超新星SN2023ixf(前日に板垣公一さんによって発見)を教えていただき、撮影できたのも思い出です。

若い方々や女性も参加されていました。皆さま意欲的で素敵な方ばかりです。天文の裾野が広がれば、そこから何パーセントか、マニアックで素敵な新世代が生まれてきて、もっと遠くまで伸びていくのだと思います。そういう方々が増えていって欲しいな、と思いました。

津村師、超速ドブ組み立てを実演するの図

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元気! 〇見屋店長さん、初参加の方々、それを優しく?見守る主催側KさんHoshiimg_9611

 

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FC65, SA-GTi, 僅かな雲間にASIAIR極軸合わせ無し、ピント合わせ無し、無理矢理プレートソルブ導入

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3.胎内星祭り(8月)

星祭りは楽しく、貴重です。続けて欲しいです。ほんのちょっとですが運営事務局にカンパしました。

巨大有名66センチメートルドブソニアンのHさん、彗星撮影達人のWさんともお会い出来ました。津村師のご著作を入手できたのがとってもハッピーでした。天文リフレクションズ編集長様はじめ、Twitterなどで存じ上げていた方々ともお会い出来ました。ほんまかさんのブースにも伺いました。トミタさんPlaneWaveの動作を見ました。静か、高速。次世代が見えました。SVBONYさんのブースでは、ほんの僅かでしたが、他の方々と共にお手伝いさせていただきました。

最初の晩は、深夜少し晴れて、光軸が合った大きなドブソニアンとクリアな接眼レンズで、いくつかの星団や木星を楽しませていただけました。翌日は、余りにも暑くて体調不調。一晩で先に失礼しました。(健康は大事です。小海町星まつりは今年は不参加。来年こそは・・・)

 

お店いっぱい、熱い新潟県

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望遠鏡エリア

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津村師ご著作とブラックパンダさんのところで購入のアクロマートレンズ

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九州からはるばるTOMITAさん

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ほんまかさんの奥様作の花飾り。可愛らしく、妻へのおみやげにしました。

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参考:6月に行きました。ほんまかさんの群馬県赤城山のSS-Oneショップ。首都圏から仕事後にすぐ行けて機材試せる斬新なコンセプト。

新機材も開発連発、凄いです。

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4.丹羽 雅彦 氏 個展「時空を超えた贈りもの - 宇宙は不思議で美しい -」

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7月末、丹羽雅彦さんの作品展を拝見することができました。これも新しい潮流だと思います。時空の彼方から到着する光子の荘厳さに感激。


氏の物理現象への深い理解と同時に、独自の審美眼を感じたように思います。

別格のクオリティでした。敢えて星を消してモノクロ化した作品に端的にみられるように、強い自己主張があるのに、全く破綻が感じられません。宇宙空間に在る荘厳かつダイナミックな造形を大画面で伝える。それを実現しているのは、①捉えた光子の量・質が段違いであること、②非常に大きなデータを緻密最適に処理していること、③印刷も世界最高レベルであること、④自分なりに再構成しているのに、自然な画面にまとめる稀有な御才能・御感性、だと思いました。

大局的造形だけでなく、映り込む小さな小さな銀河にまで、しっかり可憐な美しさと愛情があるのです。投入された技術、コスト、労力、センスは、尋常ではないと思いました。

1000年後の未来には、2023年ころの重力の底から宇宙を見上げていた時代の宇宙芸術作品として美術館に展示されているのではないか、と思います。

 

5.双眼鏡

小生の双眼鏡は、キャノンの防振装置付きのものです。口径36ミリアクロマート12倍。けっこう色収差や非点収差を感じます。自分の眼球も悪いですしね。

口径を21ミリ程度に絞ると、光量は減りますが、光学系・眼球による収差がぐんと減少します。そのため、光量が大きい月面と木星ならば、程よい明るさでおどろくほど解像良く見えます。眼の劣化のため月面見るとモジャモジャが強くなりますが。若い眼のうちに見てね。

国際宇宙ステーションは、金星のようにとてもまぶしいです。なので口径を13ミリ程度まで絞ったところ、なんと太陽電池パドルが1枚判別できました。中国の宇宙ステーションも、点像ではないことが分かりました。

高倍率ですと視野内に導入維持するのが難しいですが、ISS観望は、高倍率防振双眼鏡の新しいチャレンジのひとつではないかと思いました。ISSは頭上近くを通るときは、木星の視直径くらいの大きさに見えますので、防振できればなんとか形状が分かります。2030年に運用終了、翌年大気圏へ、という予定みたいです。見るのは今のうち。

この双眼鏡は、数年前の天文再開時に購入したものですが、表面のゴム被膜が加水分解してねばねば不快になりました。機械は正常なのですが。そこで、ツイッターなどで教えていただいたように、無水アルコールで拭きし、さらにヘラで削ぎ落とすことでかなり除去できました。もっと経年変化に強い材質・構造にして欲しいと思いました。安くはない機材です。

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6.二重星

空の明るいベランダ観望では、二重星が、眼視・写真ともに楽しいです。SynScanProは二重星リストで導入しやすいです。

シリウス SV305,セレストロンC5直焦点, SharpCap動画を処理

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おひつじ座エプシロン星:木星とサイズ比較

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7.月面ミネラル・カラー

彩度を上げると、模様が見えます。地質の違いが感じられて新鮮。飛沫の飛散や溶岩?を感じます。

しばらく使わなかったSV305ですが、ピクセルピッチが2.9μで比較的小さく、SharpCap4.1でser動画撮影でsharpnessかけたり、RegiStax使ったりしています。2倍再サンプリングやウェーブレット処理で解像感も高めています。なお、つい最近、SharpCap4.1自体にもミネラルカラー強調機能が実装されたみたいです(未検証)。

コペルニクス

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アリスタルコスを青っぽく処理。左上のひし形部分はやや茶色を帯びます。

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8.ソフト・機材の激しい進化・競争

SharpCap4.1の進化がすごいです。最近は、SharpCap4.1利用が増えました。SharpSolve(=プレートソルブ機能)を最初から実装。惑星(月面)ライブスタックにウェーブレット処理など実装で高精細。もともとASIAIRよりも広い動画が撮れる。彗星核追尾。月面ミネラルカラー等々。毎週くらいに頻繁に修正・機能拡張しています。SharpCapは多機能で、調整項目が多いです。

他方、ASIAIRも、テストフライト版でSONYミラーレスへの対応。FUJI機への拡張も見えているような。対応架台も増える? 

AstroArtsはステラショット3とGearBoxが進化中みたいです。

SS-oneショップは、YouTubeで拝見していますと、機材のEQ-MOD対応やCMOS CAPTURE V2ソフトなど多方面同時に、ものすごい勢いで未来を見据えて開発中みたいです。

また、SkyWatcherのSynScanProが、Xboxゲームコントローラーで操作できるようになりました。アイピース覗きながらブラインドタッチ便利です。

みんなガンバレー。

ZWO/ASIAIR一強でなく、競争原理が働いてこそ、意欲的な製品が現れ、結果的にユーザーの利益になるのだと思います。

 

SharpCap4.1 木星ライブスタッキングのSharpening & Adjustments機能

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SkyWatcher SynScanPro, Xboxゲームコントローラーで操作できます。アイピース覗きながらブラインドタッチ操作。

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9. リンゴとアップルパイ(SeeStarは星まつりでしか見たことないですけど)

リンゴは、皮ごとかじると、ゴソゴソしますが、生の風味が鮮烈です。RAWでありFITSです。アップルパイを調理したければ、それは自分の技量です。美味しくできるときもあれば、失敗もあるでしょう。独自の味です。自分は、アップルパイはできません。せいぜい、やりすぎ焦げた焼きリンゴでしょう。他方、市販アップルパイは、ベーカリーさんがノウハウ込めたレシピでバターや砂糖、小麦、香料などと組み合わせて加熱、たくさん焼き上げます。元のリンゴの風味はうまく残っています。お店から買ってきて頬張れば、たいていの場合、いつでも安価簡単に「うまー♡」と幸せになれます。星まつりで見たことしかないですけど、SeeStarはベーカリー市販アップルパイではないでしょうか。

自分は自作もベーカリー市販品もどっちも好きです。

皆様、2023年、何かとお世話になりました。良いお年をお迎えください。♡

 

 

ZTF彗星 1月

AZ-GTi、セレストロンC5

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(了)

2021年2月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)望遠鏡で形状見えた

1.ISS、形が見えたぜ!

写真は無いので印象を絵にしました。

ISS:2021年2月18日05:45ころ、近所の公園。

光点が西南西から接近してくる。最初はゆっくり。

初めて形状を肉眼認識。近所の公園にて。

アルファベットのHの形。とても明るい。最初は眼のピントが合っていないのかと思いましたが、太陽電池パドルでした。

必死で微動ノブを回す。急激に速くなる。視野内保持困難に。ロスト。再導入失敗。

機材はセレストロンC5,倍率50倍,AZ-EQ AVANT手動追尾(フリーストップ及び微動ノブ併用追尾)

衛星のコースを事前に調べておき、極軸を大きく傾けて、ほぼ極軸の回転だけで追えるように設置しました。

 

現場でイメージトレーニングやシミュレーションも繰り返しました。

犬の早朝お散歩の方には、間違いなく怪しく映っただろうなー。

なお、小生の機材は、極軸は相当程度滑らかにフリー回転するように改造調整してあります。赤緯軸は、硬いのでノブでの微動が不可欠です。

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2.ISS追尾撮影について

ISSの撮影について、youtubeのBosque Ricoさんのチャンネルに、加藤純一先生の入門向けの動画が掲載されています。

大変参考になりました。長大な屈折鏡筒を振り回す方法や、フリーストップ状態で赤道儀追尾などが説明されています。

国際宇宙ステーションの撮影方法 ~望遠レンズ&屈折天体望遠鏡による入門編~ Eng. How-To shoot the ISS with Telescope

なお、眼視ということと自分の現有機材の特性にも配慮しつつ、小生の場合は、主に改造AZ-EQ AVANTを用いています。

前回記事:「ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく」

何度も試行錯誤し、また、航空機追尾の練習を日夜延べ30機ほどしました。

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3.他の機材や方法も試してみました。

(1)サイトロン(スコープテック)ゼロ

昔の箱型VOLVOのようなイメージです。入手後日が浅いためかもしれませんが、粗動・微動に幾分強めの力が要る状態です。

粗動でフリーストップ的に用いる場合、ISSが1000km以上遠方の低高度を移動するときには、超微速でぬめーっ、じわーっと、重いけれども独特の滑らかさで動いて、AZ-EQ AVANTよりもうまく追尾できました。

他方、接近してくると、速い動きに対しては、小生の能力では軸が渋いうえノブを回すのも追いつかずうまく追従できませんでした。

また、経緯台モードでは、上下と左右の動きの融合が難しかったです。

頭上近くを通過するときに架台を使うならば、赤道儀形式かなあと思います。

(加藤先生のyoutube動画に、赤道儀を使用する説明があります。)

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(2)鏡筒を担ぐ

加藤先生の動画では、写真撮影の場合、長大で回転モーメントの大きな屈折鏡筒をよいしょっと振り上げれば、相当に良さげです。

しかし、小生の場合、目的が眼視であるうえ、腕・肩の痛みがあり、機材も異種、状況が異なります。

でも、なんちゃってバズーカ砲変形スタイル・M87JETコンセプトモデルやってみました。

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窓外の遠景で試しますと、眼視では、もっともっと大きな慣性モーメントが必要と思います。例えば、伸ばしたステンレス製物干竿の前後に適宜の重量配分のレンガを結び付け、座布団で肩に載せれば、なんとかなる予感も持ちました。

しかし、物干竿による実践は、ベランダではつっかえるし、公園ではお子様やお母さん・お父さん方からの集団的視線が予測され、変態過ぎるので、やめておきます。

また、竿に望遠鏡を縛り付けて、竿の先を物干し台に引っ掛けてISSを追尾するという方法も妄想されるところです。

高速シャッターが切れる写真撮影よりも眼視は画像認識に長時間の安定追尾が必要と思います。より困難かもしれません。

 

ああ、疲れた。

 

4.おまけ:

2月16日、爆弾低気圧一過、桜色の天の川。
サイトロン コメットBPフィルタ
昔のデジイチのキットレンズ広角端18mm
絞り開放固定(f3.5)、60秒20枚ライブスタック
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朝5時、自宅。肉眼では全く見えません。

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(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年2月10日 (水)

ISSの形をいつか眼視確認したいなあ、ゆるーく

Twitter等における素晴らしく高解像のISSの写真や動画に驚いています。

手元の機材で、今後、ゆるーく挑戦したいと思います。(妄想)眼視でISSの太陽電池パネルを確認したいです。

おおまかに、トラス長100m×太陽電池パネル幅70m,高度400km,秒速8kmくらいらしいので、真上に来れば、最長およそ満月の40分の1,移動速度は毎秒1度くらいと思います。機体は、トラスの方向居住部の軸方向が飛行方向に一致、太陽電池パネルが概ね太陽に向くように制御してるようです。

九州の方の飛翔であれば、ここから1500kmくらいあるので、見える大きさも移動速度も真上の約4分の1。茨城県からも見えるはずです。

 

1、2月7日:速すぎ!:失敗

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かなり迎角高いところを通過。事前に大まかな軌跡を予想し、軸を大きく傾けました。

極軸の回転だけで、天頂含め比較的軌跡近くを追尾できるように企図しました。フリーストップ、スーピタ改造AZ-EQ AVANT(過去記事)で狙います。

屋根から上方に現れた物凄い速さの光点を必死で5倍ファインダーに捉え、次いで主鏡のセレストロンC5(正立プリズム使用。倍率30倍。サイトロンさんの安価なプローセル40mm。視野40度くらい?)で確認しようとしました。

しかし、近視の小生は事前にピントを合わせるのを失念し、悲しいかな、ドーナツ型に見えるばかりで、雲間の短時間の飛翔ではピントを合わせ直す間はありませんでした。

また、主鏡の視野から外れると、ファインダーで再導入しないと、戻れません。タイムロスです。慌てまくりでした。

結果、玉砕。でも、ワクワクしました。やれそうです。

なお、小生の機材では、極軸のみ、シムリングをステンレス製に交換しており、最近開腹して、回転を極力軽くて滑らかに再調節したのですが、それでも、体感上、静止状態と滑り状態の切り替わり時に抵抗が瞬間的に大きくなり、階段状の追尾になり、不快です。摺動の持つ特性のひとつでしょうか。

 

2.2月9日、低空の九州方向:見えた!

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種子島付近を飛翔します。今度は、距離が約4倍。遥かに追尾容易なはずです。

最高迎角16度。

2月8日と同じ機材ですが、接眼レンズは、使い慣れたC5付属のプローセル25㎜。50倍。

AZ-EQ AVANTは、経緯台モードに近い設置ですが、15度くらい、九州方向がもち上がるように水平回転軸を傾けました。

南は地平線15度くらいまで雲が出ていましたが、北から西南西にかけては10度くらいまで雲が幾分低くなりました。

屋根から現れた黄橙色の光点を約1分間、雲に突入しうすぼんやりとなり見えなくなるまで、追尾できました。

フリーストップの追尾もできましたが、やはり階段状になり、不快感がありました。

2軸の手動回転微動ハンドルによる追尾も試しましたが、この方が階段が少なく、滑らかに追尾できました。

ISSは、事前にピント合わせで観察していた恒星とはっきり異なり、点像ではなく大きさがあり、少しだけ上下に伸びた楕円状に見えました。

おそらく、眼視でのISS形状確認は、写真撮影よりも困難と感じました。移動が速すぎます。究極的には、モーターコントロールが好適と思います。(技術無いですけど。)

 

3.旅客機で練習する

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高度8000mくらいかな? 偏西風に乗って北米方向。速い速い!

 

サイトロン AZ-ZERO

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羽田空港へアプローチする旅客機を追尾しました。

サイトロンさんのAZ-ZERO(スコープテック ZERO)は、フリーストップ状態では、上下上下、水平、動き渋いですが、力をじわっと加え続けると、ぬめーっと上質に回転します。

滑らかなので、階段動作無しに追尾できました。AZ-EQ AVANTよりも、総合的に良さげな予感を持ちましたが、近々のISS通過は、迎角が大きい日があり、天頂付近に無理があります。

そこで、大きく軸を傾けてみました。

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赤い丸は、奥さんからもらった義理チョコの包装紙を丸く切って張り付けた夜間視認性向上兼魔除けシールです。

Flightradar24で待ち伏せし、天頂付近を通過したアシアナ航空機等を2回狙いましたが、雲も出てきて、導入にもたつきます。多くの練習が必要なことが分かりました。純然たるフリーストップ経緯台形式での導入の方が、天頂は問題あるけれども、直感的に導入しやすいと感じました。

 

4.いろいろな可能性:不可欠なのは練習、習熟。

 

ZERO:写真の3種の架台の中で最もねめーっと滑らかで適しているかもしれませんが、まだ実戦してません。

AZ-EQ AVANT:手動微動ハンドルでそこそこに使える。極軸角度変えやすい。

AZ-GTi:まだ試していません。

 

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5.おまけ

本日のタンポポ

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(了)

2020年7月19日 (日)

徒然臭(その3):SkyWatcher AZ-EQ AVANT+SS-one ポーラー3でお気楽軽量

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「青年は荒野を目指す」「小生はお気楽軽量を目指す」

本記事は、あくまでも小生の機材での、小生による経験についてのつたない情報提供であり、改造を勧めるものではありません。また、機材の個体差や小生の理解不足等による誤りや不適切な記述もありえます。改造には、失敗はつきものです。保証も含め、あくまで自己責任の世界です。メーカーや関係者に本記事をよりどころに迷惑をかけてはいけませんよー。

 

1.改造前

以前の記事:フリーストップ電動追尾:Sky Watcher AZ-EQ AVANT

 

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2.ポタ赤における極軸合わせについて

SkyWatcher社からは、入門者も、筋肉痛の変態的老人も楽しめる軽量かつ超リーズナブルな価格の機材が次々と出てきています。すごいです。 

AZ-EQ AVANTもその一つ。シンプルな手動赤道儀です。さらに、アップグレードキットにより、ST4互換端子、1軸駆動できます。

小生は、以前スーピタ感を持たせるプチ改造を行い、その後、滑り具合とストッピングパワーのせめぎ合いをかいくぐって来ましたが、なんとなく、今は満足な状態です。

(ただし、1か月に1回程度、開腹手術して超剛金シムリングの潤滑状態を絶妙にメンテしないといけないという、些細?な問題はあります。)

この機体は、小型軽量なのに、思いのほか剛性が高く、AZ-GTiよりも硬派です。ピリオディックモーションが比較的大きく、長時間露光ノータッチガイドは短焦点レンズになると思います。

長焦点レンズの場合は、ST4端子もありますし、1軸ガイドできます。

こういった撮影トライのためには、正確な極軸合わせが大事だと思います。

 

しかし、

  • SharpCap,PHD2,ASIAIRpro、POLEMASTER等の極軸合わせ機能も素晴らしいのですが、そのためにPC等のリソースを割くのが面倒。
  • さらに、小生は腕腰足が痛く、視力も弱くなってきており、また、今まで光学式極望を使ったこともないうえに、このごろ首筋がけいれんしがちであり、時角を計算する脳細胞も死滅してることから、いろいろつらくなりました。

つまり、小生は、極力お気楽軽量にしたいのです。

 

3.そこで、ライフスタイルの変容を企図しました。

じゃじゃーん!

そう、SS-one ポーラー3です。単体完結、電池駆動。とってもキュート。PC・スマホ・タブレット等不要。

ポタ赤にこそ、こういった機器がふさわしいのではないでしょうか。

SWATやポラリエUのような、AZ-EQ AVANTよりも格段に高精度なポータブル機種の場合は、ますますお気軽高精度の極軸合わせが必要と予想します。

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4.シールの下にそれは存在した

ところが、AZ-EQ AVANTには、これを設置する十分なスペースが見当たりません。

そこで、モータードライブの平面に設置することを考えました。

しかしながら、そこには、電池の交換フタや、正転・逆転・電源スイッチがあります。

また、モータードライブ筐体上面はプラスチックで強度弱めです。

そんなとき、発見したのです。筐体に貼られたパテント番号のシールの下に恥ずかし気に隠れている2つのネジ穴を。

 

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このPATENT番号のシールの下にそれは存在した

 

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つまり、こうです。

モータードライブをひっくり返して固定できるのに気づきました。

(なお、本記事は、小生の工作過程の情報提供であって、小生と同じような工作を推奨するものではありません。)

そうすれば、頑丈な鉄の平面が上に来るので、そこにPolar3が固定できます。電池交換も問題ありません。駆動方向は、南天用にスイッチをスライドして、逆転させればよいです。

開発者は、多様な展開の可能性を当初から洞察し、人知れず準備していたというのでしょうか?

 

 

5.仮組

具合を見るため、ひっくり返して、仮組しました。傾いてる。

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小生の機体では、ウォーム軸のが好ましくない位置にあり、そのため黒い低版が傾いています

ウォームの軸は、ウォームホイールとの接触調整のために機構的に位置が変わりうるように設計されていることや工作精度などの理由で、ズレは不可避なのかもしれません。

Polar3をなるべく正しく極軸方向に固定するために、修正が必要です。

モータードライブ固定ネジのとおる金具穴を削り拡張して、位置を約4ミリ修正する必要がありました。

 

6.穴位置修正後の様子

ネジの穴の元の場所が見えますね。かなり削りました。

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これが修正後に固定した状態。ばっちりです。板の弾性により、モータードライブの位置には少しだけ自由度が備えられています。

 

(注意点)鉄金具に穴を削るのはかなり大変でした。アルミよりも格段に大変です。

小生は非力な美少女老人なので手工芸用超小型電動ルータを用い、安全のために休憩とりつつ2時間ほどかけて、ほんの少しづつ削って穴を伸ばし、成形しました。思いのほか細かい鉄粉が飛び散りました。

また、器用さに欠けて失敗すると、刃が折れて飛ぶ危険もあると思いました。

ですので、精神修養を兼ねて、1週間かけて手指力でヤスリで削るのもよいかもしれません。

事故が起きないように、絶対に安全対策が必要です。改造・工作は、自己責任です。

仮に改造・工作するには、一般的注意事項ですが、必ず対処が必要と思います。

粉塵から眼や体を守るゴーグルやマスク、さらには、手指に鉄粉が刺さらないように手袋する、万力等による工作対象物固定、そばに人のいない戸外等での作業、等いろいろな面で十分な安全対策が必要です。

 

7.改造後:こんな感じになります。

保有していたPoleMaster用台座で固定しました。

例によって、PoleMaster台座(赤色部)は、強力両面テープでお暫定的にモータードライブに固定しました。

これにカメラや鏡筒ならば、かなりお気楽軽量です。

なお、現在は、モータードライブの固定剛性をやや高めるため、つまようじの先を4本、接着剤とともに筐体とドライブの隙間に詰めてます。

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8.NEWTONY君で1軸ガイド仮組する

本日、PHD2(QHYCCD 5L2M)とSharpCap(SVBONY SV305改造版)を同時に接続できました(PC画面)。

うまくガイドできるかなあ。未実験。デジ1は、カウンターウェイト兼用です。

10年前のcore2duoPCをSSD改装してます。

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9.お気楽軽量とは逆のベクトルですが、セレストロンC5を積載。

状況によっては、重装備もできそう。でも、これが限界かな。

アップグレードキットのモーターはトルクが心もとないですが、正常に回転しているようです。

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下面はこんな感じで、電池交換もできます。

モータードライブの回転に無理は生じていないようです。

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SS-one ポーラー3、スイッチ・オン。

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(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年7月17日 (金)

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

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レンズレス・シュミット・ニュートン

シベットさんが2012年にブログ記事「レンズレス・シュミット・ニュートンを作る」で取り組んでいらっしゃいます。

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そうとは存じ上げぬまま、雨続きの中、てれてれと紙工作をしたのでした。

動機は、NEWTONYくんが球面鏡であるらしいこと、

そして、自分の機体では、下の素の直焦点試写のように、星の集光は鋭いが、点像の周囲にコマや球面収差で光が広がる傾向があるように思えたからです。

 

SV305でNEWTONY 直焦点試写

購入直後のNEWTONY君、

うす曇りでほとんど星が写らない中、完璧ノーフィルタ、絞りも無し、F4直焦点画像です。バローも無し。素の特性が見たかったので。

FITS加工がうまくできないのですが、とりあえず。

球面収差・コマ収差のフレアを強調してあります。

全面で集光が3×3ピクセル(1ピクセル2.9ミクロン)以内に強い集光を見せますが、収差による広がりが見られます。

基本的には、かなり良い鏡筒と思いました。

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NEWTONYくん、レンズレス・シュミット・ニュートン化の御姿

ゴムひもを両面テープで張り付けた4個の金具にひっかけ、また、マスキングテープも使って固定しています。

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紙筒が湿度やそもそもの精度・強度不足でいつも多少曲がってるので、筒先の絞りを1.5mm偏芯させ、アイピースを覗きながら調整する運用にしました。

(もう少し偏芯大きくさせた方が調整によさげ。)

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工作試行錯誤の結果、チップスターの販売に貢献しています。

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接眼レンズ

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小海町の星祭りで安価に購入したLV10mmに1.6倍バロー(Wiliam Opticsの双眼装置付属品)をねじ込みました。

巨匠シベットさん達がお試しの、バローレンズ併用方法です。

アルミの薄板を加工して巻いて、アイピース位置を調節しました。

鏡筒内に若干突き出し、光路を遮りますが、眼視では気になりません。

小生の設置位置では、バローレンズの実効倍率は1.3倍くらいになる感じです。

 

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レンズレス・シュミットの効果を見る

古いコンデジで、約300メートル先の鉄塔を見ます。

SONY DSC-WX70 記録は4680×3456ピクセルJPGです。

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バローレンズ有り、絞り無し

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バローレンズ有り、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

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バローレンズ無し、絞り無し

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バローレンズ無し、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

Dsc01410

 

 

結果:

写真について:

写真では、周辺部のボケが目立ちますが、コリメート法に起因するものが大きいと思います。

全体として、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が多少すっきりしてると感じましたが、大きな差は感じません。

接眼レンズに加えてコンデジのレンズによる色収差その他の収差が強く、絞りによる収差への影響を感じにくいのだろうと思います。

 

眼視について:

他方、眼視では、差が良くわかると思いました。レンズレス・シュミット・ニュートンの方が周辺像が自然で、スッキリした画像で楽に観望できると感じます。コマ収差がかなり減っているようです。

絞りを付けない(=純ニュートン)と、視野中心部においては、解像度は変わらないですが、明暗の境界に白いカスミがあるような感じがします。

なお、鉄塔の赤い丸い物体は、多分、視直径100秒くらいではなかろうかと思います。眼視では、もっと解像して見えます。

 

他のアイピースで鉄塔を眼視する

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他にも、手持ちのアイピース(24.5mm径の昔の高橋オルソ4本及びウィリアムオプティクスの双眼装置付属の20mm66度ワイド)で地上風景を試しました。セレストロンのアイピースは小生の近視ではピントが出ませんでした。

どのアイピースも、LV10mmと同様、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が純ニュートンよりも周辺像が自然で、スッキリ見えると感じました。

あくまで地上風景での印象であり、星の場合は、異なる結果になりうると思いますが、地上風景では、LV10mm(バローの有無問わず)及び高橋オルソ18mmと7mmが相性が良さげと感じました。

 

なお、接眼部の構造や小生の強い近視のため、ピントが出ないので、アイピースにスポンジを巻いて31.7mm径のピント調節パイプに押し込むという暴挙に至りました。

 

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おまけ

SV305の装着を試行

 

ピントがあと少しで合わないので、ネジ式のピント調節パイプを外し、これまた、CMOSカメラをスポンジで接眼部に固定するという暴挙に至りました。

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SV305を極力隙間なく固定するため、アルミの狭いリングを作ってはめました。

 

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SV BONY SV305のフィルタ装着

SV305(光学ウィンドウ除去済。撮像素子むき出し、完璧ノーフィルター状態。)

過去記事 今日も全力GTi:SV305君 

いろんなフィルターも装着できます。

UV/IRフィルターの場合

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Quad BPフィルターの場合

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とても危険でほこりも付着する完璧ノーフィルター状態:

長時間このままは絶対にいけません。

延長筒を付けてフィルター付けるとか、顕微鏡カバーガラスで塞ぐとか必要。

サランラップも試しましたが、剥離剤油脂が塗ってあるようで、凹凸があり、平面性に問題がありました。

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完璧ノーフィルター状態だと、接眼パイプ無しなので、突き出しによる光路遮蔽はゼロです。

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Quad BPフィルターはギリギリの高さになった

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ノーフィルター状態SV305試写

赤道儀状態だったので斜め

純ニュートン200mmF4直焦点状態です

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チップスター紙筒内面:黒い紙を入れたけど、もっと真っ黒くしたいなー

 

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SV305 Quad BPフィルタ試写:7月11日、一瞬の薄雲越しの月:純ニュートン200mmF4直焦点

(レンズレス・シュミット・ニュートンにはまだしてないときの写真です。)

色無調整。眠たい画像。雲の影響だけではない感じ。収差か。多層膜コーティングか。

フィルターの位置か。

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ウェーブレット処理かけてみる。

ハッブルの最初の頃の収差でぼやけた画像を先鋭化する気分?

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星でいろいろ試したいので、空が晴れて欲しいです。

(了)

 

2020年5月15日 (金)

フリーストップ電動追尾:Sky Watcher AZ-EQ AVANT

これなーんだ? (^^)/

今回もプチ改造。自己満足、自己責任、労多く経験値は上がったが益少なかった体験談です。

推奨ではありません。

良い子は真似しないでね。(^^)/

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右側は不織布製?(ゴム?)の、もともと使われていた柔らかいスペーサーリングです。

左は岩田製作所さんに注文したステンレス製の品です。

 

 

Sky Watcher AZ-EQ AVANTプチ改造

目標1.スーとスイングさせてピタッと止まる、いわゆる「スーピタ」感を醸成する。

以って、シルキーなフリクションでフリーストップなナイスな赤道儀を目指します。

 

この機材は、不織布?(ゴムシート?)製のスペーサーリングの弾力性に対し、ベアリングとクラッチ機能の双方の機能を任せていました。

これは、AZ-GTiも類似の思想と思います。(巨匠Lambdaさんの過去記事

過去の小生インプレッション記事のように、価格からすればとても剛性が高く、お気楽な良い機材です。

しかし、クランプを緩めた時の摺動開始・停止において、過渡的なキュズズッという振動を伴った急発進や急停止の不快感を小生は感じるようになりました。



目標2.快適フリーストップ恒星時追尾

小生は、これまで、一旦クラッチを切って手動微動で位置合わせ、その後またクラッチ接続、というオペレーションを結構行っていました。

しかし、小生の個体では、クラッチ繋いでも追尾が1分30秒くらい始まりません。その間に位置もずれてしまいます。

不便でした。

減速ギアボックス系のバックラッシュや剛性不足のためと思います。

なので、クラッチ繋ぎっぱなし、追尾モーター動かしっぱなしの状態で、手動「スーピタ」で天体へスイング、シームレスに恒星時追尾へ即移行、という運用を狙います。

 

今次の結果的改造ポイント:

極軸のみステンレス製スペーサーに交換。赤緯軸は、もとのスペーサーに少量のグリスを塗ったものを再使用。

スペーサ2軸分2枚購入したけど、1枚余ってます。

 

改造後の運用風景 

2020.5.13未明 月と接近した木星を見上げる。

右手で円盤状のクランプ2枚を調節しつつ、鏡筒やウェイト軸に手を当てて目標へスイングさせる。 

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上の写真の状態では、アップグレード・キットのモーターは回転させっぱなし。クラッチも繋ぎっぱなし。

クランプ強さを適度に加減しつつ、鏡筒やウェイト軸を握ってスイングすると、慎重にやると、3分角くらいの誤差で、「スーピタ」で簡単に木星導入できました。しっかり固定したければ、クランプを少し増し締めします。

クラッチが常時接続なので、追尾移行は快適です。

対象天体への接近方向によって即時性に少し違い(西側から導入ならば、追尾開始遅れほぼゼロ。逆方向は、数秒遅れ)はありますが、ほぼシームレスに追尾開始します。間違って赤経微動ハンドルを指で回さないように注意します。

精密に視野中心に合わせたいときは、少し先回り位置に止めて、モーター電源を切り、求める位置に星が来たらスイッチ入れると、完璧です。赤緯は、全周微動を指で回して快適に精密に位置合わせできます。

 

 

木星:

2020.5.13未明

この位までなら、比較的容易に導入できました。

ファインダー用アイピースです。

倍率40倍くらい。iPadでコリメート法

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月:

明け方に近づくにつれ、晴れ間が出る。茨城県は霧が多い。

撮影条件同上

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改造過程

1.極軸。

不織布?製に替え、ステンレス製のスペーサーリングを載せたところです。

もともとの軸の旋盤加工の形状から、少しリングに浮き隙間が出たので、仮組して回転を繰り返し、落ち着かせる修正が必要でした。

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2.スペーサーの下側、土台です。

最終的には、ウォームとの間には、グリースと黒鉛(シャープペンシルの芯を削った粉末)を塗り、回転させ馴染ませたうえで、ほとんど拭き取り、滑らかさとストッピングパワーの妥協を図っています。

どちらかというと、滑らかさ重視のセッティングを選択しました。

試行錯誤したので、傷がついてます。ステンレス製スペーサー側にも実は傷がつき、物性詳しくないのですけど、ステンレスの共晶や不純物等の効果によるものかもしれない予感がします。黄銅や純銅製を注文するべきだったかもしれません。(次回は・・・・とまた妄想してしまいます。)

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3.ウォームホイールを載せます。

グリス跡(3つの小丸)は、筐体との間の3点の摺動チップの跡です。

 

構成要素の各所合計10回有余のいろんな潤滑方法やスペーサ組み合わせ(2枚重ね含む)で試行錯誤しました。

機材部品は傷だらけ。でも、やってみたかったのですよ。我が道変態の小生は。(*^^)v

 

その結果、今は、ウォームホイールとステンレス・スペーサを、接着剤で軽く2点止め一体化(将来の再改造も見据え、弱い接着。)しています。

極軸スペーサ潤滑は、ごく僅かなグリスと黒鉛粉末です。動きが悪くなったら、また開腹調整しましょうかね。気温変化や経時変化があると思います。

 

また、赤緯軸スペーサも、一旦ステンレス化しましたが、シルキー感が得られませんでした。

開腹すると、片持ちフォーク形式の応力分布によるものでしょう、
金属面に偏った傷が発生していました。

潤滑工夫しても問題がクリアできませんでした。

そこで、不織布に戻して、グリースを少量つけて試したところ、存外良い感触だったので、これにしました。

なお、AZ-EQ AVANTは、AZ-GTiと異なり、極軸も赤緯軸もほとんどのパーツが共用で、合理的な設計です。

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4.上にかぶせる筐体です。

テフロン製?と思われる、白い円盤状チップが、スラストに耐えつつウォームホイル上を摺動し、同時に鏡筒・ウェイト・筐体全体の質量を保持する構造です。

結構硬そうな樹脂で、クランプを締めると、樹脂の割には意外と回転軸に剛性を与えます。

そうはいっても、やはりLambdaさんがかつてご指摘の、AZ-GTiのいわゆる謎構造に通じる点と思いました。割り切りの設計思想。

小生としては、ここには、薄いローラーベアリングを奢って欲しいものだと感じました。

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5.リングネジ調節

筐体をかぶせ、リングネジを適度な高さにして、横のイモネジで締めます。筐体がゆるく回転するくらいに調節しました。

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6.ストッピングパワー調節

黒い円盤状のクランプは、軸のネジを通じて、筐体と土台の間にスラストを与え、全体を適度に固定しつつ摺動も許容する構造です。

小径ローラーベアリングが1枚入っており、回転を逃がすので、クランプを回しても、筐体が引きずられて回転したりすることはありません。

きつく締めると、ストッピングパワーも増しますが、極軸回転も幾分渋くなり、超小型微動モーターでは苦しくなります。

 

 

 

7.私は今日も何をしているのでしょう? しばし休憩しましょう♡

やまぼうしの花が咲きました。お日様に向かってるう♡

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8.組上げた雄姿です。

丸付き数字は、これまでに手を加えたなど、思い出のある個所(これで全部ではないですけど)です。

我ながら、変態です。

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①鏡筒バンドにハンドドリルとドライバーで穴をこじ開け、各種アクセサリをネジで固定できるようにした。笠井さんの正立ファインダーは、good

②モータードライブのスイッチが暗いと見えないので、白く塗った

③モードラのクラッチが小生の誤使用により不調になったので、分解修理

④ウォームホイールとウォームの噛み合わせ調整(両軸とも)

⑤極軸スペーサリングを不織布製からステンレス製に交換、潤滑に工夫し、剛性と回転のシルキー感を幾分両立

⑥赤緯軸スペーサーリングにグリスを塗ってかなりシルキー感のある回転にできた。当然ながら、赤緯軸剛性は改善していない

⑦赤緯表示目盛り(百円ショップの分度器2枚使用)及び赤経時角手書き目盛りテープ貼り付け(skysafariでいろんな角度表示が得られるので、案外導入できました)

⑧雲台上下動軸の剛性強化(元の樹脂製ワッシャーを、適正な厚さの自作アルミ製ワッシャーに交換)

⑨⑪ハーフピラーの上面・下面を、水ペーパーで平滑に削り、ネジによる固定が緩みにくくした

⑩ハーフピラーと金具が不慮の回転をしないように、3本の接続固定ネジのうち1本分について、しっかりネジ留めされるように、ハーフピラーに一つだけ掘られていた小さなネジ頭引っ掛かり用凹みを、もっとしっかり掘った(手工芸用小型ルータ使用)

三脚パイプ接続金具の隙間を、適正な厚さのアルミ製ワッシャーで埋めるとともに、ネジの樹脂製ワッシャーをステンレス製のものに替えることにより、剛性をアップ。なお、面倒なので、今回は、セメントによる複合素材化は見送っております。 

セメント、エポキシ系接着剤、アルミニウムの複合素材結合による、剛性・音響損失増加

⑬低反発スポンジを積層接着し、ハサミで3D成形し、2インチアイピース用の巨大アイカップにした。なかなか良い。鼻梁に合わせた切り欠きが必要である。

⑭星まつりで入手したダイアゴナルミラーをFC65鏡筒に接続。ピントが出るように、スターベース東京で実地で適合パーツ購入。さらに、金属リングスペーサを3枚重ねて、ミラー部筐体と延長パイプとの接続深さ調整に使用。

 

⑮改造ではありませんが、テレビューの32mm2インチワイドアイピース。30年以上前、米国出張中にたまたま西海岸のお店で見かけ、「これがテレビューか!」と喜んで良く見ずに購入したが、日本に戻ってから japan刻印に気づいた思い出の品。

 

10.気づき

〇全体として、かなり剛性は高くなったと思います。しかし、振動のエネルギー損失が不十分なのかもしれません。剛性と損失は別。

叩くと、数Hzに共振があるようで、星が振動し、収束に3秒くらいかかります。Q値を低くするには?

 

〇構造上、赤道儀状態では極軸が傾いているので、クランプを緩めると、僅かに回転軸が下に傾きます。

より滑らかなスーピタのためには、クランプを緩めて星を導入し、決まったらクランプを締める、という運用になってます。

1割くらい価格が上がっても、スラストローラーベアリングを追加して、解決できないのかな、と思いました。

自己改造では、薄いローラーベアリングであっても、入れる余裕は無いように見えます。

 

〇今回の小改造で、少しは「スーピタ」良くなったと思います。シルキーまでは行きませんが、木綿くらいにはなったと思います。

しかし、大きな改善ではなく、自分的には不満足です。今後も妄想トライかね?(^^)/

 

 

おまけの写真群

 

小生の唯一の2インチアイピース固定風景

with岩田製作所製リング

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積み重ね順序記録

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このスペーサーが問題だよね

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2020.5.13 明け方の月

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2インチ径32mmアイピースで見た月:iPadコリメート

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(了)

 

 

 

 

2020年2月14日 (金)

Sky-Watcher AZ-EQ AVANT ファースト・インプレッション

以下の記事は、あくまでも小生の短期間の個人的経験と感想です。

分解・改造は自己責任です。

また、機材の性能には固体差があると思います。

 

 

2月6日、天気晴朗。 

宅急便が到着しました。乱筆乱文します。

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組上げると、こんな感じです。

(三脚とハーフピラーは、以前から使用してるものです。)

Sky-Watcher AZ-EQ AVANTとアップグレード・キット。

FC65にジャスト・フィット。1/4インチねじ1本でも十分固定。

結論から言うと、スコープテックさんのゼロ(星祭りで試作品を拝見しました。)が、とても強く滑らかで隙が無く、物欲モリモリ感じるのに対し、AVANTは、それとは違った消耗品的でシンプルなベクトルを持つ魅力的な商品と思います。天文ファンの裾野を広げるのに役立つのではないでしょうか。

 

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アップグレード・キット

こんな風に付けます。恒星時駆動のみ。

北天用、南天用切り替え兼用の電源スイッチがあります。

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クラッチ部です。

ウォーム軸とのずれを吸収する継ぎ手も使われています。よくできてる。

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片手でクラッチの接続・切り離しができます。

手動微動は、クラッチを解除しても、なお、ザリザリします。その分、固定はしっかりします。

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クラッチぐるぐるの始末

いい気になって、クラッチがどこまで回るのか、ぐるぐる回していたら、この黒い円筒状部のネジが外れて、なんとしても戻らなくなってしまいました。

あせって全面的に分解して運よく復旧しましたが、良い子は、そもそも小生のように変態的に無茶なぐるぐるをしてはいけません。

後日、取扱説明書を見付けて読むと、注意するように記述されていました。取説は、あまりスキップせずに読むべきですね。

 

余裕がなくて、分解写真はありません。

中にワッシャー状のクラッチが隠れていました。

 

箱の中

なんて小さなモーターと減速ギアと回路なのでしょう!

時計のムーブメントみたいです。

これが一生懸命、小人のように箱の中でお仕事します。

これに比べると、AZ-GTiが力持ちの巨人に見えます。

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Img_4056

 

おまけに、小さなロータリー・エンコーダーもあります。

単三電池の直径と比較してください。

Img_4053

 

 

単三電池2本で駆動。非力なのは否めません。

 

Img_4058

 

箱の外面

モジュラー端子もあります。AUTO GUIDEと表示があります。

駆動中は、モジュラー端子横の赤いLEDが2秒おきくらいで点滅します。輝度は低いです。省エネですね。

一晩のうちに、駆動が止まり早く点滅することが2度ありました。これは、過負荷や今冬いちの低温による電圧降下のためのように感じました。

(小生には当初モジュラー端子の使い方がわかりませんでした。しかし、後日、取扱い説明書を見ると、ST4互換端子と記述がありました。やはり、スキップせずに取説は読むべきですね。

後日、この端子を使用して、はじめてon cameraでノートPCで1軸PHD2オートガイドを試しました。何の問題もなく作動しました。RA軸のグラフのRMSは、3秒くらいで、こころもちAZ-GTi赤道儀モードより荒れる感じでした。使用カメラは、QHY5LII-M、安価なFL50mmのCCTVレンズでした。)

 

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極軸体の裏面

こんな感じ。

Img_4039

2本の黒いネジは、赤緯体を極軸体に固定するもの。

その横の小さい黒い穴は、ウォームのホイールとの隙間を調整するネジ。両軸ともある程度調整可能です。

AZ-GTiのようなウォームを圧着するバネは存在しません。

2月15日訂正:調整ネジの中にバネが組み込まれているのを発見しました。これにより、ウォームがウォームホイールに圧着できる構造になっています。

(下の写真の、頭の球が内部のバネで外へ向かって押されている構造。)

 

Iimg_4116_neji

 

 

雲台と三脚は、丸い黒い板のあたりが異なりますがを除き、スカイメモS型雲台とほぼ共通です。スペーサーの厚みが不足で、隙間があります。そのうち、改善したいです。

(後日、雲台の高度調整部分のスペーサを自作交換しました。

合成樹脂製0.5ミリ厚及び0.2ミリくらいの厚各1枚に見えました。

小生の場合、アルミ1ミリ厚1枚及び0.2ミリ厚1枚のものを作り交換しました。)

(過去記事 スカイメモS型雲台全金属化、 

三脚スペーサ

 

 

ウェイト及び軸

ウェイトは結構質量(2.2KG)があり、自分には十分です。

また、軸には、ウェイトの抜け止めがあり、安全に配慮されています。

Img_4081

 

 

ファーストライト(Pモーション)

2月7日2AMころ、ベランダでピリオディック・モーションを撮影してみました。

64分間の軌跡です。30秒露光で30秒インターバル。

FC65直焦点、マルチフラットナー1.04使用。ニコンD7100。

同一機材でのトラペジウムを張り付けておきます。

ひとつだけめちゃ明るい星は、スピカです。

振幅は、安定してプラスマイナス30秒くらいでしょうか。なかなか良いと思いました。

周期は、4分のようです。歯数が122枚となっていますが、それとは異なる周期です。理由は不明です。

Avant_periodic_64min_s

 

 

印象

クランプ系

クランプの機構がとても良い。

クランプを締めると、剛性が極めて向上する。AZ-GTiよりも高剛性で、優れている。

極軸クランプをきつく締めると、剛性は高まるが、副作用として、軸回転が渋くなる。モーターのトルクが不足し、停止することがあった。

 

駆動系

ウォームホイールとウォーム間のバックラッシュはある。調節ネジで隙間を少なくできるが、抵抗が大きくなり、ついにはモーター回転が止まってしまうことが発生したので、小生は、今は緩めにしています。そのうちギアが馴染んで改善するかもしれません。

クラッチは、ザリザリしますが、固定力は十分です。

アップグレードキットを付けた状態では、手動でウォームを回すと、赤経軸は、ザリザリとかキーという音がして不快な場面がありましたが、価格とこのコンパクトさを評価すべきと思います。赤緯軸微動は、そこそこの感触。

3ボルト駆動で回転パワー不足は否めず、重量級の機材や重量バランスの悪い機材は不適当と思います。

電池寿命は、アルカリ乾電池の場合、一晩くらい。

ハーフピラーを同時購入した方が、衝突しにくく、良いです。

ST4モジュラー端子で、1軸オートガイドは問題なく作動しました。

 

写真耐性

なかなか素直なピリオディックモーションではないでしょうか。

極軸を合わせることができれば、広角レンズで短時間露出多枚数撮影であれば、ノータッチガイドでもそれなりに撮影できると思います。

1軸オートガイド可能で、極軸をちゃんと合わせられれば、そこそこ使えます。

 

家族特性

軽量です。下の写真の眼使用の組み合わせで、9.7キログラムです。そのうえ、高剛性。

AZ-EQ AVANTは、その名の通り、経緯台と赤道儀双方を考慮した融通の利く設計です。AZ-GTiは基本的に経緯台なのに対して、クランプや軸の構造が異なるようです。(分解してないですけど。)

家族で、小型鏡筒を軽快豪快に振り回して、自力で明るい天体を接眼レンズに導入できそうで、楽しいと思います。

アップグレードキットのクラッチを切れば、モーターを回しっぱなしにして、いろんな天体を巡れます。

AZ-GTiが、自動導入、両軸エンコーダ、オートガイド、カメラコントロール、更には、プレートソルビングへの拡張性といった、ほとんど何でもお試しできるのに対し、AVANTにはシンプルさという他のベクトルの良さがあります。

アップグレードキットと広角レンズで、そこそこ手軽に家族で星野や写真を試せると思います。

子供たちにとって、やがて、もっと高度な星や機械や物理の世界へのゲートウェイになりうるのではないでしょうか。

アップグレードキットも含め、価格相応の構造と思います。操作感が粗雑な面もあります。でも、いろいろ試して、感じて、壊して、そこから人は育つのではないでしょうか。

小生のような変態老人でも楽しめます。

 

Img_4069

 

 

 

追記:2月11日、プチ改造、星撮影しました。

100円ショップで分度器を買い、赤緯軸の角度がわかるようにしました。

分度器2つを合体させて軸穴あけたものを挟んだだけですが、滑りません。

Img_4089

 

赤経軸にマスキングテープで時角を張り付けました。

Img_4085

 

 

1軸オートガイド化

最初は、小生の2軸駆動AZ-GTi赤道儀モードと同じFL50㎜のガイド鏡でしたが、FC65では、30秒露出でも星が変な形になりました。

そこで、ガイド鏡筒を、50mmから130mmに替えました。その結果、赤経軸RMSは、約3秒から約1.5秒に劇的に改善しました。

極軸をPHD2のドリフトアライメントで良く調節すれば、30秒露出ならば、FC65で成功率8割くらいでした。

ただし、2時間ほど経過すると、極軸がズレて来るのか、どこか捻じれるのか、星像が許容できないほど流れるようになりました。

 

ガイド鏡装着状況

カメラ重量でボトムヘビーなので、対物レンズカバーにありあわせのものをウェイトとして張り付けてます。

Img_4093

 

オリオン座M42中心部を撮る

FC65で撮影。オーバーサンプリング処理した画像に、以前セレストロンC5で撮った部分も比較として切り張りしておきます。

露出時間等の条件は異なりますが、どちらも似たような解像だと思います。

色に違いがあります。FC65は、C5に比べて、星周辺に色が付きます。

Fc65_c5_hikaku

2020.2.11

FC65 FL500mm F8 マルチフラットナー1.04使用

nikonD7100無改造 iso200 露出30秒×64コマ(32分)

角コマ300%オーバーサンプリング後に加算平均

弱くウェーブレット処理入れてます。

自宅。月が明るいです。1等星しか見えません。

 

セレストロンC5切り張り部分

2019.11.21

FL1250mm F10

nikonD7100無改造 iso800 120秒1コマ

オーバーサンプリング処理無し

筑波山付近

 

オーバーサンプリング処理の効果比較

上段:上の写真のFC65オーバーサンプリング処理画像の部分拡大

下段:FC65 30秒露出1コマの拡大(1コマだけなので、かなり露出不足です)

Hikaku

オーバーサンプリング処理すると、滑らかにはなりますが、画像データが大きくなって、小生の機材やアプリでは処理に限界があり、トリミングせざるを得ない欠点があります。

 

(了)

 

 

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