Links

無料ブログはココログ

AZ-GTi

2020年10月29日 (木)

スマホなるものを導入する

小生宅はこれまでガラケーを使用してきました。

しかし、奥様いわく、「らくらくホンよりかっちょえーの欲すい」「益々時代に取り残され、いよいよ救いようのないじじばばになる」

 

で、御揃いのを導入したのですが、予約して行った携帯のお店で、へとへと長時間対応していただき、お店のお姉さん方も呆れていただろうなあ。(でも、同じような年配のお客さんが多かったです。)

 

具体的に何に使ってるかといいますと、

写真、どうぞ!

輝く赤い彗星、iPhone SE、伝染病対策ファンドへの寄付付きバージョン

Img_5455

 

双眼装置につけてお月さん撮りますっ

セレストロンC5です。悲しいかな、小生は眼が飛蚊症なので、普段は双眼で脳内ノイズ軽減しています。

光路中にわんさかプリズムやレンズがあるし、分路あるし、1.6倍バーロウも付けてます。

鋭像は期待薄。

倍率300倍くらいか?

Img_5453

 

スマホはNEWTONYくん付属の接続キットを使ってます。

接眼レンズ(10mm)

Img_5462

 

同一光学系で、構造の見える構造のアイピースも付属しています。3枚玉に見えます。

Img_5460

 

 

クラビウスっ

2020年10月26日

Img_5454

 

 

バースト・モードでタタタタと機関銃連写。

しかも最高望遠側ズームです。

気流の揺らぎで1枚ごとにクラビウスの小クレーターの形が随分歪みます。

YIMGで8枚加算平均するとボケるので、弱くウェーブレット処理すると、こうなりました。

NEWTONYくんのキットとアイピース、良く映ると驚きました。

「2001年宇宙の旅」の小説、映画を想起します。

Klv_max_8_wvlt2_m

 

 

広角端です。

同じくバースト・モードで連射し、

YIMGで16枚加算平均。

Klv_min_16_wvl

 

コペルニクスです。

視野中央部はかなり良い解像ですが、周辺部はいろいろ収差でます。

バースト・モードの10枚を加算平均

Cop_10_wvl

 

最大ズームの土星です。

月や土星はピントが合いやすい。

1枚では粗いですが、バースト・モードの10枚を加算平均すると、眼視に近い絵です。

Saturn_10_adj

 

木星です。

衛星も一つ入りました。眼視はこれより幾分精細に見えます。

Jupiter_10_cnx_mir

 

火星はピントが合いにくいです。

オートフォーカスが安定しません。極冠も見えません。

オートフォーカスをキャンセルする方法があるのかもしれませんが。

眼視では、気流の良いときには、アリンの爪も見えるのですが・・・

Marce_20_mirr

 

気づきの点:

スマホの進化凄いです。

カメラ進化してます。

機械に心は無いですが、シリーさんはかなりのものだと思いました。

NEWTONYくん付属のアイピースは、視野中心ならばスマホコリメートが良く映るのにびっくり。

世の優れたアイピースに対し、最適化した位置で精度良く固定をすることが出来れば、スマホコリメートでも、かなりの月・惑星撮影ができそうです。簡単なのがメリットです。

将来的には、音声等による操作の全自動望遠鏡とスマホをOCULUSのようなデバイスに接続し、グリグリ観望できれば、視力や体力にハンディがある人々にも星の感動を与える福音になるかもしれないと思いました。

AZ-GTiは経緯台モードにすれば強度が高いし重い接眼部付けても不測の回転事故も避けやすいです。

加えてスマホとセレストロンのスターセンス・エクスプローラーがあれば、AZ-GTiのポイント・アンド・トラック機能もあるし、ほんとお気楽に鏡筒を振り回して眼視楽しめそうだな、と思いました。

スマホがあればスターセンス・エクスプローラーというものが使えるということは、奥さんには秘密です。

 

(了)

 

 

 

2020年10月28日 (水)

はみ出すバラ星雲:フィルターレス改造SV305:レンズレス・シュミット化NEWTONY君

センサーはみ出す宇宙の薔薇

10月24日夜、快晴になりました。

当地ではまれに見る透明度で、天頂は3等星が見えます。

ベランダに速攻で軽量機材を出して撮影しました。

ノイズやきめ細かさに問題ありますが、この機材にしては迫力の画像が得られたと感じます。

Rose_5600s

64秒9フレームスタックを10セット=総露光約6000秒

フィルター皆無

ゲイン最高(=30)、コントラスト25、ガンマ1.0、

ダークあり

サチュレーション100、シャープネス50

SIGHTRON NEWTONYくんレンズレスシュミットニュートン改造:絞り口径4mm,FL200mm(=F5.0)

SVBony SV305 フィルターレス改造

撮影アプリ:SharpCap pro

画像処理:YIMG,ニコンCaptureNX2で頑張って炙り出し。

架台:強化改造AZ-GTi 赤道儀モード

プレートソルビング連動天体ど真ん中自動導入(FL200mmとSV305の組み合わせではこれが不可欠です):ASIAIR pro :ASI 120MM-S(ガイド鏡FL50mm):ASI533(望遠レンズFL180mm):各鏡筒の光軸合わせが必要です。

オートガイド:ASIAIR pro 及びASI 120MM-S(ガイド鏡FL50mm)

同架のASI533MC proでも気ままに撮影とかプレートソルビング連動のテスト

一眼レフは、視野が屋根や壁で遮られるので今回は不使用。

なお、デジイチでも機種によっては、ASIAIRproでプレートソルビング連動天体ど真ん中自動導入できます。

 

機材風景

Img_5411

 

 

SV305について

サイトロンジャパンさんから最近SV305-SJが発売されました。

クリアカバーガラスになり、リスク覚悟でフィルター除去する必要がなくなりました。いいですねー♡

個人的には、イメージセンサーのサイズや感度からすれば、惑星向きと思います。

でも、好奇心がいつもつぶやくのです。「星雲、やっちまいな」「限界を試してみな」

星雲をこれで撮ると、鏡筒の特性と相まって、いつも、僅か2メガピクセルとは思えない迫力を小生は感じます。

比較的安価でこころおきなく試せる良い機材です。ASIAIRproに繋がらないかなー。

小生は、いよいよ多種多様な機材を妄想し、沼を感じますョ。(奥さんが鉄の鎖で抑えてくれていますけどね。)

 

 

YIMGでノイズ処理と加算平均した段階の画像は、これです。

5600秒露光でも、とても淡いです。

ノイズを除去するのが大変でした。(過去記事: 逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん

空がとても暗いところで撮影できれば改善するかもしれませんが、冒頭の写真までに炙り出すのは、かなり無理があります。

レンズレス・シュミット化で画面周辺でも星像は小さいです。

しかし、スパイダーの影響で輝星が大きくなります。

ピント合わせも難しく、今回はちょっとずれたようです。

Rose1_10_mir

 

同じくSV305でM31です。

32秒×17フレームをスタック。(=544秒露光)

10分露光でも、空がいつもより良かったので、結構写りました。

M31_1_adj2

 

 

同じくSV305でカニ星雲(M1)です。

64秒秒×11フレームをスタックしたものを8セット。(=約6000秒露光)

M1_5600s 

 

 

(了)

 

 

2020年9月 7日 (月)

逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん

謝辞:

自由度が高く素晴らしいフリーソフトであるYIMGとその作者様に感謝いたします。まだ使いこなせておりませんが、おかげさまで、いろいろな試みができ、画像処理の理解が小生の如きであっても少しずつ進んでいるように思います。

注:本記事は、好奇心によりやってみた結果の備忘録と、小生のような天文初心者の方々への些細な情報提供です。

  こういう方法は、みなさん既にご存知のことかも知れません。非常識かもしれません。小生の誤りもあるかもしれません。

  もしも試される場合は、データや機材については自己責任です。写真の元データは、必ずバックアップの上、行ってください。

  YIMGの作者様にも迷惑をかけてはいけません。

 

 

0.ノイズ軽減後のM31

フィルターレス改造SV305+レンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくん

絞り口径41mm、FL200mm、

32秒露光、17コマスタックを8セット、総計約80分の露光です。自宅ベランダ。1等星しか見えない。

いつもの定位置で、極軸合わせ無し。AZ-GTi赤道儀モード、ASIAIRproでオートガイド。sharpcap使用。ダーク有り。

4_cnxadj

 

小生の環境では画像にノイズが目立つので、一匹変態の小生は、なんとなくやってみました。

結果的にかなり軽減できました。

 

Img_5247

 

1.ノイズ有り元画像

1

YIMG(64ビット版)で加算平均及びトーンカーブ調整してます。

なぜか、星に色が無いなー

拡大すると、でかい色付きノイズ多数。

Kakudai

 

対処方針:逆色ノイズ加算

うーん、ノイズの色が、RGBではなく、RGBの補色に近いかも知れない。

また、ノイズのところは、明度が周囲より低いようです。

イメージセンサー上のRGBクールピクセルが、色空間変換を経て周囲数画素の範囲に影響を与えている感じがします。

つまり、欠けたピクセル色があるために暗くなって補色が出ているのではないでしょうか。

欠けている色だけ抽出できれば、それを加算して埋め合わせればよさそうです。

つまり、周囲平均を元に、いわば、逆色ノイズを作って加算。アナログう!

個別のピクセル欠陥を元から演算補正するような、FITSを根源から操作するような、そんな技量は小生には到底ありません。

 

コンセプト:逆色ノイズを作って加算し、打ち消す。

 

2.高周波成分を除いた画

まず、周波数成分の高いノイズはほぼ無いけど、元画像にかなり近いというものを作ります。

YIMGの、本来はフラット調整用と思われる、「バックグランド補正」に着目しました。

ます、「バックグランドデータ作成」機能を使います。

周囲4辺付近は、演算のため、欠けます。パラメータはいくつか試行錯誤しました。

2

 

3.欠けた色の画像(逆色ノイズ画像)を作る

次に、2.の画像において、「バックグランド補正(画像データ)」を選択し、1.の元画像をシフト量ゼロで減算します。

すると、RGBの輝点の絵になります。ノイズと逆の色(補色?)になってるようです。うまく行きそうです。

3

(小生は、さらにこれを少しトーンカーブで強めに調整し、より良好な結果にしています。)

3_toneadj

 

4.元画像と逆色ノイズ画像を加算する

「画像合成」機能を用いて、1.と3.の画像を加算します。比率は、どちらも100%にすることが多いです。

自動位置合わせしないように、「比較範囲」はゼロにしました。

結果は、目的のノイズがかなり除去されました。小生には、ほぼ十分です。

4

 

小生の不徳の致すところで、光軸等のずれで明るさ不均一なので、capture NX2で手動でちょっと調整し、更に、鏡像になってるので裏返すと、冒頭の画像になります。

 

5.おまけ:

同様の手法、同一光学系・機材・光害の空での作例。

レンズレス・シュミットは色収差、コマ収差が無い。

球面収差はある。

M27です。総露光約60分。

以下の3枚は、星雲部で消えなかった目障りなノイズを各2から3か所のみ、最低限のレタッチしました。

鑑賞写真なので、ご容赦願います。

M27_6org_plus_bgdsub_cnx2_v2

 

M8干潟星雲です。この写真は、レス改造機にサイトロンさんのQBPフィルターを装着しています。

総露光約40分。極軸精度が低く、努力しましたが、縞状のノイズがあり、小生には、解決できていません。

M8_sv305_40min_sub_cnx2

 

M20です。これもQBPフィルター装着です。

総露光約20分。

M20_20min_cnx

ここまで映るとは思いませんでした。

星像が小さく、迫力を感じます。

(了)

2020年8月21日 (金)

星雲試写:レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、SV305レス改造仕様

軽量お気楽

レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、フィルターレス改造SV305、AZ-GTiとASIAIRproをEQMODケーブル接続、iPADでASIARproに5Ghz高速接続。

1.使用機材

Img_5240

架台は、AZ-GTi赤道儀モード、超剛金改造メタりっこちゃんです。

超軽量(三脚、鏡筒含め、写真の全部で7.1㎏)です。ウェイト軸だけでバランスとれてます。

 

 

ASIAIRproとAZ-GTi間は、自作USBシリアル変換ケーブルでダイレクト接続です。(EQMODケーブル)

写真は、ケーブル1号機。今は基盤がプラケース入りの2号機を使用中です。

Img_4920

これにより、ASIAIRproとAZ-GTi間の2.4GHz接続の呪縛を回避できました。すなわち、操作端末(iPAD)と高速5Ghzでの接続が選択できるので快速にできます。

EQMODケーブルは、英国から直輸入もしてみました。当然正常動作しました。他方、ネットでAZ-GTiのマニュアルやCLOUDY NIGHTSの記事等でピンアサインを調べて、より安価に自作もできるようだったので、それもやってみました。いろんなパーツや製品がネットにはあり、ポチれます。選択肢の広い、良い時代になったものです。

撮影用のSV305は、別のノートPCでSHARPCAPproで操作します。

SV305は、光学ウィンドウ除去改造済。シベットさんが素晴らしい記事をお書きになっています。

空は明るく、木星と土星くらいしか見えないのですが、完全フィルターレスで何が写るのか、試写しました。

 

 

2.第一夜:M31

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。YIMG,ニコンcaptureNX2。使用ソフトは、以下すべて同じ。)

 

M31test

 

わかってます。でも、小生は、写っただけで嬉しいのです。

超素晴らしい画像には、いつ到達できるものやら・・・・小生にはあまり向かないようです。

むしろ、変化、それも位置を微分した速度とかあるいはさらに微分した加速度、さらに加加速度といった刹那的なそよ風が心地良いようです。

でも、へんだなー。片方が明るい。街灯や車で明るい影響か?

ノイズ激しいなあ。CMOSカメラは奥が深そうです。

 

3.迷光・漏光対策

Img_5252

ファインシャットにより、プリングルズの延長筒内面を、この上なくブラックにしました。赤外線にも有効らしいです。

接眼部の反対側の鏡筒内面にも張り付けました。

 

よし、これでOK。

のはずが、筒先からよーく覗き込むと、何やら僅かの青緑色の漏れ入る光が・・・・

で、追加の対処です。

アルミ箔粘着テープで、側面開口扉の僅かの隙間及び、接眼部付近のプラスチック肉薄部を透過する光をシャットアウトしました。

また、延長筒の接続部も同様にアルミ箔粘着テープで遮光しました。

メンテナンス性は落ちましたが、これで漏光は防げます。

Img_5243

 

また、簡易ファインダーとして、奥さんから貰った紙筒を輪ゴム等で固定しました。

天体の導入時には、光軸を合わせたASI120-MMSでプレートソルビングし、フル自動でSV305の小さな撮像素子上に導入されます。

2回導入動作させると、ほぼど真ん中です。感激物です。

Img_5247

 

4.リベンジの第2夜・第3夜

①M31:よし!

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

いろんなノイズが課題です。

M31_4_yimg_cnx2

 

②らせん星雲

存在がわかる。千葉や東京方向、低空の明るい空、絞り口径41mmでも映るんだあ!

ASIAIRproのプレートソルビング機能が無ければ、導入は絶対無理です。素晴らしい機能。

そもそも、ベランダに目測で設置してるので、極軸がいい加減なのです。

スケアリングや絞りの位置等がずれてるのがわかりますなあ。

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計10分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

Test_rasen_stack_16bits_38frames_1216s

 

③プレアデス:青い散光星雲は写りませんでした。

(32秒露光を5分間分くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 M45_4_yimg

 

④オリオン座M42:明け方にはもう見える

フィルターレスの影響でしょう。通常青い部分も、桃色から白色です。

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを3セット、2秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計25分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 

M42_3_2_yimg1

 

⑤亜鈴状星雲

一回の露光が32秒ならば自動スタック効くのですが、それ以上にするとignoreばかりで、自動スタックされませんでした。

なので、ASIAIRproによるオートガイドの精度に任せて、64秒露出11回を単純にスタック、延べ704秒間露出の1枚画としてみました。

darkあり。

ガイドの精度は、RMS2秒角程度。荷重が極めて軽いためか、いつもより高精度でした。

上が元画像です。赤青緑の輝点ノイズがひどいです。これをごまかして、なんとかしたのが下の画像。

ノイズ除去で星が少し太った。

CMOSカメラの各種パラメータは、試行錯誤中です。むずかしいです。

淡い天体は写りにくい感触もありますが、小生の技量不足や空の光害もあり、わかりません。

ディザリングも、機材精度のため果たして可能かどうか不明ですが、試したい気も少ししてきました。

真上は良く晴れて2等星まで見えました。

 

Stack_32bits_11frames_704s_org Stack_32bits_11frames_704s

SV305でこれだけ楽しめるのですから、小生の前にCMOSカメラ沼が広がる危険地帯を感じました。

なお、広告では、SV305は、pro仕様(冷却ではない。ASCOM対応。)が出るらしいです。PHD2に使えて便利そう。日進月歩。

 

(了)

2020年7月11日 (土)

徒然臭(その1):AZ-GTiウォームギア調節論

大雨でこれ以上みんなが甚大な被害を受けませんように。

そして、被災された方々が、早期に生活が復旧されますように。

こころからお祈りしております。

 

今日のAZ-GTiのお姿

Img_4963

 

 

0.読むのがとてもめんどくさいであろう記事の巻頭言

徒然なるまゝに、日くらし、筒にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 

(手持無沙汰に一日中望遠鏡と向かい合いつつ、心の中を通り過ぎてゆく、しょうもないことをてれてれと書きつけているうちに、なんとなく変態気分モリモリになってしまいました。:超訳)

 

 

AZ-GTiは、リーズナブルな価格ですが、頭脳を持っており、多種多様に実験的に楽しめること最強クラス。しかし、剛性・精度はあまり高くない。

シベットさん達による「オープン双天会」においても、多種の話題のひとつになっていました。

その場では特に述べなかったのですが、ちょっとだけ、乱文書きます。ご容赦を。

 

小生は、これまで数多のプチ改造を試行し、愚かな失敗を体験してきた。

特に記憶に残るのは、ウォームギアとウォームホイールの噛み合わせ向上を目指して、研磨砂を塗って800倍速し、自己研磨させたところ、理論的浅はかさに加え、かなりちょっとばかしやりすぎたため、ガタガタになって回復せず、「ああっ!」と心乱れたことであった。

過去記事はここ「今日も全力GTi:大安のM87JET氏」

その後、使用するたびにギアの隙間のカタカタ感触を思い知ることとなり、もののあはれを感じたのでありました。

で、現有機材(2号機(赤道専用)と、3号機(経緯台専用)の2台のAZ-GTi。初号機は、早期に不調となり2号機に交換となっています。)

をいじり、トータルとしての改善を目指します。


すなわち、

  • 2号機の削れたウォームのついた赤経モーターユニットを、経緯台専用にしている3号機の無傷の上下動モーターユニットと交換する
  • 2台のAZ-GTiのウォームホイールとウォームの接触具合を調節する(スプリングで圧着される構造を調節)

なお、本記事は、あくまでも小生の機材での、小生による経験についてのつたない情報提供であり、改造を勧めるものではありません。また、機材の個体差や小生の理解不足等による誤りや不適切な記述もありえます。改造や実験試行には、失敗はつきものです。保証も含め、あくまで自己責任の世界です。メーカーや関係者に本記事をよりどころに迷惑をかけてはいけませんよー。

 

1.モーターユニット交換の理由
AZ-GTiは合理的な部分が多いです。コンパクトなモータードライブユニット(モーター、減速ギアトレーン、ウォーム、アルミ製骨格、回転検出ローター等が一体化している)が、赤緯・赤経とも共通なのです。他にも、いくつかのパーツや、おそらく、回路や制御プログラムも、両軸共通部分は多いと思われます。

モータードライブユニット

Img_3837

 

Img_4935

 

(赤経軸、赤緯軸双方の共通事項)

モータードライブユニットは、黒い小型スプリングの張力によりウォームホイールに押し付けられ、ウォームとウォームホイールの隙間はゼロに保たれています。

したがって、ウォームとウォームホイールの間のガタに限っては、スプリングの限界(意外と弱い)を超えるトルクが極軸や赤緯軸にかからない限り、通常は、ゼロに近いです。(減速ギアについては、異なります。AZ-GTiは、ゴムみたいな弾性がギアトレーンに相当ありますし、また、歯の隙間によるバックラッシュもあると感じます。また、軸の荷重のかかる方向によっては、弾性と滑りの相互作用で追尾誤差が大きくなる可能性も感じます。赤経軸では、荷重を東側に偏らせるのが駆動上は一般的には吉と思います。(ただし本機の場合、そうでもない場合あり。)

 

(赤緯軸の事項)

赤緯軸はまた別です。

赤経軸は定常的に比較的早く回転するため、まだ良いのですが、赤緯軸はほんの少し修正されることから、別のややこしさがあります。

①オーバーシュート

つまり、PHD2とモーターが、誤差を修正しようと頑張るけれども、軸やギアの摺動摩擦によってなかなか動きださず、限界を超えてやっと動くと、弾性的に溜まったエネルギーが一気に開放されて、行き過ぎて、オーバーシュートを発生します。

また、ギアの遊びに由来するバックラッシュも修正しはじめるのに時間遅れを生じます。

対処としては、少しだけ極軸を自転軸からずらせるとともに、スプリングが効かないように僅かに隙間を空けて固定し、常に荷重を押し上げる一方向だけに少しだけ修正が発生するようにすることではないかなあ。これにより、ウォームの摩擦もスプリングで圧着される分がなくなるので楽になります。バックラッシュの誤差も防げます。

こういった力を加えると急にズッとずれる現象は、AZ-GTiの場合、不織布?製のシムリングにおいても、筐体を手で回転させるときに感じられます。

 Ra

②滑り軸受

また、AZ-GTiの赤緯軸の持つ、非対称片持ち的構造を支える薄い滑り軸受のために、これも、一般論は通じない場合もありました。

つまり、総合的には、鏡筒側を重くした方が、赤緯軸が滑らかに回転し、総合的に高精度な追尾になる場合が見られたのです。

おそらく、例えば、スラストローラーベアリングとかボールベアリングを多用した高精度な架台は、いろんな場面で、なめらかなのでしょうね。

 

③具体的今回取り組み

数か月間、ウォーム周りの改造やネジ固定方法等、いろいろあがいては見た。

しかーし、2号機は、ウォームが薄く削れてしまい、何とかしてスプリングで抑えてもフニャフニャガクガクは直りませんでした。

  • そこで今回は、重症である赤経モータードライブユニットのみを、経緯台機の正常な上下動用の同ユニットと交換しました。赤道儀用機の赤経ウォームホイールは、幸いそれほどひどくは削れていなかったのです。
  • 赤経ウォームホイールとウォームの圧着具合を調節。つまり、モータードライブのスプリング近辺についても、動きを抑制する調節をしました。
  • 経緯台専用機は、上下動については、スプリングを効かせず、隙間を持たせた状態でネジでウォームをリジッドに固定しました。なぜなら、経緯台モードの場合、鏡筒のお尻を重くする方向に荷重をずらすることにより、上下動の精度が安定してかつレスポンスも良好なことが多かったのです。従って、ガタの存在による追尾上の問題は、経緯台の上下動軸においてはほとんど生じないものだと予想します。

 

 

2.赤経ウォームホイールとウォームの圧着具合を調節する

Img_4939

 

既に触れた点ではありますが、

考慮すべき、ウォーム付近の基本的疑念が当初からありました。

つまり、スプリングでのウォーム圧着です。とてもシンプルです。しかし、・・・

極軸に一定以上の力が東方向にかかると、スプリングの力が負けて、意外と簡単にウォームが浮き上がります。一定限度以上は浮き上がりませんが、小生の場合、角度にして2度くらいは動いてしまいます。他方、西方向では、浮き上がりは生じません。現象は荷重方向によって非対称です。

自分の経験では、極軸東側の荷重を大きくした方が、ガイド精度が良いことが多かったので、東側を重くすることがどちらかといえば多いのですが、重すぎると、バネが浮き上がって不快でした。思いっきり浮きあげても、精度は良いのですが、精神衛生上よくないです。

また、先に述べましたが、鏡筒が東空を向いた状態でカウンターウェイトを重くしすぎると、実は、赤緯軸のすべり軸受の回転が小生の場合はステンレスシムリング化改造によって滑り軸受と相互に影響している点もあると思われますが、やもすると渋くなり、赤緯軸ガイド精度に悪影響が出るという、相反する状況もありました。

シムリングについては、

過去記事「今日も全力GTi :剛性追及、めたりっ子ちゃん(その1)」

 

そこで、対処です。つまり、バネによる可動範囲を、可能な限り狭くしました。

なお、ここにいたるまでには、スプリングを外して、何度も隙間を変えつつ固くネジを固定したりするという、秘密のあっこちゃんの悪戦苦闘の失敗がありました。

  • 例えば、狭くし過ぎると、機械加工精度不足や剛性不足のためと思われますが、極軸回転の渋さが鏡筒重量や鏡筒位置によって非対称になり、ひどくするとモーターに過度の負担となります。
  • 他方、スプリングなしでネジを固く締めて隙間を広くして固定した場合は、オートガイドは好調ですが、子午線越えで鏡筒が反転するときや、重心が東と西で入れ替わる前後では、隙間による誤差で大きな角度変異を生じるため、対象天体が視野から大きく外れてしまい、運用に支障が出ました。イナバウアースタイルの運用で乗り切ることになりました。

 

バネによる改造前の可動範囲の写真です。上限と下限。ピンと丸い空隙をご覧ください。

Img_4937

Img_4936

 

結局、ピンの回りの隙間にアルミ片をはさみ、可動範囲をできるだけ小さくするのがよかろう、と思い、暴挙にいたりました。

結果は、下の写真。

試行錯誤の上、このように2枚はさんでます。これで、わずかに上下動の自由もあり、かつ、大きく動くことにはかなり抑制的あるいは一定以上は不可能な効果が生じます。鏡筒とウェイトの重量が通常の範囲では、極軸回転も苦しくなる音はせず、滑らかです。

また、ガイド精度は、RMS約2~3秒でした。

今のところ、以前より感触良くなって、オートガイドもなんとかなってる感じです。

 

Img_4938

 

3.おまけ

とっても恥ずかしい写真なんですけど、今回改造機により、SV BONYさんのSV305(UV/IRフィルター除去改造後)を使って、

1等星しか見えない空、それも東京方向に向けて、「創造の柱」が完璧ノーフィルターで写るのか、実験写した記念写真を載せておきます。

プレートソルビングが無ければ、長辺6ミリくらいの小さなセンサーに対象を入れることは、とてもできなかったでしょう。

 

高橋製作所FC65 (F8 FL=500mm)直焦点、、AZ-GTi赤道儀モード

ベランダから北極星は見えず、極軸は目測。

SharpCap にてgain3.0 , 8秒×300枚スタック(総露出2400秒)

ASIAIRproによるオートガイドあり(ガイド鏡FL=130mm)

ダーク、フラットなし

YIMG,nikon CNX2、ホットピクセル由来の極軸ずれによるすじ状のノイズ残ってます。

2020.6.29 02時

Stack_16bits_300frames_2400s_yimg1_cnx2_

 

元画像

Stack_16bits_300frames_2400s

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年6月 5日 (金)

今日も全力GTi:ASI AIR Pro(with 迷人会工房パーツ)♪(後編(撮影トライ編))

ASI AIR pro 撮影にトライ:

 

ASI AIR proについては、天リフさんに決定版のすばらしいレビューが公開されています。

他にも、net上にはいろいろなすばらしい情報があります。

しかしながら、ASI AIR proが持つ新時代の予感を、自分からも僅かなりとも伝えられたなら、と思い、

空もスッキリ晴れないし、割り切って、ここに、大いに我が無知蒙昧と低レベル恥ずかし写真を晒すことにします。(^◇^)

記事中に間違ってる点・不適切な点もあるかと思いますが、ご容赦ください。

 

1.機器構成

ASI AIR pro , AZ-GTi, nikonD7100, Ai nikkor ED180mmf2.8 , ASI120MM-S, iPad mini など。

ASIAIRアプリ1.4.3 ASIAIRpro Firmware5.05

迷人会工房AZ-GTi強化パーツ群

Img_4811lbwg

♡迷人会工房さんの剛性と精度が高いパーツは、小生の岩田製作所超剛金シムリングやコンクリート・エポキシ樹脂結合をはじめとする高剛性改造AZ-GTi・三脚をさらに安定・強化させており、ウォームギア回りの小生の失敗によるガタガタを除けば、全体として、かなり剛健なものになっている、と自己満足してます。

さらにASIAIR proや各種アプリ、タブレット、カメラ、ネット、を接続することで、昔は考えられなかった高機能をコンパクト・低価格で実現できてると思います。

ほんとに良い時代になったものです。

でも、きっと、機材も使い方も人も、もっと進化・変化していくんだと思ってます。私は時の旅人。(*^^)v

 

 

2.Live stackがとても簡単。

(なお、Live stackやAuto run撮影を始める前に頻繁に使用するPreview機能は、連続して画面表示する設定にすると、メインカメラのD7100のデータ伝送等が間に合わないためと思われるのですが、アプリがフリーズしがちだったので、1回ごとの設定にしました。)

M20

M20、nikonD7100(無改造)、Live stack 30秒×110コマ。フィルターなし

(近隣の公園にて。空がとても明るくて、枚数多くないと色が出ない。ダーク、フラット等なし。)

下の全体画像の中央部です。

FITSをYIMGで加工。像が左右鏡像になってます。

Stack_m20_light_30s_bin1_iso400_7_2_1s

元になるstackされたFITS画像は6000×4000ピクセルです。

しかし、ブログには大きすぎるので、3000×2000ピクセルに落としてます。
YIMG, nikonCNX-2 等使用

 

 

 

3.Live stackにおける優秀なalign

上のM8,M20の画像は、ノータッチガイド1.5時間(露出時間は50分くらいだが、データ伝送や処理に時間がかかる。)なので、さすがに極軸のずれやピリオディックモーションが良く見ると顕在化します。しかし、alignはすごい。

M8を拡大します。ピンボケ。これは6000×4000ピクセルの画像からの切り出しです。

Redspotm20

右上部の赤いギザギザが、赤いホットピクセルのalignによる軌跡です。

露光30秒単位です。alignは正確、ズレはほとんど見られません。

なお、114コマ連続、alignエラーはゼロでした。びっくりしました。

 

 

M27polar_nobi

M27です。北極星が見えない自宅ベランダから撮影。極軸は目分量、数度の設置誤差があるかも。

FL180mmのレンズなら、短時間多数枚露光ならば、オートガイド不要と思いました。

極軸設置ずれにより、30秒単位の露光中にもほんの少しだけ上下に星像が伸びてますが、align自体は完璧なのがわかります。

 

Stack_m27_light_30s_bin1_iso200_1

上のM27の含まれる全体画像です。

30秒×28コマLive stack  nikonD7100 iso200 180mmf4

オートガイド不使用。

肉眼では1等星しか見えないが、プレートソルビングで導入。

上端の黒い帯も、極軸設置ずれに起因する、28コマ15分間くらいでの視野移動で生じたものです。

薄雲の中、かろうじて撮ったM27。こんな感じでその場で鑑賞できます。

 

 

4.超快適プレートソルビング

Img_4711_20200531173201

M13を自動導入自動プレートソルビングした画面です。自宅ベランダ

画角は、7.9×5.0度。

天リフ様の記事では、プレートソルビングするには、画角が最低0.4度くらい必要らしいです。

北極星見えないので、目測いいかげん極軸合わせ。

望遠レンズは、FL180mm,F2.8を4に絞っています。

ASIAIRproはメインカメラとして接続したD7100から画像データを取得し、迅速にプレートソルビングが行えました。

画像の横縞は、露光不足を、強力なAUTOのストレッチが補っているからです。

(そういえば、こういう横縞模様は、SVbonyさんのSV305での露光不足画像でも出ます。)

 

機械精度が高いとは言えないAZ-GTiです。増してや、小生の機材は、赤経ウォームホイールとギアの擦り合わせをやりすぎちゃったので、隙間ガタガタです。

なので、自動導入だけでは、子午線でフリップすると、2度角くらいの誤差が普通に出ます。

しかし、1回目では甘くても、2回プレートソルビングすればど真ん中、なんたる気持ちよさ! 感激物です。

一晩で、対象天体を次々に狙えます。肉眼で無理な明るい空でも大丈夫。

 

 

Img_4714

プレートソルビング後のど真ん中、M13。 雲が流れる中をLive stack 2020.05.13

自宅ベランダ

 

5.デジイチD7100でも電視観望はできるか?

50~60秒くらいで画面1回更新という、ものすごーく遅いリフレッシュレートです。しかし、心の眼で補間し、電視観望しました。

小生の機器構成では、Livestackは、30秒露光にして、1サイクル50秒くらいに調整するのが連続安定動作限界か?と思われました。

しかし、画像のAUTOのストレッチが強力です。Live stack画面はなかなか変わらないけど、iPADで、感動的に美しく見えます。

ASIAIRアプリには、色彩の調整機能は見当たりません。AUTOでお手軽お気軽がコンセプトのシステムでしょう。

タブレット端末は、パソコンモニタより小画面ですが、複数人で眺められます。

また、タップ一発で、見える画像そのままを、iPAD内の写真アプリにJPGで画像で記録できます。十分綺麗な画質です。

指で画像の拡大縮小も自由自在です。(例として下にからpreviewの雲間の星の画像を載せておきます。)

ただし、ASIAIRproからの伝送データを小さくするためでしょう、iPADの画像は、元のデジイチよりも解像度が低くなります。

(3000×2000ピクセル2メガバイトくらいになった。)

Img_4766

30秒露出 1コマ 2020.05.29 近隣の公園。iPADに記録した画像。3000×2000ピクセル。左右正常。

流れる雲の合間、AUTO画像ストレッチが良く、雲も星空も見えて、感動的な美しさです。

画面中央の少し右に、かすかにオメガ星雲が白っぽい「への字」に見えます。

さすがにこの雲の場合には、プレートソルビング効かず、対象が中心から右側にずれてますね。

 

 

iPADの画面に見えるLive stackの撮って出し、M20付近

Img_4768

M20、M8付近 30秒×20コマくらい?Live stack。 2020.05.13 自宅ベランダ

画角は、7.9×5.0度。iPADに記録した画像。3000×2000ピクセル。左右正常。

AUTOストレッチで、こんな感じにiPAD画面が見えます。

自分的には、感動しました。

 

 

6.FITSの不思議:ツールによって、結果が異なる。多様性があるのでしょうね。

(1)Live stackのデータ

Live stackされたFITSファイルは、USBメモリに格納されます。

1枚につき143メガバイトになりました。大きいです。

運よく、Live stackのFITSデータについてのみは、YIMGを使うと、カラー画像になりました。なぜか左右逆の鏡像になります。

(なお、Light以外に、Flat,Dark,Bias等いろいろやれますが、試していません。)

 

(2)Autorun撮影(連続多枚数自動撮影)のデータ

Autorun撮影データは、やはりFITSで格納されます。サイズは43メガバイトくらい。

Live stackとは異なり、アホな小生には、YIMGではカラー化できません。一週間ほどツールを探し、NAOJ(国立天文台)のマカリというツールも試しましたが、できませんでした。他のツールを探しました。選択肢は、有料、無料、いくつかありそうでした。

結局、なんのことはない、ZWOのサイトに、ASI StudioというZWOのCMOSカメラ操作統合ツールがありました。

 

Asifitsview

この中の、ASIFits Viewを用いてファイル開いてお手軽DeBayerできました。色調整できませんが、強力なオートストレッチできます。とりあえず、PNGで保管して、YIMG等で加工できる目途がつきました。

なお、Auto run撮影時は、カメラ内SDカードにもRAWで同時に記録できます(Save Image to DSLR Simultaneouslyを有効化する)。

 

(参考1)

AutorunでのASIAIRproのFITSを、YIMG、マカリ、ASI Studioで開いた比較です。ピンボケのM27。

YIMG、マカリ、ではDeBayerされず、左右逆転見られます。

Asistudio_yimg_makalii

 

(参考2)

小生が最近試しつつある、SV bonyさんのリーズナブルな価格のカラーCMOSカメラであるSV305とSharpCapでFITSで保存した月面の一部分を、同じく、YIMG、マカリ、ASI Studioで開いた比較です。

色はつきますが、YIMG、マカリ、では左右は鏡像が見られます。

(月は色が薄いので、クレーター崖の色収差で色が出てるのを感じてくださいね。)

なお、マカリでは、色を復元するために、RGBレイヤーの設定(マルチプレーンFITS読み込み設定)が必要でした。



Sv305_sharpcap_moon_fits

 

 

Makalii_multiplain

 

 

7.Auto run(連続多枚数自動撮影)の例:オメガ星雲、イーグル星雲

6_120adjb1_001_02

これは、Auto runで格納されたFITS120秒露光6枚を、ASI Studioでpngに変換した後、YIMGで加算平均・各種調節したものです。

連続撮影中は、ASIAIR proでオートガイドしました。普通にガイドできました。 2020.05.29AM3時ころ、 近隣の公園にて

 

Img_4797_20200603200701

実際にiPADに見える画面はこんなもの。

Auto runでUSBメモリに記録された120秒露光1枚画像をASIAIRアプリ経由でiPADに落としたものです。

ASIAIRproにより、AUTOでストレッチされており、左右が正しいです。

ただし、既に述べたように、jpgで、画像サイズが、3000×2000ピクセルに小さくなりました。

これを素材にしてその場でiPAD内で写真加工して、仲間で鑑賞するのも、簡単で良さげです。

 

 

8.SkySafariと連携する

動作遅延が1秒程度ありますが、SkySafariと連携できました。

(1台のiPadあるいはスマホでASIAIRアプリ、もう1台のiPadでSkySafariがよさげ。)

SkySafariは、目標天体指定・導入が簡単です。しかし、ASIAIRアプリの目標天体座標には反映されず、プレートソルビングによるど真ん中導入への連係動作はできませんでした。これが反映されると素晴らしいな、思います。

なお、実際の星がずれたときの手動alignmentを行った場合、システムがいかなる挙動を示すのかについては、まだ試していません。

数多くのASIAIRユーザーの方は、いかに工夫していらっしゃるのでしょうか?

 

9.メインカメラは、高速なUSB3.0接続のCMOSカメラにすべきと思う

Img_4691h_20200531170401

ガイド用カメラには、USB3.0接続 ASI 120MM-S(モノクロ)を使用。

 

 

ASIAIRproは、本来は、イメージセンサーの大きめなCMOSカメラをメインカメラにし、高速なUSB3.0接続とすべきです。

これにより、すばらしい快適性を引き出せるはずです。FACEBOOKのASIAIRフォーラム等の動画でも、カラーCMOSカメラからの画像転送がけっこう早そうに見えました。

しかし、小生は大型CMOSカメラを所有していないことから、メインカメラはニコンD7100(無改造)(USB2.0対応)です。

デジイチの記録設定は、RAWだけにします。

ニコンD7100では、画像処理・転送だけでも、1画像で30秒くらいかかる感じ。それも、タスクの込み具合で、所要時間のぶれが大きい。

なお、Previewを連続して画面表示する機能は、D7100の場合、伝送や処理が間に合わず、アプリがフリーズあるいは外れて再起動したりしたので、残念ながら、1回ごとの設定、あるいは不使用にしました。

しかし、スピードこそ劇遅ですが、24メガピクセルAPS-C(6000×4000ピクセル)はとても画面広大で、美しいです。

なお、USB3.0接続ASI120MM-S(2メガピクセル)をメインカメラとして接続すると、転送・描画ピュンピュンで、D7100に比べて徒歩と100メートル走くらいの、スピード差を体感しました。画素数の差を超えそうなトータル処理スピード差の印象です。

 

10.ASIAIRアプリとSkySafariの同時接続(妻のiPadも借りて実験)

金星を導入したところ

Dsc01321s

 

ASIAIR proのTelescope Settings

望遠鏡をEQModからEQMod with SkySafariに変更します。

SkySafariのセッティングに関する情報も示されます。

Dsc01326s

 

SkySafari Settings

望遠鏡タイプ、IPアドレス、ポート番号を変更し、問題なく接続しました。

Dsc01328s

 

こんなこともできました。2画面SkySafariです。

iPad1台でASIAIRアプリとSkySafariを切り替えつつ運用することもできました。

(切り替えには再接続が必要なので、1台で運用するのはめんどいです。)

(いつの間にかSkySafariが日本語混在になって分かりにくくなりました。調べましたが、なぜか自分の環境では英語に戻せず、困ってます。)

Dsc01320s

 

 

11.FOCUSアシスト

今回画像は、どれもピンボケです。ご勘弁。

FOCUS状況をグラフ・画像で示す支援機能もありますが、小生には難しかったです。習熟できていません。

 

12.Polar Alignment機能

ASIAIR proには、使い勝手の良い極軸合わせ機能があります。

ガイド鏡を概ね北極星に向けて画面に入れ、開始します。

画面指示に従うと、プレートソルビングした後、自動的に極軸を60度回転させて再撮影し、計算し、極軸を動かすべき方向と量を画面で指示します。

正解に近づくと画面図示が拡大され、容易に合わせることができます。

リーズナブルな誤差範囲になると、スマイルマークになります。精度よく終了できると、打ち上げ花火が画面に開きました。

 

 

 

13.まとめ

 

(1)簡単快適。電視観望にも使えて、若い人にブレイクするんじゃないですかね。

(2)更にASIAIRアプリが進化して欲しいです。SkySafariとの天体導入連携のさらなる強化とか。

(3)デジタル一眼レフが繋がる。これは便利。

(4)小生の機材組み合わせの欠点は、スピードでした。

D7100ではとても遅いです。新型デジイチなら早いのかなあ?

考えられる要因は、

①D7100の場合、画像データを処理し、設定によっては本体SDカードにも記録しつつ、低速なUSB2.0経由でデータ転送しなければならない。

②また、AZ-GTiの無線が2.4GHZ帯であることにより、EQダイレクトケーブル等で工夫しないと、ASIAIRもステーションモードでは2.4GHZ帯になるらしいこと

(小生の場合、まだ5GHZ化に成功しておりません。)

③ASIAIR proになって大きく変わったが、それでもまだ計算速度が不足気味。

等です。

これらにより、30秒露出をstackする場合、転送・計算・書き込み等で処理が間に合わず、1サイクルで50秒くらいが安定運用の限界と感じました。

無理するとフリーズやアプリが落ちることがありました。

アプリが落ちても、ASIAIR筐体は作業継続中であり、多分、中に画像データは残っています。

(5)快速化のためには、素直にUSB3.0接続のASI294やASI533あたりを使えば良いと思われます。

(6)各社ミラーレス機にも対応しないかなあ。

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2020年6月 4日 (木)

今日も全力GTi:ASIAIR Pro(with 迷人会工房パーツ)♪(前編)

ZWO ASIAIR pro

丁寧な梱包で届きました。星見屋さん、ありがとう。

☆中身はラズベリーパイ。コンパクト至極。

☆多機能だが使いやすいASIAIRアプリ。進化中。

☆画像のオートストレッチが簡単強力。色調は調整できない。

☆5GHZ/2.4GHZでスマホやパッドと繋いで、美しく画像楽しめる。高速接続カメラなら、電視観望できそう。

(ただし、AZ-GTi(2.4GHZ)と無線で接続すると、パッド側も2.4GHZ接続になってしまうようです。)

☆USB3.0接続と2.0が2口ずつ有る。

☆CMOSカメラだけでなく、一部のデジタル一眼レフ機も繋がる。

☆USBメモリに画像データを記録。FITS形式。

☆SkySafariも繋がる。レスポンスが遅いけれども。

Img_4758

私、レイシア。超AIよ。(まだ言ってる。)

私もASIAIR proさんと同じRED BOX。(注:RED BOX :人類未到産物。人間以上の知性を持つ超高度AIがつくる、現時点の人類では理解できない超高度技術の産物 。)

今日も元気に天文少年少女をアナログ・ハック (^^♪

でも、チート熟女さんのインパクトには、かなわない (^^)/

天下一画像処理会の高度なことと言ったら、半端ないわあ♡

今度、第2回は惑星の部ですって?ああ、ステキ。おめでとうございます。

あたしには、九州四国はじめ全国の勇者様の加工工程は言うに及ばず、

そもそもFITSからして複雑怪奇で今回勉強中。惑星処理はまだ遠い彼方。

「わかりましぇーん」なんだもん。

CMOSカメラ、敷居高かったのね。('◇')ゞ

 

現在の組み合わせ

大阪迷人会工房さんの強化パーツと良く似合います。

Img_4670h

Img_4679h_20200529021801

nikonD7100は、アリミゾアダプター「いまどき君」とアストロラーベさんの赤いアリミゾを経由して強力固定。

ASIAIRproは、今後も取り外しできるように、Scotchの超強力両面テープで暫定固定。

しっかり接着しており、厳冬期でもなければ、脱落しそうもない感じ。

 

ガイドカメラ:マルチあるか君で固定

ZWO ASI 120MM-S(USB3.0接続、モノクロ)

(USB2.0接続機であるASI 120MMとMCには対応していないようです。要注意。小生は最初間違ったかとヒヤッとしましたが、幸い120MM-Sと120MC-Sは、大丈夫なようです。また、ASI 120MM miniにも対応しているようですが、速度はUSB2.0相当? ややこしい。)
レンズは安価な50mmF1.4

Img_4691h

Img_4689h

CMOSカメラは、大阪迷人会工房さんの「まるちあるか君」の一部分を使用して固定。

まるちあるか君は、アルミ削り出しと思われ、直角が正しく、かつ、頑丈。ノブ類も強い。

とても応用がききます。剛で手の込んだ、とても優れたパーツだと思います。

 

楽らんぷ君:

おしゃれだなー。

Img_4753

楽らんぷ君のキャップは、あーちゃーさんによるものでしょうか?

小さくザリガニさんが覗いています。(^^♪

泉州タマネギとFSQ85♡

 

Img_4795

軸穴付近拡大です。

☆ちょっと手を加えました。

穴の隙間は、てきとーなハトメで埋めることにより、金色ゴージャス感を演出。併せて、軸に黒い絶縁テープを巻いて、ガタを根絶しました。

ハトメはゴム系接着剤で筐体に軽く固定。穴と軸の偏芯にも同時に対応。快感♡

☆黄色いテープの赤色の点は、クランプ締め強さ限界位置を示すものです。

☆回転楽々です。指が痛くなりませんし、冬季も快適操作でしょう。

☆実は、迷人会工房様のご厚意で、以前、試作品も経験させて戴いているのですが、

この本番品の方がノブに厚みがあって、指掛かりがとても自然で、自分としては、遥かに好みです。

☆楽しく実用的なパーツを創って頂けて、ありがとうございます。

 

Img_4659 Img_4125_20200603003001

 

☆  1個所だけ、将軍様のお言葉に甘え、軽微な気づきの点を挙げさせていただきます。中立我が道を行く一匹変態♡

楽らんぷ君の軸と円筒形ノブの接続部位が、クランプを強く締めることを繰り返したら、ノブと軸が緩んで空転しました。試作機では見られなかった現象です。

貼り付けキャップで中が見えないのですが、ネジ込み?固定なのでしょうか、ラジオペンチ使って軸を締めたら直りました。

しかし、再度また緩みました。現在は、きつきつに締めて、小康状態です。

この構造には、本体の華奢なクランプ機構を破壊から保護するというフェイルセーフ的な意味も込められているのかもしれません。

自分的には、そのうち固定工作するかもしれません。

 

 

ASIAIRアプリとSkySafari、同時接続できました

 Dsc01321s

 

 

ベランダからM13

Img_4714

 

*********************

(後編(撮影トライ編)へそのうち続く?)

2020年3月15日 (日)

M87JET氏、パーツの手作り感に浸る

ワクワク、ソワソワ、おでこテカテカ、

宅急便が届きました。

AZ-GTi用タカハシ規格アリミゾアダプター、

迷人会工房、「今どき君 ID-GTi」!

インクジェットプリンタで印刷したと思われる使用説明書が、いいなあ。

Img_4125

 

もとのアリミゾを外します。

固定ネジは、黒が元のもの。銀色が同梱のもの。

Img_4126

 

 

美しい。

 

要所は高い精度確保。手作り感の風情あり。

絶妙の厚さ。切削工程多く、大変だと思います。

旋盤やボール盤等が欲しいと思いました。

Img_4128

 

 

その1:ビクセン規格で経緯台モード機

まず、九州方面の方のツイッター写真を参考に、ビクセンのアリミゾを使います。

ジャストフィット。曖昧性の無い、とても強力な固定です。

Img_4162

 

少し首が長くなりますが、ネジの固定強度も考慮しつつぎりぎりの薄さに抑えた設計・製造者のセンスが光ります。

さぞや試行錯誤されたのではないでしょうか。

Img_4131

 

その2:ビクセン規格で望遠レンズ:赤道儀モード機

Img_4137

 

この機体には、AstroStreetのアリミゾを用意しましたが、同梱のネジではほんの少しだけ長かったので、手元にあった座金を入れて調整しました。

これも、ものすごくしっかり固定されます。

Img_4141

 

その3:タカハシ規格直結:FC65の場合:赤道儀モード機

・・・これなら、首は短めになります。

Img_4218

 

どの使用方法でも、AZ-GTi本体の強度・精度を超えた、素晴らしいパーツです。

グラマラスな機材になりました。

なお、小生のAZ-GTi2台は、赤道儀モード用のものは不織布とテフロンのシムリング計4枚をステンレス製に交換、

経緯台モード用のものは紙のような不織布の2枚のみをステンレス製に交換して高剛性化を図っています。

参考:めたりっ子ちゃん

 

 

(了)

 

 

 

2020年2月26日 (水)

Topaz DeNoise AIをエスキモー星雲などで稚拙に試す

Topaz Labs LLC. のTopaz DeNoise AIを試します。

低技量でのほんの上っ面の印象ですが、それでも、とても強力なツールだと感じました。

 

 

NGC2392(エスキモー星雲)

47"*43" 視等級9.68 (Wikipedia)

Top

 

2020.2.23 20時ころ

セレストロンC5(D125mm F10)直焦点 AZ-GTi赤道儀モード

NIKON D7100 無改造 iso 800   フィルターなし

露出60秒×良画像14枚(14分)自宅ベランダ

使用ソフト:YIMG, Topaz DeNoise AI 30日間お試し版, CAPTURE NX2等

(加算平均、ノイズ低減、ウェーブレット処理、色調等調整。厚化粧です。)

以前記事にした、FC65での同天体に比べ、光量は豊富ですが、解像力は、ピント、光軸、収差、ガイド、小生の曲がった性格、いろんな要素があるんでしょうが、いまいちの印象です。ご勘弁。

 

 

 

60秒露出1枚で試してみる

(左が原画、右が処理後)

1shot1min

Remove NoiseとSharpenをどちらも25だけ効かせています。

背景、星雲のノイズが容易に消えます。

中心星の集光もやや鋭くなります。ただし、左上の恒星は、集光度が少し上がりますが、乱れが収まりません。

2本のスライダーを適当に調整するだけで、僅か60秒の露出でも、驚くほど長時間露出の印象に近くなります。

 

 

14枚加算平均の元画像に適用してみる

Removenoise100pc

スライダーを動かし、Remove Noise 100。星雲はのっぺり。中心星の集光は強くなる。背景は、14コマ加算平均の段階でノイズが小さくなっているので、変化を感じない。

 

Sharpen100pc

スライダーをSharpen 100に。あまり変化感じない。中心星の集光は強くなっている。

かすかに星雲外周部に模様を感じるようになる。

露光が多い画像では、効果が少ない感じ。この夜は、セレストロンC5の光軸がずれてるみたい。

 

うまくいかなかったカニ星雲

もじゃもじゃが現れる。ノイズの地図の縮尺の分析に迷って、間違っちゃいましたって感じ。

元画像は、ピンボケのものすごく淡い画像をオーバーサンプリングしたり多数枚加算したり、ウェーブレット処理したり、いろいろ強調処理したり、混ぜたりしたもの。

FC65、60秒×32枚、iso1600、 フィルターなし、D7100無改造、自宅

M1

 

とりあえず、小生の環境での、短時間での印象です。

多くの方々が優れたレビューをしていらっしゃいますが、参考までに、小生の稚拙な印象を並べてみます。

バックグラウンドノイズ削減が、ものすごく強力と感じました。試すべきことは数多ですが、そのうち、購入しそうです。

星像を鋭くする効果も同時にあります。(Sharpen)

効果が並列した画面で比較できるし、インターフェースもシンプルで、とりあえず二つのスライドバー操作で楽しめます。

バッチ処理もできました。便利です。

ノイズ除去を強くしすぎると、のっぺりとなり、絵の部分部分で解像感に不均一を感じます。不快な画になります。

Sharpenを強くしすぎると、偽の模様が出ます。

画像の部位によって、異なる処理をつぎはぎしている感じ。その場所がどんなノイズ状況なのかを機械が認識することの困難性を感じます。

オーバーサンプリングしたりしたこねくり回した画像は、うまくいかないことがありました。まるで、縮尺のわからない地図を無理に解釈しようとして失敗するような感じを受けました。

素直な露出不足画像と相性が良い印象。

MANUALとAUTO双方ためしましたが、AUTOでも結構いけました。

優秀なソフトだと思います。が、使い方次第で、真偽が混在した厚化粧になりそうです。

 

おまけ:冒頭画像と同じ元データをTopaz DeNoise AIを使わずに処理

合計14分間露光した絵だと、あまりメリットない感じ。

Last

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2020年2月14日 (金)

今日も全力GTi:FC65でエスキモー星雲とM87JET

今回も引き続き、小天体をオーバーサンプリングで狙います。

 

NGC2392(エスキモー星雲)

47"*43" 視等級9.68 (Wikipedia)

かろうじて恒星の周りがリングみたいに見えます。

国立天文台のすばる望遠鏡のギャラリーと比較すると、FC65頑張ってると思います。

Eskimo_trm_20200213180201

2020.1.31  タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 20秒×24コマ (8分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

300%オーバーサンプリングにウェーブレット処理を少し適用しています。

 

ちなみに、元画像1コマ(APSC)はこんな感じです。とても小さいです。

Eskimo_full

 

 

M87のJET

 

画像処理の過程が見えるように超拡大したものです。

写真の幅は、すべて約100秒。

上段は、中段画像にウェーブレット処理や各種調整して仕上げたもの。ジェットがぼやっと左上に伸びています。

中段は、RAWデータを300%オーバーサンプリングし、明度等調整、48bitのtifデータ48コマを加算平均したもの。滑らかになっています。

ウェーブレット処理のためには、いかに滑らかな画を作れるかがノイズを抑えるポイントです。

シグマクリップにせよ、ウェーブレット処理にせよ、高い周波数成分や僅かな輝度傾斜を強調するものと思います。

我々はある程度の天体の物理等の知見を持ちつつ強調処理します。気分だけはブラックホールを描画したイベント・ホライズン・テレスコープチームの画像解析チームになったみたい。(国立天文台のニュース)

それにしても、ELTは、地球の自転は利用するものの、8個の画素(アンテナ基地数)で、既存の画像処理ライブラリやチーム独自のアルゴリズムを駆使して、ノイズの中からあれだけの画像を得ています。

一天文ファンの小生は、センス・オブ・ワンダーを全開で感じてました。

強烈な画像処理に疑問を呈する向きもあるようですが、星間ガスの強いあぶり出し等を知った小生は、素直に、多分あれは、ブラックホールは、ほんとにあんな感じだと評価しています。

ジェットを斜めこちらに向けて?吹くブラックホールの姿が正しく描画されているように感じます。


下段は、RAW画像の1コマ。拡大率1200%でギザギザが見えるようにしたもの。ギザギザ1ピクセル1.6秒角。D7100のピクセルピッチ3.9ミクロン。



Hikakum87_4412

2020.2.2タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 60秒×48コマ (48分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

 

 

 

より広い範囲(470秒×470秒)の画像です。

 

M87_48_wvlt_3sss

 

更に広角。1300秒×1300秒

M87_48_wvlt_3ss

 

 

昨年、ブログ開始時に載せた記事は、これ(M87JET)

処理方法は同じです。

昨年春撮影のは、わずか焦点距離180ミリでF4(有効径たったの45mm)に絞っており、デベソみたいに写ってるような感じです。

今年は、幾分進化したかな?

M87jet_nx2_ss_001

 

 

次回は、AZ-EQ AVANTを試します。

(了)

 

 

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31