Links

無料ブログはココログ

天体写真

2024年12月30日 (月)

2024年、何だか分からない振り返り。1年ぶりの投稿です。

  思いつくままに。

1 1月19日、手に汗握るSLIM月着陸。エンジン片方脱落しても一生懸命。

SpaceX社のStarshipもすごいけど、これもすごいと思いました。

Slimoonchakurchi

前日1月18日の月。shioliクレーターは写りませんでした。セレストロンC5。SV305はピクセルピッチがASI533よりも小さく、ウェーブレット処理で小さいものまで解像するみたいです。
Shiori

 

2.月の地質を知りたいと思いました。1月19の月、彩度あげあげ、ミネラル・ムーンです。セレストロンC5、ASI533MCP撮。

Mineralmoon0119

 

3.FC65でISS眼視を楽しみました。iOs,Luminos proアプリ,SynScanproとAZ-GTiの組み合わせが便利でした。

Iss0313 Iss0313luminosp_scpy

 

4.心身健康は大事。病室からの風景。やれるうちにやりたいことをやらないといけませんね。(だから機材が?)

Nyuuinn3

 

5.ペヤング220教が千葉県から広がり、ハマる。 

Peyang

 

6.衛星狂拡大教が日本を席巻する。

 Kyoukakudai0516

 

7.金ちゃん1号2号。鏡筒熱流出入を穏やかにする。

実際の人工衛星では、サーマル・ブランケットは、繊維の網が裏に積層して入っていて、厚みがありまます。金色はアルミを裏に蒸着したポリイミド樹脂の色だそうで、金ではありません。

Kinnchann12

 Kyoto_gold_0625

 

8. KAGAYAさんの作品展で感激、涙する。横浜、6月

Kagaya0628_d

 

9.MAKSY60の像に驚く。満月(7月21日)、同じくMAKSY60でISS(7月29日)

Maksy60_0721moon_20241230162601

Issmaksy0729

 

10.8月、胎内星祭に行く。元気が大事さ。

Tainaigenki

 

胎内への往き帰りに寄ることにしていた旧赤谷村のカフェが、事情で、つい先日の12月28日に閉店。寂し。

Tainaiakatani

 

11.アプリの進化、多様化努力を感じました。みんな良いものを作ってー。SharpCapのSharpSolveとかSynScanProのオートアラインとか、SynScanProのゲームパッドによる方向操作とか、どこまで一般化するでしょうか?

①SharpSolve自動導入は、AZ-GTi経緯台モードでも可でした。

Sharpsolve0903

 

②Synscanproのオートアラインは、PCとCMOSカメラで健気に動きました。小生のスマホはカメラが非力なので使えません。

Synscanpro252autoalign0903

 

12.イイノホールで初めて歌劇を経験する。宙歌さ~ん(*´▽`*)

1005operaiinoh

 

13.近づく紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3, Tsuchinshan-ATLAS)

①5月20日、こんなに小さかった。亜鈴状星雲と大きさ比較。MAK127,ASI533MCP直焦点、トリミングあり。

Tatlas0520

 

②9月24日。明け方にやっと捉える。MAK127,ASI533MCP、直焦点、ノートリミング

Tatlas0924

 

③全景10月12日、nikonD7100,ズームレンズ70mmf4。川向うは千葉県。

Zenkei1012

 

④全景10月14日、自宅近くの公園で。D7100,70mmf4

Zenkei1014

 

14.超拡大、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3, Tsuchinshan-ATLAS)。いろんな処理を試しました。核付近。(*´▽`*)わーい。

①10月12日の水星、金星、彗星頭部、同一スケール比較。MAK127、ASI533MCP直焦点、トリミングあり

1020_suikinnsuisei

 

②自己流で等輝度的なもの

1012toukido

 

③10月20日、堤防にて待ち構えるの図

Tatlas1020_kawara

 

④10月20日、スタックのまま。MAK127直焦点、ASI533MCP、ライブスタック、トリミングあり。

1020bowaa

 

⑤10月20日、同じデータをウェーブレット処理、トリミングあり。

1020wavelet

 

⑥10月20日、同じデータを自己流の強調処理、トリミングあり。

1020jikoryuu

 

⑦10月20日、同じデータをRotational Gradient (Larson Sekanina Filter)処理。アーティファクトがあることを念頭に見てください。

Larsonsekaninaf

⑧10月12日と20日のLarson Sekanina filter処理、同一スケールでの比較。アーティファクトがあることを念頭に見てください。

1012_1020_larsonsekanina

 

15.ヒコーキ、4発が好き。成田

 747_20241230182301

 

16.やるなら今でしょっ。えいっ。ぽちっ。Hα太陽望遠鏡ACUTER PHOENIX

Phoenix1

Phoenix2

 

①磁力線にプラズマが貯まる。ムリムリムリムリ

Phoenix3

 

②ビキッ。切れたあ。ビューン

Phoenix4

 

③ドーン。ゴゴゴゴゴ

Phoenix5  

 

17,小海町星フェス11月

①第2観望エリア。いろいろな方にお会いできました。ありがとうございました。

食い意地張って食べ過ぎました。ホテルのバイキング。

Koumi1

 

②急に意識がなくなって、おかしいなあ。D50試作品、口径50mmアクロマート、F10.8。軽い軽い(*´▽`*)

D50_1

 

③D50で撮。SharpCap等でウェーブレット処理あり。

20241112_d50_jp_st  Snapshot-at-22_32_30-of-stack_00001_stit

 

18.土星食、双眼装置で全力観望。地球照に沈むのが荘厳でした。衛星も一つ(タイタン)見えました。写真は放置でほぼダメでした。

Dosei1208_2

Hlm_yimg_hlm_0_cnx

Dosei1208_1

 

19.セレストロンC5, サイトロンQBPフィルター、サイトロン0.75倍レデューサー、ASI533MCPの組み合わせで明るい天体をベランダ撮影。

075reducer

 

①トールの兜星雲。中心星はウォルフ・ライエ星だそうです。ものすごく明るくて、表面を吹き飛ばし中。短命で、やがて超新星爆発を起こすみたいです。

Stacked9_ngc2359_1800s_bin1_533mc_gain12

 

②カニ星雲。超新星爆発の跡で、中心には中性子星(カニ・パルサー)が毎秒30回、すごいエネルギーを放ちながらビュンビュン回っているそうです。

Stacked47_m1_1800s_bin1_533mc_gain120_20

 

③らせん星雲。おっきいなあ。ガスが噴き出して、中心には白色矮星が。距離700光年。

Set_stacked35_c63_1800s_bin1_533mc_gain1

 

④クレセント星雲。これも中心星はウォルフ・ライエ星だそうで、かつて赤色巨星だったころに噴き出したガスと今噴き出している高速ガスが衝突して殻になっているらしいです。

2_set_stacked72_c27_1800s_bin1_533mc_gai

 

⑤ラグーン星雲。大きくてはみ出します。黒いグロビュールはやがて恒星になるのかもですね。

Light_stack_5_cnx

 

20.筒生える

今年は2本増殖しました。PhoenixとD50です。贅沢を許してくれて、奥様、ありがとう。来年は買いません。

皆様、いろいろありがとうございました。新年が、平和で楽しく未来志向な良い年になりますように。

(おしまい)

 

 

 

 

 

2023年12月25日 (月)

2023年、天文ちょっと振り返る

2023年を振り返ります。

0.今年もありがとう、機材さん達。

Fyfnsanaiaavapw

 

以前2022年サイトロンジャパン写真コンテストの賞を使って購入したMAXY60。高解像。

架台は、ベランダ用改造AZ-EQ AVANT

F4lxp96boaaxtqf

 

TANZUTSU嬢。個性強し。

F1xn7peaiaaok6h

 

レンズレスシュミット化NEWTONY君。改造で、球面収差、コマ収差感じません。

F_hia22a8aa_z7q

 

テレスコ工作工房、青い微動雲台。DSP2023で入手。現在は、これをちょっと改造してガタを減少させています。

Fxq55ggayaewxj0

 

1.(単なるご参考)架台導入と非推奨自己責任改造(SkyWatcher Star Adventurer GTi)

分解改造すると不保証です。ユーザーによる分解組み立て想定していない構造だと感じます。

F0qyoaramaa1mtk

 

極軸を伸ばしました。左から、木製試作、迷人会工房様試作版、迷人会工房様製作「深々お辞儀君」

0224sagti1

 

極軸望遠鏡除去、コード延長、テレスコ工作工房様のユニバーサルベースに交換、等々

Sagticable_

 

子午線通過後20度くらいまでだった可動域を拡大しました。南向きベランダで、メリディアン・フリッピングをあまり気にせず運用できます。

0224sagti2

https://twitter.com/m87_jet/status/1629633026945851393

 

安価でシンプル、いろいろ使えるSA-GTiを1月に販売開始即ポチリました。例によって直ちに自己責任改造しました。ライブスタックがほとんどです。ライトな自分にとって使いやすく良い機材です。極軸調整がとても軽く快感。有線もWiFiもbluetoothも使えます。唯一、ディザーするにはちょっとバックラッシュ大きいと感じます。

AZ-GTiと較べて(較べるなっ。)赤道儀としてはずっと優れていると思います。

写真追及するマニアには、価格が上がりますが、より進化した、ステッピングモーターとハーモニックドライブの組み合わせが一般化しそうだな、と感じます。バックラッシュがほぼ無く反応の時間遅れが僅少だからです。大きめのピリオディックモーションは、オートガイド等のデジタルな制御と相性が良く、対応できると思います。同じ潮流で、さらにその次は、ダイレクト・ドライブ化でしょうか。今後はBTX AI4などで写真の処理は変わっていくかもしれませんが、基本性能も大事と思います。

一方で、クラシックでノスタルジックな機材も心地よくカッコよいなと思う自分がいます。

なお、これまでのAZ-GTiは、ジャンクを修理したりして、3台に増殖しました。多すぎ。でも人工衛星を追尾できますし、なんといっても軽量便利。

 

SA-GTi使用、明るいベランダでの撮影4枚。どれもライブスタックです。

西村彗星、FC65, ASI533MCP

F4dingpaoaaerzi

 

M33, セレストロンC5, ASI533MCP

F9howmebgaaxgfq

 

M1, セレストロンC5, ASI533MCP

F9hoymtbcaam0tn

 

M27, セレストロンC5, ASI533MCP

F9houiakaan3yx

 

2.DSP2023の世界(5月)

DSP2023は双望会の流れを汲むものと思います。素晴らしい眼視の世界でした。場違いな小生でありますが、初めて参加させていただけました。眼のキラキラした造詣深い有名な皆様と、あまりにも工夫洗練された機材にワクワクでした。この世界が壊れず大切に残されるべきであると同時にこの世界を楽しむ層がもっともっと広くなって増えればよいな、と思いました。

いろいろな方の素晴らしくチューニングされた機材で、超絶高精細な太陽面を観望させていただけました。(夜は残念。天候いまいちでした。)津村師は皆にいろいろなご経験を伝授されていました。初めてリアルお会いできました。

すべての 運営の方々に感謝です。すばらしいプログラム盛りだくさんでした。双眼病にも感染しました。また、ラッキーなことに超新星SN2023ixf(前日に板垣公一さんによって発見)を教えていただき、撮影できたのも思い出です。

若い方々や女性も参加されていました。皆さま意欲的で素敵な方ばかりです。天文の裾野が広がれば、そこから何パーセントか、マニアックで素敵な新世代が生まれてきて、もっと遠くまで伸びていくのだと思います。そういう方々が増えていって欲しいな、と思いました。

津村師、超速ドブ組み立てを実演するの図

Bokashimaruimg_9610

 

元気! 〇見屋店長さん、初参加の方々、それを優しく?見守る主催側KさんHoshiimg_9611

 

ちゃうしんせいSN2023ixf

FC65, SA-GTi, 僅かな雲間にASIAIR極軸合わせ無し、ピント合わせ無し、無理矢理プレートソルブ導入

Fwlyk9oaeauqkjo



3.胎内星祭り(8月)

星祭りは楽しく、貴重です。続けて欲しいです。ほんのちょっとですが運営事務局にカンパしました。

巨大有名66センチメートルドブソニアンのHさん、彗星撮影達人のWさんともお会い出来ました。津村師のご著作を入手できたのがとってもハッピーでした。天文リフレクションズ編集長様はじめ、Twitterなどで存じ上げていた方々ともお会い出来ました。ほんまかさんのブースにも伺いました。トミタさんPlaneWaveの動作を見ました。静か、高速。次世代が見えました。SVBONYさんのブースでは、ほんの僅かでしたが、他の方々と共にお手伝いさせていただきました。

最初の晩は、深夜少し晴れて、光軸が合った大きなドブソニアンとクリアな接眼レンズで、いくつかの星団や木星を楽しませていただけました。翌日は、余りにも暑くて体調不調。一晩で先に失礼しました。(健康は大事です。小海町星まつりは今年は不参加。来年こそは・・・)

 

お店いっぱい、熱い新潟県

F3z2uhoaoaaojxz

 

望遠鏡エリア

F34qe78bwaaacsg

 

津村師ご著作とブラックパンダさんのところで購入のアクロマートレンズ

F34r11wa0aakspr

 

九州からはるばるTOMITAさん

F34qegcayaaefa2

 

ほんまかさんの奥様作の花飾り。可愛らしく、妻へのおみやげにしました。

F34qs_baaaijev

 

参考:6月に行きました。ほんまかさんの群馬県赤城山のSS-Oneショップ。首都圏から仕事後にすぐ行けて機材試せる斬新なコンセプト。

新機材も開発連発、凄いです。

Fyz9aj2aqaajokb

 

 

4.丹羽 雅彦 氏 個展「時空を超えた贈りもの - 宇宙は不思議で美しい -」

F2l5smtawaamla

7月末、丹羽雅彦さんの作品展を拝見することができました。これも新しい潮流だと思います。時空の彼方から到着する光子の荘厳さに感激。


氏の物理現象への深い理解と同時に、独自の審美眼を感じたように思います。

別格のクオリティでした。敢えて星を消してモノクロ化した作品に端的にみられるように、強い自己主張があるのに、全く破綻が感じられません。宇宙空間に在る荘厳かつダイナミックな造形を大画面で伝える。それを実現しているのは、①捉えた光子の量・質が段違いであること、②非常に大きなデータを緻密最適に処理していること、③印刷も世界最高レベルであること、④自分なりに再構成しているのに、自然な画面にまとめる稀有な御才能・御感性、だと思いました。

大局的造形だけでなく、映り込む小さな小さな銀河にまで、しっかり可憐な美しさと愛情があるのです。投入された技術、コスト、労力、センスは、尋常ではないと思いました。

1000年後の未来には、2023年ころの重力の底から宇宙を見上げていた時代の宇宙芸術作品として美術館に展示されているのではないか、と思います。

 

5.双眼鏡

小生の双眼鏡は、キャノンの防振装置付きのものです。口径36ミリアクロマート12倍。けっこう色収差や非点収差を感じます。自分の眼球も悪いですしね。

口径を21ミリ程度に絞ると、光量は減りますが、光学系・眼球による収差がぐんと減少します。そのため、光量が大きい月面と木星ならば、程よい明るさでおどろくほど解像良く見えます。眼の劣化のため月面見るとモジャモジャが強くなりますが。若い眼のうちに見てね。

国際宇宙ステーションは、金星のようにとてもまぶしいです。なので口径を13ミリ程度まで絞ったところ、なんと太陽電池パドルが1枚判別できました。中国の宇宙ステーションも、点像ではないことが分かりました。

高倍率ですと視野内に導入維持するのが難しいですが、ISS観望は、高倍率防振双眼鏡の新しいチャレンジのひとつではないかと思いました。ISSは頭上近くを通るときは、木星の視直径くらいの大きさに見えますので、防振できればなんとか形状が分かります。2030年に運用終了、翌年大気圏へ、という予定みたいです。見るのは今のうち。

この双眼鏡は、数年前の天文再開時に購入したものですが、表面のゴム被膜が加水分解してねばねば不快になりました。機械は正常なのですが。そこで、ツイッターなどで教えていただいたように、無水アルコールで拭きし、さらにヘラで削ぎ落とすことでかなり除去できました。もっと経年変化に強い材質・構造にして欲しいと思いました。安くはない機材です。

Gavauzfasaayyje Gavarlna4aaz28z 

 

6.二重星

空の明るいベランダ観望では、二重星が、眼視・写真ともに楽しいです。SynScanProは二重星リストで導入しやすいです。

シリウス SV305,セレストロンC5直焦点, SharpCap動画を処理

Gabumnlakaaxyai

 

おひつじ座エプシロン星:木星とサイズ比較

asiair, asi533MCP, セレストロンC5

F2saw2dayaaxarv

 

7.月面ミネラル・カラー

彩度を上げると、模様が見えます。地質の違いが感じられて新鮮。飛沫の飛散や溶岩?を感じます。

しばらく使わなかったSV305ですが、ピクセルピッチが2.9μで比較的小さく、SharpCap4.1でser動画撮影でsharpnessかけたり、RegiStax使ったりしています。2倍再サンプリングやウェーブレット処理で解像感も高めています。なお、つい最近、SharpCap4.1自体にもミネラルカラー強調機能が実装されたみたいです(未検証)。

コペルニクス

F_sr7g6bsaaqtxq

 

アリスタルコスを青っぽく処理。左上のひし形部分はやや茶色を帯びます。

Gavcpn6bqaaqu2d

 

8.ソフト・機材の激しい進化・競争

SharpCap4.1の進化がすごいです。最近は、SharpCap4.1利用が増えました。SharpSolve(=プレートソルブ機能)を最初から実装。惑星(月面)ライブスタックにウェーブレット処理など実装で高精細。もともとASIAIRよりも広い動画が撮れる。彗星核追尾。月面ミネラルカラー等々。毎週くらいに頻繁に修正・機能拡張しています。SharpCapは多機能で、調整項目が多いです。

他方、ASIAIRも、テストフライト版でSONYミラーレスへの対応。FUJI機への拡張も見えているような。対応架台も増える? 

AstroArtsはステラショット3とGearBoxが進化中みたいです。

SS-oneショップは、YouTubeで拝見していますと、機材のEQ-MOD対応やCMOS CAPTURE V2ソフトなど多方面同時に、ものすごい勢いで未来を見据えて開発中みたいです。

また、SkyWatcherのSynScanProが、Xboxゲームコントローラーで操作できるようになりました。アイピース覗きながらブラインドタッチ便利です。

みんなガンバレー。

ZWO/ASIAIR一強でなく、競争原理が働いてこそ、意欲的な製品が現れ、結果的にユーザーの利益になるのだと思います。

 

SharpCap4.1 木星ライブスタッキングのSharpening & Adjustments機能

Gagbb3iasaaef5n

 

SkyWatcher SynScanPro, Xboxゲームコントローラーで操作できます。アイピース覗きながらブラインドタッチ操作。

F8o14ujboaazvz8

 

9. リンゴとアップルパイ(SeeStarは星まつりでしか見たことないですけど)

リンゴは、皮ごとかじると、ゴソゴソしますが、生の風味が鮮烈です。RAWでありFITSです。アップルパイを調理したければ、それは自分の技量です。美味しくできるときもあれば、失敗もあるでしょう。独自の味です。自分は、アップルパイはできません。せいぜい、やりすぎ焦げた焼きリンゴでしょう。他方、市販アップルパイは、ベーカリーさんがノウハウ込めたレシピでバターや砂糖、小麦、香料などと組み合わせて加熱、たくさん焼き上げます。元のリンゴの風味はうまく残っています。お店から買ってきて頬張れば、たいていの場合、いつでも安価簡単に「うまー♡」と幸せになれます。星まつりで見たことしかないですけど、SeeStarはベーカリー市販アップルパイではないでしょうか。

自分は自作もベーカリー市販品もどっちも好きです。

皆様、2023年、何かとお世話になりました。良いお年をお迎えください。♡

 

 

ZTF彗星 1月

AZ-GTi、セレストロンC5

Fmruqxaaeayd9do

(了)

2023年1月17日 (火)

ZTF彗星(C/2022 E3)とか、一晩でいろいろ:ノイズとかボケとか激しいですけど。

2023年1月11日から12日未明にかけて、拙い技量と限りある機材ですが、ZTF彗星(C/2022 E3)やいろいろな天体を次々と撮影しました。

機材はいつものAZ-GTiなど。窓の外なのでガラスで電波が弱くなるし、寒ーい。ベランダでは体調が持ちません。

なので、ASIAIRに長いLANケーブル経由でルータを繋ぎ、ルータは室内に引っ張り込んでいます。タミヤの模型ギアボックスでのピント調整も室内から。これで温かい。プレートソルブで次々自動導入できるからこその撮影です。

久し振りに、ダーク、フラット、バイアスをリアルタイムで適用しながらASIAIRでライブスタックしました。

フィルタはZWOのUV/IR Cut フィルターです。ASI533MCPカメラのゲインは最高の360、温度は -20℃です。

鏡筒のFが11(実測。本記事末尾11.を参照)と暗く光量不足が激しいです。なのでノイズの砂嵐です。

気流の乱れ、架台・ガイドの揺れ、鏡筒姿勢変化に伴うピントずれもあり、星像もボケていますが、いろいろトライ出来て楽しかったです。

(他にもいくつかの対象を撮りましたが、更にひどい画像なので省略。)

 

1.オリオン座、燃える木星雲とまばゆいアルタニク

30s×30, BIN2 ライブスタック

 Stacked30_ic434_300s_bin2_20230111230410

 

2.明るい! オリオン座の大星雲(M42, M43)

30s×13, BIN2 ライブスタック

 Stacked13_m42_300s_bin2_20230111222736_c  

 

3.プレアデス星団の、アルキオーネ(左上)・メローペ(右下)付近

メローペ付近の反射星雲が写り始めました。

30s×30, BIN2 ライブスタック

Stacked30_m45_300s_bin2_20230111211213_c

 

4.バラ星雲の中心部。小生機材では淡いなー

120s×20, BIN2 ライブスタック

Stacked20_ngc2244satellitecluster_1200s_

 

5.M1かに星雲

これも淡いです。恒星がボケてますね。

120s×15, BIN2 ライブスタック

 Stacked15_m1_1200s_bin2_20230111215510_c

 

6.午前4時すぎ。屋根からZTF彗星が現れてきました。

ZTF彗星(C/2022 E3) と人工衛星のフラッシュ

30s×8, BIN2 ライブスタック

Satellite_stacked8_c2022-e3_300s_bin2_20

 

7.この1枚にはかろうじて右上に伸びるイオンテールを感じます。

30s×8, BIN2 ライブスタック

 Light_c2022-e3_300s_bin2_20230112044558_  

 

8.知恵が無いのですが、無謀にもイオンテールを炙り出すよう努力しました。

頭部がすごく大きいです。

30s×8, BIN2 ライブスタック 16セットを元に処理。

PIPPで核を固定した切り出しを16枚自動生成し、これをYIMGで一気に加算平均。その後、nikon CNX2でトーンカーブ等を処理。

便利なスタック関係アプリの存在を教えていただいたので、今年は勉強していきたいと思います。

16av_cnx  

 

9.動画にもしてみました。約1600倍速。約80分間分の移動です。Youtubeで画質が更に落ちてます。

 

 

10.当夜は月が明るかったです。

気流もゆらゆら。直焦点、これだけ gain100, 50ms, BIN1, 1枚撮りです。

Preview_moon_500ms_bin1_20230112022918_c

 

11.当夜の機材とASIAIR操作画面スクリーンコピーです。

CMOSカメラ(ASI533MCP)は、メーカーのページから得たC5等のシュミカセバックフォーカス設計?長さの5インチ(125mm)にしました。

結果的に、F10より伸びてF11くらい(ASIAIRのプレートソルブ画面では、1368mm, 画角0.47°×0.47°と表示されました。)になり、ちょっとFL伸びますね。

多少伸び縮みさせても、小生写真画質程度では差が分かりません。

Img_8602

Fmpc50laaaaaiun

 

(了)

2022年11月30日 (水)

怒涛の11月(その3:終わり)八ヶ岳星と自然のフェスタinこうみ2022

小海町星フェスについては、多くの方が既にブログ等で書かれています。遅ればせながら小生も少し。

 

(0)巻頭に

  • 企画・運営・参加されたすべての皆さま、ありがとうございました。楽しかったです。参加できてよかったです。
  • 今年は大型機材が中央に集まっていて、巡りやすかったです。
  • いろんな方の小型機材に実際に触れられて面白かったです。
  • フリマが一列に配置されていて便利でした。
  • ボランティアの方々が一生懸命活躍されていました。
  • ワクワクする小型望遠鏡など子供にすてきな景品がいっぱいでした。また、外れてもお子様など希望者にはお菓子が配布されました。太っ腹シャトレーゼさん!
  • ホテルのフロントはじめ職員の方々ありがとうございました。お疲れ様でした。食事美味しかったです。
  • 様々なご関係者様、おかげさまで昨年よりも運営が滑らかだったと思います。不平トラブルも特に聞きませんでした。
  • ご家族(ワンちゃん含む)で遠路泊りがけで参加されている天文マニアの方々も散見されました。良き良き。
  • キャンプエリアが面白そうでした。若い&心若い多様な方々。
  • ツイッターなどネットで活動していらっしゃる方と沢山お会いできました。名札あると分かります。分からずにすれ違っている方は、なおさら多かったに違いないです。こういうコミュニティの輪が広がってきたのには、天文リフレクションズさんの功績が大きいのではないでしょうか。
  • 講演会では、電視観望を実際に取り組み始めたと思われる方々との真摯な質疑とか、超都心でも天の川を写せる驚きワクワクを、いろんな方々に楽しく伝え広げるとか、いろんなチャンネルでの星世界アウトリーチ拡充を実感した気がしました。
  • なによりもテレスコ工作工房の斎藤さん、要石としてあらゆる場面でほんとうにお疲れ様でした。しばしご休憩くださいますように。

 

********************************************************

(1)11月10日午前、小生は、軽自動車に頻尿非常用の尿瓶(しびん)を積み、茨城県から高速をへろへろと、ぐんまー国へ向かうのであった。人間やれるときにやれることをやっておこう。段々難しくなります。

お昼ご飯は本店で峠の釜めし。るんるん。シルエイティありました。

Fhlrkgbuoaelyqi

Fhlrk7quyaaspeb

 

(2)10日夕刻到着。良い天気。私は開催日を1日間違っていたかもしれない。

Fhmmteuvsaaaa1j

 

Oさんの、素晴らしい機構。ウォームが2か所で接触し、ガタを防ぐ。自作2インチ双眼装置、自作アポダイジング・マスクも見せていただきました。

Fhp6opdauaaebh5

 

 

(3)11日、斎藤さんのもと、天文ボランティア多数協力で短時間でテントが設営されました。
天文マニアは意外と体育会系なのかもしれませんね。

utoさん(とヤング2世さん)、ぼすけさん、さとしさん、RYOさん、XRAYさんはじめ、HN存じ上げている方多数いらっしゃいます。ヒロノさんは足を痛めていらっしゃいましたが、率先してご活躍。ツイッターでは、遠隔地から渋滞にもめげずマニアックな方々が集まりつつあることがうかがえました。

ああ腰が痛い。テント脚押さえアルミウェイトは相当大きな赤道儀に使えそうだと思いました。

Fhq27i7akaef1i7

 

(4)11日夜、古スコ懇親会

ああつ! 口径66cmのヒロノさんだっ、Samさんだっ!、カラフルMAXY双眼とNEWTONY三味線があるっ、5cmブラックすばるだっ!、某会の工場長様だっ!(昼間に駐車場でゴールド輝くデラックスゴージャスなハーモニックドライブ架台とやはりハーモニック化タカハシD型架台をつんつんしたところ、小生機材と別世界のあまりの高剛性に驚愕しました。)、utoさん2.5cm電池時計駆動ヘール鏡っ、5cm漆調工芸品があるっ、渋いRYOさんのタカハシP2があるっ、M-neoさんの巨大なガッチリ自作金具ATLUXがあるっ、美しいMARK-Xとカーボン鏡筒によだれが垂れますっ、ずあいすうっ!、ダウエルの会社銘板がっ! PCでプレゼン、ちから入ってるう! ・・・・・

全日程通じてHN存じ上げていてもリアルにお会いするのは初めての方が多い。人見知りもあってお話しあまりできず。

お名前お聞きしても小生の脳内RAMは100バイトしかないので、すぐあふれてしまいました。ごめんなさい。

ちょっと疲れたので途中で退出。小生の展示機材はこれです。

MARK-X手動ガイド減速ギア流用FC65, 強化改造AZ-GTi, レンズレス・シュミット化NEWTONY, TANZUTSU嬢

Fhspbqrvuaa9oul

 

(5)11日夜:快晴:気流良し

大型機や特殊な機材がいっぱい。こんなに土星のカッシーニの隙間が良く見えた晩、木星の縞のうずうずが良く見えた晩はありませんでした。

Fhscjyquoaa5n7w

 

(6)12日、快晴

じろーさんの太陽望遠鏡。素晴らしい。最高の太陽面でした。(スマホでは写らない)。良い太陽用機材でしっかりした方が運用指導すれば、太陽はこんなにも安全かつ感動的なものなのか。

Samさん、RYOさんの講演会も聴けました。サジモトさん御夫妻アクティブかっこいいなー。TYoshidaさん紳士~(*´▽`*)

ダウエル帽子も買えました。お目当てのヘリコイドも買えました。

マリーチさん御一行にもお会いできました。シャインマスカット味サイダーありがとうございました。

ツイッターなどでHN知っていた方々の機材も見られましたし、いろんなお話も聞けました。Aramisさんご一家、けにやさん昨年に続きお会いできました。

体力払底、人多すぎてわけわかめ、初めてガスコンロ・コーヒー道具・お菓子持っていきましたが、巡回ばかりして戻る暇ありませんでした。

夜は、気流が前夜より悪くなりましたが、そこそこに見える瞬間もありました。Lambdaさんのミザール1/20λワインカラー鏡筒とスペシャルアイピースを堪能させていただきました。

月がすぐ昇りましたが、縁にはクレーターも見えましたし、一般のご家庭のお客様が主体であり新月期よりも好適と思いました。(ここは逸般の誤家庭の人だけではありませんー)

Fhzudfjamaehr_8

Fhzudijamaa4xd Fhzue_ramaewtyt

 

(7)13日

いろいろ楽しめました。ありがとうございました。

来年がどうなるのか分かりませんが、きっと、良い方向に進化・展開すると思っています。

後片付け申し訳ありませんがしませんでした。午前中に一足早く出発しました。(この後、グーグルマップさんの言うがままに、渋滞は回避するが自宅に一向に近づかない高速道網を徘徊しましたが、当初表示4時間を休憩ゆっくり約8時間かけてやっと帰宅)

Fhaiaixayaer_fb

 

 

(了)

 

 

怒涛の11月(その2):ラッキー! 皆既月食と同時に天王星掩蔽(衛星も)

11月8日、皆既月食中に天王星掩蔽がありました。こんな珍しい現象に遭遇し、しかも好天。超ラッキーでした。自宅で防振双眼鏡等での眼視と望遠鏡直焦点撮影・電視を堪能しました。

撮影にはいつものMAK127, ASI533MCP, AZ-GTiなどを使用し、終始、天王星から数度離れた恒星を使ってオートガイドしています。

 

(1)Twitter動画です

 

 

(2)YouTube動画です(字幕あります)

当夜は大部分AutoRun放置で、延べ1100コマくらいfitsで記録しました。そのほとんどを使った動画です。不連続は、メモリー書き込みか何かで大きく乱れた画像や露出試験で真っ白になったものを除去した部分、構図変更や月全体撮影のために少しだけAutoRunを中段した部分、があるためです。

PIPPとSerPlayerを併用すると、動画の色もガンマも輝度もある調節できることに気づきました。フリーソフトでも楽しめる良い時代です。

 

 

(3)天王星とその衛星が、月縁に近づくところの静止画です。

衛星は、ガンマを目一杯高くしてあぶり出しています。月はすっかり飽和します。

 

Tw_uranus

 

同時刻のSkySafari画面です。

Fhgpttjacaezv1_

 

(4)月、天王星とその衛星全体像です。

ゲイン360(最大)、露光5秒、BIN2、の1枚データから炙り出しました。

PIPP, YIMG, nikon CAPTURE NX2を使用

露光やゲインの値は、小生機材で3者すべてがなんとか写って、かつ、月面があまり流れない限界の値です。

今回は、天王星の潜入する月縁付近が暗い好条件だったので、14等クラスの4衛星も月から離れたところでは同時に写りました。16等のミランダは、何としても写りません。

Light_uranus_50s_bin2_20221108195957_009

 

(5)天王星潜入中の皆既月食全体です。MAK127直焦点1秒露光4枚をモザイク合成

Preview_moon_10s_bin1_20221108192026_sti

 

(6)ポチッと出ました。

Fhc0frmayaebncn_cnx

 

(7)ASIAIRスクリーンコピーです。撮影はすべてASIAIRです。

Fhcrb02uuaamisu_cnx

 

(8)使用機材です。

ステラーテック・サイエンスさんのShaftCube(バランスウェイト・シャフト用アダプタ)使用。本番では、更に、ポータブル電源から冷却CMOSカメラに電源供給。

Img_8160_2

 

(9)防振双眼鏡が一番感動した

最も感動したのは、防振双眼鏡(口径36mm12倍)で見た光景です。電視よりも高倍率望遠鏡眼視よりも印象的でした。

恒星が散在する中、青い天王星が徐々に赤っぽい月に近づいていきました。宇宙空間感覚でした。

妻もあんぐり見ていました。

掩蔽から出たときは、もはや月が明るすぎて、双眼鏡では認識できませんでした。

稀有な心に残る経験でした。感謝。

(了)

 

怒涛の11月(その1):安価でも天文写真コンテスト初入選

 

久し振りのブログ、2022年11月のまとめです。小生にとって、一発花火・怒涛の一ヵ月でした。

 

1.人生初の天文写真入選だあ! (*´▽`*)

Stack25_light_kitaamerica_1800s_bin1_cnx

好奇心:レンズレス・シュミット・ニュートンで

(QBPフィルタの特性を考慮しつつ、赤くならないように仕上げました。)

サイトロンジャパン賞をいただきました。

選者の方々、天文ガイド様、ありがとうございました。
好奇心に駆動され、改造NEWTONY君で撮りました。3分×25コマ ライブスタックです。
ネットの皆様に教えていただいた、レンズレス・シュミット光学系(シベット様)、プリングルズのポテチ筒(マリーチ様)、AZ-GTi超剛金化(Lambda様)等々、皆さまからの知恵の賜物です。
世界はボッチであってボッチではないと思います。
ご関係されたすべての皆様にひたすら感謝です。

鏡筒のレンズレスシュミット化改造については、こちらです。

プリングルズ紙筒使用については、こちらです。

AZ-GTi超剛金化については、こちらです。

 

天文は結構機材に費用がかかります。コストに見合った素晴らしい結果も安定して得られます。

しかし、他方、NEWTONYは、接眼レンズやスマホアダプターもついて、現在約7000円です。すごいことです。

こころおきなく実験的なこと、破壊的工作ができます。応用も効きます。球面鏡の限界と特性を突いて、レンズレスシュミット化もできました。

小生は所有はしていませんが、兄貴分の高性能MAKSY60も14000円くらいです。星フェスで覗かせてもらいましたが、とても良いです。(双眼化改造すばらしい。)

同じ星フェスでは、珍しい国産レンズの、スコープテックさんのラプトルなども覗きましたが、これまた大変にクリア、シャープで大変に良心的な作品でした。

時代が古ーいですけど、小生幼少時には、学研の科学の付録の、シングルレンズF20くらいの画用紙丸めて作った望遠鏡で感激していました。(実に、就職するまで、図書館などで天文・物理・科学本を濫読したり、知人の機材は覗かせてもらったことがありますが、所有メイン機材はそれだったのです。)

もしも、小さいときにこういった安価・良心的・発展性のある機材に巡り会っていたなら、自分の生き方はどーなっていたのだろーなどと妄想することも、齢70歳台に近づく今でさえ、まま有るのです。

小海町星フェス2022では、景品に多数のNEWTONYの提供もあったようです。

「花咲じじい、枯れ木に花を咲かせましょう」

種子はやがて豊かな緑の大地をもたらすと思うのでありました。

 

(なお、ポータブル電源含む下の全機材構成では40万円程度ですが、鏡筒コストはその2%に満たないです。)

 

Img_6917_20221130103401

 

2.シリウスBチャレンジ

星ナビ12月号に、シリウスBチャレンジの特集(後編)がありました。(この号は、ISS狂拡大見開きページをかなり占有+カレンダー裏表紙「雨の海・ISS」という、某人工天体三人衆の方々御揃いのすごい号でもあります。)
シリウスBチャレンジ記事の中に、MAK127で撮影、ウェーブレット処理ギンギンの、心眼でならシリウスBが感じられる?1枚も使っていただけました。(ネット等で御活躍の数多の巨匠の写真の影にひっそりと)

Img_smallcrop

 

 

11月は、皆既月食と天王星掩蔽、小海町星フェスもありました。その2とその3に分けて書きます。

全て人生の良い記憶です。

 

(了)

2022年7月14日 (木)

(続)はたらくNEWTONYくん:天体写真まとめ

0.拙い写真ですが、ご容赦を。

一等星程度しか見えない空と自己改造機材、未熟な技量の結果です。ご笑覧ください。

全てレンズレス・シュミット化NEWTONY君、ASI533MCP(0℃、ゲイン360)、サイトロンQBPフィルター、ASIAIR, 改造AZ-GTi(EQ modeオートガイド)での撮影です。

まだ小生ブログに載せていない写真だけ(ただし、ツイッターに既に載せた写真とは3割くらい重複あり)です。

なお、自分的には気に入っている網状星雲・北アメリカ星雲の写真は、少し前の下記ブログ記事の末尾に有ります。

「再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う」

 

使用アプリ:ASI Studio, YIMG, nikon CaptureNX2, MSペイント(ファイル形式変換、文字入れ、スクリーンコピー貼り付け)、ASIAIRアプリ、PIPP, RegiStax6

フード長さ約200mm,絞り口径41mm, FL200mm(球面鏡)

写野3.26度×3.26度(ASIAIRプレートソルブによる自動導入時の表示)。

色収差なし、若干の球面収差残るが星像が比較的小さく固い、スパイダーの強い光条、フィルタ等の反射と思われる模様、光量不均一、光軸ずれ、球面収差、像面湾曲、周辺部画像崩れ、斜鏡位置ずれ、光軸等調整難しい、等々の個性有り。

 

1.M16(Eagle星雲)、創造の柱

20220701

ライブスタック、180s*42

中央部トリミング。

口径41mmでもなんとか形が分かって嬉しい。

Eagle_trm

 

写野全体

Eagle_42_yimgflat_cnx_b

 

2.月

20220708

強トリミング。動画からPIPP,RegiStax6で2倍リサンプリング後に軽くウェーブレット

20220708191010moonbin1-0_p

 

3.土星

20220709

超強トリミング。 左:動画からPIPP直焦点画像、  右:動画からPIPP, RegiStax6で2倍drizzle後に軽くウェーブレット処理。drizzleとリサンプリングで違いが感じられませんでした。

モアレ出てるようです。

Saturn_drizzle

 

4.バブル星雲(NGC7635)等

20220701

ライブスタック 180s*41

バブル部分トリミング。シャボン玉を狙ったのはこれが初めてでした。写って嬉しかったです。

Bubble_trm

 

左から散開星団M52、バブル星雲(NGC7635)、赤いSH2-158

Bubble_180s_41_cnx

 

5.土星星雲(NGC7009)

20220709

ライブスタック30s*5

青くてとっても小さいです。

Stack5_light_ngc7009_300s_bin1_fig

 

6.らせん星雲(NGC7093)

20220702

ライブスタックと一枚撮り合計14枚×180秒

トリミング、激しく強調。むちゃくちゃ明るい低空の空。

Rasenall_yimg_cnx

 

フラットなし全体(180秒1枚撮り2枚加算平均)

この鏡筒は、フラット補正が難しく、小生には無理な水準。ちゃんとしたツールが必要ですね。

Noflat_stack2_light_ngc7293_1800s_bin1

 

7.こと座リング星雲付近

20220624

ライブスタック, 30s*20

ちっちゃい。

20220604stack20_light_m57_300s_bin1_2_cn

 

8.M7 (Ptolemy's Cluster)

20220708

ライブスタック 60s*20

惑星状星雲がいくつかあるようですが、Cn 2-1のみ薄い緑色でこれだと思います。

Cn_21

 

全体

20220708_stack20_light_m7_60s_bin1

 

9.M13

20220630

ライブスタック、180s*5

Stack5_light_hercules-globular-cluster_1

 

10.M17

20220604

ライブスタック、30s*47

Stack47_light_m17_300s_bin1_cnx

 

11.M8, M20

20220604

ライブスタック、30s*60

20220604stack60_light_m8_30_bin1

 

12.M27

20220617

ライブスタック、180s*30

20220617stack30_light_m27_1800s_bin1_cnx

 

13.M11

20220702

ライブスタック180s*2

Stack2_light_m11_1800s_bin1_yimg

 

14.混濁の大気の彼方

Cat's Paw Nebula(左上), Bug Nebula(中央右下の小さな惑星状星雲)

20220709

ライブスタック、60s*72

低空

20220709_stack72_light_ngc6302_600s_bin1

 

15.ある薄明の風景

20220701

天文薄明中のさそり座アンタレス付近です。
印象派的になりました。

人工衛星が入りました。薄明時には多数明るく飛越します。

202207012028_stack1_light_m4_1200s_bin1s

(了)

 

 

 

 

 

2022年7月 7日 (木)

はたらくNEWTONYくん:C/2017 K2 パンスターズ彗星

レンズレス・シュミット化NEWTONYくんが、C/2017 K2 (PANSTARRS)彗星にトライしました。

彗星核付近トリミング、左上から右下方向への約80分間の移動です。

ライブスタック180s*4を2回(露光終了時刻 21:19および22:40)

ASI533MCP, 0℃, サイトロンQBPフィルター, ASIAIR, ゲイン360, AZ-GTi赤道儀モード

鏡筒フード絞り口径41mm, FL=200mm

ASI FITS VIEW, YIMG, nikon Capture NX2, MS paint

Movetrim_fig

 

写野全景です。約3.2×3.2度。フラットを懸命に修正しましたが、合いません。

20220630_2119_12min_2240_12min_cnx

 

ASI FITS VIEWで、画面中心部の解像の程度を見てみました。

(180秒露光1枚を超拡大)

まず、debayer前。マーカーしてあるのが彗星です。

Comet_1000pct_beyer

debayer後です。

Comet_1000pct_debeyer

 

画面中心部は、概ね3×3ピクセルに収まっているようです。結構鋭いと思います。

焦点距離200~500mm程度ならば、素晴らしい屈折鏡筒が世には多く存在します。

しかし、色収差の無い像は、新鮮に感じます。

ただし、光軸合わせ、フラット、周辺像には問題があります。輝星がある場合にはスパイダーの光条も目立ちます。

 

(了)

 

 

2022年6月28日 (火)

再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う

0.多種多様なアマチュア天文界の方々の日夜のご活躍をお喜び申し上げます。

さて、本記事は、こういう改造をしたらこうなりました、という情報提供にすぎません。

この改造を推奨するものではありません。プリングルズ鏡筒の外見とは異なり、全体改造も調整も自分的には難しかったです。

でも面白かった。

改造はあくまでも自己責任です。

最近のツイートを元に、かなり追加してまとめました。

Img_7123

 

1.ACUTER OPTICS NEWTONY をレンズレスシュミット化する

可愛らしい口径50mm F4のニュートン反射です。素敵ですが、球面収差、コマ収差が目立ちます。

そこで、2019年7月に、小生は、まず、レンズレス・シュミット化改造を致しました。

レンズレスシュミット化でコマ収差が消せます。しかし、シュミット補正版が無いので球面収差を補正することはできません。なので球面収差は残りますが、口径を絞れば軽減されます。

当時、SVbonyさんのSV305を使いたかったのです。接眼部回りを短縮改造、軽量紙鏡筒で延長しました。

使いこなしは、結構繊細で難しかったです。

レンズレス・シュミットについきましては、2012年に、先見の明と行動の方、シベット様が記事になさっています。多謝。

レンズレス・シュミット・ニュートンを作る

 

小生の当時の記事もご参考。シベット様には、光学計算のコメントもしていただきました。

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

徒然臭(その4:終わり):レンズレス・シュミット・ニュートニ―くん:ノーフィルターSV305直焦点試写

 

Img_5036_20220626155101

 

2.ASI533MCPを使いたいんだよう

小生の旗艦カメラASI533MCPの画面サイズは11×11mm。装着すれば3.6×3.6度くらいでかなり広角。シュミットカメラは、像面が球面に湾曲します。脳内雰囲気的には、おそらくセンサー面の直径10mm円以内ならピントズレは中央部に比べて0.13mm以内にとどまりそう。それに、SV305(画面サイズ5.6×3.2mm)の感触から、残存球面収差のボケもありますし、小生のようなゆるーい鑑賞用であれば、フィールドフラットナーを付けなくても許容範囲だろう、と判断しました。光学計算アプリ使えないですけど。

 

3.主鏡セル改造
元のままのNEWTONYでは、CMOSカメラのセンサー面よりもかなり斜鏡側に結像するため、ピントが合いません。SV305の場合には接眼部を削り短縮することでギリギリ対処できましたが、今度は更に大きく焦点位置を引き出さないとだめです。ASI533MCPでピントが合うように、主鏡を更に12mm程度(以前の短縮改造も含めれば、トータル18mmくらいになるか?)せり出す必要があったように思います。斜鏡も大きくすべきかもしれませんが、絞りで光束径を9ミリ小さくすることもあり、画面中央は影響がないこと、周辺減光は元々大きいので、フラット補正すれば大勢に影響はないだろう、と省略しました。

4.絞りフード

ツイッターでマリーチさんからプリングルズを教えていただき、紙筒にしています。長さは焦点距離にちょっと欠ける180mmくらいです。以前作成のものをそのまま使用。絞り口径41mmです。調整を容易にするため、やや偏心させてあります。周辺減光を無くすためには、30mmくらいまで絞らないといけないと思うのですが、そんなことをすれば暗すぎますし、斜鏡の遮蔽で中央部が一段と暗くなることが予想され、非現実的です。結果、動物的バランス感とハサミの切り抜き誤差で、絞り口径は41mmになっています。

 

5.主鏡かさ上げ・光軸調整機構の工作

主鏡セルは、細いマイナスドライバーでこじって無理矢理鏡筒から外しました。

ハンドドリルで頑張りました。

Img_6764_cnx

 

押しねじ。紙やすりで頭を丸く削りました。

なお、主鏡は、つまようじを数本隙間から注意深く徐々に押し込んで、ノミで花崗岩を割るようにして、剥がしました。

Img_6769

 

5ミリ厚スポンジをバネ替わりにしました。基部ねじは接着剤とともにしっかり打ち込みました。

円盤状アルミは、ハサミで切りました。押しねじ用に凹みを設けました。

Ft9r_flaqaahtk1

 

ここに主鏡を張り付けます。

DIY店で購入した木材の丸板は、黒いプラスチックのセルの3か所のツメに合うように彫刻刀で削りました。

Img_6772

 

主鏡固定に両面テープ

Img_6773

 

きれいに貼り付けできました。

Ft9r_caakaastw

 

これで主鏡光軸修正はバッチリです。

Fujhmb7aqaexedq

 

7.カメラ接続アダプタ(T2-31.7mm)短縮

光束のロスを減らすため、短縮します。

Fujhlw2agaagksc

 

短縮後と比較

Fujhlckaaaaa4sw

 

アルミなので、ヤスリでゴリゴリ8mmくらい短くしたと思います。フィルタ用ネジ切り部が十分残る長さに留めました。

Fujhltiaiaabc7e

 

サイトロンQBPフィルターです。多層膜ですので、ミラーみたいです。

Fuyuuuaaaea6v

 

 

8.鏡筒固定:針金と輪ゴムで粗雑に現物合わせしながら作りました。

Img_7228

 

針金をカメラ固定リング(以前にエレクトリック・シープさんで購入)に挟んで、上下調節できます。

Img_7227

 

アリガタにも針金固定しました。

Img_7226

 

9.私は愚かな光軸合わせの泥沼住人

やわな構造なので、あやしくアバウトに光軸修正。それでも小生にはとっても難しいです。

(0)(遠方風景を写してピントが合っている状態からスタート)
主鏡は6角レンチ、斜鏡は首の長いプラスドライバで注意深く行いました。
カメラに写るリアル星で合わせようとしたこともありますが、合いませんでした。
一度カメラを外すと、戻すときに大きくずれるため、たとえレーザー等を用いた器具があっても、使えないと思いました(持っていませんけど)。
結局、
(1)まず主鏡光軸修正を行う。数メートル離れたところからフード先端部の絞り蓋を付けたり外したりしつつ、鏡筒を覗き込んで、スパイダーと斜鏡の影が主鏡円のほぼ中央に来るように調整する。
(2)首長ドライバーを用いて斜鏡を調節する。
スパイダー、斜鏡の影、鏡のようなCMOSカメラフィルタ、の3つが対称性良く主鏡円のほぼ中央に来るように注意深く調整。絞り蓋を外して眼を鏡筒に近づけて少し振れつつ見ると、CMOSカメラにつけたフィルタが鏡のように明るく見えるので、それが欠けずに主鏡、スパイダー、斜鏡と同心になるように、首長ドライバーで超絶微妙に調整。
(3)絞り蓋をはめた状態で数メートル離れて覗き込み、様子を見ます。斜鏡影が概ね同心円になっているはずです(斜鏡が光路設計上エプシロンのように僅かに偏芯設置されているように見えるんですが、無視しました。)。だめなら、適宜(1)と(2)を行う。
(4)星を撮影(連続previwや動画を使用)し、ピントを再修正し、カメラと光軸の総体的傾きが感じられた場合は針金の挟まれた部分長を変えたり腕力で微妙に針金を曲げて調整。ピントがずれたら、ピントリングを回して合わせる。泥沼に陥ったら、潔く(1)からやり直す。
(5)かなりうまく合ったと思ったら、以後、斜鏡調節ねじは繊細過ぎるので極力いじらない。フード先端部の絞り蓋(わざと偏心させてある)を回転し、周辺減光がなるべく偏らない角位置を探索し、印をつける。わずかな主鏡光軸修正で偏りを調整することも可能。いざとなれば、ピントも4つの主鏡光軸修正ねじを使って2ミリ程度変更可能ですが、全てやり直しになります。

 

光軸調整後の風景。黒い紙の板は、フラット撮影時の反射減少のためのもの。

Img_6943

 

主鏡光軸調節ねじ。真ん中は押し、周囲の3つは引きねじ。調子よいです。

Ft9rz7amaex6ht

 

斜鏡調節用の首長ドライバー

Img_7237

Img_7239

 

5.フラット撮影と気づきの点

(1)主鏡が小さく、フードの絞り口径が大きすぎるため、理想的なシュミットカメラとは異なります。
このため、大きな周辺減光と全面に複雑なかぶりがあります。
従って、フラット補正が不可欠です。
ASIAIRのLiveStackは、Light撮影時に、前もって準備したダーク、フラット、バイアス画像を撮影と同時に適用し、補正された画像を蓄積できます。このために、ダーク、フラット、バイアス撮影をLight撮影前に行いました。便利です。

フラット撮影方法お試し結果
×iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードに接近させて撮影
△iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードから離して撮影
〇リアル夕刻の薄明るい空で撮影

なぜ、夕空フラットが最も良かったのでしょう?

iPadとの主要な違いは、ガラス面の反射だと思います。

おそらく、iPad画面のガラスから出発した光が、主鏡・斜鏡・フィルター・斜鏡・主鏡・iPadガラス面・主鏡・斜鏡・・・・・・・と往復ループして、フラットの乱れを生じていると推測します。
なので、理想的には、絞りフード開口部から外に大きな空間のある白い球状の風船のようなフラットジェネレータを造形できると良いのかもしれません。

 

(2)フラット無し撮影の例

Ft9z_9dacaabmet_20220627190201

 

(3)iPad miniでフラット撮影を試す。

最高輝度で超短時間露光で行いました。

以前、パソコンモニターで暗くしてフラットとを撮ろうとして、PW制御のLED明滅のためか、縞模様が出たり不安定だったからです。

(ガラス面に照明が写り込んでいます。前述のとおり、ガラス面とカメラ部フィルタ面で光が往復反射するのが、今回フラットを乱す大きな原因だったと思います。)

Img_7231

 

(4)うまく行かなかった例。

iPad miniを極力近づけてのフラット撮影。(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7232

 

その結果です。ダメでした。×

Ft9wre8veaed5jb

 

(5)フードから離して撮影(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7233

 

その結果。火星です。まあまあです。△

Mars_300s_bin1_

 

しかし、強い画像処理を行うと、不均一が現れます。

Pluto_1800s

 

 

(6)どうにも合わないので、やけくそで、夕刻の空でフラット撮ったら、実は最も良かったです。

(画面はイメージ。実際は薄暗くなった夕方の快晴の空でフラット撮ります。)

Img_7235

 

偶然の夕空フラットの結果です。なかなかいい。

ダーク、フラット、バイアス補正有りライブスタック180s*10*6set

一種の手動6枚ディザリング

周辺部は、大きく不整な口径食があるうえ、球面になった像面、球面収差、カメラセンサー面が光軸に対し傾いたりずれたりしている ため、ボケや乱れがあります。

Moujou_180s60

 

ちょっと黒を引き締めました。

Moujou_180s60_cnx_20220627190401

 

色を反転するのも新鮮です。

Moujou_180s60_cnx_nega

 

同じ晩の北アメリカ星雲。かなり広角ながら、星に色収差が見られないのが新鮮です。

(厳密には、フィルタ、カメラのオプティカルウィンドウ、素子のカバーガラス等の効果はあります。)

Hokubeistack25_light_fov-cross_1800s_bin

 

これも色反転してみました。水素が青くなります。

Stack25__1800s_bin1_cnx_enhance_nega

 

(7)撮影機材の雄姿です。

Img_7204

 

NEWTONY君でいろいろ試せました。網状星雲もこれまでで最高に写せて、嬉し。

ハードル高いですけど、光学設計とか、フラットナーとか、もっと大きな主鏡とか、3Dプリンタとか、実力も無いのに妄想だけが膨らみます。世の中、やってみたいことが多すぎます。アマ天がこんなに多様に楽しめる時代がこれまでにあったでしょうか。

202206180258stack10_light_jupiter_300s_b

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2022年6月18日 (土)

今日も全力NEWTONY君:雲中の惑星フルパレード

1. 2022年6月、惑星フル・パレード。

あそこにいろんな探査プローブが行ったのですなあ。

奇跡的に薄雲や晴れ間の時間帯がありました。

最近工作した機材で全力です。

双眼鏡も使用しましたが、あまり見えませんでした。

Img_6889_arrow

 

 

2. 機材

レンズレス・シュミット化NEWTONY君にASI533MCP装着という暴挙。

(というより、強度上の理由でカメラに鏡筒を装着しています。)

フード口径僅か41ミリ、焦点距離200mmです。斜鏡の遮蔽もあり、フラットの困難性と光量不足があります。

AZ-GTi赤道儀モード、赤緯軸安定板2号装着。

ASIAIRがぴったり載りました。

惑星撮影は、全てライブスタックです。月は1枚撮りです。

なにせ鏡筒固定は針金と輪ゴムです。

QBPフィルタを取り外したり分解すると、ピント・光軸の再調整がとても面倒なので、最近は付けっぱなしです。

なので、更に光量不足です。

撮影画像はすべてトリミング無しです。

Img_6917

 

 

3.御写真

以下、東から西へ順に載せます。撮影順序ではありません。

 

4.水星と地球の風景

自動導入(明るいし雲もあったので、プレートソルビングによる自動導入は効きません。)して待機。

すると、樹木の向こう、雲から不意に現れました。

すごく微かで見つけたときには、「おっ」と感激しました。

202206180346light_mercury_300s_bin1_0001

 

5.金星。雲に負けない光量です。

Stack1_light_venus_300s_bin1_web

 

6.天王星

小口径、焦点距離200mmです。さすがに衛星は感じられません。

202206180326stack1_light_uranus_1800s_bi

 

7.軍神マース

すぐ右下に二重星。調べたら、うお座Piscium77A/B、 離角32.9"、距離143光年

202206180339stack2_light_mars_300s_bin1_

 

8.木星。ガリレオ衛星も。

光軸合わせが難しく、なかなか光条が揃いません。分解したくありません。

202206180258stack10_light_jupiter_300s_b

 

 

9.海王星

QBPフィルタですが、青く感じます。

MAK127などの5インチ長焦点鏡筒と異なり、トリトンは無理でした。

202206180320stack2_light_neptune_1800s_b

 

10.土星

タイタンが写っています。

202206180306stack7_light_saturn_300s_bin

 

11.雲越しの月

202206180217preview_moon_10s_bin1_5_web

 

12.おまけ

冥王星にもトライしましたが、すごく強調しても、残念ながら、確認できません。

絞り、斜鏡等のため、複雑なかぶりが生じます。

フラット補正が難しいです。変な模様がでます。

更に、数時間で光学系の総体位置が微妙に撓むため、撮影直前にiPADを絞りの前に手持ちでかざして頻繁にフラット撮影するのが最も良さげです。幸い、20秒間くらい筋力持ちこたえればASIAIRで撮れます。

斜鏡の位置や回転は、ほぼ調整困難です。

202206180129stack3_light_pluto_1800s_bin

 

珍しいフル・パレードのチャンスを、自分なりの機材と技量で味わいました。

ささやかな機材ですが、おそらく、唯一無二、自分なりにずっと心に残る明け方だったと思います。

(了)

 

より以前の記事一覧

2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30