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天体写真

2022年7月14日 (木)

(続)はたらくNEWTONYくん:天体写真まとめ

0.拙い写真ですが、ご容赦を。

一等星程度しか見えない空と自己改造機材、未熟な技量の結果です。ご笑覧ください。

全てレンズレス・シュミット化NEWTONY君、ASI533MCP(0℃、ゲイン360)、サイトロンQBPフィルター、ASIAIR, 改造AZ-GTi(EQ modeオートガイド)での撮影です。

まだ小生ブログに載せていない写真だけ(ただし、ツイッターに既に載せた写真とは3割くらい重複あり)です。

なお、自分的には気に入っている網状星雲・北アメリカ星雲の写真は、少し前の下記ブログ記事の末尾に有ります。

「再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う」

 

使用アプリ:ASI Studio, YIMG, nikon CaptureNX2, MSペイント(ファイル形式変換、文字入れ、スクリーンコピー貼り付け)、ASIAIRアプリ、PIPP, RegiStax6

フード長さ約200mm,絞り口径41mm, FL200mm(球面鏡)

写野3.26度×3.26度(ASIAIRプレートソルブによる自動導入時の表示)。

色収差なし、若干の球面収差残るが星像が比較的小さく固い、スパイダーの強い光条、フィルタ等の反射と思われる模様、光量不均一、光軸ずれ、球面収差、像面湾曲、周辺部画像崩れ、斜鏡位置ずれ、光軸等調整難しい、等々の個性有り。

 

1.M16(Eagle星雲)、創造の柱

20220701

ライブスタック、180s*42

中央部トリミング。

口径41mmでもなんとか形が分かって嬉しい。

Eagle_trm

 

写野全体

Eagle_42_yimgflat_cnx_b

 

2.月

20220708

強トリミング。動画からPIPP,RegiStax6で2倍リサンプリング後に軽くウェーブレット

20220708191010moonbin1-0_p

 

3.土星

20220709

超強トリミング。 左:動画からPIPP直焦点画像、  右:動画からPIPP, RegiStax6で2倍drizzle後に軽くウェーブレット処理。drizzleとリサンプリングで違いが感じられませんでした。

モアレ出てるようです。

Saturn_drizzle

 

4.バブル星雲(NGC7635)等

20220701

ライブスタック 180s*41

バブル部分トリミング。シャボン玉を狙ったのはこれが初めてでした。写って嬉しかったです。

Bubble_trm

 

左から散開星団M52、バブル星雲(NGC7635)、赤いSH2-158

Bubble_180s_41_cnx

 

5.土星星雲(NGC7009)

20220709

ライブスタック30s*5

青くてとっても小さいです。

Stack5_light_ngc7009_300s_bin1_fig

 

6.らせん星雲(NGC7093)

20220702

ライブスタックと一枚撮り合計14枚×180秒

トリミング、激しく強調。むちゃくちゃ明るい低空の空。

Rasenall_yimg_cnx

 

フラットなし全体(180秒1枚撮り2枚加算平均)

この鏡筒は、フラット補正が難しく、小生には無理な水準。ちゃんとしたツールが必要ですね。

Noflat_stack2_light_ngc7293_1800s_bin1

 

7.こと座リング星雲付近

20220624

ライブスタック, 30s*20

ちっちゃい。

20220604stack20_light_m57_300s_bin1_2_cn

 

8.M7 (Ptolemy's Cluster)

20220708

ライブスタック 60s*20

惑星状星雲がいくつかあるようですが、Cn 2-1のみ薄い緑色でこれだと思います。

Cn_21

 

全体

20220708_stack20_light_m7_60s_bin1

 

9.M13

20220630

ライブスタック、180s*5

Stack5_light_hercules-globular-cluster_1

 

10.M17

20220604

ライブスタック、30s*47

Stack47_light_m17_300s_bin1_cnx

 

11.M8, M20

20220604

ライブスタック、30s*60

20220604stack60_light_m8_30_bin1

 

12.M27

20220617

ライブスタック、180s*30

20220617stack30_light_m27_1800s_bin1_cnx

 

13.M11

20220702

ライブスタック180s*2

Stack2_light_m11_1800s_bin1_yimg

 

14.混濁の大気の彼方

Cat's Paw Nebula(左上), Bug Nebula(中央右下の小さな惑星状星雲)

20220709

ライブスタック、60s*72

低空

20220709_stack72_light_ngc6302_600s_bin1

 

15.ある薄明の風景

20220701

天文薄明中のさそり座アンタレス付近です。
印象派的になりました。

人工衛星が入りました。薄明時には多数明るく飛越します。

202207012028_stack1_light_m4_1200s_bin1s

(了)

 

 

 

 

 

2022年7月 7日 (木)

はたらくNEWTONYくん:C/2017 K2 パンスターズ彗星

レンズレス・シュミット化NEWTONYくんが、C/2017 K2 (PANSTARRS)彗星にトライしました。

彗星核付近トリミング、左上から右下方向への約80分間の移動です。

ライブスタック180s*4を2回(露光終了時刻 21:19および22:40)

ASI533MCP, 0℃, サイトロンQBPフィルター, ASIAIR, ゲイン360, AZ-GTi赤道儀モード

鏡筒フード絞り口径41mm, FL=200mm

ASI FITS VIEW, YIMG, nikon Capture NX2, MS paint

Movetrim_fig

 

写野全景です。約3.2×3.2度。フラットを懸命に修正しましたが、合いません。

20220630_2119_12min_2240_12min_cnx

 

ASI FITS VIEWで、画面中心部の解像の程度を見てみました。

(180秒露光1枚を超拡大)

まず、debayer前。マーカーしてあるのが彗星です。

Comet_1000pct_beyer

debayer後です。

Comet_1000pct_debeyer

 

画面中心部は、概ね3×3ピクセルに収まっているようです。結構鋭いと思います。

焦点距離200~500mm程度ならば、素晴らしい屈折鏡筒が世には多く存在します。

しかし、色収差の無い像は、新鮮に感じます。

ただし、光軸合わせ、フラット、周辺像には問題があります。輝星がある場合にはスパイダーの光条も目立ちます。

 

(了)

 

 

2022年6月28日 (火)

再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う

0.多種多様なアマチュア天文界の方々の日夜のご活躍をお喜び申し上げます。

さて、本記事は、こういう改造をしたらこうなりました、という情報提供にすぎません。

この改造を推奨するものではありません。プリングルズ鏡筒の外見とは異なり、全体改造も調整も自分的には難しかったです。

でも面白かった。

改造はあくまでも自己責任です。

最近のツイートを元に、かなり追加してまとめました。

Img_7123

 

1.ACUTER OPTICS NEWTONY をレンズレスシュミット化する

可愛らしい口径50mm F4のニュートン反射です。素敵ですが、球面収差、コマ収差が目立ちます。

そこで、2019年7月に、小生は、まず、レンズレス・シュミット化改造を致しました。

レンズレスシュミット化でコマ収差が消せます。しかし、シュミット補正版が無いので球面収差を補正することはできません。なので球面収差は残りますが、口径を絞れば軽減されます。

当時、SVbonyさんのSV305を使いたかったのです。接眼部回りを短縮改造、軽量紙鏡筒で延長しました。

使いこなしは、結構繊細で難しかったです。

レンズレス・シュミットについきましては、2012年に、先見の明と行動の方、シベット様が記事になさっています。多謝。

レンズレス・シュミット・ニュートンを作る

 

小生の当時の記事もご参考。シベット様には、光学計算のコメントもしていただきました。

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

徒然臭(その4:終わり):レンズレス・シュミット・ニュートニ―くん:ノーフィルターSV305直焦点試写

 

Img_5036_20220626155101

 

2.ASI533MCPを使いたいんだよう

小生の旗艦カメラASI533MCPの画面サイズは11×11mm。装着すれば3.6×3.6度くらいでかなり広角。シュミットカメラは、像面が球面に湾曲します。脳内雰囲気的には、おそらくセンサー面の直径10mm円以内ならピントズレは中央部に比べて0.13mm以内にとどまりそう。それに、SV305(画面サイズ5.6×3.2mm)の感触から、残存球面収差のボケもありますし、小生のようなゆるーい鑑賞用であれば、フィールドフラットナーを付けなくても許容範囲だろう、と判断しました。光学計算アプリ使えないですけど。

 

3.主鏡セル改造
元のままのNEWTONYでは、CMOSカメラのセンサー面よりもかなり斜鏡側に結像するため、ピントが合いません。SV305の場合には接眼部を削り短縮することでギリギリ対処できましたが、今度は更に大きく焦点位置を引き出さないとだめです。ASI533MCPでピントが合うように、主鏡を更に12mm程度(以前の短縮改造も含めれば、トータル18mmくらいになるか?)せり出す必要があったように思います。斜鏡も大きくすべきかもしれませんが、絞りで光束径を9ミリ小さくすることもあり、画面中央は影響がないこと、周辺減光は元々大きいので、フラット補正すれば大勢に影響はないだろう、と省略しました。

4.絞りフード

ツイッターでマリーチさんからプリングルズを教えていただき、紙筒にしています。長さは焦点距離にちょっと欠ける180mmくらいです。以前作成のものをそのまま使用。絞り口径41mmです。調整を容易にするため、やや偏心させてあります。周辺減光を無くすためには、30mmくらいまで絞らないといけないと思うのですが、そんなことをすれば暗すぎますし、斜鏡の遮蔽で中央部が一段と暗くなることが予想され、非現実的です。結果、動物的バランス感とハサミの切り抜き誤差で、絞り口径は41mmになっています。

 

5.主鏡かさ上げ・光軸調整機構の工作

主鏡セルは、細いマイナスドライバーでこじって無理矢理鏡筒から外しました。

ハンドドリルで頑張りました。

Img_6764_cnx

 

押しねじ。紙やすりで頭を丸く削りました。

なお、主鏡は、つまようじを数本隙間から注意深く徐々に押し込んで、ノミで花崗岩を割るようにして、剥がしました。

Img_6769

 

5ミリ厚スポンジをバネ替わりにしました。基部ねじは接着剤とともにしっかり打ち込みました。

円盤状アルミは、ハサミで切りました。押しねじ用に凹みを設けました。

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ここに主鏡を張り付けます。

DIY店で購入した木材の丸板は、黒いプラスチックのセルの3か所のツメに合うように彫刻刀で削りました。

Img_6772

 

主鏡固定に両面テープ

Img_6773

 

きれいに貼り付けできました。

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これで主鏡光軸修正はバッチリです。

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7.カメラ接続アダプタ(T2-31.7mm)短縮

光束のロスを減らすため、短縮します。

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短縮後と比較

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アルミなので、ヤスリでゴリゴリ8mmくらい短くしたと思います。フィルタ用ネジ切り部が十分残る長さに留めました。

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サイトロンQBPフィルターです。多層膜ですので、ミラーみたいです。

Fuyuuuaaaea6v

 

 

8.鏡筒固定:針金と輪ゴムで粗雑に現物合わせしながら作りました。

Img_7228

 

針金をカメラ固定リング(以前にエレクトリック・シープさんで購入)に挟んで、上下調節できます。

Img_7227

 

アリガタにも針金固定しました。

Img_7226

 

9.私は愚かな光軸合わせの泥沼住人

やわな構造なので、あやしくアバウトに光軸修正。それでも小生にはとっても難しいです。

(0)(遠方風景を写してピントが合っている状態からスタート)
主鏡は6角レンチ、斜鏡は首の長いプラスドライバで注意深く行いました。
カメラに写るリアル星で合わせようとしたこともありますが、合いませんでした。
一度カメラを外すと、戻すときに大きくずれるため、たとえレーザー等を用いた器具があっても、使えないと思いました(持っていませんけど)。
結局、
(1)まず主鏡光軸修正を行う。数メートル離れたところからフード先端部の絞り蓋を付けたり外したりしつつ、鏡筒を覗き込んで、スパイダーと斜鏡の影が主鏡円のほぼ中央に来るように調整する。
(2)首長ドライバーを用いて斜鏡を調節する。
スパイダー、斜鏡の影、鏡のようなCMOSカメラフィルタ、の3つが対称性良く主鏡円のほぼ中央に来るように注意深く調整。絞り蓋を外して眼を鏡筒に近づけて少し振れつつ見ると、CMOSカメラにつけたフィルタが鏡のように明るく見えるので、それが欠けずに主鏡、スパイダー、斜鏡と同心になるように、首長ドライバーで超絶微妙に調整。
(3)絞り蓋をはめた状態で数メートル離れて覗き込み、様子を見ます。斜鏡影が概ね同心円になっているはずです(斜鏡が光路設計上エプシロンのように僅かに偏芯設置されているように見えるんですが、無視しました。)。だめなら、適宜(1)と(2)を行う。
(4)星を撮影(連続previwや動画を使用)し、ピントを再修正し、カメラと光軸の総体的傾きが感じられた場合は針金の挟まれた部分長を変えたり腕力で微妙に針金を曲げて調整。ピントがずれたら、ピントリングを回して合わせる。泥沼に陥ったら、潔く(1)からやり直す。
(5)かなりうまく合ったと思ったら、以後、斜鏡調節ねじは繊細過ぎるので極力いじらない。フード先端部の絞り蓋(わざと偏心させてある)を回転し、周辺減光がなるべく偏らない角位置を探索し、印をつける。わずかな主鏡光軸修正で偏りを調整することも可能。いざとなれば、ピントも4つの主鏡光軸修正ねじを使って2ミリ程度変更可能ですが、全てやり直しになります。

 

光軸調整後の風景。黒い紙の板は、フラット撮影時の反射減少のためのもの。

Img_6943

 

主鏡光軸調節ねじ。真ん中は押し、周囲の3つは引きねじ。調子よいです。

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斜鏡調節用の首長ドライバー

Img_7237

Img_7239

 

5.フラット撮影と気づきの点

(1)主鏡が小さく、フードの絞り口径が大きすぎるため、理想的なシュミットカメラとは異なります。
このため、大きな周辺減光と全面に複雑なかぶりがあります。
従って、フラット補正が不可欠です。
ASIAIRのLiveStackは、Light撮影時に、前もって準備したダーク、フラット、バイアス画像を撮影と同時に適用し、補正された画像を蓄積できます。このために、ダーク、フラット、バイアス撮影をLight撮影前に行いました。便利です。

フラット撮影方法お試し結果
×iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードに接近させて撮影
△iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードから離して撮影
〇リアル夕刻の薄明るい空で撮影

なぜ、夕空フラットが最も良かったのでしょう?

iPadとの主要な違いは、ガラス面の反射だと思います。

おそらく、iPad画面のガラスから出発した光が、主鏡・斜鏡・フィルター・斜鏡・主鏡・iPadガラス面・主鏡・斜鏡・・・・・・・と往復ループして、フラットの乱れを生じていると推測します。
なので、理想的には、絞りフード開口部から外に大きな空間のある白い球状の風船のようなフラットジェネレータを造形できると良いのかもしれません。

 

(2)フラット無し撮影の例

Ft9z_9dacaabmet_20220627190201

 

(3)iPad miniでフラット撮影を試す。

最高輝度で超短時間露光で行いました。

以前、パソコンモニターで暗くしてフラットとを撮ろうとして、PW制御のLED明滅のためか、縞模様が出たり不安定だったからです。

(ガラス面に照明が写り込んでいます。前述のとおり、ガラス面とカメラ部フィルタ面で光が往復反射するのが、今回フラットを乱す大きな原因だったと思います。)

Img_7231

 

(4)うまく行かなかった例。

iPad miniを極力近づけてのフラット撮影。(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7232

 

その結果です。ダメでした。×

Ft9wre8veaed5jb

 

(5)フードから離して撮影(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7233

 

その結果。火星です。まあまあです。△

Mars_300s_bin1_

 

しかし、強い画像処理を行うと、不均一が現れます。

Pluto_1800s

 

 

(6)どうにも合わないので、やけくそで、夕刻の空でフラット撮ったら、実は最も良かったです。

(画面はイメージ。実際は薄暗くなった夕方の快晴の空でフラット撮ります。)

Img_7235

 

偶然の夕空フラットの結果です。なかなかいい。

ダーク、フラット、バイアス補正有りライブスタック180s*10*6set

一種の手動6枚ディザリング

周辺部は、大きく不整な口径食があるうえ、球面になった像面、球面収差、カメラセンサー面が光軸に対し傾いたりずれたりしている ため、ボケや乱れがあります。

Moujou_180s60

 

ちょっと黒を引き締めました。

Moujou_180s60_cnx_20220627190401

 

色を反転するのも新鮮です。

Moujou_180s60_cnx_nega

 

同じ晩の北アメリカ星雲。かなり広角ながら、星に色収差が見られないのが新鮮です。

(厳密には、フィルタ、カメラのオプティカルウィンドウ、素子のカバーガラス等の効果はあります。)

Hokubeistack25_light_fov-cross_1800s_bin

 

これも色反転してみました。水素が青くなります。

Stack25__1800s_bin1_cnx_enhance_nega

 

(7)撮影機材の雄姿です。

Img_7204

 

NEWTONY君でいろいろ試せました。網状星雲もこれまでで最高に写せて、嬉し。

ハードル高いですけど、光学設計とか、フラットナーとか、もっと大きな主鏡とか、3Dプリンタとか、実力も無いのに妄想だけが膨らみます。世の中、やってみたいことが多すぎます。アマ天がこんなに多様に楽しめる時代がこれまでにあったでしょうか。

202206180258stack10_light_jupiter_300s_b

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2022年6月18日 (土)

今日も全力NEWTONY君:雲中の惑星フルパレード

1. 2022年6月、惑星フル・パレード。

あそこにいろんな探査プローブが行ったのですなあ。

奇跡的に薄雲や晴れ間の時間帯がありました。

最近工作した機材で全力です。

双眼鏡も使用しましたが、あまり見えませんでした。

Img_6889_arrow

 

 

2. 機材

レンズレス・シュミット化NEWTONY君にASI533MCP装着という暴挙。

(というより、強度上の理由でカメラに鏡筒を装着しています。)

フード口径僅か41ミリ、焦点距離200mmです。斜鏡の遮蔽もあり、フラットの困難性と光量不足があります。

AZ-GTi赤道儀モード、赤緯軸安定板2号装着。

ASIAIRがぴったり載りました。

惑星撮影は、全てライブスタックです。月は1枚撮りです。

なにせ鏡筒固定は針金と輪ゴムです。

QBPフィルタを取り外したり分解すると、ピント・光軸の再調整がとても面倒なので、最近は付けっぱなしです。

なので、更に光量不足です。

撮影画像はすべてトリミング無しです。

Img_6917

 

 

3.御写真

以下、東から西へ順に載せます。撮影順序ではありません。

 

4.水星と地球の風景

自動導入(明るいし雲もあったので、プレートソルビングによる自動導入は効きません。)して待機。

すると、樹木の向こう、雲から不意に現れました。

すごく微かで見つけたときには、「おっ」と感激しました。

202206180346light_mercury_300s_bin1_0001

 

5.金星。雲に負けない光量です。

Stack1_light_venus_300s_bin1_web

 

6.天王星

小口径、焦点距離200mmです。さすがに衛星は感じられません。

202206180326stack1_light_uranus_1800s_bi

 

7.軍神マース

すぐ右下に二重星。調べたら、うお座Piscium77A/B、 離角32.9"、距離143光年

202206180339stack2_light_mars_300s_bin1_

 

8.木星。ガリレオ衛星も。

光軸合わせが難しく、なかなか光条が揃いません。分解したくありません。

202206180258stack10_light_jupiter_300s_b

 

 

9.海王星

QBPフィルタですが、青く感じます。

MAK127などの5インチ長焦点鏡筒と異なり、トリトンは無理でした。

202206180320stack2_light_neptune_1800s_b

 

10.土星

タイタンが写っています。

202206180306stack7_light_saturn_300s_bin

 

11.雲越しの月

202206180217preview_moon_10s_bin1_5_web

 

12.おまけ

冥王星にもトライしましたが、すごく強調しても、残念ながら、確認できません。

絞り、斜鏡等のため、複雑なかぶりが生じます。

フラット補正が難しいです。変な模様がでます。

更に、数時間で光学系の総体位置が微妙に撓むため、撮影直前にiPADを絞りの前に手持ちでかざして頻繁にフラット撮影するのが最も良さげです。幸い、20秒間くらい筋力持ちこたえればASIAIRで撮れます。

斜鏡の位置や回転は、ほぼ調整困難です。

202206180129stack3_light_pluto_1800s_bin

 

珍しいフル・パレードのチャンスを、自分なりの機材と技量で味わいました。

ささやかな機材ですが、おそらく、唯一無二、自分なりにずっと心に残る明け方だったと思います。

(了)

 

2021年11月10日 (水)

金星食 2021.11.08

0.前日譚

「ねえ、明日ベランダの洗濯物、御昼くらいに片づけてもいいでしょうか?」

「なにすんのよ。」

「金星と月が重なるんです。とても珍しいんですよん!」

「ま、あまり怪しまれないようにしてね。言っても無駄でしょうけど。」

 

1.当日

月も金星も見えましぇーん。

Z0

 

 

2.なので、「ねんりきい」と全宇宙神に向かって唱えました。

念力の有効性は、前日にツイッターで某巨匠から

念力大事ですよ。奇跡のように雲が切れたりしますからね。」

とご指導受けておりましたので、全エスパー能力で臨みました。

 

で、すばらしい。モーゼが杖を一振りすると大気がまっぷたつに割れたが如く、晴れたのでありました。

WideBinoで索敵しました。

細い薄い月の左に、まばゆい金星。AZ-GTiに導入、金星で1starアラインメントをとりました 。

双眼鏡で見る。デジイチで撮る。

Dsc_0022

 

 

3.晴れ間が消えませんように。

iPad画面の赤いCMOSカメラの左下に金星が写っています。

Z2

 

4.格闘

もう間もなく第一接触・・・

ああつ! なんということだろう。写野から金星が急速にずれていくではありませんか。

懸命にもう一度戻します。

しかし、またずれ始めました。

そうだ、これは1スターアラインメントしたにも関わらず、そのあとにGOTOして誤差修正することを繰り返したからではなかろうか。これまでも生じていた現象。何か位置計算アルゴリズム上の不具合を生じるのではないだろうか。

なので。GOTOしてOKを3回くらい繰り返して、そのあと、微動させて写野に導入し、あとはOKせずにいじらないことにした。

そうこうしているうちに風でぷるぷる震える金星が小さくなってきて、見えなくなりました。なんだ? あっそうだ、第1接触だったんだ。なんと静かな。音も無く。動画を写すのを失念しました。

 

5. 第3第4接触

SKySafariで現れる時刻と位置は推測し、待ち構えました。

驚くほど安価にアマゾンで購入したスティックPCですが、空き容量が20GBしかなく、Serで記録すると、あっという間にいっぱいになります。MicroSDカードは書き込みが遅く、エラーを生じるのを経験していたので使いません。妥協として、1504×1504ピクセルで4flps、約5分間撮影としました。

荘厳な灯りが月縁から現れました。やがて離れていきます。揺れています。無音です。動いています。距離感です。遠近法です。浮遊感です。リアル宇宙です。大変に幸運でした。

再びガイドがずれ始めました。修正を入れますが、風も強くなり、乱れます。予定時刻になり、撮影停止しました。

双眼鏡(防振12倍)で食い入るように、口をあんぐり開け、よだれを垂らしながらワタクシ爺変態はベランダに佇んでいたのでした。パトカー来ませんように。夜の公園ではたまにお会いします。私は品行方正です(何が)。

 

6.動画にしました。
SkyWatcher MAK127(FL1500mm)直焦点, AZ-GTi経緯台モード, ZWO ASI533MCpro, SVBony UV/IR cut filter
SharpCap, PIPP等, 約15倍速

(PIPPで、金星をセンターにして、揺れる動画を安定させていますが、そのために、金星が現れる前の部分が動画に取り込めません。ノウハウがありません。悪しからず)

 

7.リアルタイムiPad画面。奥さんにも見てもらいました。

Z1

 

8.静止画 2021.11.08 午後2:40
動画のコマの中から歪の少ない2コマを選び、加算平均後ガンマ、トーンカーブ等を調整したものです。

1094_1095merge_yimg_cnx

 

 

9.デジイチ(NIKON D7100 APSC, AF-S NIKKOR 70-300ズーム300mm)

Dsc_0026_2

 

(了)

 

 

2021年8月26日 (木)

なんとなく狂解像:その1

0.今日も妄想

天文ファン界は、感染症であふれている。

ポチリヌス菌症だけではない。

口径病、反射病、屈折病、架台剛性追及病、接眼病、双眼病、狂拡大病、自動導入病、ノイズ病、眼視病、電視病、ベランダ隔離されます病、その他ありとあらゆる常人とはかけ離れた症状を呈する。複数の病に感染しても、免疫を獲得するどころか、更に体力・財力・家庭平安を損ないヘロヘロになる特徴がある。

小生はここ数日、狂解像病である。これは、ISS追尾者に多く見られるところの狂拡大病に通じる悪性のものだ。

発症要因は、Netの海に飛沫の如く漂う各国マニアによるガリレオ衛星のすごい写真である。模様が見えてるじゃん!

小生の主鏡筒は、5インチシュミカセのセレストロンC5。

いまいち見えが良くない。光軸修正をやりすぎで、ねじ(ネジではない。JIS用語ではひらがならしい。)の頭を崩してしまうほどだったが、光量はともかく、〇カハシの何十年か前の6.5cmフローライト屈折と同じくらいの解像感に留まっているようだ。(ねじ破損ににつきましては、twitterの威力で、宙歌さんの情報で、安価に交換出来ました。ありがとうございました。)

しかし、ボケ、低コントラストに対しても、手はある。

かつてハッブル望遠鏡が、計測のミスで設計通りの鏡面に作られず、がっかりの星像であった。補正光学系を宇宙に運んで修繕するまでは、地上で、取り敢えずソフトウェア的に緩和する手段が採られた。

すなわち,Drizzle(小生よく理解できてません。)がこれには含まれていたらしい。

Wiki: Drizzle(image processing)

 

1.中途半端にDrizzleして撃沈

素材は、8月23日夜に撮影した、ガニメデとエウロパの接近動画です。

本当は、撮影された何百というコマそれぞれを再サンプリングして細かい画像を作ってそれを位置合わせスタックするのが筋と思います。

また、小生機材では、アンダーサンプリング画像でもない画質と感じます。(たとえ、オーバーサンプリングであっても、更なるオーバーサンプリング後に位置合わせスタックすれば、光源位置推定の精度は上がり、解像効果あると思います。)

しかし、めんどーなのです。小生には、うまく繰り返し操作させるマクロのノウハウが無い。

そこで、いつもの中途半端な原始時代的人力処理です。

①PIPPでOptimise Option を試しにISSに設定したら、動画からTIFが2百個くらい生成できたので、それをYIMGで人力で16個ずつ位置合わせスタックしたものをつくりました。素のピクセル解像で、極めて粗いです。(全部で12回、計12個の画像作りました。ほんとは、こんなまとめ方は中途半端なおかしい方法です。)

②12個それぞれを、中心部クロップのうえ、YIMGで300%の再サンプリング行い細かくし、次いで、12個の細かくした画像を位置合わせスタックしました。結果、大気差のある画像が出来ました。

③上記1画像に対し、Lambdaさんにこれまたtwitterで教えていただいた方法で、RegiStax6を用いてRGB Alignを行い、大気差を緩和しました。Wavelet処理もかけました。しかし、今次方法では、2個の衛星には分離までには至りませんでした。

④撮影時刻頃の衛星の状態は、Skysafari pro では、こんな感じでした。

 

上記①から④を1枚に並べた画像です。

5インチシュミカセのセレストロンC5。FL=1362mm(ASIAIRプレートソルビングでの表示)、直焦点ASI533MCproである。ピクセルピッチ3.76μm(0.57秒角)

Compare4_trm

 

大体同じ時刻の全体像に処理画像を張り付けました。こんなくらいの先鋭化です。

117

 

 

2.思ったこと

今回方法は期待よりも効果薄かった。

機材と大気含めての光学系だなー。

バーローレンズあると良さげ。

エアリーディスクやドーズの限界超えて解像できるのは、当然な予感。デジタル化により、ニュートン力学から量子力学への拡張のような。

人間は黄斑部中心の視細胞密度すら超えた解像力を持っていると思われるが、眼球の微細振動による走査と視神経や脳にによる処理により、ピクセル超えの解像を得ているのだろう。

 

3.次回へ続く(かもしれない):なんとなく狂解像:その2

(ガニメデとエウロパの接近画像、他のあやしい手抜きバリエーション)

 

 

 

 

 

 

2021年7月14日 (水)

お気楽に、5秒×多枚数スタックで星雲を撮る

2か月ぶりにブログ更新

諸般の事情で、手軽なツイッターの日々。たまにはブログにしましょう。

架台のAZ-GTiの精度・強度を考慮して撮影しました。

すなわち、冷却CMOSカメラとASIAIR proで5秒間露光、多枚数ライブスタックで明るい惑星状星雲などを撮ってみました。

北極星の見えない空の明るいベランダでお手軽撮影。

赤道儀モードの場合、極軸は目分量です。亜鈴状星雲やリング星雲に至っては、水平も怪しい経緯台モードです。

PIやPS,SIなども興味ありますが、未導入です。フリーソフト等でお気楽画像処理です。

しかし、結果は、ああ、相当に高精細と自己満足。

短秒多枚数スタックは、八難を隠す。

 

1.M27 亜鈴状星雲

中心星?の横のとても小さな恒星もかろうじて分離して写りました。

露光は不足ですが、赤いモクモクを感じます。梅雨のころですが、大気が安定した晩でした。

2430sec_adj_trm_cnx2

セレストロンC5直焦点、ZWO IR/UV CUT フィルター 、ASI533MCpro冷却マイナス10°C、

ライブスタック5秒×約120枚ライブスタック×4セット(トータル2430秒)

ダーク有り

AZ-GTi経緯台モード、ずれずれのノータッチガイド

2021年6月10日

 

2.M57 こと座リング星雲

(強トリミング)

心眼で、リングの微細構造が見えます(笑)

この晩は、大気が悪かったです。

M57_yimg0705

セレストロンC5直焦点、フィルター無し、ASI533MCpro冷却マイナス10℃

5秒×30枚ライブスタック×5セット(トータル750秒)

ダーク有り、ノータッチガイド

トリミング後270%Drizzle

YIMGで弱くウェーブレット処理等

2021年6月18日

 

3.M17 オメガ星雲

大気がとても安定した晩でした。

驚き。ガスの帯のような構造も見えます。

(縮緬ノイズ等ご勘弁。)

Set_omega_1_6_adj1_cnx2

セレストロンC5直焦点、フィルター 無し、ASI533MCpro冷却0°C、

ライブスタック5秒×40枚ライブスタック×6セット(トータル1200秒)

ダーク有り

AZ-GTiキメラ号赤道儀モード、ASIAIRproオートガイド

2021年7月11日

YIMG、ニコンcaptureNX2

 

1セット分撮って出しは、こんなものです。

1stack40_light_m17_50s_bin1

 

ESOの口径3.58m鏡と並べてみました。がんばれ5インチ。

なかなかの解像だと思います。

Omega_compare

 

4.AZ-GTi(赤道儀モード)とASIAIRproのファームの相性について:問題ほぼ解消

最近AZ-GTi(赤道儀モード最新ファームright_arm_0326)とASIAIRproを組み合わせると、ファームの相性が悪いのかうまく微動しませんでしたが、問題は、ほぼ解消しました。

E5v76s0vkamwo56


(変な動作)

32倍速くらい以下の低速では、赤緯微動のASIAIR画面のボタンが一方向にしか効きません。赤経方向は正常操作できます。

しかし、600倍速くらいの高速ならば、意図通りに動きます。

その後、1回だけ赤緯方向の低速微動が意図通りに操作できますが、逆方向に一度でも動かすと、もうダメになります。

無線、有線、3基の個体を問わず、同じ現象が見られました。

 

(対処)

ASIAIRproアプリ・ファームv1.6.2-8.11と、AZ-GTiモーターコントロール、ファームright_arm_0320の組み合わせならば、ほぼ大丈夫。

マルチスターガイドも一応機能します。

iPhoneのASIAIRアプリが、まれにフリーズしてカメラ接続が途切れましたが、ASIAIR自体は動いています。

なお、小生の機材(キメラ号)では、赤経・赤緯ともにガイドが時々瞬間的に跳ねる状態が見られ、原因不明です。

これは、2個の酷使されガタガタのAZ-GTiの良さそうな部品を1個の個体に仕立てたキメラ機です。

まだ調整不足ですし、ギアの擦り合わせも安定しません。その影響だと推測しています。

最近購入の通算4機目(ああ、なんでこうなるのだろう?)のAZ-GTiはまだ星空実戦投入しておらず、動作未確認です。

 

5.おまけ

7月12日AM4時ころの木星です。機材構成はオメガ星雲撮影と同一です。

(この晩は、大気がとても安定。透明度は薄雲や水蒸気で悪かったですが。)

初めて、まともに動画をレジスタックスで処理できました。(30ミリ秒×約500コマ)

小生のセレストロンC5は、どうも口径に比して解像度が幾分低い感じです。

20210712_0359_jupitor_set

(了)

 

 

2021年4月21日 (水)

スマホでコリメート、二重星電視観望

1.お手軽手抜き、良く見える

ああ、目まぐるしく動き回るいとおしい光点。

この光子が届くまでに、いったい何年かかったことだろう?

 

室内からぬくぬくと二重星リアルタイム動画を次々と電視観望しました。

スマホでコリメート。スマホ画面をPCのモニター画面にミラーリングしました。

24インチ画面だと良く見えます。

小生の眼は飛蚊症です。月面や木星観望は、アイピースではとても辛いです。

しかし、PC画面ならばアイピースと異なり、もじゃもじゃがほとんど気にならず、大きなメリットです。


 

2.機材

Celestron C5, iPhone SE2 コリメート法, 接眼レンズタカハシOr9mm(古いツアイスサイズのもの)

NEWTONY君のスマホアダプター使用

SkyWatcher AZ-GTi 経緯台モードによる自動導入

ASIAIRproに繋いだ小型CMOSカメラを電子ファインダーとして流用し、望遠鏡のとても狭い視野へ導入。(プレートソルビング不使用です)

NightCap CAMERA(スマホ星撮影アプリ。動画がきれい。露出・感度等マニュアル操作可。一コマあたりの露光は1/3秒まで。有料370円)

ApowerMirror(スマホ画面をPCにミラーリングして、これをスクリーンコピーで取得しました。変態です。)

無線ルータGL-AR300M-Extにステーションモード(PC,iPhone,iPAD,ASIAIR)

AZ-GTiはPCに有線接続(SkyWatcher USB dongle)

Img_6035

 

3.以下、スマホ動画画面のスクリーン・コピーです。鏡像です。

分解能を超えた、狂拡大です。スマホの電子ズーム最大8倍ですので、表面的には、約1100倍(=(1250/9)*8)

固有名称や角距離、等級、座標、経緯台での方位・高度など、データ記載がたいへんなので、撮影時に、画面にSynScanAppの操作画面表示させつつ、スクリーンコピーで取り込みました。(各画像の名称等、小生の記載に誤りがあったらすみません。)

拡大すると、読めると思います。(いろいろ手抜きでごめんなさい。)

ひたすら、RAの増える順に19個の画面を以下に貼りつけます。

参考に、木星も最後に入れています。

全て同一機材、同一縮尺です。

サイズ感の参考になるのではないかなーと思います。

ApoweMirrorによるミラーリングの時間遅れは少なく、美しいです。

でも、窓を全閉すると、電波がよろしくなくなり、カクカクします。10センチほど窓を開けました。要工夫ですね。

 

 

 

とも座24番星

地上高度8度(SynScanに表示有ります)。大気の色収差あります。

1010_eta_pupppis_20210421172601

 

 

おおいぬ座145番星、これも高度8度くらい

1020_145cma

 

 

しし座Algieba

明るく、スマホの感度を低くし、シャッタースピードも短くして、やっと分離します。

1030_algieba_leo

 

 

しし座54番星

ホワイトバランスは、概ねオートですが、不自然なときはマニュアル調整できます。

1040_54leo

 

からす座Algorab、輝度差が大きいです。

1050_algorab_corvus

 

かみのけ座24番星、色温度の差感じます。

1060_24_com

 

 

おとめ座Porrima、露光・感度工夫してやっと分離。かわいらしいピンクと青に見えます。

1070_porrima_virgo

 

 

かみの毛座35番、やっと暗い方が写りました。

ゴーストではないと思います。シリウスでは、小生の機材ではゴーストで偽星が出ます。

1080_35_com

 

ほ座Cor Caroli、大好きです。

1090_colcaroli_canesv

 

 

うしかい座Xi Boo、ピンクが愛らしい。何度もやって、やっと分離して写りました。

大気の揺れと、機材の収差や調整不足が目立ちます。

1100_xi_boo

 

へび座δ

1110_delta_ser

 

さそり座Graffias

1120_graffias_scorpius

 

 

ヘルクレス座Rasalgethi、

ああ、いとおしい色合い。

1130_rassalgethi_hercules

 

ヘルクレス座95番、兄弟みたい。色が微妙に異なります。

1140_95_her

 

こと座ε1、距離角2秒、やっと分離。明るいので、感度・露出調整します。

1150_epsilon_lyr1

 

こと座ε2、距離角2.2秒、これもやっと分離。

1160_epsilon_lyr2

 

こと座ゼータ、角距離44秒

1170_zeta_lyra

 

 

はくちょう座Albireo

宮沢賢治の銀河鉄道の夜を想起します。なんと明るく、そして美しい。

1180_albireo_cygnus

 

はくちょう座17番

1190_17cygnus

 

木星がのぼってきました。視直径37秒、地上高度10度くらいです。

Jupiter

 

このあと、土星や木星を見ながら夜明けになりました。

日の出後の青空に浮かぶ木星はすがすがしかったです。

Twitterに青空の中の夜明け5分後の木星動画を載せました。こちらもどうぞ。

 

ご注意:明るくなると、望遠鏡への木星導入は、ほぼ困難です。
なので、小生は、暗いうちから視野に入れていました。
当日日の出は朝5:00。5:30でも輪郭は分かりました。

Jupiteram0530_20210420

 

(了)

 

 

 

2021年1月20日 (水)

なんだかわからないことやってみる:不等辺四辺形の星々はどこまで認識できるか?

1.これ、なーんだ?

Trim

答え:オリオン座M42の不等辺四辺形、トラペジウムです。大気差で色がついてるようです。

極力飽和しないように撮影しました。

セレストロンC5、ASI533MCpro、ASIAIRpro、SIGHTRONさんのQBPフィルタ。AZ-GTi赤道儀モード。

5秒露光を100枚をLIVEスタック。ASIAIRproでカメラゲインはLOWにしました。

スタック数が100枚と多いのは、ウェーブレット処理を考えてのことです。滑らかな画像が経験的に良いようです。

この機材の組み合わせで、プレートソルビング連動の自動導入がなんとか機能しました。限界に近く、GOTO1回目は考え込んでも、2度3度連続GOTOさせているうちに、ほぼど真ん中導入できました。とても便利です。ASIAIRproのプレートソルビング画面には、焦点距離1190mm、画角0.54度×0.54度と表示されました。こんな機能も隠れているんですね。

小生としては究極の精度を目指しました。オートガイドですが、AZ-GTi赤道儀モードはときどき暴れるので、その気配があるとそのコマはスタックしないように、ずっとグラフの気配を全力注視しながら撮影しました。素晴らしく労多くて、なんだかなあ。

機材は窓の外のベランダにあります。幸い、無線で操作できますが、窓ガラス越しだとASIAIRproの電波が弱く、窓に貼りつくようにして作業です。ガラスを通してすら、冷気がとても寒かったです。

 

2.明るさを調節する

TIFデータをYIMGに入れると、一見真っ暗な画像ですが、トーンカーブを操作重ねると、画が出ます。こんな感じ。

トラペジウムがまぶしく丸く太ってます。露光時間、気流、架台精度、シュミカセの精度の問題もありますよね。

祭りの提灯のように光ります。音もなく、神秘的美しさを感じます。複数露光時間によるHDR撮影とかやってません。

Stack100_light_m42_5s_bin1_11

Stack100_light_m42_5s_bin1_11trm

中心部を切り出し、3倍にオーバーサンプリングしたのち、輝度をやや暗く調整しました。後の強調作業で輝度がすぐに飽和しないように少しだけ抵抗するためです。

スタック後の画像を再サンプリングするのはおかしい方法です。本来は、個々の画像を再サンプリング後にバッチ組んで加算するとかしないと意味がほとんどないのですが、そこまで律儀にするのはめんどーなので、手抜きしました。

こんな感じ。E星、F星が少しだけダルマ状に出っ張って、存在の気配が感じられます。

300pct_3k3k_5sec_kido

 

3.炙り出す

YIMGを用いて、ボケ補正、ウェーブレット処理、ノイズ除去、トーンカーブ調整を繰り返し、こんな画像になりました。

300pct_3k3k_5sec_trapezium_full

 

4.多重星認識できるか?

拡大します。 ネット上のスカイアンドテレスコープ社の図に合わせて、方向を逆転しておきます。

小さい星がいくつか見えます。神秘です。ここは星が次々誕生している領域だと聞きます。酵母菌の出芽風景ではありません。

ネットの図をもとに同定すると、こんな感じ。

I星は、C星に隠れてしまってるようで、見えません。H1,H2星は、分離はしませんが、見えてるようです。

画像が美しいかどうかは別として、5インチシュミカセでも、かなり暗い星まで「認識」はできたようです。

Trapezium1

 

4.おまけ

FC65で撮影したトラペジウム付近の動画です。

QBPフィルタ使用、ひとこま当たり300ミリ秒くらいの露光だったと思います。

(了)

 

 

 

 

2021年1月16日 (土)

M1(かに星雲)を4つの鏡筒で撮ってみる。SIGHTRON QBPフィルター使用。

おおつ! フィラメントがメラメラしてるっ!

セレストロンC5、中央部トリミング

C5_qbp_64sec_stack10_16t_trm

 

1.使用した鏡筒はこれら4本です。

全て1.25インチ径の小さなSIGHTRON QBPフィルターを使用。

カメラは、ASI533MCpro(マイナス10℃) 

ただし、NEWTONY君のみは、ピントが出ないのでSV BONYさんのSV305(フィルター除去改造機)を使用しました。

大部分は今年になってからの撮影です。

Kizai

 

 

2.結果は、これ。

中心部のピクセル等倍スクリーンコピーです。

左から、

セレストロンC5(D127mm FL1250mm)

高橋FC65(D65mm マルチフラットナー1.04付けたので、FL約520mm)

右上 SIGHTRON NEWTONY君、レンズレス・シュミット・ニュートン改造(絞りD41mm FL200mm)

右下 TANZUTSUお嬢(エイコー スカイハーレー)(D76mm FL約600mm,  Jones-Bird 的光学系)

なお、FC65のみ、QBPフィルターなしの画像も比較のために入れました。(ZWOのIR CUTフィルタは入れましたが。)

AZ-GTi赤道儀モード。

オートガイド及び撮影は、ASIAIRpro使用。ただし、SV305・NEWTONYの場合のみPHD2とSharpCapを使用。

共通:ダークのみあり。

加工は、ASIFITSVEWER、YIMG, NIKON CNX2くらいです。

露出設定・時間等いいかげん。1時間から3時間くらいの総露光。

ゲインは

ASIAIRproは100くらい。

SV305は40(最大です)

M1_hikaku

 

3.各々の全体画像も載せておきます。

迫力のC5

QBPフィルタの色が出せたように思います。

FC65に比べ、口径の割には切れ味が若干劣りますが、光量・焦点距離がずっと大きく、最も良く映りました。

 

C5_qbp_64sec_stack10_16t

 

4.過剰品質FC65(QBPフィルタ、マルチフラットナー1.04有)

周辺まで星像が引き締まり、色収差もほぼ感じられず、頑丈で信頼感抜群。

周辺部の星がわずかに回転してますが、これは、AZ-GTiの極軸がずれてたためです。

FC65自体は、ほぼ完璧です。

ベランダで北極が見えません。ドリフト法もめんどーなので、滅多にやりません。

Fc65_qbp_60sec_stack20_5t

 

5.FC65(QBPフィルタ無し。ZWOのIR CUTフィルタは付けてあります。)

自然さとフィラメントを同時に出すようにトーンカーブ等、各種調整しました。

AZ-GTi赤道儀モードの追尾が1回だけ大きく乱れましたが、この鏡筒では如実に感じられます。

Fc65_nofilter_120sec_stack10_3t

 

6.NEWTONY (レンズレスシュミット改造)

SV BONYさんのSV305は、ノイズを除去する工夫が必要でしたが、びっくりするくらい精細に写りました。

NEWTONYあいまって、画面周辺まで、ほぼ点像です。すばらしい。

過去記事 「逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん」

Newtony_sv305_qbp_60sec_stack5_20t

 

7.TANZUTSU嬢

かっこいいです。お手軽です。ビンテージです。

Jones-Bird的な光学系。バーローレンズ?の効果か、周辺の星が伸びます。

レンズレスシュミット化したい気もするのですが、ASI533等の太い缶状のカメラは、大改造なしにはバーロー無しの焦点位置に届かず、このままで眼視中心でよいのかな、と思ってます。

Tanzutsu_qbp_120sec_stack10_4t

 

8.気づきの点

フィラメントがこれだけ映って感激でした。

ASIAIRproは、ビデオモードでピント合わせが容易に出来ました。

ASI533MCproは、小さなフィルターでも実用的です。さらに、暴挙として、FC65とC5では、両面テープでカメラのセンサーウィンドウに固定しました。

TANZUTSUお嬢は、時代を超えた、十分発酵した漬物の味わいです。

光軸を合わせると、C5はかなり星像が改善しました。

FC65は安定して素晴らしい文化財です。多分40年くらい前の中古品ですが。

小型反射の球面鏡の鏡筒は、レンズレスシュミットにすると、結構コマ収差も色収差もなく、球面収差はわずかにありますが、良いと思いました。

AZ-GTiの精度、強度に不足感じました。グラフを見ながらのだましだましの運用でした。というよりも、架台沼でグレードアップすべきなのでしょうけど・・・ね。(^^;)

(了)

 

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