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M87

2021年1月 3日 (日)

年初に宇宙の薔薇に思いを致す

 

2cnx

2020.12.17 

TAKAHASHI FC65(500mmF8)(MULTI FLATTNER1.04×),IR CUT FILTER,

ASIAIR PRO, ASI533MC PRO(マイナス10°C), AZ-GTi EQ mode

120"×10回スタックを3セット加算平均(総露光60分間),ダーク有り,自宅

 

?認識?

分厚い大気のスープの底から、かすかな赤い薔薇を認識する。

アナロジー。

天体写真の技法は社会一般を認識する手法では?

  • フラット補正は、広域の偏見をなくすこと。
  • ダーク補正は、局部的な認識あやまりを除去すること。
  • 明るいバックグラウンドを削るのは、光子の洪水の中、目前の雑音を軽減して求めるものへの感受性を高めること。
  • 長時間の露光は、マスコミや周囲のノイズの中から、時間的な大局観を持つことで真実を得やすくすること。
  • 他方、長時間露光は、事象の時間的変化を見えなくしてしまう副作用がある。過度の保守性・常識にとらわれず、時代の変化をとらえなければね。
  • 歪の少ない強調のためには、ArcsinhStretch的な(非線形な?)エレガントな感覚が要求される場合もあろう。
  • トーンカーブの帯域をしぼることは、見たいものを炙り出すことに有効ではあるが、まばゆい部分や漆黒付近の情報が失われる。
  • AIノイズ軽減ソフトは、やりすぎると偽りの姿で人を惑わす。
  • ナローバンドフィルターは希薄な電離ガスに由来する、事象のある側面を克明に示す。しかし、宇宙を行き交う電磁波のエネルギーの過半は連続スペクトル部分が持ってるのえはないのか。
  • LRGB、複数の眼は直感へ効率よく優しい主張を行う

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2020年2月14日 (金)

今日も全力GTi:FC65でエスキモー星雲とM87JET

今回も引き続き、小天体をオーバーサンプリングで狙います。

 

NGC2392(エスキモー星雲)

47"*43" 視等級9.68 (Wikipedia)

かろうじて恒星の周りがリングみたいに見えます。

国立天文台のすばる望遠鏡のギャラリーと比較すると、FC65頑張ってると思います。

Eskimo_trm_20200213180201

2020.1.31  タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 20秒×24コマ (8分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

300%オーバーサンプリングにウェーブレット処理を少し適用しています。

 

ちなみに、元画像1コマ(APSC)はこんな感じです。とても小さいです。

Eskimo_full

 

 

M87のJET

 

画像処理の過程が見えるように超拡大したものです。

写真の幅は、すべて約100秒。

上段は、中段画像にウェーブレット処理や各種調整して仕上げたもの。ジェットがぼやっと左上に伸びています。

中段は、RAWデータを300%オーバーサンプリングし、明度等調整、48bitのtifデータ48コマを加算平均したもの。滑らかになっています。

ウェーブレット処理のためには、いかに滑らかな画を作れるかがノイズを抑えるポイントです。

シグマクリップにせよ、ウェーブレット処理にせよ、高い周波数成分や僅かな輝度傾斜を強調するものと思います。

我々はある程度の天体の物理等の知見を持ちつつ強調処理します。気分だけはブラックホールを描画したイベント・ホライズン・テレスコープチームの画像解析チームになったみたい。(国立天文台のニュース)

それにしても、ELTは、地球の自転は利用するものの、8個の画素(アンテナ基地数)で、既存の画像処理ライブラリやチーム独自のアルゴリズムを駆使して、ノイズの中からあれだけの画像を得ています。

一天文ファンの小生は、センス・オブ・ワンダーを全開で感じてました。

強烈な画像処理に疑問を呈する向きもあるようですが、星間ガスの強いあぶり出し等を知った小生は、素直に、多分あれは、ブラックホールは、ほんとにあんな感じだと評価しています。

ジェットを斜めこちらに向けて?吹くブラックホールの姿が正しく描画されているように感じます。


下段は、RAW画像の1コマ。拡大率1200%でギザギザが見えるようにしたもの。ギザギザ1ピクセル1.6秒角。D7100のピクセルピッチ3.9ミクロン。



Hikakum87_4412

2020.2.2タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 60秒×48コマ (48分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

 

 

 

より広い範囲(470秒×470秒)の画像です。

 

M87_48_wvlt_3sss

 

更に広角。1300秒×1300秒

M87_48_wvlt_3ss

 

 

昨年、ブログ開始時に載せた記事は、これ(M87JET)

処理方法は同じです。

昨年春撮影のは、わずか焦点距離180ミリでF4(有効径たったの45mm)に絞っており、デベソみたいに写ってるような感じです。

今年は、幾分進化したかな?

M87jet_nx2_ss_001

 

 

次回は、AZ-EQ AVANTを試します。

(了)

 

 

2019年9月19日 (木)

星まつり

8月に初めて原村星まつりに行きました。というより、星まつり自体が初めてでした。

15センチアポクロマート屈折すげえ、大砲のような反射望遠鏡なんじゃこりゃあ、クリアな双眼望遠鏡ですね、紫が美しい無歪な接眼レンズ、ビンテージものかっこいい、太陽望遠鏡っておもしろいじゃん!、雑誌でしか知らなかったアクアマリンさん達がいるじゃないですかっ。等々、嬉しかったです。GOTOの新しい赤いマークXは、声で指示すれば無音で動いていました。これがとても見たかったので感激でした。初めてというのは、何でも印象が強いものです。

中でも、印象強かったのは、車が偶然お隣だったAさんで、何やらTシャツの登旗と赤いザリガニをお持ちでした。ブログで少し拝見していた大阪迷人会の方でした。ブログ如何にして始めるかとか、いろいろお話しをうかがいました。小生、今般ブログにとりあえず挑戦するエネルギーをいただきました。記念グッズまでいただきありがとうございました。

所用があり、2日目の午前で引き払いましたが、楽しかった。重力波の講演まで居られなかったのが残念。

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引き続き、胎内星まつりに出撃。直進性がイマイチの軽自動車で茨城から新潟は、結構疲れます。

雨天や曇天で、草の広場にはほとんど機材が出ていませんでした。でも、GOTOのスカイマックス、タカハシの90sを出して、雨除けのプラ袋をかぶせ、天気に負けぬ根性が人一倍漂う一団があり、小生もAZ-GTiを広げましたが、雲は晴れません。ひとりでは寂しく、失礼とは思いましたが、声をかけさせていただきました。Wさんは、まったくの見ず知らずの小生を快く受け入れていただきました。そして、白い車でスッと到着されたのはHさん。なんと、中に66cmドブが積載されているとのこと。一人で組み立てる動画を拝見、圧倒的ぱわーです。初対面にもかかわらず、ビールやご馳走にも加えていただきました。みなさん、ありがとうございました。

暗くなったころ、Hさん達が連絡を取ったようで、なんと、いつかお会いできたらと思っていたSamさんがいらっしゃいました。(この世界は、偶然なのに不思議な巡りあわせを感じます。)

小生は、AZ-GTiを赤道儀モードで写真撮影に使用しています。なんとか実用に至るまで、多々失敗がありましたが、Samさんのほしぞloveログがいわばバイブルでした。

Img_3109_20190919031101

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京都の「星を求めて」は、かなり遠く、とても迷っていますが、台風が来そうなので難しそう。

田村市や小海町には行きたいと思います。

 

2019年9月18日 (水)

M87JET

初めてのブログ挑戦。不備はご容赦ください。

 

イベント・ホライズン・テレスコープが捉えたブラックホールの光リングは、すごいと思いました。

で、福島県に遠征し、おとめ座の銀河団を撮影しました。

M87_1234-adj9s

2019年5月23日、鹿角平にて

Ai Nikkor ED 180mm F2.8S をF4に絞る

ニコンD7100無改造、iso1600  6000×4000ピクセル raw 30秒×62コマ比較明合成

AZ-Gti赤道儀モード PHD2オートガイド(30秒露光ならば、不使用の方が良かったかも。)

画像処理アプリ:NXD、CNX2、YIMG他

 

 

マルカリアン・チェーンが写ったので感激。でもM87は丸く明るく、ジェットは見えません。

M87_1234-adj9_001_01

 

JETを目指して試行錯誤は続きます。

カメラの画素(ピッチ3.9μ、1ピクセルあたり4秒角くらいか)よりも高解像を狙います。pole masterが画素よりも高解像な星像重心位置検出をしているらしいのをヒントにしました。

すなわち、62枚すべてに対し、M87近傍のみトリミング、3倍くらいのオーバーサンプリング画像を作り、飽和しないように比較明合成したのが下。まだ丸いが、かすかに気配が。 48bitTIFFで保存。

M87c_01_62_001

 

さらに、ウェーブレット処理すると、突起が見えましたが、周りの天体が暗いです。

そこで、ウェーブレット処理前の画像と処理後の画像を適度にミックスし、各種調整して見やすくしたのが下の画像。何とか5時方向にデベソのようなものが。画像処理は感性的であやしいですが、方角からして、本当のJETだと思います。(この写真は、原村や胎内で何名かの方々に恥ずかしながらお見せしたものです。星祭りではお世話になりました。)

これをブログ名とHNにしましょう。M87JET 

M87jet_nx2_ss

 

 

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