ZTF彗星(C/2022 E3)とか、一晩でいろいろ:ノイズとかボケとか激しいですけど。
2023年1月11日から12日未明にかけて、拙い技量と限りある機材ですが、ZTF彗星(C/2022 E3)やいろいろな天体を次々と撮影しました。
機材はいつものAZ-GTiなど。窓の外なのでガラスで電波が弱くなるし、寒ーい。ベランダでは体調が持ちません。
なので、ASIAIRに長いLANケーブル経由でルータを繋ぎ、ルータは室内に引っ張り込んでいます。タミヤの模型ギアボックスでのピント調整も室内から。これで温かい。プレートソルブで次々自動導入できるからこその撮影です。
久し振りに、ダーク、フラット、バイアスをリアルタイムで適用しながらASIAIRでライブスタックしました。
フィルタはZWOのUV/IR Cut フィルターです。ASI533MCPカメラのゲインは最高の360、温度は -20℃です。
鏡筒のFが11(実測。本記事末尾11.を参照)と暗く光量不足が激しいです。なのでノイズの砂嵐です。
気流の乱れ、架台・ガイドの揺れ、鏡筒姿勢変化に伴うピントずれもあり、星像もボケていますが、いろいろトライ出来て楽しかったです。
(他にもいくつかの対象を撮りましたが、更にひどい画像なので省略。)
1.オリオン座、燃える木星雲とまばゆいアルタニク
30s×30, BIN2 ライブスタック
2.明るい! オリオン座の大星雲(M42, M43)
30s×13, BIN2 ライブスタック
3.プレアデス星団の、アルキオーネ(左上)・メローペ(右下)付近
メローペ付近の反射星雲が写り始めました。
30s×30, BIN2 ライブスタック
4.バラ星雲の中心部。小生機材では淡いなー
120s×20, BIN2 ライブスタック
5.M1かに星雲
これも淡いです。恒星がボケてますね。
120s×15, BIN2 ライブスタック
6.午前4時すぎ。屋根からZTF彗星が現れてきました。
ZTF彗星(C/2022 E3) と人工衛星のフラッシュ
30s×8, BIN2 ライブスタック
7.この1枚にはかろうじて右上に伸びるイオンテールを感じます。
30s×8, BIN2 ライブスタック
8.知恵が無いのですが、無謀にもイオンテールを炙り出すよう努力しました。
頭部がすごく大きいです。
30s×8, BIN2 ライブスタック 16セットを元に処理。
PIPPで核を固定した切り出しを16枚自動生成し、これをYIMGで一気に加算平均。その後、nikon CNX2でトーンカーブ等を処理。
便利なスタック関係アプリの存在を教えていただいたので、今年は勉強していきたいと思います。
9.動画にもしてみました。約1600倍速。約80分間分の移動です。Youtubeで画質が更に落ちてます。
10.当夜は月が明るかったです。
気流もゆらゆら。直焦点、これだけ gain100, 50ms, BIN1, 1枚撮りです。
11.当夜の機材とASIAIR操作画面スクリーンコピーです。
CMOSカメラ(ASI533MCP)は、メーカーのページから得たC5等のシュミカセバックフォーカス設計?長さの5インチ(125mm)にしました。
結果的に、F10より伸びてF11くらい(ASIAIRのプレートソルブ画面では、1368mm, 画角0.47°×0.47°と表示されました。)になり、ちょっとFL伸びますね。
多少伸び縮みさせても、小生写真画質程度では差が分かりません。
(了)
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