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2021年8月

2021年8月28日 (土)

今日も全力GTi:経緯台専用チューン(スーピタ化)

*******改造は自己責任です。推奨ではありません。壊れることあります。メーカー保証が効かなくなるリスクが有ります。本稿は、皆様へ単なる「こーなった」という情報提供であります。*******

 

 

0.「あ”あ”あ”」

小生はAZ-GTiを4台経験しております。

現在稼働中は2台です。

たいへん楽しく、回転音や精度等がそれぞれ異なり、個性個体差が大きいモデルと思います。

 

1.わたしのAZ-GTiライフ

初号機:

購入後数か月で動かなくなり、無償交換対象。(シュミットさん、ありがとうございました。)唯一内部無改造。

ん十年前、就職して中古で購入した高橋D型は、2年前にCATさんへ旅立たせました。白鳥のように美しいすばらしい機械でした。

Img_2918

 

2号機:めたりっこちゃん(フルスペック)

初号機の無償交換として到来。中から出所不明のネジが転がり出してきたのも思い出です。

水平回転ウォームギアを無謀な擦り合わせによりガタガタにしてしまう。過積載・酷使を経てお疲れになりました。引退し部品取り用の隠居生活です。リング4枚すべてをステンレス製に交換。

他にも改造多々。最も手を加えました。赤道儀としてだけでなく、経緯台としても使用しました。

Img_3666-_041 

 

グリスと混合した研磨剤。これでウォームを削りすぎてガタガタになってしまいました。

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怒ってる、めたりっこちゃん

Img_3688-_051

 

何にでも使えます

ASIAIRproとの相性抜群

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いろいろな鏡筒がお友達

Img_2167

 

ISSスマホ動画に挑戦

Opening 

 

 

3号機:めたりっこちゃん(ライトバージョン)

初号機初期不良交換と同時に、スペアとして購入したものです。リングは2枚を岩田製作所製のステンレス製に交換。

「ライトめたりっこちゃん」。

経緯台・赤道儀として酷使、痛んだので、1号機の良好な部品と合体して新生3号機状態です。ISS追尾機として大活躍。

Img_3304

 

ISSを待つ

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ベランダにて

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4号機:マイルドめたりっこちゃん

VIRTOSOを我慢した反動で先ごろポチリました。

ISSをSatelliteTrackerで自動追尾する場合、接近するにつれ、各種誤差で視野からISSが急速にずれてくるので補正が必要です。しかし、PCアプリでの補正操作は目をアイピースから離す必要があり、困難です。実際は、アイピースを覗きつつ、鏡筒をフリーストップ経緯台的に僅かに動かして補正しつつ観望しています。

無改造では、軸のクランプフリー時の回転がかなり渋い個体だったので、今般、ISS自動追尾観望を主目的に、マイルド改造しました。

目指せ「スーピタ」!

Img_4563

 

 

2.今回の作業風景

Img_4815

水平回転軸のステンレスリングは、改造初日、グリスがあまりに少なすぎて、しばらく回転させると、ザリザリしはじめました。開けると、写真のように金属同士の摩擦界面がひどく荒れてました。

そこで、細かい紙やすりでリングや筐体やギアの荒れを丁寧に除去し、やや多く(それでも、ごく少量)の潤滑剤を塗布して滑らかにしました。

潤滑は、リチウム系グリスにグラファイト粉末混入したものです。(例によって、シャープペンシルの芯をカッターで削って作る粉使用)

Img_4815_masatsu

グリスが自分としては多めな分、クランプのストッピングパワーが小さくなるので、赤道儀としての使用には不向きです。経緯台専用チューンです。

垂直回転軸のスペーサーは、不織布のままですが、グリスをしみこませて、滑らかなスーピタ感を目指しました。

経験としては、経緯台では、水平回転軸だけスペーサーを交換(及び少し潤滑)するのが簡単でベストな選択と思います。また、上下回転軸のスペーサーは、たっぷり潤滑が良いと思います。この処方は、かつて、かなり昔にLambdaさんが岩田製作所さんの超剛金シムリングをご紹介し実践されていたように思います。素晴らしい分析・未来判断をされる方だと思います。

Img_4818

 

3.結果

フリーストップでのスーピタ極めて快感です。小生所有のスコープテックZero以上と自負しております。

 

これにamazonで安価だったスティックPC(Samさんやnabeさんご購入と同種のものと思われます。)やRYOさんご使用のと同じ小型無線ルーターを付けています。機材をベランダに出して窓ガラス等で電波が弱くなる状況であっても、ルーターを室内にLANケーブルで伸ばすことにより、安定操作しています。

スティックPC(Win10pro)には、SynScanpro,SatelliteTracker,PreviSat,SharpCap,Cartes de Ciel,All sky plate solver,ASCOM関係のもの等を入れてあります。WiFi経由で、iPadでリモートデスクトップ経由で操作しています。なお、SatelliteTrackerにはWinPCが必要であり、また、経緯台運用になります。

SharpCapは、インストールした各種アプリをつなげて、経緯台モードであっても、プレートソルビング自動導入・導入誤差いっぱつ補正も可能で、とても便利です。

Img_4819

 

”全てのAZ-GTiオーナーに福音あれ”

(了)

 

2021年8月26日 (木)

なんとなく狂解像:その1

0.今日も妄想

天文ファン界は、感染症であふれている。

ポチリヌス菌症だけではない。

口径病、反射病、屈折病、架台剛性追及病、接眼病、双眼病、狂拡大病、自動導入病、ノイズ病、眼視病、電視病、ベランダ隔離されます病、その他ありとあらゆる常人とはかけ離れた症状を呈する。複数の病に感染しても、免疫を獲得するどころか、更に体力・財力・家庭平安を損ないヘロヘロになる特徴がある。

小生はここ数日、狂解像病である。これは、ISS追尾者に多く見られるところの狂拡大病に通じる悪性のものだ。

発症要因は、Netの海に飛沫の如く漂う各国マニアによるガリレオ衛星のすごい写真である。模様が見えてるじゃん!

小生の主鏡筒は、5インチシュミカセのセレストロンC5。

いまいち見えが良くない。光軸修正をやりすぎで、ねじ(ネジではない。JIS用語ではひらがならしい。)の頭を崩してしまうほどだったが、光量はともかく、〇カハシの何十年か前の6.5cmフローライト屈折と同じくらいの解像感に留まっているようだ。(ねじ破損ににつきましては、twitterの威力で、宙歌さんの情報で、安価に交換出来ました。ありがとうございました。)

しかし、ボケ、低コントラストに対しても、手はある。

かつてハッブル望遠鏡が、計測のミスで設計通りの鏡面に作られず、がっかりの星像であった。補正光学系を宇宙に運んで修繕するまでは、地上で、取り敢えずソフトウェア的に緩和する手段が採られた。

すなわち,Drizzle(小生よく理解できてません。)がこれには含まれていたらしい。

Wiki: Drizzle(image processing)

 

1.中途半端にDrizzleして撃沈

素材は、8月23日夜に撮影した、ガニメデとエウロパの接近動画です。

本当は、撮影された何百というコマそれぞれを再サンプリングして細かい画像を作ってそれを位置合わせスタックするのが筋と思います。

また、小生機材では、アンダーサンプリング画像でもない画質と感じます。(たとえ、オーバーサンプリングであっても、更なるオーバーサンプリング後に位置合わせスタックすれば、光源位置推定の精度は上がり、解像効果あると思います。)

しかし、めんどーなのです。小生には、うまく繰り返し操作させるマクロのノウハウが無い。

そこで、いつもの中途半端な原始時代的人力処理です。

①PIPPでOptimise Option を試しにISSに設定したら、動画からTIFが2百個くらい生成できたので、それをYIMGで人力で16個ずつ位置合わせスタックしたものをつくりました。素のピクセル解像で、極めて粗いです。(全部で12回、計12個の画像作りました。ほんとは、こんなまとめ方は中途半端なおかしい方法です。)

②12個それぞれを、中心部クロップのうえ、YIMGで300%の再サンプリング行い細かくし、次いで、12個の細かくした画像を位置合わせスタックしました。結果、大気差のある画像が出来ました。

③上記1画像に対し、Lambdaさんにこれまたtwitterで教えていただいた方法で、RegiStax6を用いてRGB Alignを行い、大気差を緩和しました。Wavelet処理もかけました。しかし、今次方法では、2個の衛星には分離までには至りませんでした。

④撮影時刻頃の衛星の状態は、Skysafari pro では、こんな感じでした。

 

上記①から④を1枚に並べた画像です。

5インチシュミカセのセレストロンC5。FL=1362mm(ASIAIRプレートソルビングでの表示)、直焦点ASI533MCproである。ピクセルピッチ3.76μm(0.57秒角)

Compare4_trm

 

大体同じ時刻の全体像に処理画像を張り付けました。こんなくらいの先鋭化です。

117

 

 

2.思ったこと

今回方法は期待よりも効果薄かった。

機材と大気含めての光学系だなー。

バーローレンズあると良さげ。

エアリーディスクやドーズの限界超えて解像できるのは、当然な予感。デジタル化により、ニュートン力学から量子力学への拡張のような。

人間は黄斑部中心の視細胞密度すら超えた解像力を持っていると思われるが、眼球の微細振動による走査と視神経や脳にによる処理により、ピクセル超えの解像を得ているのだろう。

 

3.次回へ続く(かもしれない):なんとなく狂解像:その2

(ガニメデとエウロパの接近画像、他のあやしい手抜きバリエーション)

 

 

 

 

 

 

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