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2020年5月15日 (金)

フリーストップ電動追尾:Sky Watcher AZ-EQ AVANT

これなーんだ? (^^)/

今回もプチ改造。自己満足、自己責任、労多く経験値は上がったが益少なかった体験談です。

推奨ではありません。

良い子は真似しないでね。(^^)/

Img_4469

右側は不織布製?(ゴム?)の、もともと使われていた柔らかいスペーサーリングです。

左は岩田製作所さんに注文したステンレス製の品です。

 

 

Sky Watcher AZ-EQ AVANTプチ改造

目標1.スーとスイングさせてピタッと止まる、いわゆる「スーピタ」感を醸成する。

以って、シルキーなフリクションでフリーストップなナイスな赤道儀を目指します。

 

この機材は、不織布?(ゴムシート?)製のスペーサーリングの弾力性に対し、ベアリングとクラッチ機能の双方の機能を任せていました。

これは、AZ-GTiも類似の思想と思います。(巨匠Lambdaさんの過去記事

過去の小生インプレッション記事のように、価格からすればとても剛性が高く、お気楽な良い機材です。

しかし、クランプを緩めた時の摺動開始・停止において、過渡的なキュズズッという振動を伴った急発進や急停止の不快感を小生は感じるようになりました。



目標2.快適フリーストップ恒星時追尾

小生は、これまで、一旦クラッチを切って手動微動で位置合わせ、その後またクラッチ接続、というオペレーションを結構行っていました。

しかし、小生の個体では、クラッチ繋いでも追尾が1分30秒くらい始まりません。その間に位置もずれてしまいます。

不便でした。

減速ギアボックス系のバックラッシュや剛性不足のためと思います。

なので、クラッチ繋ぎっぱなし、追尾モーター動かしっぱなしの状態で、手動「スーピタ」で天体へスイング、シームレスに恒星時追尾へ即移行、という運用を狙います。

 

今次の結果的改造ポイント:

極軸のみステンレス製スペーサーに交換。赤緯軸は、もとのスペーサーに少量のグリスを塗ったものを再使用。

スペーサ2軸分2枚購入したけど、1枚余ってます。

 

改造後の運用風景 

2020.5.13未明 月と接近した木星を見上げる。

右手で円盤状のクランプ2枚を調節しつつ、鏡筒やウェイト軸に手を当てて目標へスイングさせる。 

Img_4538-1

上の写真の状態では、アップグレード・キットのモーターは回転させっぱなし。クラッチも繋ぎっぱなし。

クランプ強さを適度に加減しつつ、鏡筒やウェイト軸を握ってスイングすると、慎重にやると、3分角くらいの誤差で、「スーピタ」で簡単に木星導入できました。しっかり固定したければ、クランプを少し増し締めします。

クラッチが常時接続なので、追尾移行は快適です。

対象天体への接近方向によって即時性に少し違い(西側から導入ならば、追尾開始遅れほぼゼロ。逆方向は、数秒遅れ)はありますが、ほぼシームレスに追尾開始します。間違って赤経微動ハンドルを指で回さないように注意します。

精密に視野中心に合わせたいときは、少し先回り位置に止めて、モーター電源を切り、求める位置に星が来たらスイッチ入れると、完璧です。赤緯は、全周微動を指で回して快適に精密に位置合わせできます。

 

 

木星:

2020.5.13未明

この位までなら、比較的容易に導入できました。

ファインダー用アイピースです。

倍率40倍くらい。iPadでコリメート法

Img_4547

 

月:

明け方に近づくにつれ、晴れ間が出る。茨城県は霧が多い。

撮影条件同上

Img_4577

 

 

 

 

改造過程

1.極軸。

不織布?製に替え、ステンレス製のスペーサーリングを載せたところです。

もともとの軸の旋盤加工の形状から、少しリングに浮き隙間が出たので、仮組して回転を繰り返し、落ち着かせる修正が必要でした。

Img_4473

 

2.スペーサーの下側、土台です。

最終的には、ウォームとの間には、グリースと黒鉛(シャープペンシルの芯を削った粉末)を塗り、回転させ馴染ませたうえで、ほとんど拭き取り、滑らかさとストッピングパワーの妥協を図っています。

どちらかというと、滑らかさ重視のセッティングを選択しました。

試行錯誤したので、傷がついてます。ステンレス製スペーサー側にも実は傷がつき、物性詳しくないのですけど、ステンレスの共晶や不純物等の効果によるものかもしれない予感がします。黄銅や純銅製を注文するべきだったかもしれません。(次回は・・・・とまた妄想してしまいます。)

Img_4605

 

3.ウォームホイールを載せます。

グリス跡(3つの小丸)は、筐体との間の3点の摺動チップの跡です。

 

構成要素の各所合計10回有余のいろんな潤滑方法やスペーサ組み合わせ(2枚重ね含む)で試行錯誤しました。

機材部品は傷だらけ。でも、やってみたかったのですよ。我が道変態の小生は。(*^^)v

 

その結果、今は、ウォームホイールとステンレス・スペーサを、接着剤で軽く2点止め一体化(将来の再改造も見据え、弱い接着。)しています。

極軸スペーサ潤滑は、ごく僅かなグリスと黒鉛粉末です。動きが悪くなったら、また開腹調整しましょうかね。気温変化や経時変化があると思います。

 

また、赤緯軸スペーサも、一旦ステンレス化しましたが、シルキー感が得られませんでした。

開腹すると、片持ちフォーク形式の応力分布によるものでしょう、
金属面に偏った傷が発生していました。

潤滑工夫しても問題がクリアできませんでした。

そこで、不織布に戻して、グリースを少量つけて試したところ、存外良い感触だったので、これにしました。

なお、AZ-EQ AVANTは、AZ-GTiと異なり、極軸も赤緯軸もほとんどのパーツが共用で、合理的な設計です。

Img_4477

 

4.上にかぶせる筐体です。

テフロン製?と思われる、白い円盤状チップが、スラストに耐えつつウォームホイル上を摺動し、同時に鏡筒・ウェイト・筐体全体の質量を保持する構造です。

結構硬そうな樹脂で、クランプを締めると、樹脂の割には意外と回転軸に剛性を与えます。

そうはいっても、やはりLambdaさんがかつてご指摘の、AZ-GTiのいわゆる謎構造に通じる点と思いました。割り切りの設計思想。

小生としては、ここには、薄いローラーベアリングを奢って欲しいものだと感じました。

Img_4478

 

5.リングネジ調節

筐体をかぶせ、リングネジを適度な高さにして、横のイモネジで締めます。筐体がゆるく回転するくらいに調節しました。

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6.ストッピングパワー調節

黒い円盤状のクランプは、軸のネジを通じて、筐体と土台の間にスラストを与え、全体を適度に固定しつつ摺動も許容する構造です。

小径ローラーベアリングが1枚入っており、回転を逃がすので、クランプを回しても、筐体が引きずられて回転したりすることはありません。

きつく締めると、ストッピングパワーも増しますが、極軸回転も幾分渋くなり、超小型微動モーターでは苦しくなります。

 

 

 

7.私は今日も何をしているのでしょう? しばし休憩しましょう♡

やまぼうしの花が咲きました。お日様に向かってるう♡

Img_4523

 

 

8.組上げた雄姿です。

丸付き数字は、これまでに手を加えたなど、思い出のある個所(これで全部ではないですけど)です。

我ながら、変態です。

Img_4496-3

①鏡筒バンドにハンドドリルとドライバーで穴をこじ開け、各種アクセサリをネジで固定できるようにした。笠井さんの正立ファインダーは、good

②モータードライブのスイッチが暗いと見えないので、白く塗った

③モードラのクラッチが小生の誤使用により不調になったので、分解修理

④ウォームホイールとウォームの噛み合わせ調整(両軸とも)

⑤極軸スペーサリングを不織布製からステンレス製に交換、潤滑に工夫し、剛性と回転のシルキー感を幾分両立

⑥赤緯軸スペーサーリングにグリスを塗ってかなりシルキー感のある回転にできた。当然ながら、赤緯軸剛性は改善していない

⑦赤緯表示目盛り(百円ショップの分度器2枚使用)及び赤経時角手書き目盛りテープ貼り付け(skysafariでいろんな角度表示が得られるので、案外導入できました)

⑧雲台上下動軸の剛性強化(元の樹脂製ワッシャーを、適正な厚さの自作アルミ製ワッシャーに交換)

⑨⑪ハーフピラーの上面・下面を、水ペーパーで平滑に削り、ネジによる固定が緩みにくくした

⑩ハーフピラーと金具が不慮の回転をしないように、3本の接続固定ネジのうち1本分について、しっかりネジ留めされるように、ハーフピラーに一つだけ掘られていた小さなネジ頭引っ掛かり用凹みを、もっとしっかり掘った(手工芸用小型ルータ使用)

三脚パイプ接続金具の隙間を、適正な厚さのアルミ製ワッシャーで埋めるとともに、ネジの樹脂製ワッシャーをステンレス製のものに替えることにより、剛性をアップ。なお、面倒なので、今回は、セメントによる複合素材化は見送っております。 

セメント、エポキシ系接着剤、アルミニウムの複合素材結合による、剛性・音響損失増加

⑬低反発スポンジを積層接着し、ハサミで3D成形し、2インチアイピース用の巨大アイカップにした。なかなか良い。鼻梁に合わせた切り欠きが必要である。

⑭星まつりで入手したダイアゴナルミラーをFC65鏡筒に接続。ピントが出るように、スターベース東京で実地で適合パーツ購入。さらに、金属リングスペーサを3枚重ねて、ミラー部筐体と延長パイプとの接続深さ調整に使用。

 

⑮改造ではありませんが、テレビューの32mm2インチワイドアイピース。30年以上前、米国出張中にたまたま西海岸のお店で見かけ、「これがテレビューか!」と喜んで良く見ずに購入したが、日本に戻ってから japan刻印に気づいた思い出の品。

 

10.気づき

〇全体として、かなり剛性は高くなったと思います。しかし、振動のエネルギー損失が不十分なのかもしれません。剛性と損失は別。

叩くと、数Hzに共振があるようで、星が振動し、収束に3秒くらいかかります。Q値を低くするには?

 

〇構造上、赤道儀状態では極軸が傾いているので、クランプを緩めると、僅かに回転軸が下に傾きます。

より滑らかなスーピタのためには、クランプを緩めて星を導入し、決まったらクランプを締める、という運用になってます。

1割くらい価格が上がっても、スラストローラーベアリングを追加して、解決できないのかな、と思いました。

自己改造では、薄いローラーベアリングであっても、入れる余裕は無いように見えます。

 

〇今回の小改造で、少しは「スーピタ」良くなったと思います。シルキーまでは行きませんが、木綿くらいにはなったと思います。

しかし、大きな改善ではなく、自分的には不満足です。今後も妄想トライかね?(^^)/

 

 

おまけの写真群

 

小生の唯一の2インチアイピース固定風景

with岩田製作所製リング

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積み重ね順序記録

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このスペーサーが問題だよね

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2020.5.13 明け方の月

Img_4601_20200515114601

 

2インチ径32mmアイピースで見た月:iPadコリメート

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(了)

 

 

 

 

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コメント

おはようございます😃
はは〜ん。。。。このような構造なのですねえ。。。。
これはスカイメモSの赤緯体を2個連結したような物ですね。
以前仲間内のそれを調整した時に、なんじゃコレ?( ゚д゚)って呟きましたもんね(笑)
きっちり精度出すのは難しそうです。。。。d( ̄  ̄)

おはようございます(^◇^)
スカイメモSは持ってないのですが、外見から、該当部分はそっくりですよねー♡
精度出すのは、おっしゃるとおり、難しいです。
相当アグレッシブな改造が必要そうで、小生に無理っぽいです。
ところで、
AZ-GTiの、迷人会工房 楽ランプ君 RR-01
大阪kyoeiさんに注文いたしました。ルンルン。

楽らんぷ君は昨日納品になりました。
すでに数件バックオーダーが入ってると聞いておりました\(//∇//)\
いつもありがとうございます。操作性以外はドレスアップ要素の濃いパーツですが、よろしくお願いしますm(__)m

なるほど、EQ-AVANT用でありましたか。

岩田製作所のリングはSUS304ですが、こちらはけっこう傷つきやすい材質です。
硬い種類のアルミ以下だと思います。
ところが一旦変形が始まると焼き入れと同じ組織が現れて硬くなる性質がありまして、傷つきやすく加工しにくい材料、ということになっています。

振動は、架台のココではないところで取り去る必要があるかもしれませんね。振動の元を探る必要がありそうです。

SUS304勉強になりました。ありがとうございました。
振動については、各所を手で握って、パルス入力時の過渡特性を体感しましたが、いくつか妄想アイデアは出るのですが、対処はなかなか非スマートになる印象です。(なんのこっちゃ?)

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