今日も全力GTi: FC65で青いNGC2438
青いNGC2438
ベランダから、青い惑星状星雲にトライします。
とも座 NGC2438 73”*68" 視等級10.8
各画像をトリミングしたものを300%にオーバーサンプリングして加算平均。滑らかにし、弱いウェーブレット処理等で調整。
屈折特有の星の色が、自分の感性では好きです。
ガイドが少し流れているのは、ご愛嬌。焦点距離50ミリのガイド鏡とAZ-GTiの限界でしょう。
2020.2.1 タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード
PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)
nikon D7100 iso800 60秒×36コマ
YIMG,nikon Carture NX2等使用。
(北極星も見えないし、1等星までしか見えない自宅です。プレートソルビングが無ければ、とても導入できません。)
M46全体
NGC2438がM46の中にふわり浮かんで、愛らしいです。
オーバーサンプリング無し、中央部を半分くらいトリミングしたものです。
元データは、冒頭NGC2438写真と同じ。60秒露出36コマ。
画像のオーバーサンプリングについて
(みなさんには周知の事項なのかもしれませんけど、このブログは、自分の行動記録でもあるので、書きます。)
小さな天体では、ピクセルのギザギザが目立ちます。D7100のピクセルピッチは3.9ミクロンくらいらしいです。
例えば、NGC2348の素のRAWの加算平均は、こんな感じ。クリックして拡大してみてくださいね。
nikon D7100 iso800 60秒×36コマ 。
この画像を300%に再度サンプリングすると、良くはなるんですが、それでも、冒頭の写真の方が、滑らかで良いと思います。失った情報は戻りません。
小生は、まず、RAWデータをある程度諧調等を整えて、トリミング、300%の再サンプリングしてTIFに落としました。
これをバッチで36コマやり、あとは加算平均して齢ウェーブレット処理も入れたりしつつ各種調整しました。
なんでこうしたかといえば、
FC65は結構解像が鋭いのに、多数の貴重な光子が、加算により少ないピクセルの定位置に無理やりはめ込まれるので、せっかくの光子の位置情報が縮退して部分的に消えてしまい、空間周波数情報が歯抜けになると感じたからです。(数学弱いので、間違ってたらごめんなさい。)
3倍程度の超過のサンプリングによる補間されたデータを多数枚加算平均することにより、情報の消失を軽減しようと思いました。
3倍程度にしたのは、小生の経験則です。大きすぎても、小さすぎても、滑らかになりません。
(小生にとってのいくつかのヒント)
まず、常日頃拝見する、惑星の強拡大動画を元にしてウェーブレット処理してものすごい高解像を得るのに着目しました。
また、あぷらなーとさんは、良い元画像をウェーブレット処理等することにより、なんと、オリオン座M42中の恒星風による衝撃波面を可視化していらっしゃいます。ハッブル望遠鏡に迫るすごさです。
さらに、ポールマスターやオートガイドも、ピクセルを超えた精度で星像の重心を算出して高精度化しているようです。
ピクセルサイズ限界のカメラセンサーの分解能については、ほしぞLoveログでSamさんが触れていらっしゃいます。Lambdaさんやあぷらなーとさんもコメントしていらっしゃいます。
バーローレンズは、小生はそもそも所持していませんし、また、拡大すると非現実的に暗くなってしまいますし、レンズが加わるため、直焦点より像が悪化するかもしれません。
(次回、「FC65でエスキモー星雲とM87JET」に続く)
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