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2020年2月

2020年2月29日 (土)

天文と無関係記事:PHD2の安定性に思う:今大切なこと

PHD2オートガイド画面

Img_3801s

小生は医療関係者ではありませんし、いろんなご見解はあろうと思いますけど、私的に自分の見解をつぶやきます。

PHD2オートガイドは、CMOSカメラで星の基準位置からのずれを計測し、ずれをゼロにすべくモーターの駆動速度にフィードバックしています。

高精度にしようとして、ずれを検知するしきい値を小さくし過ぎるとかえって不安定になるかんじ。また、ずれの大きさに対するネガティブ・フィードバックの大きさは、上限100%になっており、発振を避けるパラメータになっています。つまり、過度のフィードバック(応答)による不安定を避けるのが良いと思います。

また、赤道儀のスピードが実際変化するには、通常かなりの時間遅れがあり、破たんを避けるためと思いますが、速度変化を抑え、プラスマイナス0.5倍速がデフォルトです。また、PCの処理は、軸のレスポンスよりずっと高速と思います。つまり、フィードバックの時間遅れによる不安定を避けているように思います。

他にも、いくつか工夫があるように見えます。こういったことを考えたうえで、発振(不安定)を避けつつ、ベストではなくても、良いガイドを図ることになります。

 

で、これをアナロジーとして小生が何を言いたいかといいますと、

新型コロナウィルスに関して、

0.パニック的な過度の応答はしない。ここに至っては、感染拡大をなだらかにかつ低くして、医療機関が耐えられる水準以下に保つことが最重要。(参考:NHKニュース:尾身氏)。そういう努力をすれば、最善の結果になると思います。

1.武漢のように医療が崩壊しないようにするため、不安に駆られて大挙病院に押し寄せてはいけない。真に緊急・高度の治療が必要なケースに対応できなくなると思います。自宅で様子見。

(武漢の惨状は、初動の遅れやパニックによる、受け入れ能力をはるかに超えた数の来院者と感染者による医療崩壊、濃厚接触による感染拡大の結果と思います。日本ではできないような強力な管理が行われていると思われ医療崩壊していない上海等の都市は、数字の信頼性に問題なしとはしませんが、死亡率の様相が全く異なると思います。参考:ジョン・ホプキンス大学等による感染状況可視化のページ

2.医療関係者が全力で仕事できるように、支援こそすれ、その家族等を決して理不尽な扱いしてはいけない。

3.もしも全国にある老人介護施設のいくつかで重篤な患者が集団発生したら、全国の今次感染のために受け入れ可能な床数(5000?)を大きく消費し、ついには超えて、医療機関と施設は耐えられなくなるかもしれません。だから、老人介護施設の管理を特に厳しくする必要があると感じます。

4.PCR検査は、自分的には、医療機関に迫る崩壊のリスクにくらべれば、危機管理上の優先度ずっと低いです。感染していてもいろいろな要因で陰性になることがあるようですし。(昔のSARSのときの、PCR検査についての、「感染症情報センター」の記事

不安に駆られて検査受けても、意味は低いと思います。

検査のために病院等に行って本当に感染するリスクも増えるのではなかろうかと思います。また、それだけのリソースがあれば、真に検査が必要な症状を示す方々の迅速検査と迅速治療に向けてほしいです。でも、ほんとにおかしい症状の時は、時間遅れせず、すぐ電話などで頑張ることです。

 

パニックを避ける

新型コロナウィルスは、幸い、SF映画に出てくるような超致死性や超感染力のものではないです。逆に、なんかの都合ですぐ地球から消え去るものでもありません。何年かかけて、インフルエンザのような季節性の感染症になっていくのではないでしょうか。

 

持病のある高齢者でなければ、重篤化する危険性が高いわけではないようです。

全体で被害を極小化するためにやるべきは、何としても、医療の崩壊を避けることだと思います。

老人であまり健康でもない小生は、運が悪ければどうなるかわからないですが、若い世代のための貴重な医療・検査マンパワーを消費したくありません。

割り切って、人混みを極力避け、咳エチケット、手洗いを励行して、悠久の時空の星野の下、感染を助長しないようにしつつ、淡々、のんびりいきます。できれば、罹患するのは、薬が開発されるであろう数年後になりたいものです。

大局的に、種としての人類は、この程度の病原体ならば、安泰間違いないです。

平凡な人生でも、各自、これまで、結構、修羅場を切り抜けてきてるものだとも思います。

 

 

 

ところで、大変な環境下のクルーズ船で、乗客、乗員、医療はじめ多くの献身的関係者、みな必死でそれぞれの現場で頑張ったのだと思います。

結果的に死者は防げなかったけれども、何とか必死に収束させていき、徐々の下船に繋げたと、感染症研究所の資料からは感じます。

この中の、エピカーブepidemic curve というものがわかるグラフ(2020年2月6日から17日におけるクルーズ船乗員乗客の発症日別COVID-19確定症例報告数(n = 151) では、乗客にまず広がり、山が収まってきて、その次に、頑張ってきた各国籍乗員の感染の山が出て、収まるのが見て取れると思いました。) 

 法的にグレーな国際クルーズ船をよくぞ受け入れ、関係者、日本は頑張った、偉い、と思います。

人間、捨てたものじゃないと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年2月26日 (水)

Topaz DeNoise AIをエスキモー星雲などで稚拙に試す

Topaz Labs LLC. のTopaz DeNoise AIを試します。

低技量でのほんの上っ面の印象ですが、それでも、とても強力なツールだと感じました。

 

 

NGC2392(エスキモー星雲)

47"*43" 視等級9.68 (Wikipedia)

Top

 

2020.2.23 20時ころ

セレストロンC5(D125mm F10)直焦点 AZ-GTi赤道儀モード

NIKON D7100 無改造 iso 800   フィルターなし

露出60秒×良画像14枚(14分)自宅ベランダ

使用ソフト:YIMG, Topaz DeNoise AI 30日間お試し版, CAPTURE NX2等

(加算平均、ノイズ低減、ウェーブレット処理、色調等調整。厚化粧です。)

以前記事にした、FC65での同天体に比べ、光量は豊富ですが、解像力は、ピント、光軸、収差、ガイド、小生の曲がった性格、いろんな要素があるんでしょうが、いまいちの印象です。ご勘弁。

 

 

 

60秒露出1枚で試してみる

(左が原画、右が処理後)

1shot1min

Remove NoiseとSharpenをどちらも25だけ効かせています。

背景、星雲のノイズが容易に消えます。

中心星の集光もやや鋭くなります。ただし、左上の恒星は、集光度が少し上がりますが、乱れが収まりません。

2本のスライダーを適当に調整するだけで、僅か60秒の露出でも、驚くほど長時間露出の印象に近くなります。

 

 

14枚加算平均の元画像に適用してみる

Removenoise100pc

スライダーを動かし、Remove Noise 100。星雲はのっぺり。中心星の集光は強くなる。背景は、14コマ加算平均の段階でノイズが小さくなっているので、変化を感じない。

 

Sharpen100pc

スライダーをSharpen 100に。あまり変化感じない。中心星の集光は強くなっている。

かすかに星雲外周部に模様を感じるようになる。

露光が多い画像では、効果が少ない感じ。この夜は、セレストロンC5の光軸がずれてるみたい。

 

うまくいかなかったカニ星雲

もじゃもじゃが現れる。ノイズの地図の縮尺の分析に迷って、間違っちゃいましたって感じ。

元画像は、ピンボケのものすごく淡い画像をオーバーサンプリングしたり多数枚加算したり、ウェーブレット処理したり、いろいろ強調処理したり、混ぜたりしたもの。

FC65、60秒×32枚、iso1600、 フィルターなし、D7100無改造、自宅

M1

 

とりあえず、小生の環境での、短時間での印象です。

多くの方々が優れたレビューをしていらっしゃいますが、参考までに、小生の稚拙な印象を並べてみます。

バックグラウンドノイズ削減が、ものすごく強力と感じました。試すべきことは数多ですが、そのうち、購入しそうです。

星像を鋭くする効果も同時にあります。(Sharpen)

効果が並列した画面で比較できるし、インターフェースもシンプルで、とりあえず二つのスライドバー操作で楽しめます。

バッチ処理もできました。便利です。

ノイズ除去を強くしすぎると、のっぺりとなり、絵の部分部分で解像感に不均一を感じます。不快な画になります。

Sharpenを強くしすぎると、偽の模様が出ます。

画像の部位によって、異なる処理をつぎはぎしている感じ。その場所がどんなノイズ状況なのかを機械が認識することの困難性を感じます。

オーバーサンプリングしたりしたこねくり回した画像は、うまくいかないことがありました。まるで、縮尺のわからない地図を無理に解釈しようとして失敗するような感じを受けました。

素直な露出不足画像と相性が良い印象。

MANUALとAUTO双方ためしましたが、AUTOでも結構いけました。

優秀なソフトだと思います。が、使い方次第で、真偽が混在した厚化粧になりそうです。

 

おまけ:冒頭画像と同じ元データをTopaz DeNoise AIを使わずに処理

合計14分間露光した絵だと、あまりメリットない感じ。

Last

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2020年2月14日 (金)

Sky-Watcher AZ-EQ AVANT ファースト・インプレッション

以下の記事は、あくまでも小生の短期間の個人的経験と感想です。

分解・改造は自己責任です。

また、機材の性能には固体差があると思います。

 

 

2月6日、天気晴朗。 

宅急便が到着しました。乱筆乱文します。

Img_4079

組上げると、こんな感じです。

(三脚とハーフピラーは、以前から使用してるものです。)

Sky-Watcher AZ-EQ AVANTとアップグレード・キット。

FC65にジャスト・フィット。1/4インチねじ1本でも十分固定。

結論から言うと、スコープテックさんのゼロ(星祭りで試作品を拝見しました。)が、とても強く滑らかで隙が無く、物欲モリモリ感じるのに対し、AVANTは、それとは違った消耗品的でシンプルなベクトルを持つ魅力的な商品と思います。天文ファンの裾野を広げるのに役立つのではないでしょうか。

 

Img_4059

 

アップグレード・キット

こんな風に付けます。恒星時駆動のみ。

北天用、南天用切り替え兼用の電源スイッチがあります。

Img_4036

 

クラッチ部です。

ウォーム軸とのずれを吸収する継ぎ手も使われています。よくできてる。

Img_4046

 

片手でクラッチの接続・切り離しができます。

手動微動は、クラッチを解除しても、なお、ザリザリします。その分、固定はしっかりします。

Img_4068

 

クラッチぐるぐるの始末

いい気になって、クラッチがどこまで回るのか、ぐるぐる回していたら、この黒い円筒状部のネジが外れて、なんとしても戻らなくなってしまいました。

あせって全面的に分解して運よく復旧しましたが、良い子は、そもそも小生のように変態的に無茶なぐるぐるをしてはいけません。

後日、取扱説明書を見付けて読むと、注意するように記述されていました。取説は、あまりスキップせずに読むべきですね。

 

余裕がなくて、分解写真はありません。

中にワッシャー状のクラッチが隠れていました。

 

箱の中

なんて小さなモーターと減速ギアと回路なのでしょう!

時計のムーブメントみたいです。

これが一生懸命、小人のように箱の中でお仕事します。

これに比べると、AZ-GTiが力持ちの巨人に見えます。

Img_4050_20200214154101

 

Img_4056

 

おまけに、小さなロータリー・エンコーダーもあります。

単三電池の直径と比較してください。

Img_4053

 

 

単三電池2本で駆動。非力なのは否めません。

 

Img_4058

 

箱の外面

モジュラー端子もあります。AUTO GUIDEと表示があります。

駆動中は、モジュラー端子横の赤いLEDが2秒おきくらいで点滅します。輝度は低いです。省エネですね。

一晩のうちに、駆動が止まり早く点滅することが2度ありました。これは、過負荷や今冬いちの低温による電圧降下のためのように感じました。

(小生には当初モジュラー端子の使い方がわかりませんでした。しかし、後日、取扱い説明書を見ると、ST4互換端子と記述がありました。やはり、スキップせずに取説は読むべきですね。

後日、この端子を使用して、はじめてon cameraでノートPCで1軸PHD2オートガイドを試しました。何の問題もなく作動しました。RA軸のグラフのRMSは、3秒くらいで、こころもちAZ-GTi赤道儀モードより荒れる感じでした。使用カメラは、QHY5LII-M、安価なFL50mmのCCTVレンズでした。)

 

Img_4107

極軸体の裏面

こんな感じ。

Img_4039

2本の黒いネジは、赤緯体を極軸体に固定するもの。

その横の小さい黒い穴は、ウォームのホイールとの隙間を調整するネジ。両軸ともある程度調整可能です。

AZ-GTiのようなウォームを圧着するバネは存在しません。

2月15日訂正:調整ネジの中にバネが組み込まれているのを発見しました。これにより、ウォームがウォームホイールに圧着できる構造になっています。

(下の写真の、頭の球が内部のバネで外へ向かって押されている構造。)

 

Iimg_4116_neji

 

 

雲台と三脚は、丸い黒い板のあたりが異なりますがを除き、スカイメモS型雲台とほぼ共通です。スペーサーの厚みが不足で、隙間があります。そのうち、改善したいです。

(後日、雲台の高度調整部分のスペーサを自作交換しました。

合成樹脂製0.5ミリ厚及び0.2ミリくらいの厚各1枚に見えました。

小生の場合、アルミ1ミリ厚1枚及び0.2ミリ厚1枚のものを作り交換しました。)

(過去記事 スカイメモS型雲台全金属化、 

三脚スペーサ

 

 

ウェイト及び軸

ウェイトは結構質量(2.2KG)があり、自分には十分です。

また、軸には、ウェイトの抜け止めがあり、安全に配慮されています。

Img_4081

 

 

ファーストライト(Pモーション)

2月7日2AMころ、ベランダでピリオディック・モーションを撮影してみました。

64分間の軌跡です。30秒露光で30秒インターバル。

FC65直焦点、マルチフラットナー1.04使用。ニコンD7100。

同一機材でのトラペジウムを張り付けておきます。

ひとつだけめちゃ明るい星は、スピカです。

振幅は、安定してプラスマイナス30秒くらいでしょうか。なかなか良いと思いました。

周期は、4分のようです。歯数が122枚となっていますが、それとは異なる周期です。理由は不明です。

Avant_periodic_64min_s

 

 

印象

クランプ系

クランプの機構がとても良い。

クランプを締めると、剛性が極めて向上する。AZ-GTiよりも高剛性で、優れている。

極軸クランプをきつく締めると、剛性は高まるが、副作用として、軸回転が渋くなる。モーターのトルクが不足し、停止することがあった。

 

駆動系

ウォームホイールとウォーム間のバックラッシュはある。調節ネジで隙間を少なくできるが、抵抗が大きくなり、ついにはモーター回転が止まってしまうことが発生したので、小生は、今は緩めにしています。そのうちギアが馴染んで改善するかもしれません。

クラッチは、ザリザリしますが、固定力は十分です。

アップグレードキットを付けた状態では、手動でウォームを回すと、赤経軸は、ザリザリとかキーという音がして不快な場面がありましたが、価格とこのコンパクトさを評価すべきと思います。赤緯軸微動は、そこそこの感触。

3ボルト駆動で回転パワー不足は否めず、重量級の機材や重量バランスの悪い機材は不適当と思います。

電池寿命は、アルカリ乾電池の場合、一晩くらい。

ハーフピラーを同時購入した方が、衝突しにくく、良いです。

ST4モジュラー端子で、1軸オートガイドは問題なく作動しました。

 

写真耐性

なかなか素直なピリオディックモーションではないでしょうか。

極軸を合わせることができれば、広角レンズで短時間露出多枚数撮影であれば、ノータッチガイドでもそれなりに撮影できると思います。

1軸オートガイド可能で、極軸をちゃんと合わせられれば、そこそこ使えます。

 

家族特性

軽量です。下の写真の眼使用の組み合わせで、9.7キログラムです。そのうえ、高剛性。

AZ-EQ AVANTは、その名の通り、経緯台と赤道儀双方を考慮した融通の利く設計です。AZ-GTiは基本的に経緯台なのに対して、クランプや軸の構造が異なるようです。(分解してないですけど。)

家族で、小型鏡筒を軽快豪快に振り回して、自力で明るい天体を接眼レンズに導入できそうで、楽しいと思います。

アップグレードキットのクラッチを切れば、モーターを回しっぱなしにして、いろんな天体を巡れます。

AZ-GTiが、自動導入、両軸エンコーダ、オートガイド、カメラコントロール、更には、プレートソルビングへの拡張性といった、ほとんど何でもお試しできるのに対し、AVANTにはシンプルさという他のベクトルの良さがあります。

アップグレードキットと広角レンズで、そこそこ手軽に家族で星野や写真を試せると思います。

子供たちにとって、やがて、もっと高度な星や機械や物理の世界へのゲートウェイになりうるのではないでしょうか。

アップグレードキットも含め、価格相応の構造と思います。操作感が粗雑な面もあります。でも、いろいろ試して、感じて、壊して、そこから人は育つのではないでしょうか。

小生のような変態老人でも楽しめます。

 

Img_4069

 

 

 

追記:2月11日、プチ改造、星撮影しました。

100円ショップで分度器を買い、赤緯軸の角度がわかるようにしました。

分度器2つを合体させて軸穴あけたものを挟んだだけですが、滑りません。

Img_4089

 

赤経軸にマスキングテープで時角を張り付けました。

Img_4085

 

 

1軸オートガイド化

最初は、小生の2軸駆動AZ-GTi赤道儀モードと同じFL50㎜のガイド鏡でしたが、FC65では、30秒露出でも星が変な形になりました。

そこで、ガイド鏡筒を、50mmから130mmに替えました。その結果、赤経軸RMSは、約3秒から約1.5秒に劇的に改善しました。

極軸をPHD2のドリフトアライメントで良く調節すれば、30秒露出ならば、FC65で成功率8割くらいでした。

ただし、2時間ほど経過すると、極軸がズレて来るのか、どこか捻じれるのか、星像が許容できないほど流れるようになりました。

 

ガイド鏡装着状況

カメラ重量でボトムヘビーなので、対物レンズカバーにありあわせのものをウェイトとして張り付けてます。

Img_4093

 

オリオン座M42中心部を撮る

FC65で撮影。オーバーサンプリング処理した画像に、以前セレストロンC5で撮った部分も比較として切り張りしておきます。

露出時間等の条件は異なりますが、どちらも似たような解像だと思います。

色に違いがあります。FC65は、C5に比べて、星周辺に色が付きます。

Fc65_c5_hikaku

2020.2.11

FC65 FL500mm F8 マルチフラットナー1.04使用

nikonD7100無改造 iso200 露出30秒×64コマ(32分)

角コマ300%オーバーサンプリング後に加算平均

弱くウェーブレット処理入れてます。

自宅。月が明るいです。1等星しか見えません。

 

セレストロンC5切り張り部分

2019.11.21

FL1250mm F10

nikonD7100無改造 iso800 120秒1コマ

オーバーサンプリング処理無し

筑波山付近

 

オーバーサンプリング処理の効果比較

上段:上の写真のFC65オーバーサンプリング処理画像の部分拡大

下段:FC65 30秒露出1コマの拡大(1コマだけなので、かなり露出不足です)

Hikaku

オーバーサンプリング処理すると、滑らかにはなりますが、画像データが大きくなって、小生の機材やアプリでは処理に限界があり、トリミングせざるを得ない欠点があります。

 

(了)

 

 

今日も全力GTi:FC65でエスキモー星雲とM87JET

今回も引き続き、小天体をオーバーサンプリングで狙います。

 

NGC2392(エスキモー星雲)

47"*43" 視等級9.68 (Wikipedia)

かろうじて恒星の周りがリングみたいに見えます。

国立天文台のすばる望遠鏡のギャラリーと比較すると、FC65頑張ってると思います。

Eskimo_trm_20200213180201

2020.1.31  タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 20秒×24コマ (8分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

300%オーバーサンプリングにウェーブレット処理を少し適用しています。

 

ちなみに、元画像1コマ(APSC)はこんな感じです。とても小さいです。

Eskimo_full

 

 

M87のJET

 

画像処理の過程が見えるように超拡大したものです。

写真の幅は、すべて約100秒。

上段は、中段画像にウェーブレット処理や各種調整して仕上げたもの。ジェットがぼやっと左上に伸びています。

中段は、RAWデータを300%オーバーサンプリングし、明度等調整、48bitのtifデータ48コマを加算平均したもの。滑らかになっています。

ウェーブレット処理のためには、いかに滑らかな画を作れるかがノイズを抑えるポイントです。

シグマクリップにせよ、ウェーブレット処理にせよ、高い周波数成分や僅かな輝度傾斜を強調するものと思います。

我々はある程度の天体の物理等の知見を持ちつつ強調処理します。気分だけはブラックホールを描画したイベント・ホライズン・テレスコープチームの画像解析チームになったみたい。(国立天文台のニュース)

それにしても、ELTは、地球の自転は利用するものの、8個の画素(アンテナ基地数)で、既存の画像処理ライブラリやチーム独自のアルゴリズムを駆使して、ノイズの中からあれだけの画像を得ています。

一天文ファンの小生は、センス・オブ・ワンダーを全開で感じてました。

強烈な画像処理に疑問を呈する向きもあるようですが、星間ガスの強いあぶり出し等を知った小生は、素直に、多分あれは、ブラックホールは、ほんとにあんな感じだと評価しています。

ジェットを斜めこちらに向けて?吹くブラックホールの姿が正しく描画されているように感じます。


下段は、RAW画像の1コマ。拡大率1200%でギザギザが見えるようにしたもの。ギザギザ1ピクセル1.6秒角。D7100のピクセルピッチ3.9ミクロン。



Hikakum87_4412

2020.2.2タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 60秒×48コマ (48分)

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

 

 

 

より広い範囲(470秒×470秒)の画像です。

 

M87_48_wvlt_3sss

 

更に広角。1300秒×1300秒

M87_48_wvlt_3ss

 

 

昨年、ブログ開始時に載せた記事は、これ(M87JET)

処理方法は同じです。

昨年春撮影のは、わずか焦点距離180ミリでF4(有効径たったの45mm)に絞っており、デベソみたいに写ってるような感じです。

今年は、幾分進化したかな?

M87jet_nx2_ss_001

 

 

次回は、AZ-EQ AVANTを試します。

(了)

 

 

今日も全力GTi: FC65で青いNGC2438

青いNGC2438

ベランダから、青い惑星状星雲にトライします。

とも座 NGC2438 73”*68" 視等級10.8

各画像をトリミングしたものを300%にオーバーサンプリングして加算平均。滑らかにし、弱いウェーブレット処理等で調整。

屈折特有の星の色が、自分の感性では好きです。

ガイドが少し流れているのは、ご愛嬌。焦点距離50ミリのガイド鏡とAZ-GTiの限界でしょう。

Ngc2438_36_3

2020.2.1  タカハシFC65(FL500mm,F8)+マルチフラットナー1.04、架台AZ-GTi赤道儀モード

PHD2オートガイド(QHY5L2M、ガイド鏡FL50mm)

nikon D7100 iso800 60秒×36コマ 

YIMG,nikon Carture NX2等使用。

(北極星も見えないし、1等星までしか見えない自宅です。プレートソルビングが無ければ、とても導入できません。)

 

 

M46全体

NGC2438がM46の中にふわり浮かんで、愛らしいです。

オーバーサンプリング無し、中央部を半分くらいトリミングしたものです。

元データは、冒頭NGC2438写真と同じ。60秒露出36コマ。

M46_ngc2438_36_trm

 

画像のオーバーサンプリングについて

(みなさんには周知の事項なのかもしれませんけど、このブログは、自分の行動記録でもあるので、書きます。)

小さな天体では、ピクセルのギザギザが目立ちます。D7100のピクセルピッチは3.9ミクロンくらいらしいです。

例えば、NGC2348の素のRAWの加算平均は、こんな感じ。クリックして拡大してみてくださいね。

nikon D7100 iso800 60秒×36コマ 。

Ngc2438gizagiza

 

この画像を300%に再度サンプリングすると、良くはなるんですが、それでも、冒頭の写真の方が、滑らかで良いと思います。失った情報は戻りません。

M46_ngc2438_36_q300

 

小生は、まず、RAWデータをある程度諧調等を整えて、トリミング、300%の再サンプリングしてTIFに落としました。

これをバッチで36コマやり、あとは加算平均して齢ウェーブレット処理も入れたりしつつ各種調整しました。

 

なんでこうしたかといえば、

FC65は結構解像が鋭いのに、多数の貴重な光子が、加算により少ないピクセルの定位置に無理やりはめ込まれるので、せっかくの光子の位置情報が縮退して部分的に消えてしまい、空間周波数情報が歯抜けになると感じたからです。(数学弱いので、間違ってたらごめんなさい。)

3倍程度の超過のサンプリングによる補間されたデータを多数枚加算平均することにより、情報の消失を軽減しようと思いました。

3倍程度にしたのは、小生の経験則です。大きすぎても、小さすぎても、滑らかになりません。

 

(小生にとってのいくつかのヒント)

まず、常日頃拝見する、惑星の強拡大動画を元にしてウェーブレット処理してものすごい高解像を得るのに着目しました。

また、あぷらなーとさんは、良い元画像をウェーブレット処理等することにより、なんと、オリオン座M42中の恒星風による衝撃波面を可視化していらっしゃいます。ハッブル望遠鏡に迫るすごさです。

さらに、ポールマスターやオートガイドも、ピクセルを超えた精度で星像の重心を算出して高精度化しているようです。

ピクセルサイズ限界のカメラセンサーの分解能については、ほしぞLoveログでSamさんが触れていらっしゃいます。Lambdaさんやあぷらなーとさんもコメントしていらっしゃいます。

バーローレンズは、小生はそもそも所持していませんし、また、拡大すると非現実的に暗くなってしまいますし、レンズが加わるため、直焦点より像が悪化するかもしれません。

 

(次回、「FC65でエスキモー星雲とM87JET」に続く)

 

 

 

 

 

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