無料ブログはココログ

Links

« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »

2019年11月

2019年11月28日 (木)

今日も全力GTi:大安のM87JET氏

なんだってやりすぎってのはあるもんさ。

そのおかげで人類ってのは進化してきたのさ。ニール・アームストロングだって、限界超えて月着陸船テストベッドを墜落させてた。

少しばかり削りすぎただけさ。多分ガイド撮影は大丈夫さ。

 

研磨終了時のウォームホイール

Img_3830

 

 

削りすぎちゃったウォーム。

中央がスリム化。

Img_3837-trm  

 

 

 

改善したかった症状:

極軸(水平回転軸)のウォームギアに偏芯が目立ち、円周の片方で隙間狭くしてウォーム固定すると、周の反対で無理が出て、ゆるゆるになったり、きつくて壊れそうになります。また、ウォーム自体も、高速導入すると回転に同期してぐおんぐおんと鳴ります。

 

 

今回作業プロセス

モノタロウから真鍮よりもアルミよりもずっと固い、炭化ケイ素の研磨材がとどきました。品代約700円。

グリースとミックスします。

目的は、自己研磨です。

Img_3827

 

作業台(水道1号)

回転や傾斜ができるので大活躍です。

Img_3829

 

 

研磨前

Img_3821

 

研磨材を塗る。

このあと、組み立ててキツイところは15回ほど、ゆるいところは4回ほど、synscanの速度8倍で自己研磨。やりすぎました。

  Img_3828

 

 

研磨後の美しいホイール(洗浄後)。

研磨剤がアルミに埋没しているとは思いますが、実用上問題ないと思います。

Img_3833

 

 

 

ああ無情、動作検証。

偏芯音は、無くなった。極めて滑らか。(減速遊星ギアや中継ギアの偏芯と思われる音は依然としてありますが、これは対処不能です。)

しかし、歯の形状がおかしくなったのだろうか、隙間なく密着するであろうとの予測に反し、ウォームの接触を調整してもガタがなくならないところが予想外。

対処:赤道儀としての撮影時には、赤経の荷重バランスを忘れずに不均衡にする。

 

室内での動作検証状況

Img_3840

 

 

おまけ:みなさん、注意してね。摩擦攪拌接合 ?

作業中に、仮組して回転をなじませていたところ、ウォームホイールが、雲台のアルミ接続円盤金具の滑り軸受け面とくっついてしまいました。カッターの刃をスペーサーとの接合面に差し込んだり、力を入れて少しずつ動かしたりして外しましたが、びっくりするくらい強く接着していました。なお、ステンレススチールとアルミは接着しませんでした。

アルミニウム同士の円筒状の摺動面に、小さなボツボツができて荒れていました。

原因は、何か固い異物(例えば、今回は炭化ケイ素粉の残留したもの)が入り込み、摩擦で界面での複雑ななにかが起こり、ぶつぶつが成長し、柔らかいアルミ同士が摩擦攪拌接合 (攪拌溶融)になったと推測します。

対処:摺動面のぶつぶつをドライバーやカッターで除去し、ごく少量のグリスを付けてはめ込みました。

Img_3831 

 

 

おまけのおまけ:

AZ-GTi赤道儀モード、ふくろう星雲、実験写

Hukurou9962_9999_yimg_nxd_adj_trm_s

2019/11/21  02時ころ。月、雲あり。

セレストロンC5直焦点、中央部トリミング

AZ-GTi赤道儀モード、めたりっ子ちゃん研削前のバージョン

PHD2オートガイド

ニコンD7100無改造 iso6400  良像120秒×32コマ

YIMG, CAPTURE NXDなど


筑波山付近

 

 

 

2019年11月22日 (金)

雨の日は穏やかに:星写真と三脚プチ改造

20191120~21、筑波山近くに行きました。深夜零時ころから晴れ間が出てきました。無風です。

相変わらずのど素人の写真ですが、失礼します。

 

M42

Test11s

20191121 01:00  セレストロンC5直焦点(1250mm F10)、AZ-GTi赤道儀モードめたりっ子ちゃんバージョン、

雲台金具は剛健君、本日の投稿後半のプチ改造サイトロンカーボン三脚&ハーフピラー使用

NIKON D7100,中央部4800×3200ピクセル(1.3倍の設定解除を忘れました)、

ISO800 露光120秒1枚撮り。

PHD2オートガイド、RMSは2~3秒角

 

PHD2を試行錯誤する

120秒くらいまでならば、7割くらいの成功率なのですが、未だに300秒だと成功率ゼロです。

いろいろパラメータをいじっても、なぜか、トレンドラインで緯度方向のずれが徐々に累積していきます。しばらくするとドカーンと修正が過度に動くこともあります。それでも、大局的には、すこしずつずれていきます。

ギアの摩擦の渋さか? PHD2アルゴリズムの影響か? 小生の操作に基本的に誤りがあるのか? ぜんっぜんわかりましぇーーん!

Img_3801s

 

 

蒼の地球照

Dsc_0050_shadow1s

20191121 05:35 セレストロンC5直焦点、

D7100、ISO200、露光8秒、カラーバランス太陽光。

本当に蒼いのか? しかし、この時刻、月面が地球の紺碧の太平洋に照らされていたに違いないと思うのです。

大気が透明な朝でした。

 

本日のプチ改造:三脚

 

1.ハーフピラーの子ネジによる固定を強化

今回はサイトロンのカーボン三脚にAZ-GTi用のハーフピラーを付けています。

まず、小さな3本ネジの固定強化です。浅い溝にネジ3本で重い鏡筒や架台を支えています。とてもしっかりしたハーフピラーですが、脱落が少しだけ不安です。

手工芸用の小さな電動ルータで、ネジ先がはまる2ミリメートルほどの窪みを3か所付けました。これで、少し小ネジが緩んでも、架台が外れる危険は減少するでしょう。不慮の回転も起こりません。隙間なくぴったりになる形状になるように、削るときは、試しながら少しずつ慎重に行いました。なお、穴の面は、ネジを締めると接合部が圧着するように、少しだけ斜面っぽくなるように削りを微妙に工夫してます。改造後数か月経ちますが、問題は生じていません。

Img_3783

 

2.カーボン三脚とハーフピラーとの接続強化

カーボン三脚の純正接続金具はEQ5等の赤道儀用と1/4インチネジ用(3/8インチネジへの変換用ネジ付き)の2種類が付属していましたが、金具2個とも同時に3/8インチネジで使いたかったので、EQ用の金具の方をプチ改造しました。つまり、

①ホームセンターで買った3/8インチネジの根元がわずかに太くてつっかえたので、通るようにネジ穴を丸棒状のヤスリで僅かに広げました。ねじの形態によっては、この作業は不要と思います。

②ハーフピラーの台側面(塗装の下はアルミで柔らかい)を一か所だけ削り、架台の回転止めのピンとの干渉を解消しました。(丸棒状のヤスリ使用。)

(なお、小生は、金具に更に汎用性を持たせたかったので、架台回転止めのピン(接着剤とさらに小さな金属ピンでしっかり固定されている)を外せるようにしました。つまり、金づち、釘、ペンチ、腕力で小さなピンを抜きました。)

 

③おまけとして、ハーフピラー金具底面もプチ改造。平らなヤスリを使い、塗装をほんとにほんとに慎重に平らに削ってアルミを露出させることにより、金具とハーフピラーの接触面の塗料の曖昧さを排除しました。(写真で黄色い紙の色が露出アルミ面の銀色に映りこんでいるのが見えると思います。)また、ハーフピラー底面の円周の外縁の端まで三脚金具のドーナツ型の面にしっかり圧着されるので、3/8インチネジの通る中央部は浮かんでいるものの、剛性はとても高いと感じます。

手作業でのヤスリは、削りすぎると接触面の平面性がだめになり泥沼に陥りますので、注意深く少しだけ、塗装面がなくなるくらいのほんの僅かだけ行う必要があります。自己責任ですよー。

Img_3785 Img_3784

 

Img_3479

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年11月15日 (金)

今日も全力GTi: 剛性追及、めたりっ子ちゃん(その2:終わり)

「めたりっ子ちゃん」極軸固着するの図(20191109暫定バージョン)

Img_3688-_051

 

 

なんとか調整して20191110バージョンへ移行。

(調整個所については本記事の後半に詳述。)

 

オートガイドテスト状況

20191110バージョンでPHD2オートガイドをテスト。20191112実行。

目視で南に向け、極軸合わせなし。誤差が2~3度あるでしょう。

Img_3750-_001

 

PHD2画面。赤緯軸で補正パルス連発、やっと軸が動いたが行き過ぎ(オーバーシュート)したと思われる。平均誤差はプラスマイナス4秒角程度か。今後種々の調整を考えたいです。

 

Img_3752

 

 

赤緯軸動作のヒステリシス改善状況動画

こんな組み立てで撮影しました。

Img_3730-_072

Img_3736-_074

 

 

シムリング交換前がこれ

AZ-GTi赤道儀モード、シムリング交換前の動作特性です。

遠方のビル屋上の赤色灯を撮影。
セレストロンC5使用、正立プリズムを通して古いコンデジで撮影しており、上下左右は、ナチュラルです。
赤緯方向に動かすと、赤経方向に20秒角くらいまず動いてから赤緯方向に動作しており、ヒステリシスを描いています。

これは、オートガイド不良の原因になる可能性を感じます。
ヘアライン間隔は、30秒角から40秒角の間と思います。

 

シムリング交換後がこれ

AZ-GTi赤道儀モード、シムリング4枚すべてをステンレス製に交換した後の、動作特性です。20191110バージョン。
セレストロンC5使用、正立プリズムを通してコンデジで撮影しており、上下左右は、ナチュラルです。

ぶるぶるという横方向の大きな振動は、ほとんど水平方向のビルの赤色灯を見るために、やむを得ず三脚を目いっぱい伸ばしたためで、水平回転方向のねじれ剛性が著しく低下しているからです。めたりっ子ちゃん自体の基本剛性にはすごいものがあります。


赤緯軸方向の動作をしても、ヒステリシスは小さくなっています。しかしながら、動作遅れ(モーターが回転始めてから星像が動き始めるまでのタイムラグ)は、改善しません。むしろ、赤緯方向は、動き始めの時間遅れが増大しています。原因不明。

また、この動画ではわかりませんが、三脚を最短にして星を眼視した印象では、①全金属化により、剛性が圧倒的に向上し振動数は数倍になり振幅も激減した感触があるものの、②振動の内部損失が減ったためか、振動の減衰時間はかえって長くなった、という印象があります。

なかなか、すべてがうまくはいきません。グリスの工夫、振動エネルギーを早く消費する工夫、その他いろいろ必要でしょう。

追記:2019年11月14日、ヒステリシスがなぜか再発してしまいました。赤緯軸の締めが磨滅で微妙に緩くなったようです。

 

 

 

20191109暫定バージョンから20191110バージョンへの調整個所
ポイントは、

1.極軸を締め付けるメガネ穴リングの締め加減調節(極軸固着回避)

2.極軸ステンレスシムリングのグリス拭き取り(クランプ固定力強化)

3.極軸ウォームホイールとウォームのシリコン系グリス除去およびリチウム系グリスへの交換。ねじ締め直し(赤経方向不安定挙動回避)

4.赤緯軸を締め付けるリングネジの締め加減調節(赤緯軸渋さとガタの調節)

5.水平軸(極軸)駆動モーターのエンコーダローターの筐体への接触対策

 

具体的作業

1.極軸を締め付けるメガネ穴リングの締め加減調節(極軸固着回避)

メガネ穴?のあるリングねじを固定している2本の極小イモネジを緩めたのち、特殊なペンチで締め付け度合いを調節します。

これが微妙で、リング角度で5度ずれると、軸回転の渋さが大きく変わるほど敏感です。シムリングがぶよぶよした不織布から金属化された効果と思います。

Img_3690-_053

 

締め付け度合いが決まったら、極小イモネジを細い6角レンチで締めて固定します。このとき、小生のやり方ですが、力を込めてしっかり固定するイモネジは、1本だけ(赤丸のマーカーしました。)です。なぜなら、暫定バージョン(20191109バージョン)では2本均等に強く締めたにも関わらず、メガネ穴リングがトルクに耐えきれず、緩んで滑り締めあがってしまい、結果として今回の固着を生じたと推測するからです。これまでも、類似の機構のトラブル対処として、1本だけで強く締めて、対角部分が広い接触面積でしっかり摩擦固定されるように工夫してきました。その応用です。残る1本の極小イモネジは、抜けない程度に軽く締めたにすぎません。これは、あくまで、小生の個人的感想による対処です。

Img_3705-_063

 

2.極軸ステンレスシムリングのグリス拭き取り(クランプ固定力強化)

暫定バージョンの赤道儀モードでは、極軸(水平回転軸)のクランプ固定力(ストッピングパワー)に依然として不足を感じたため、グリスを紙でほとんど拭きとりました。拭き取ると、クランプフリー時は回転がザリザリで不快になりますが、小生は強い固定力を優先しました。

Img_3698-_058

 

3.極軸ウォームホイールとウォームのシリコン系グリス除去およびリチウム系グリスへの交換。ねじ締め直し。(赤経方向不安定挙動回避)

赤経方向の高速導入方向切り替え時に星像がひどく揺れる挙動及び赤緯軸方向に動かすときのヒステリシス様の挙動はを改善するために、①極軸(水平回転軸)ウォームホイールを、洗剤でよく洗浄し、いったん塗布したシリコーン系と思われるねばねばグリスを完全に除去しました。ウォームも、付着グリースを極力除去しました。そして、よりサラサラ感のあるリチウム系のグリスを、少量付けました。②また、ウォームと駆動モーターのアセンブリの取り付けネジ2か所を摺動するが曖昧性が極力無いように締め直しました。同時に、リチウム系のグリスをわずかに付けました。

グリースが、潤滑性を持ちつつ圧力を加えると固化するようになればいいなと思いました。つまり、かつて日産自動車が儲かる商売にはならなかったけれども、エクストロイドCVT(日本精工の精密加工と出光興産のオイル技術らしい。出光が点接触部の高圧で固化する特殊潤滑オイルを開発したと記憶。)に使用したような物性のグリスができないでしょうかね。

軸の頭に、試行錯誤したイモネジによる名誉の傷跡が見えます。

 Img_3699-_059

モーター回転検出エンコーダー、ミニ四駆みたいなモーター、同軸減速ギア、中継ギア、ウォームが一体化したアセンブリーが、2か所のネジで、バネの力でウォームホイールに圧着する構造です。少し力がかかるだけで、ウォームが浮く構造です。ゆくゆくは、ギリギリまで隙間無くすように調節していく予定。(これは、駆動系損傷のリスク高い危険行為です。良い子は禁物です。)

Img_3706-_064

 

 

4.赤緯軸を締め付けるリングねじの締め加減調節(赤緯軸渋さとガタの調節)

ゆるくなったので、固着しない程度で、きつめに調整しました。しかし、リングねじの僅かの回転(5度くらいの回転)で渋さが大きく変わるので、実際の使用では、気温の変化や経時変化でどうなっていくのか、興味深いです。なお、極小イモネジの1本だけ締める手法は、水平軸(極軸)の場合と同様です。

Img_3636-_016

 

5.水平回転軸(極軸)駆動モーターのエンコーダローターの筐体への接触対策

 

モーターに直結して、昔のマウスに使われていたような、小型の回転検出エンコーダローターがついているのですが、それが筐体に接触していました。こすれたのでしょう、黒い跡がついていました。思えば、ときどき「カカカッ」という音がしていましたが、関係があったのかもしれません。写真の筐体底面赤丸の左右に線上の黒いのが跡です。これも、ひょっとしたら、高速導入方向切り替え時に星像がひどく揺れる原因かもしれません。そこで、筐体のアルミを少し削りました。

 Img_3694-_056

 

削った後(小型の手工芸用ルータを使用。小さなルーターがあると、なにかと工作に便利です。)

Img_3697-_057

 

接触は改善しました。

Img_3703-_062

 

 

 

最後に: まとめ、考察等

総じて、シムリング全金属化は、半端ない基本剛性増加をもたらしましたが、AZ-GTiは、そもそも赤道儀モードではなく、本来の経緯台モードが正しい使用方法と思います。両軸や駆動系の構造は、経緯台としての使用が前提だと思います。

 

1.全シムリング金属化による基本的剛性の向上は、著しいです。腕で力入れても、たわみ激減です。鉄腕アトムが10万馬力から100万馬力にパワーアップしたみたいです。でも、耐久性や安定性には不安があります。頻繁な調整が必要かもしれません。


2.金属シムリングに交換しても、駆動系ギアに起因するバックラッシュには効果がありません。また、ウォームホイールにウォームがバネの弾性で常時圧着されるという構造ですが、この構造も疑問です。これらの点は、金属シムリングでは、解決しません。

3.高い剛性とクランプ力と操作性の調和のために、極軸(水平回転軸)を締め付けるメガネ穴リングねじの締め付けが重要かつ繊細です。また、赤緯軸と軸穴の隙間による生来のガタには、赤緯軸のリングねじを微妙にきつくしめると効果がありますが、水平軸同様、締め付けが重要かつ繊細です。

4.グリースも難しく、結局のところ、極軸(水平回転軸)の今回交換シムリングのグリースは紙できれいに拭き取りましたので、ほとんど残留していません。これは、かなり試行錯誤した末の暫定バージョン(20191109バージョン)ですら、赤道儀モードでは、クランプ力に不足を感じたからです。グリースほぼなしでは、クランプフリーで手動回転すると極軸(水平回転軸)は不快なザリザリ感がありますが、小生は、赤道儀モードで必要な強いクランプ力を得ることを優先しました。なお、経緯台モードならば、Lambdaさんのようにグリースを使用して快適にするのが適切ではないかと思いました。

5.小生の観察では、赤緯軸(上下動軸)のシムリングは、不織布みたいで実測厚さ1.2ミリでしたが、これでは厚さ不足でウォームホイール歯とウォームの軸の位置がずれているように見えました。小生には、厚さ1.8ミリ程度必要に見え、セミオーダーにおいて可能な2ミリ厚を選定しました。ただし、小生の個体のウォームホイールの歯の切削自体が、この位置ずれをある程度考慮しているようにも見受けられるのですが、削りがホイール円周の場所によって一定でなく、実際のところ、よくわかりません。オーダーするときのサイズは、自己責任で判断する必要があると思います。

6.上下動軸のテフロンリングは、摩擦が少ないのは素敵なのですが、剛性に不足を感じたので2枚とも金属化しました。しかし、金属リングの場合、剛性は抜群ですが、締め付けリングの僅かの締めの変化(5度くらい)で回転の渋さやガタ発生が大きく影響を受けます。赤緯方向に鏡筒を動かすと、赤経方向にも少しぶれるという現象に通じているのかもしれません。対処として、薄手の金属リングとテフロンリングの併用という方法もあるかもしれません。

7.極軸(水平回転軸)のクランプはクランプ力に難のある構造と感じます。他方、今般Sky Watcher社から発表のAZ-EQ AVANTでは極軸体は赤緯軸体と同じ構造に見えるので、改善されているかもしれませんね。楽しみです。小海星フェスでもっといじればよかった。

8.赤緯軸(上下動軸)は、クランプの回転をスラストベアリングで逃がす構造であり、メリットも感じました。クランプを締めるときに釣られて軸が回転する量が極めて少なく、また、クランプの固定力も大丈夫な水準でした。

9.赤緯軸(上下動軸)は、無改造テフロンリングのままでも、望遠鏡アリ溝金具を外して、軸締め付けリングネジをわずかに締めるだけで、かなりの剛性向上を体感できました。

10.いずれにせよ、AZ-GTiは、日曜大工程度でいろいろ楽しめる、素敵な素材です。

 

ああ疲れた。今日も全力変態ってしまいました。

(了)

 

 

 

今日も全力GTi :剛性追及、めたりっ子ちゃん(その1)

謝辞:

AZ-GTi用超剛金シムリングをブログで教えてくださったLambdaさん、素晴らしいパーツを製造してくださった岩田製作所さん、そして、ブログや情報への便利なポータルである天文リフレクションズ様に感謝いたします。おかげさまで、全面的金属シムリング化を楽しめました。小生には解決できない、減速ギア・伝達ギア等の問題を除けば、本体剛性向上は半端ないです。

注釈:

AZ-GTiは、程よくいじれる、とても良い機械です。しかし、基本、AZ-GTiは、ナチュラルな経緯台のままがよいです。良い子である読者様は、この改造記事は人柱的個人的感想による情報提供と好奇心をに応える一種のエンターテインメントであって、決して改造を勧めるものではないことを理解し、仮に血迷って分解や改造を行おうとも、それは、完璧に自己責任であり、けっしてメーカー、代理店、ネットでの数多の情報提供者等関係者に迷惑をかけないことを誓わなければいけません。だって、小生にとっては、結構難しくて壊れるリスクびしびし感じましたもんね。

 

「めたりっ子ちゃん」、雲越しに月を見上げる。

お互い頑張ったよね。20191110深夜

(そういえば、小海の星フェスのハイぶりっ子ちゃんは仕草が可愛かったなあ。)

Img_3726-_001

 

 

2週間ほど前

なんでこうなってるのだろう。

大丈夫なの?俺。パーツ順序わからなくなっちゃった。

Img_3655-_035

 

宅急便

11月8日。素晴らしくCOOLでECOな小箱が岐阜県から届きました。

Img_3740-_076m

 

セミオーダーしたシムリングは4種類。あやしくも威厳のある輝きです。それを3セットも。血迷ってる俺。

Img_3663-_038

 

Img_3661-_037

ちなみに、サイズは上の写真にも見えますが、以下の通りです。小生がすべて100円ショップのかっこだけノギスのプラ定規で計測した数値を元に発注しました。

数値は公差や個体差や小生の計測誤りあるかもしれませんので、あくまで参考です。血迷って改造を考える方は、各自自分で計測し、さらに、調節を判断すべきです。

繰り返しますが、良い子は、小生の真似したら、いけませんよー。壊れたり補償効かなくなっても、あくまで自己責任ですよー。分解組み立て調節結構難しいです。

1.上下回転軸の望遠鏡側テフロンみたいなリング:内径46.3、外径54.0、厚さ1.0 (単位㎜)

 

2.上下回転軸のクランプ側テフロンみたいなリング:内径40.3、外径50.0、厚さ1.0

3.上下回転軸のウォームホイールとエンコーダーのローターの間の不織布みたいなリング(厚さ注意。実寸(1.2ミリ)が薄すぎる感じでしたので。)

    :内径44.5、 外径64.0、 厚さ2.0

4.水平回転軸のウォームホイールとピラーとの接続円盤に挟まれてる不織布みたいなリング

 :内径50.0(これでは少しきつかったので、Lambdaさんのブログに匿名さんから投稿があったように、50.3ミリが適切と思います。)、 外径65.0、 厚さ1.0

 

主要改造パーツ・道具

Img_3683-_048

グリスは、ホームセンターや中古望遠鏡の店舗様から購入。リチウム系のもの、及び性状からシリコーン系と思われるもの硬軟2種。

 

 

 

20191109暫定バージョンへの道

 

1.上下動軸周辺

まず上下動軸(赤緯軸)回りを腹側から取り外す。不織布と思われるシムリングが外れます。一見、紙のような、弾性のある繊維の絡み合った物体です。なお、ウォームホイールは、洗剤で洗浄しました。

Img_3634-_014

 

ほこり除けアルミカバーを外すと、エンコーダーのローターとセンサーが見えてくる。

エンコーダの固定ネジの1本のプラスネジ頭が崩れている。

Img_3642-_022

 

 

上下動軸の鏡筒側のアリ溝を外す。

アルミの白い蓋が粘着テープで張り付けてあるので、再利用は無視して剥がす。あとは4本の黒いネジを外せばOK.

Img_3635-_015

 

 

ドーナツ状の締め付けリングねじを注意深く外す。細い六角レンチを使用して緩め、次いで、このリングねじを注意深く回転させてはずす。このリングねじの固定加減は、とても繊細です。

Img_3636-_016

 

テフロンと思われる白いシムリングが上下動軸の保持と滑りの双方を担っています。Lambdaさんのおっしゃる、謎構造のひとつです。

Img_3638-_018

 

上下動軸が外れます。腹側にも、テフロン製と思われるシムリングがもう一枚エンコーダのローターに張り付いています。

Img_3646-_026

Img_3649-_029

 

 

粘度の低い潤滑油が使用されています。軸と滑り軸受の隙間は、やや広くガタのある印象。滑り軸受の厚さは10ミリほどでしょうか。

Img_3647-_027

 

2.水平回転軸周辺

上下動軸を外した後は、水平回転軸(極軸)を外すのにとりかかります。

Img_3645-_025

 

ローターを露出させます。

Img_3650-_030

 

基盤と上下動モーターを外す。もっと先に基盤とモーターは外すべきでした。反省。

Img_3652-_032

 

軸を止めるメガネ?穴のあるリングねじを細い六角レンチとペンチで注意深くはずし、さらにいろんな軸パーツを外します。すっきりしました。クランプ機構が露出しました。(この写真では隠れて見えませんが、組み立て時には、テーパーリングと、やはり斜面を持ったクランプリングの間の摺動部分に高粘度のグリスを塗りました。)

右側のは、外して裏返した上下動軸エンコーダローター及び軸。

Img_3654-_034

 

 

水平回転関係パーツ一式です。

このあたりの分解は、必死で、写真撮る余裕もありませんでした。

左上は軸と不織布と思われるシムリングです。これを金属製に交換することにします。

左下の小さなドーナツ型のメガネ穴?のあるリングねじが軸を外す要です。力がかかるのに小ぶりで繊細です。外すには、側面の2本の極小のイモネジを六角レンチで緩め、なおかつ、上面の2つの穴に先が入るようなペンチなどで回す必要があります。組み立てにもコツがあります。小生は何度もここを締めたり緩めたりしてしまいました。ここの耐久性が心配です。

大きなウォームホイールの中には、大径ベアリングやステンレス製のシムリングが位置します。

このあたり、順序や裏表が崩れないように注意です。小生はローターを裏表逆にしてしまい、組み立て時に回転がひっかかかる失敗をしました。小径のベアリング等の順序も崩さないように要注意です。小生はいい加減で記憶が怪しくなりヒヤッとしました。

Img_3653-_033

 

 

3.潤滑と固定力を試行錯誤する

不織布と思われるシムリングを、ステンレス製のものに交換しました。事前に、細かい紙やすり(水ペーパー)で、エッジをほんの少し丸め、回転させてなじませ、隙間極小を狙いました。でも、内径50.0ミリでは、ぴったりすぎてきつかったと反省しています。なお、オーダーしたシムリングのすべてについて、摺動時の滑らかさのために、水ペーパーでエッジをほんの少し丸めました。さすが関市の企業、切削がきれいで、エッジが刃物みたいにするどい直角に立ってました。

Img_3664-_039

 

このシムリングの潤滑が基本的課題と思います。リングの上下両方の摺動面の潤滑が微妙です。

全くの潤滑ゼロならば、十分なクランプの固定力が得られますが、リリースしての回転がとってもザリザリします。試しにグリースを入れると、シムリングはぴったり吸引粘着し、回転は滑らかですが、クランプの固定力が赤道儀モードでは不足に感じました。なお、岩田産業さんへの発注の前に、シムリングの材質として黄銅など各種組み合わせも考えたのですが、異種・同種金属間の摩擦の資料がネットでは不十分で、結局一般的なステンレスにしました。

グリースの種類もリチウム系とシリコーン系?2種を試しましたが、いずれも自分的には固定力不足でした。比較的にリチウム系が良かったですが、それでもいまいちと自分は感じました。また、グリース量を減らしても、なかなか満足できませんでした。

ただし、経緯台モードならば、少量のグリースでの潤滑が適切だろうと思います。

予備的に、取り付けせずにステンレスシムリングの2枚重ねにグリース潤滑も試しましたが、自分としては、すごくしっかり吸い付くのに、じわっとした力に対する固定力不足を感じました。

 

次に、グリース無し、グラファイト粉末のみを試しました。グラファイトは、高圧の滑り軸受に使用される記憶があったので。シャープペンシルの芯をカッターナイフで削ってふりかけのように撒いたものです。もう、疲れて意識朦朧、やけくそです。

すべり感触はなかなか良いです。

Img_3665-_040

 

次に、ものは試しと、リチウム系グリスとグラファイト混合を試しました。

この処方で仮組してネジを締め何度も回転させ馴染ませ、再度分解して余分なグリスをほとんど拭き取ると、なかなか良い感じになりました。

これで暫定的に、組むことにしました。

上下動軸のウォームホイールに接する大きなシムリングも、同様の処方にしました。

上下動、水平回転双方のウォームホイールとウォームとの潤滑には、シリコーン系と思われるグリスを用いました。(しかし、水平回転軸ウォームホイールは、不調で、翌日、リチウム系に再度交換することになります。垂直方向ウォームホイールについても、そのうち、グリスを変えるかもしれません。)

なお、上下動軸のテフロンリングを代替する2枚の金属シムリングおよび上下動軸の滑り軸受の潤滑は、なんとなく、感覚で、リチウム系のグリスを大量に用いました。

Img_3666-_041

 

 

再組み立てが進みました。水平、赤道儀、双方試しつつの作業だったため、「水道1号」雲台が便利でした。

Img_3670-_045

 

あと一歩です。暫定バージョンなので、ネジの締め方、組み立ては雑です。

Img_3674-_047

 

暫定バージョン(20191109バージョン)完成です。アルミ傾斜雲台「剛健君」、コンクリート強化三脚に載せて、星を見ます。実地試験。ルンルン(^^♪

Img_3684-_049

 

 

 

で、どうだったかというと・・・

極軸のクランプ力不足でした。

極軸(水平回転軸)の高速正転・逆転で星の動きが不安定かつバックラッシュひどく、とても耐えられませんでした。

赤緯軸(上下動軸)はまあまあでした。

加えて、クランプフリー状態で手動で極軸を回転させてなじませようとしていたら、急に固着してしまいました。回転させようとしても、全然回転してくれません。締め付けリングねじが滑って回ってきつくなったようです。

疲れたので、11月9日は、ここまでにしてお布団にくるまりました。

 

(次回へ続く)

 

 

 

 

« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »