KENKO スカイメモS雲台 全金属化プロジェクト
AZ-GTi赤道儀化用雲台
愛機AZ-GTiを赤道儀モードにするときには、最近はKENKOスカイメモS用雲台が多いです。そこそこの剛性と上下左右の微動があるからです。
野辺山で撮影した亜鈴状星雲のトリミング画像です。これにも使ってます。
2019年8月5日、Ai Nikkor ED 180mm f2.8をf4へ絞る、nikonD7100無改造、iso800 30秒×8コマ、
AZ-Gti赤道儀モード、オートガイドなし星雲付近323×216ピクセル切り出し
あれっ
ところが、垂直方向のクランプを緩めようとしたら、あれっ?グリッという嫌な感触が・・・・
クランプのラチェットの歯が崩れました。プラスチック製で、小生のきつい締めに耐えかねたと見えます。原村星まつりでも、ハンドルの材質に懸念を示していた慧眼をお持ちの方がいらっしゃいました。
購入は7月なので、購入店に相談することも考えましたが、また壊れるのもいやだし、そもそも自分が腕力入れすぎ感があったし、なんかこう、いじりたくて、恒久的解決も目指したいし。リーズナブルなのは全金属化でしょう。良い子のみなさんは、改造は自己責任ですよー。
名付けて、「水道1号」
工作
ホームセンターをコンセプト抱いてイマジネーションを膨らませつつ徘徊老人し、購入したのは、蛇口ハンドル、異径高ナット。
ふつうの蛇口ハンドルも使用感が良く、デザインにも生活感のインパクトがあり、魅力的だったのですが、ネジ等が多種付属で汎用性が高いこれにしました。
白と透明の円盤はスペーサーです。肉抜き激しすぎないか。
懸命に真鍮のリングをヤスリで削り、ナットがはまるようにする。いつものフリーハンドの工作なので、低精度はご愛敬。
スペーサーも0.5mm厚のアルミ板を金切狭で切り抜いて2枚作製。元の合成樹脂製のものと交換です(0.5mmと0.25㎜厚くらいのものが各1枚使用されていたのですが、緩かった。)。
結論
頑丈至極、快適になりました。軽い締め付けでかなりの剛性が得られます。
ここで、はたと疑問。以前必要だった強い締め付けは、いったい何だったのでしょう。
おそらく、根本的な問題は、スペーサーが薄かったことだと思います。
薄すぎたが故にクランプを緩めると遊びが多くガタがあり、、固定のために過度の締め付けが必要だったのではないでしょうか。
製造工程でスペーサーさえ適正な厚さに調整されていれば、合成樹脂製のクランプレバーのままでも、必要十分な強度だったように感じました。
おっと忘れた、追加
台座の固定に、合成樹脂製のワッシャーが使われていましたが、手元にあった鉄製ワッシャーに交換です。
効果は不明。
ちなみに、灰色板の下の黒い円盤は三脚をがっしり抑え込み、全体のねじれ剛性が高まります。この雲台と純正三脚との相性はなかなか良い。
これにて全金属化プロジェクト完遂です。
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M87JETさん、こんにちは。
当初はAZ-GTiの購入を真剣に検討していたのですが、ネットで検索している中で見つけたAZ-EQ Avantを見つけ、周辺装備も揃っていての19,800円に惹かれて購入してしまいました。
周辺装備(三脚+微動雲台+バランスシャフト+バランスウェイト)だけを合計すると、この値段近くになってしまうのではと思っています。
で、M87JETさんのブログを参考に微動雲台を改善してみました。
この部分の隙間1.1mmに対して、入っていたスペーサは0.4mmと0.1mmだったため遊びが0.6mmもあってガタつくため、ポリアセタール樹脂(ジュラコン)のスペーサ0.5mmを2枚「はざいや」さんに注文(送料込み1,016円)して交換することによって改善されました。
他の箇所の改善は怖くて手が出せないのですが、M87JETさんと同じようにアップグレードキットのクラッチをゆるめすぎてしまい、この箇所だけは分解して直しました。
投稿: momitanne | 2020年12月30日 (水) 13時13分
momitanneさん、こんにちは。
小生のブログ見ていただき、ありがとうございます。
天文楽しんでくださいね。
機材は、いろいろ手を加えると、自己責任ですけど、成功も失敗も、とても楽しめます。
AVANTの極軸の剛性は、AZ-GTi(赤道儀モードで軸が傾斜してるときの。)よりも高い感じがします。
自分は就職するまで望遠鏡を入手するような状況に無かったのですが、もしも、とっても若ーい時にこういうのを手にしていたらなあと思います。
投稿: M87JET | 2020年12月30日 (水) 19時19分