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2019年9月

2019年9月26日 (木)

AZ-GTi初号機、2号機、3号機

2019年

あれは、小雪舞う1月のことだった。

怪しげな男が、猫背ながら上を向いて、新宿区西落合の路上を寒そうに歩いていた。

「晴れねえなあ」

やがて男は目が悪いのか、認知症気味なのか、ある白い建物の横をふらふらと通り過ぎたあと、また、戻って来た。

「見つけたぜ」

男はにんまりとして階段から店内に吸い込まれていった。

「すみません、広告のカーボン三脚見たいんですけど。」

「広いお店ですねえ」

若い男性とそれより年配の男性が丁寧に応対してくれた。知的なメガネのご婦人が清潔な店内に花を添える。

 

***

 

なぜか、男の自宅には、三脚ではなく、AZ-GTiのセットとセレストロンC5がが届く。意外と大きい。

前後して、アマゾン、TOMITAさん、スコープタウンさん、EYBELLさん、スタークラウドさん、KYOEIさん等からもいろいろ小物が届く。宅急便さん、ご苦労様です。

妻の怪訝な視線が気にはなる。

 

 

初号機雄姿

他にも数々の組み合わせ、プチ改造、PC制御等を試行錯誤したが、過程の写真がほとんど無い。無心でいじっていた。

Img_2916

この構成で撮影したのが、M13。写ったぜ、やっほう。

M13_8042_3_4_50_nxd_yimg_bmp_cnx2_trim_0

nikon d7100無改造、30秒×4コマ、自宅庭

AZ-GTi赤道儀モード。

 

初号機、お亡くなりになる

4月、徐々に、挙動がおかしくなった。オートガイドが異常に暴れる。クランプをゆるめての手動水平回転がとても渋い。

ガイドの有無にかかわらず、カッツンカッツン音がする。ひどいときは、カットゥーーンと震える。

ある日、ついに、赤経がまったく動かない。モーターがうんともすんとも言わない。

クランプをゆるめて腕力で回すことすらかなわない。ベアリングこわれたか?アルカスイス使ったけど、荷重に負けて雲台への接合部や軸が曲がったか?原因不明。

 

お店に持ち込み、相談した。預けて見ていただいたが、修理かなわず、こころよく交換していただけることになった。多謝。

機構が華奢な印象を受けたので、予備として、もう一台別途購入する。これで都合3台の経験となる。また、ついにカーボン三脚も購入。とても良い三脚です。

ありがとう、初号機。君のことは忘れない。来世では、もっと強く生きような。

 

ようこそ、2号機、3号機

2号機、3号機到着。ルンルン♫

3台それぞれ個体差がある。これは小生だけの現象か?

初号機は、水平回転の減速ギアや伝達ギアの動作を見ると、グラグラしていた。

2号機は、箱から出したところカラカラ音がして、筐体を開けたら小さなネジが転がり出た。どこのネジやら、わからないが、今もって問題は生じていない。駆動系の組み付け精度が最も高く、モーター回転音が最も静か(9月現在、ややうるさくなっている。)。水平回転クランプをゆるめての摺動はとてもきつめで、機嫌悪いとギュイーと摺動音がする。駆動系の調子が最もよいので、これを赤道儀用にする。

3号機は、駆動音は大きめだが、手動での水平回転がもっとも摩擦が少なく、手動での方向合わせの使用感が良い。ギアの組み付け精度は、並みである。これを経緯台用にする。

かわいいよ、君たち。

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2019年9月24日 (火)

AZ-GTi赤道儀モード用三脚金具(高剛性版)

星まつりで金具を手に入れる

8月の胎内星まつりでは、以前にも投稿しましたが、いろいろな、これまで雑誌やブログでしか知らなかった方々に会えました。

アクアマリンさんのCDも買いました。帰路はこれを聞きながらはるか茨城県へ。がんがれ、愛車660cc。

いくつか、パーツも買いました。今回工作は、「SS-oneショップほんまかさん」 のブースで幸運にも入手したものがベースです。

 

工作出来ました。名付けて、「剛健くん」

たたくと、チンチンと答えてくれます。角度は35度固定。

Img_3271

 

AZ-GTi赤道儀化にあたっては、剛性の高い雲台が必要です。また、極軸合わせの利便のため、微動もできれば欲しいです。

しかし、なかなか良いものが入手できません。これは良い!というものがあっても、いつ製造されるかわからず、現状入手困難です。

なので、今年の1月にAZ-GTiを入手以来、とりあえず、こんなになってます。はっきりいって、私は馬鹿です。AZ-GTi自体も、3台目ですし。同予算でもっと良いのが買えたじゃないか。いや、それでも楽しかった。とても。

 

Img_3294

左から、

  • MANFROTボール雲台:アルカスイス互換(のはずがそうでもない)クイックリリース機構・プレート付き
  • ノーブランド微動雲台(外見はミザールK型雲台):3/8インチ底部ネジ穴モデル、アリガタはASTROLABE製(この組み合わせでM87JETを撮影)
  • KENKOスカイメモS用雲台改造、「水道1号」
  • 今回の改造、「剛健くん」 

 

仮組する

購入時の形態で仮組です。ネジ1個では、筐体の回転を止められません。また、ふとネジ(3/8インチネジ)を直接使いたいのですが、穴が小さいです。

回転してもひっかからない絶妙な寸法と穴配置です。設計・製造は、いったい全体、どなたなのでしょう。ブロックからの削り出し加工に見えるのですが。大事に使いたいと思います。

Img_3240

 

 

加工する

ネジ穴を切ったのは、半世紀前の中学校授業以来でした。ホームセンターでタップやヤスリを購入。将来、他にも使えるでしょう。

人力、フリーハンドで作業。

  • 直径8ミリくらいの穴が2個空いているので、これを広げる。一つは3/8インチネジ用バカ穴。もう一つは、筐体の回転止めのために1/4インチネジを通して、AZ-GTiの底部のへっこみ(へこみを、手工用小型ルータで少し削り整形しました)に圧着させるために使う。3/8ネジ穴をあけ、その中に1/4ネジへの変換金具をねじ込む。
  • すみっこの小さい直径5ミリくらいのバカ穴は、将来の拡張性のために、1/4ネジに加工。

  • 青い塗料が稚拙な作業で傷ついたので、側面と底面を紙やすりと水ペーパーで美人にする。しばらくはピカピカでしょう。スマホみたい。底面はやや粗くし、三脚との摩擦を増加させ回転防止する効果を期待。

Img_3273

完成形はこれ。

Img_3277

 

結論

これまでのAZ-GTi赤道儀モードで最高の剛性です。昨晩遅く、M42や月をFC65の110倍くらいで見ましたが、他の雲台よりも共振周波数が高く、その結果でしょう、振幅も小さく、また、内部損失も大きいのか、振動の収束も、これまでで最良です。タカハシ等との比較はむごいですが、総じてかなりまともです。ここまでくると、筐体内部をいじりたくなりますが、それは将来の課題にしましょう。

極軸合わせには、三脚アジャスターで工夫しましょう。

しかしながら、一番剛性が高いのは、AZ-GTi生来の経緯台モードです。小生の場合、眼視に限れば、90%が経緯台モードのセレストロンC5です。なんたってお気楽で双眼でもものぞきやすいし。人工衛星追尾のアンテナだって、大口径光学望遠鏡だって経緯台です。力学的安定性が違うのでしょうね。

Eqmodefc65

 

(了)

 

 

 

 

 

 

KENKO スカイメモS雲台 全金属化プロジェクト

AZ-GTi赤道儀化用雲台

愛機AZ-GTiを赤道儀モードにするときには、最近はKENKOスカイメモS用雲台が多いです。そこそこの剛性と上下左右の微動があるからです。

野辺山で撮影した亜鈴状星雲のトリミング画像です。これにも使ってます。

M27_8_nobeyama

2019年85日、Ai Nikkor ED 180mm f2.8f4へ絞る、nikonD7100無改造、iso800 30×8コマ、

AZ-Gti赤道儀モード、オートガイドなし星雲付近323×216ピクセル切り出し



あれっ
ところが、垂直方向のクランプを緩めようとしたら、あれっ?グリッという嫌な感触が・・・・

クランプのラチェットの歯が崩れました。プラスチック製で、小生のきつい締めに耐えかねたと見えます。原村星まつりでも、ハンドルの材質に懸念を示していた慧眼をお持ちの方がいらっしゃいました。


購入は7月なので、購入店に相談することも考えましたが、また壊れるのもいやだし、そもそも自分が腕力入れすぎ感があったし、なんかこう、いじりたくて、恒久的解決も目指したいし。リーズナブルなのは全金属化でしょう。良い子のみなさんは、改造は自己責任ですよー。
Img_3254



名付けて、「水道1号」
Img_3262

 

工作

ホームセンターをコンセプト抱いてイマジネーションを膨らませつつ徘徊老人し、購入したのは、蛇口ハンドル、異径高ナット。


ふつうの蛇口ハンドルも使用感が良く、デザインにも生活感のインパクトがあり、魅力的だったのですが、ネジ等が多種付属で汎用性が高いこれにしました。
Img_3268
白と透明の円盤はスペーサーです。肉抜き激しすぎないか。
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懸命に真鍮のリングをヤスリで削り、ナットがはまるようにする。いつものフリーハンドの工作なので、低精度はご愛敬。

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スペーサーも0.5mm厚のアルミ板を金切狭で切り抜いて2枚作製。元の合成樹脂製のものと交換です(0.5mmと0.25㎜厚くらいのものが各1枚使用されていたのですが、緩かった。)。
 

Img_3260

結論
頑丈至極、快適になりました。軽い締め付けでかなりの剛性が得られます。

ここで、はたと疑問。以前必要だった強い締め付けは、いったい何だったのでしょう。


おそらく、根本的な問題は、スペーサーが薄かったことだと思います。


薄すぎたが故にクランプを緩めると遊びが多くガタがあり、、固定のために過度の締め付けが必要だったのではないでしょうか。

製造工程でスペーサーさえ適正な厚さに調整されていれば、合成樹脂製のクランプレバーのままでも、必要十分な強度だったように感じました。

おっと忘れた、追加

台座の固定に、合成樹脂製のワッシャーが使われていましたが、手元にあった鉄製ワッシャーに交換です。

効果は不明。


ちなみに、灰色板の下の黒い円盤は三脚をがっしり抑え込み、全体のねじれ剛性が高まります。この雲台と純正三脚との相性はなかなか良い。

これにて全金属化プロジェクト完遂です。


Img_3266

(了)

 

2019年9月19日 (木)

星まつり

8月に初めて原村星まつりに行きました。というより、星まつり自体が初めてでした。

15センチアポクロマート屈折すげえ、大砲のような反射望遠鏡なんじゃこりゃあ、クリアな双眼望遠鏡ですね、紫が美しい無歪な接眼レンズ、ビンテージものかっこいい、太陽望遠鏡っておもしろいじゃん!、雑誌でしか知らなかったアクアマリンさん達がいるじゃないですかっ。等々、嬉しかったです。GOTOの新しい赤いマークXは、声で指示すれば無音で動いていました。これがとても見たかったので感激でした。初めてというのは、何でも印象が強いものです。

中でも、印象強かったのは、車が偶然お隣だったAさんで、何やらTシャツの登旗と赤いザリガニをお持ちでした。ブログで少し拝見していた大阪迷人会の方でした。ブログ如何にして始めるかとか、いろいろお話しをうかがいました。小生、今般ブログにとりあえず挑戦するエネルギーをいただきました。記念グッズまでいただきありがとうございました。

所用があり、2日目の午前で引き払いましたが、楽しかった。重力波の講演まで居られなかったのが残念。

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引き続き、胎内星まつりに出撃。直進性がイマイチの軽自動車で茨城から新潟は、結構疲れます。

雨天や曇天で、草の広場にはほとんど機材が出ていませんでした。でも、GOTOのスカイマックス、タカハシの90sを出して、雨除けのプラ袋をかぶせ、天気に負けぬ根性が人一倍漂う一団があり、小生もAZ-GTiを広げましたが、雲は晴れません。ひとりでは寂しく、失礼とは思いましたが、声をかけさせていただきました。Wさんは、まったくの見ず知らずの小生を快く受け入れていただきました。そして、白い車でスッと到着されたのはHさん。なんと、中に66cmドブが積載されているとのこと。一人で組み立てる動画を拝見、圧倒的ぱわーです。初対面にもかかわらず、ビールやご馳走にも加えていただきました。みなさん、ありがとうございました。

暗くなったころ、Hさん達が連絡を取ったようで、なんと、いつかお会いできたらと思っていたSamさんがいらっしゃいました。(この世界は、偶然なのに不思議な巡りあわせを感じます。)

小生は、AZ-GTiを赤道儀モードで写真撮影に使用しています。なんとか実用に至るまで、多々失敗がありましたが、Samさんのほしぞloveログがいわばバイブルでした。

Img_3109_20190919031101

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京都の「星を求めて」は、かなり遠く、とても迷っていますが、台風が来そうなので難しそう。

田村市や小海町には行きたいと思います。

 

2019年9月18日 (水)

M87JET

初めてのブログ挑戦。不備はご容赦ください。

 

イベント・ホライズン・テレスコープが捉えたブラックホールの光リングは、すごいと思いました。

で、福島県に遠征し、おとめ座の銀河団を撮影しました。

M87_1234-adj9s

2019年5月23日、鹿角平にて

Ai Nikkor ED 180mm F2.8S をF4に絞る

ニコンD7100無改造、iso1600  6000×4000ピクセル raw 30秒×62コマ比較明合成

AZ-Gti赤道儀モード PHD2オートガイド(30秒露光ならば、不使用の方が良かったかも。)

画像処理アプリ:NXD、CNX2、YIMG他

 

 

マルカリアン・チェーンが写ったので感激。でもM87は丸く明るく、ジェットは見えません。

M87_1234-adj9_001_01

 

JETを目指して試行錯誤は続きます。

カメラの画素(ピッチ3.9μ、1ピクセルあたり4秒角くらいか)よりも高解像を狙います。pole masterが画素よりも高解像な星像重心位置検出をしているらしいのをヒントにしました。

すなわち、62枚すべてに対し、M87近傍のみトリミング、3倍くらいのオーバーサンプリング画像を作り、飽和しないように比較明合成したのが下。まだ丸いが、かすかに気配が。 48bitTIFFで保存。

M87c_01_62_001

 

さらに、ウェーブレット処理すると、突起が見えましたが、周りの天体が暗いです。

そこで、ウェーブレット処理前の画像と処理後の画像を適度にミックスし、各種調整して見やすくしたのが下の画像。何とか5時方向にデベソのようなものが。画像処理は感性的であやしいですが、方角からして、本当のJETだと思います。(この写真は、原村や胎内で何名かの方々に恥ずかしながらお見せしたものです。星祭りではお世話になりました。)

これをブログ名とHNにしましょう。M87JET 

M87jet_nx2_ss

 

 

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