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今日も全力GTi:ばらばら悶々

本記事は、毎度のことながら、改造を推奨するものではありません。

AZ-GTiでこうしたらこうなったという情報提供です。

改造は、自己責任です。

なお、品質管理に若干の不足は感じましたが、小生がAZ-GTiをこの上なく素晴らしい機材のひとつだと思っていることには全く変わりありません。

 

0.お告げ

「また開けたいのだろう」「試したいだろう」「破壊したって、やらないよりは後悔しないだろう」「あなたの業は次の世に受け継がれるであろう」「部屋は汚いね」

あたかも昔のレーザー核融合実験装置シヴァの赤外パルスのようにエネルギーが脳裏を射抜いたのであった。「ああん」

 

経緯台モード専用にしている方の機体です。

まず、水平回転部主要部分。一緒にはずせます。

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1.AZ-GTiが、少し内部が変わったらしいことは、ネットで知りました。

新たに、ねじ穴が設けられていました。両軸ともです。

しかし、小生の場合、ねじは入っていませんでした。

Img_4933_20210908141801 Img_4933_trm1

 

2.可動域を狭くする

AZ-GTiは、ウォームをウォームホイールにばねで圧着する構造をとっています。

しかし、外力が大きいとバネが負けて浮き上がり、バックラッシュの原因の一つになっています。(これとは別に、ギアトレーン由来のバックラッシュも大きいです。さらに、軸の隙間のガタ由来のものもあります。が、省略します。)

これはバネ浮き上がり抑制のために設けた穴と思われます。VIRTOSOも同様な構造で、ネジでクリアランスが調整できるそうです。

近場のホームセンターで、イモネジ(ホーローねじ)を探しました。もっとも短いのでも8mmで長すぎ。しかし、4本100円くらいだったので試しに買いました。

なお、M3,ピッチ0.5mmで、これは小生のMULTI COATING仕様のCELESTRON C5の副鏡光軸修正ネジと同じでした。

無理にねじを付けるとこうなります。アルミカバーの干渉部分を切除しました。

また、モーター・ウォームユニット固定ねじに使われる薄いワッシャー計4個少なくなっておりました。合理化判断されたのかも。

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3.調整

クリアランスをかなり狭くして、軸の回転挙動を試しました。

唖然。ゆるゆるな部分と、きつくて全く回転しない部分があります。

挙動を見ると、上下動回転軸が、傾いています。回転させると、眼で見ても明らかに、みそすり運動のようにウォーム位置が最大0.8ミリ上下左右にぶれるのです。

この個体は新しく、購入後それほど使用しておらず、滑り軸受の摩耗による軸形状変形の影響発生はまだ軽微だろう推測します。(そもそも、上下動部は、薄い1個のすべり軸受で持ちこたえるシンプルな構造です。しかし、当初から、小生は設計に無理を感じています。回転数もトルクも大きく、距離の離れた滑り軸受で大重量に持ちこたえるSL車両などとは異なると思います。)

これまで複数台の同機種を経験してきました。どれも多少のぶれはありましたが、今回のはハズレの部類の個体です。

大きなクリアランスのあるスプリングで圧着している理由が分かったような気がします。そうでないと誤差を吸収できないのです。

結論としては、本機体は経緯台専用とし、全周で引っかからない程度の狭さにイモねじを調整しました。無理な微動回転での破損を防ぐためです。

遊びが少なくなる水平から天頂まで約90度の範囲限定で星を追うという運用にします。

こうすれば、バネ起因のバックラッシュについてだけですが、かなり抑制されるようになりました。

そのため、アリミゾの固定ねじの位置が、通常と上下逆となることになりましたが、まずはこれで行こうと思います。

 

Img_4947

 

 

4.水平回転軸について

イモねじの入る隙間が不足だったので、小生の部品取り用機体の真鍮製微動伝達ギアの固定イモねじを取り外して流用しました。

(イモねじ長さが2種類あったので、長い方を選択しました。ぴったりです。)

水平回転軸は幸い上下動軸よりもずっと精度よくできていたので、バネの浮きに起因するバックラッシュについてだけですが、とても改善されました。

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5.その他調整

(1)角度変化検出エンコーダのこすれ調整

上下動軸を回転する、シーシーと摺動音がするので、アルミ粘着テープを重ねたものを挟み、センサーを僅かに移動させ擦れないようにしました。

 

擦れてる図。これではセンサーが遠からずだめになると思

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補正のためにアルミ粘着テープを重ねたものを挟む

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(2)水平・垂直回転軸摩擦調整

以前の小生独特の調整では、ややゆるゆるだったので、不織布製リングと交換した岩田製作所のステンレスシムリングと筐体アルミの2つの摺動面に、グラファイト粉末(シャープペンシル芯の粉)を増量しました。

また、写真はありませんが、上下動回転軸については、不織布製リングにつけたグリスが過剰感があった(クランプ解除後にやや固着感あり)ので、拭き取りました。染み込んだ分は残ってますが、これくらいが良いかも。

 

グラファイト粉

Img_4942

 

(3)微動モーターユニットの伝達ギアのガタ調整

努力したのですが、平ギアがこれまでと穴あけ径が微妙に異なるのかなにかで、イモねじを取り去っても、固くて、なんとしても軸から抜けませんでした。なので1軸分だけで気力が萎えて今回は断念。

 

 

6.雑感・妄想の羅列

(1)これまで、いろいろなウォーム周り等のトライをしてきた末の印象です。AZ-GTiは、製造上の大きな公差を考慮し、耐えられる設計になっていると感じました。

強度が貧弱な部分もあり、また、製品精度の品質管理に疑問も感じます。

しかし、かなりの低価格にも関わらず、スマホ等と連携した高度な電子制御により、そこそこな機械構造とあいまって、これまで遠かった天文台のようなことを容易に試せます。

これによって、わくわくな世界をライトな天文マニアに提示している、って気がします。やがてプロも生まれるかも。

(2)天文機材・画像処理とオーディオ分野に類似を感じます。
オーディオ分野でも、真空管の方が増幅素子としてはトランジスタよりも歪みが小さかったと思うのですが、トランジスタ、オペアンプなどのゲインと帯域が極めて広大なことから、ネガティブフィードバックを適切に行えば、きわめて歪みの少ないアナログ出力が得られます。さらにスピーカ類を除いて、デジタル化(サンプリングによる量子化とその処理)がほとんどになりました。

(3)日本には、類まれな素晴らしい機材のメーカー群があります。他方、昔とは桁桁違いに大量多様に、未来へ通じるであろうアクティビティや情報もネットで飛び交いかなり容易に入手できます。

(4)製品製造販売に加えて、他の地平を見渡す企業・団体も出てきた。(圧倒的多数派である一般大衆におけるニーズを開拓したい企業を支援するビジネススタイル、自らニーズ開拓する企業、輸入商社的機能で天文界への関与を良きにつけ悪しきにつけ模索しているかのような企業。等々。)でも、天文に打ち込んでるコンシューマーをがっかりさせずに大事にしてね。

(5)国内ブランド企業品であっても、輸入パーツ・製品と思われるもので残念な不良品を経験しております。仕入れ値や製造原価を低くして、併せて、在庫管理等企業財務も厳しくして営業・広報もしつつなんとか収益確保努力しているように感じるところも。また、一般に、国産の場合であっても不良品は当然一定程度有るでしょう。

(6)ベンチャー自動天体望遠鏡と組む重工系光学メーカーも現れた。冷静に未来への可能性と潮流を見ているのかもしれないなー。

(7)ゲームや映画やアニメにはSF的要素溢れてる。物理との整合性は置いといて。道具はデジタル要素を得て、地平が圧倒的に広がった。

(8)いろいろあっても、どうしても、小生には、未来が可能性いっぱいで肥沃に見えるのです。あとは、やりようだと思います。人口減少なんかも、対処は多様なモダリティがあるでしょう。SF小説では、遥か古典ですが、惑星オーロラなんてデザインもありました。(アシモフ「夜明けのロボット」「ファウンデーション・シリーズ」他)

 

(了)

2021年8月28日 (土)

今日も全力GTi:経緯台専用チューン(スーピタ化)

*******改造は自己責任です。推奨ではありません。壊れることあります。メーカー保証が効かなくなるリスクが有ります。本稿は、皆様へ単なる「こーなった」という情報提供であります。*******

 

 

0.「あ”あ”あ”」

小生はAZ-GTiを4台経験しております。

現在稼働中は2台です。

たいへん楽しく、回転音や精度等がそれぞれ異なり、個性個体差が大きいモデルと思います。

 

1.わたしのAZ-GTiライフ

初号機:

購入後数か月で動かなくなり、無償交換対象。(シュミットさん、ありがとうございました。)唯一内部無改造。

ん十年前、就職して中古で購入した高橋D型は、2年前にCATさんへ旅立たせました。白鳥のように美しいすばらしい機械でした。

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2号機:めたりっこちゃん(フルスペック)

初号機の無償交換として到来。中から出所不明のネジが転がり出してきたのも思い出です。

水平回転ウォームギアを無謀な擦り合わせによりガタガタにしてしまう。過積載・酷使を経てお疲れになりました。引退し部品取り用の隠居生活です。リング4枚すべてをステンレス製に交換。

他にも改造多々。最も手を加えました。赤道儀としてだけでなく、経緯台としても使用しました。

Img_3666-_041 

 

グリスと混合した研磨剤。これでウォームを削りすぎてガタガタになってしまいました。

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怒ってる、めたりっこちゃん

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何にでも使えます

ASIAIRproとの相性抜群

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いろいろな鏡筒がお友達

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ISSスマホ動画に挑戦

Opening 

 

 

3号機:めたりっこちゃん(ライトバージョン)

初号機初期不良交換と同時に、スペアとして購入したものです。リングは2枚を岩田製作所製のステンレス製に交換。

「ライトめたりっこちゃん」。

経緯台・赤道儀として酷使、痛んだので、1号機の良好な部品と合体して新生3号機状態です。ISS追尾機として大活躍。

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ISSを待つ

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ベランダにて

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4号機:マイルドめたりっこちゃん

VIRTOSOを我慢した反動で先ごろポチリました。

ISSをSatelliteTrackerで自動追尾する場合、接近するにつれ、各種誤差で視野からISSが急速にずれてくるので補正が必要です。しかし、PCアプリでの補正操作は目をアイピースから離す必要があり、困難です。実際は、アイピースを覗きつつ、鏡筒をフリーストップ経緯台的に僅かに動かして補正しつつ観望しています。

無改造では、軸のクランプフリー時の回転がかなり渋い個体だったので、今般、ISS自動追尾観望を主目的に、マイルド改造しました。

目指せ「スーピタ」!

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2.今回の作業風景

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水平回転軸のステンレスリングは、改造初日、グリスがあまりに少なすぎて、しばらく回転させると、ザリザリしはじめました。開けると、写真のように金属同士の摩擦界面がひどく荒れてました。

そこで、細かい紙やすりでリングや筐体やギアの荒れを丁寧に除去し、やや多く(それでも、ごく少量)の潤滑剤を塗布して滑らかにしました。

潤滑は、リチウム系グリスにグラファイト粉末混入したものです。(例によって、シャープペンシルの芯をカッターで削って作る粉使用)

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グリスが自分としては多めな分、クランプのストッピングパワーが小さくなるので、赤道儀としての使用には不向きです。経緯台専用チューンです。

垂直回転軸のスペーサーは、不織布のままですが、グリスをしみこませて、滑らかなスーピタ感を目指しました。

経験としては、経緯台では、水平回転軸だけスペーサーを交換(及び少し潤滑)するのが簡単でベストな選択と思います。また、上下回転軸のスペーサーは、たっぷり潤滑が良いと思います。この処方は、かつて、かなり昔にLambdaさんが岩田製作所さんの超剛金シムリングをご紹介し実践されていたように思います。素晴らしい分析・未来判断をされる方だと思います。

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3.結果

フリーストップでのスーピタ極めて快感です。小生所有のスコープテックZero以上と自負しております。

 

これにamazonで安価だったスティックPC(Samさんやnabeさんご購入と同種のものと思われます。)やRYOさんご使用のと同じ小型無線ルーターを付けています。機材をベランダに出して窓ガラス等で電波が弱くなる状況であっても、ルーターを室内にLANケーブルで伸ばすことにより、安定操作しています。

スティックPC(Win10pro)には、SynScanpro,SatelliteTracker,PreviSat,SharpCap,Cartes de Ciel,All sky plate solver,ASCOM関係のもの等を入れてあります。WiFi経由で、iPadでリモートデスクトップ経由で操作しています。なお、SatelliteTrackerにはWinPCが必要であり、また、経緯台運用になります。

SharpCapは、インストールした各種アプリをつなげて、経緯台モードであっても、プレートソルビング自動導入・導入誤差いっぱつ補正も可能で、とても便利です。

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”全てのAZ-GTiオーナーに福音あれ”

(了)

 

2021年8月26日 (木)

なんとなく狂解像:その1

0.今日も妄想

天文ファン界は、感染症であふれている。

ポチリヌス菌症だけではない。

口径病、反射病、屈折病、架台剛性追及病、接眼病、双眼病、狂拡大病、自動導入病、ノイズ病、眼視病、電視病、ベランダ隔離されます病、その他ありとあらゆる常人とはかけ離れた症状を呈する。複数の病に感染しても、免疫を獲得するどころか、更に体力・財力・家庭平安を損ないヘロヘロになる特徴がある。

小生はここ数日、狂解像病である。これは、ISS追尾者に多く見られるところの狂拡大病に通じる悪性のものだ。

発症要因は、Netの海に飛沫の如く漂う各国マニアによるガリレオ衛星のすごい写真である。模様が見えてるじゃん!

小生の主鏡筒は、5インチシュミカセのセレストロンC5。

いまいち見えが良くない。光軸修正をやりすぎで、ねじ(ネジではない。JIS用語ではひらがならしい。)の頭を崩してしまうほどだったが、光量はともかく、〇カハシの何十年か前の6.5cmフローライト屈折と同じくらいの解像感に留まっているようだ。(ねじ破損ににつきましては、twitterの威力で、宙歌さんの情報で、安価に交換出来ました。ありがとうございました。)

しかし、ボケ、低コントラストに対しても、手はある。

かつてハッブル望遠鏡が、計測のミスで設計通りの鏡面に作られず、がっかりの星像であった。補正光学系を宇宙に運んで修繕するまでは、地上で、取り敢えずソフトウェア的に緩和する手段が採られた。

すなわち,Drizzle(小生よく理解できてません。)がこれには含まれていたらしい。

Wiki: Drizzle(image processing)

 

1.中途半端にDrizzleして撃沈

素材は、8月23日夜に撮影した、ガニメデとエウロパの接近動画です。

本当は、撮影された何百というコマそれぞれを再サンプリングして細かい画像を作ってそれを位置合わせスタックするのが筋と思います。

また、小生機材では、アンダーサンプリング画像でもない画質と感じます。(たとえ、オーバーサンプリングであっても、更なるオーバーサンプリング後に位置合わせスタックすれば、光源位置推定の精度は上がり、解像効果あると思います。)

しかし、めんどーなのです。小生には、うまく繰り返し操作させるマクロのノウハウが無い。

そこで、いつもの中途半端な原始時代的人力処理です。

①PIPPでOptimise Option を試しにISSに設定したら、動画からTIFが2百個くらい生成できたので、それをYIMGで人力で16個ずつ位置合わせスタックしたものをつくりました。素のピクセル解像で、極めて粗いです。(全部で12回、計12個の画像作りました。ほんとは、こんなまとめ方は中途半端なおかしい方法です。)

②12個それぞれを、中心部クロップのうえ、YIMGで300%の再サンプリング行い細かくし、次いで、12個の細かくした画像を位置合わせスタックしました。結果、大気差のある画像が出来ました。

③上記1画像に対し、Lambdaさんにこれまたtwitterで教えていただいた方法で、RegiStax6を用いてRGB Alignを行い、大気差を緩和しました。Wavelet処理もかけました。しかし、今次方法では、2個の衛星には分離までには至りませんでした。

④撮影時刻頃の衛星の状態は、Skysafari pro では、こんな感じでした。

 

上記①から④を1枚に並べた画像です。

5インチシュミカセのセレストロンC5。FL=1362mm(ASIAIRプレートソルビングでの表示)、直焦点ASI533MCproである。ピクセルピッチ3.76μm(0.57秒角)

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大体同じ時刻の全体像に処理画像を張り付けました。こんなくらいの先鋭化です。

117

 

 

2.思ったこと

今回方法は期待よりも効果薄かった。

機材と大気含めての光学系だなー。

バーローレンズあると良さげ。

エアリーディスクやドーズの限界超えて解像できるのは、当然な予感。デジタル化により、ニュートン力学から量子力学への拡張のような。

人間は黄斑部中心の視細胞密度すら超えた解像力を持っていると思われるが、眼球の微細振動による走査と視神経や脳にによる処理により、ピクセル超えの解像を得ているのだろう。

 

3.次回へ続く(かもしれない):なんとなく狂解像:その2

(ガニメデとエウロパの接近画像、他のあやしい手抜きバリエーション)

 

 

 

 

 

 

2021年7月14日 (水)

お気楽に、5秒×多枚数スタックで星雲を撮る

2か月ぶりにブログ更新

諸般の事情で、手軽なツイッターの日々。たまにはブログにしましょう。

架台のAZ-GTiの精度・強度を考慮して撮影しました。

すなわち、冷却CMOSカメラとASIAIR proで5秒間露光、多枚数ライブスタックで明るい惑星状星雲などを撮ってみました。

北極星の見えない空の明るいベランダでお手軽撮影。

赤道儀モードの場合、極軸は目分量です。亜鈴状星雲やリング星雲に至っては、水平も怪しい経緯台モードです。

PIやPS,SIなども興味ありますが、未導入です。フリーソフト等でお気楽画像処理です。

しかし、結果は、ああ、相当に高精細と自己満足。

短秒多枚数スタックは、八難を隠す。

 

1.M27 亜鈴状星雲

中心星?の横のとても小さな恒星もかろうじて分離して写りました。

露光は不足ですが、赤いモクモクを感じます。梅雨のころですが、大気が安定した晩でした。

2430sec_adj_trm_cnx2

セレストロンC5直焦点、ZWO IR/UV CUT フィルター 、ASI533MCpro冷却マイナス10°C、

ライブスタック5秒×約120枚ライブスタック×4セット(トータル2430秒)

ダーク有り

AZ-GTi経緯台モード、ずれずれのノータッチガイド

2021年6月10日

 

2.M57 こと座リング星雲

(強トリミング)

心眼で、リングの微細構造が見えます(笑)

この晩は、大気が悪かったです。

M57_yimg0705

セレストロンC5直焦点、フィルター無し、ASI533MCpro冷却マイナス10℃

5秒×30枚ライブスタック×5セット(トータル750秒)

ダーク有り、ノータッチガイド

トリミング後270%Drizzle

YIMGで弱くウェーブレット処理等

2021年6月18日

 

3.M17 オメガ星雲

大気がとても安定した晩でした。

驚き。ガスの帯のような構造も見えます。

(縮緬ノイズ等ご勘弁。)

Set_omega_1_6_adj1_cnx2

セレストロンC5直焦点、フィルター 無し、ASI533MCpro冷却0°C、

ライブスタック5秒×40枚ライブスタック×6セット(トータル1200秒)

ダーク有り

AZ-GTiキメラ号赤道儀モード、ASIAIRproオートガイド

2021年7月11日

YIMG、ニコンcaptureNX2

 

1セット分撮って出しは、こんなものです。

1stack40_light_m17_50s_bin1

 

ESOの口径3.58m鏡と並べてみました。がんばれ5インチ。

なかなかの解像だと思います。

Omega_compare

 

4.AZ-GTi(赤道儀モード)とASIAIRproのファームの相性について:問題ほぼ解消

最近AZ-GTi(赤道儀モード最新ファームright_arm_0326)とASIAIRproを組み合わせると、ファームの相性が悪いのかうまく微動しませんでしたが、問題は、ほぼ解消しました。

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(変な動作)

32倍速くらい以下の低速では、赤緯微動のASIAIR画面のボタンが一方向にしか効きません。赤経方向は正常操作できます。

しかし、600倍速くらいの高速ならば、意図通りに動きます。

その後、1回だけ赤緯方向の低速微動が意図通りに操作できますが、逆方向に一度でも動かすと、もうダメになります。

無線、有線、3基の個体を問わず、同じ現象が見られました。

 

(対処)

ASIAIRproアプリ・ファームv1.6.2-8.11と、AZ-GTiモーターコントロール、ファームright_arm_0320の組み合わせならば、ほぼ大丈夫。

マルチスターガイドも一応機能します。

iPhoneのASIAIRアプリが、まれにフリーズしてカメラ接続が途切れましたが、ASIAIR自体は動いています。

なお、小生の機材(キメラ号)では、赤経・赤緯ともにガイドが時々瞬間的に跳ねる状態が見られ、原因不明です。

これは、2個の酷使されガタガタのAZ-GTiの良さそうな部品を1個の個体に仕立てたキメラ機です。

まだ調整不足ですし、ギアの擦り合わせも安定しません。その影響だと推測しています。

最近購入の通算4機目(ああ、なんでこうなるのだろう?)のAZ-GTiはまだ星空実戦投入しておらず、動作未確認です。

 

5.おまけ

7月12日AM4時ころの木星です。機材構成はオメガ星雲撮影と同一です。

(この晩は、大気がとても安定。透明度は薄雲や水蒸気で悪かったですが。)

初めて、まともに動画をレジスタックスで処理できました。(30ミリ秒×約500コマ)

小生のセレストロンC5は、どうも口径に比して解像度が幾分低い感じです。

20210712_0359_jupitor_set

(了)

 

 

2021年5月19日 (水)

今日も全力GTi: スマホ動画、BGM付きにトライ

Opening

動画4本のダイジェスト版です

 

 

0.特に哺乳類においては、太古から眼と耳は大自然の中でサバイバルするために大変重要なセンサーであったと思います。

だからなんでしょうね。ドラムやみゅーじっくで軽快なリズムに乗って、小生のような爺さんにツイスト(ロスト文化)の如きダンスが惹起されちゃうわけです。あるいは叙情的な曲に涙ぐんだりしちゃうのです。

YouTubeにBGMつきで興味深い動画をUPされている方も散見されます。

いろいろトライしたくなりました。

以下、(TL;DR)かもしれませんが、多分、天文界には普通よりも多様な人が多いと感じますので書き記します。

YouTubeの該当動画のリンクも貼っておきます。よろしかったら飛んでご覧いただけると嬉しいです。

 (Too Long, Don't Read))

 

1.ツール進化

スマホの時代になり、昨年11月にとうとう機種変更して購入しました。

以来、明るい天体については、コリメート法による撮影が、意外と良く写ることが分かって来ました。

それは、静止画と動画双方について言えます。

ハード・OSの高性能化、多様で安価な外部アプリ(例えば、APPストア等にあるカメラアプリ)の供給の賜物でしょう。

さらに、ネット上のSNSプラットホームや動画プラットホームが進化し続けています。具体的には、小生が主に利用しているのは、Twitter(動画は140秒までみたい)とYouTubeです。(現状、LINEやFacebookは利用していません。clubhouse的な会話機能も整備されてきてるようですが、使ったこと全くありません。)

これらは、人間の脳髄身体の情動に親和性の高い、動画や音声を扱えますし、twitterは参加者相互のメッセージの伝搬とかやり取りが機敏です。リアルタイムで双方向な利用を望めば、ZOOMなどの選択肢もあります。YouTubeも10秒くらい遅れますが、会議にコメントなどできます。天リフ超会議など、楽しみです。

知的財産関係は複雑怪奇で制限多いですが、Youtubeなどで公開利用可能なライセンスフリーな音源も多くあります。

動画編集ツールも、無料でダウンロードできるものでも、そこそこ使えます。小生の場合、主にMicrosoftのMovieMakerです。マニュアルを読んだことありませんが、いじってるうちに、何となくだいたい使えるようになりました。

ブログという従来からの長文に適したチャンネルに加えて、TwitterとYoutubeというリアルタイムに近い俊敏なコミュニケーションのプラットホームが加わることで、相乗効果を以って機能するように感じます。Twitterの拡散性も注目に値します。

総合的に、netを利用する個人にとって、より多様な表現発信が可能になったと感じます。

 

2.BGM付きの天体動画

これまで曲付きのものを4つYouTubeに公開しました。

古いものから最新のものに向かって、リンクしておきます。

 

(1)クラビウスからへびつかい座θ星へ

月と恒星の接蝕の日、天候が悪くてだめでした。

iPhoneSE2のレンズ焦点距離は、EXIFでは4mm、F=1.8です。

静止画での画角は長辺70度以上ありそうですが、動画(16:9)の場合、画角は狭くなって長辺60度くらいでしょうか。

シュミカセの焦点距離は1270mmくらい、接眼レンズは9mmなので、倍率は140倍くらい。

また、この動画では、動画撮影の電子ズームが4倍くらい、動画のソフトウェア防振処理で1.2倍くらい。

型式的な倍率は、素に比べ、結局650倍くらいになりますが、月面は明るいので写ります。

北海道の牧歌的風景のイメージで選曲しました。

 

 

 

(2)大気の底から 月面Xの夜に

この晩は、比較的大気が落ち着いついていました。

屋根の庇近く、とても高い位置の月で、経緯台では追尾が苦しく、微動が難しかったです。

上下軸は1倍速を多用しました。水平回転軸は、それより早めにしました。

この晩は、架台の制御はiPADのSynScanproを用い、スマホで主画面を見ながら微動しました。

デジタルズームは2倍くらい、倍率は320倍くらいに達します。肉眼でアイピースを覗いたと仮定すれば、小生のような飛蚊症ではとても辛い高倍率です。

しかし、動画をPCモニターやスマホで見る場合にはほぼ気になりません。これは大きなメリットです。

選曲は、小生のガラにもなく上品優雅なものにしました。

 

 

 

(3)LIGHT SPEEDで行こう

動画のタイトルがLGHT SPEEDになっていて、誤りです。

しかし、Youtubeは、動画本体の差し替えをするとURLが変わってしまうので、直せません。逆に、原本性が保たれるメリットがあるとも言えます。

アルビレオ、木星、土星は、デジタル8倍ズームを多用しており、1200倍くらいと思います。

青い月は、4倍と8倍のデジタルズームを使用。

ISSは、視野内に確保するのが困難至極なため、デジタルズーム2倍くらいで、編集時にトリミングして1.5倍くらい拡大しています。かなり遠方低空の通過で、大気の揺れが大きいです。

選曲は、野口宇宙飛行士がISSで帰還近くなって弾いていらっしゃった、ショパンの「別れの曲」です。

 

 

 

(4)ISS(International Space Station) 2021 May 15

空は透明度が低かったですが、広範囲に晴れていました。ISSは、接近時には20~30秒角くらいに見えるはずです。

いつもの機器構成ですが、衛星追尾の場合は難易度が高いので、動画のデジタルズームは1.4倍に抑えました。

また、スマホのISO320、露光は最初1/11秒くらい、中途からエイヤっと1/124秒に短くしました。ホワイトバランスが不適正で、実際はもう少しオレンジ色が欲しいですが、撮ったママです。(ツールを持っていない)

名古屋方向から飛来です。強拡大の方々があの方角にもいらっしゃる。感慨深いです。

最速で衛星は毎秒1度くらい動きます。それに加え、最速毎秒数度も回転する水平軸の上で、倍率250倍、8×15分角くらいの視野内に捕捉し続けなければなりません。

小生の機材では、これまでの経験から、明らかに各種の要素の精度が不足です。

がんばろー。

 

主鏡のシュミカセに、電子ファインダーとして、ASI120MMS(CCTV用の50mmF1.4レンズ付き)を用いています。

光軸は念入りに主鏡と合わせます。光学式ファインダも危機管理として光軸合わせます。

主鏡のピントは、時間的余裕をもって前もって恒星で合わせます。しかし、小生のシュミカセは、もともと、どうやっても像がやや甘いです。

微振動のある木製ベランダです。体重でたわみます。が、架台の水平出しは極力念入りに行います。アライメントも、2スターで極力正確に行い、その後も本番までに調整繰り返しました。そもそも架台の機械的精度が高いとは言えません。

夕刻のパスは、薄明のため、準備が忙しいです。

PreviSatで再度最新の軌道要素(TLE)をnetからダウンロードし、SatelliteTracker用にCSV形式のファイルを生成します。

しかるのち、本番前に部分的に動作試験を行いました。

実は、ISSに10分ほど先立ち、天和も近い軌道のパスがありました。これも追尾しましたがとても小さく、点にしか捉えられません。

この晩は時刻接近した2つの飛来があり、十分なISS用の試験はできませんでした。

 

スマホの画面は室内デスクトップPCのモニター上にミラーリングしてあります。また、電子ファインダーは、ASIAIRpro経由でiPADでモニターしす。

接近時初期導入は、電子ファインダー(写野は3度くらいか?)の十字線の真ん中にISSが来るように、PC上のSatelliteTrackerの操作画面の微調整ボタンをマウスで連打して行います。

次に、PCモニタ上のスマホをミラーリングした画面を見ながら、ISSが撮影画面内から外れないように、やはりSatelliteTrackerの微調整ボタンを連打します。1パルス当たりの移動距離も3分角くらいから1分角くらいに適宜変えながら行いました。

衛星が天頂に近づくと、経緯台であるがゆえに数百倍速の勢いでモーターが回り、輪をかけて機械精度誤差が目立ち、クリティカルな追尾修正が必要です。困難な中、がんばりました。もっと素早い運動神経が欲しいです。

より高精度・高速な架台が望ましいですし、あるいは、赤道儀状態での自動追尾システムをご使用の方であれば、天頂付近は高精度に追尾できるはずです。(他方、極軸方向付近が追尾の弱点になるでしょう。)

パルスでの追尾修正を行うと、駆動系含む望遠鏡全体の弾性により共鳴し、パルス1個加えるごとに、回転しながらも数ヘルツくらいの振動が発生します。所有機材の限界です。

悪あがきに、ウェイト軸を(砂がなかったので)砂利をいれたペットボトルに貫通させ、短時間での振動減衰を狙っていますが、あまり効果は感じられません。数ヘルツ付近で効率的に減衰するようになんらかの対策(ダンパーとか共振に対するチューニングなど)が必要と思われます。

BGMには、体がリズムに合わせて動きそうな軽快なものにしました。

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

2021年5月11日 (火)

拡張するもの:名取天文台「VRプラネタリウム」に思う

1.クラウド・ファンディングのリターンが届きました。ワクワク!

使用した結果、とても感激でした。

 

幾つかの選択肢がありましたが、その一つです。

Img_6072

 

2.早速トライしました。

スマホ(iPhone SE2)に変えてまだ半年、不慣れです。画面の大きさはちょうどよかったです。

ファイル管理がPCと違う感じで良く分かりません。が、お試しmini番組をダウンロードして使用できました。

アプリはクラウドファンディング記事内で操作が説明されていた「VRPlayer」にしました。

 

今のところ、番組本編は予期せぬ原因不明のトラブルで編集が遅れているようです。

イレギュラーな事象は良く起こるものだと思います。

若い関係者の方々は、試行錯誤を経てスキルアップして未来を拓くのだと思います。

不具合がすんなりと解決することを祈っています。しかし、極端な話、仮に、努力して番組がやはり動作不調だったとしても、それはそれでいいのだと思います。

過程が大事と思います。

そもそも、PCやスマホのOSバージョンアップが不具合の原因の可能性は?とも思いますし。

 

360度のRICOH THETAで撮影の星空と同時に、CMOSカメラ等でのスチル写真を眺められます。

2019年の八ヶ岳小海町星祭りで、RICOH THETAとJAXAによるISSでの360°撮影動画をゴーグルで観た記憶がよみがえりました。

Img_6064_1 Img_6068_1

 

当初、スマホがぐらついたのですが、付属のスポンジで挟んで安定固定できました。

レンズ拭きも同封されていました。

Img_6077_1

 

3.没入感に感激

VRプラネタリウムは没入感があるんですよー。星の揺らぐ様がいいですねー。

イヤホン繋ぐと、ナレーションやBGMも良いです。

人間脳の極めて重要な入力である、時間軸を伴った双眼視覚・双耳聴覚に働きかけます。

さらに、三半規管の姿勢や角速度変化を捉える感覚とも連動するので、「おっ!」と来ました。

レンズの収差で、画面中央が遠方に向け凹んでドーム状に見えますが、プラネタリウムとしてならばこれも許容の範囲かも知れません。

 

 

4.自分の撮影した月面や木星のビデオもとても楽しめました。

Img_6063

 

メガネしていても装着できました。

Img_6061 Img_6060

 

拡大や、いくつかの画面モードが使えます。

Img_6071

 

 

5.まとめ:気づきの点と妄想

メリット、便利な点:

①小生のような飛蚊症の眼であっても、高倍率の望遠鏡を覗く場合と異なり、光束の径が太いので、モジャモジャが目立ちません。

(カメラで、Fが明るくなるにつれ、フィルタ上のホコリの写り込みが目立たなくなるのと同じ。)

②首を動かすと、自然に画面が動き、体が動かしにくくて施設に行けないとか、望遠鏡を覗く姿勢が取れない人であっても、いろいろ楽しめそう。ベッドで寝ていても楽しめるのである。

③固定した画面よりも画素が極めて荒く、暗い天体も写らないけれども、視線方向がインタラクティブに変異する動画は没入感があり、圧倒的に印象が強い。

 

デメリット、不便な点:

①レンズの収差で、画面中央が向こう側に凹んで見える。プラネタリウムドームを見上げているようで、画面が平面に見えない。

②ゴーグルがやや大きく、重い。

③スマホを装着すると、画面ピンチ等による操作ができない。ブルートゥース対応の操作手段が欲しい。

④無料アプリだからでしょうが、広告がときどき入って中断し、一気に冷める。

⑤(自分が操作を知らないのかもしれませんが、)動画を見ながら、スマホに入っているお気に入りのBGMを同時に聞けない。

 

妄想すること:

①光学系は、重量やコストを無視すれば、いろいろ出来るでしょう。

②あるいは、ソフトウェアで光学系を考慮した画像変形処理をするのも有効な面があるでしょう。

③適切なバランスウェイトを付ければ、首も楽になりそうです。

④近視かつスマホの画面が目幅に会っていれば、ハ〇キ・ルーペでも双眼視を楽しめるかも。

⑤ゴーグル機能のサイズや重さは、人間の眼や神経といったインターフェースに対し、スマホより格段に進化したツールが、より融合する未来が広がっていくように思います。

人間とは、”人体と環境と道具の総体だ”

というのが当面はリーズナブルに感じます。(アニメのBEATLESSでそんな内容のこと言っていたと思います)

自分はメガネと合体してます。

拙ブログの過去記事:アナログハックに弱い私

https://memes2019.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-c0d426.html

 

 

Img_6059 

(了)

2021年4月21日 (水)

スマホでコリメート、二重星電視観望

1.お手軽手抜き、良く見える

ああ、目まぐるしく動き回るいとおしい光点。

この光子が届くまでに、いったい何年かかったことだろう?

 

室内からぬくぬくと二重星リアルタイム動画を次々と電視観望しました。

スマホでコリメート。スマホ画面をPCのモニター画面にミラーリングしました。

24インチ画面だと良く見えます。

小生の眼は飛蚊症です。月面や木星観望は、アイピースではとても辛いです。

しかし、PC画面ならばアイピースと異なり、もじゃもじゃがほとんど気にならず、大きなメリットです。


 

2.機材

Celestron C5, iPhone SE2 コリメート法, 接眼レンズタカハシOr9mm(古いツアイスサイズのもの)

NEWTONY君のスマホアダプター使用

SkyWatcher AZ-GTi 経緯台モードによる自動導入

ASIAIRproに繋いだ小型CMOSカメラを電子ファインダーとして流用し、望遠鏡のとても狭い視野へ導入。(プレートソルビング不使用です)

NightCap CAMERA(スマホ星撮影アプリ。動画がきれい。露出・感度等マニュアル操作可。一コマあたりの露光は1/3秒まで。有料370円)

ApowerMirror(スマホ画面をPCにミラーリングして、これをスクリーンコピーで取得しました。変態です。)

無線ルータGL-AR300M-Extにステーションモード(PC,iPhone,iPAD,ASIAIR)

AZ-GTiはPCに有線接続(SkyWatcher USB dongle)

Img_6035

 

3.以下、スマホ動画画面のスクリーン・コピーです。鏡像です。

分解能を超えた、狂拡大です。スマホの電子ズーム最大8倍ですので、表面的には、約1100倍(=(1250/9)*8)

固有名称や角距離、等級、座標、経緯台での方位・高度など、データ記載がたいへんなので、撮影時に、画面にSynScanAppの操作画面表示させつつ、スクリーンコピーで取り込みました。(各画像の名称等、小生の記載に誤りがあったらすみません。)

拡大すると、読めると思います。(いろいろ手抜きでごめんなさい。)

ひたすら、RAの増える順に19個の画面を以下に貼りつけます。

参考に、木星も最後に入れています。

全て同一機材、同一縮尺です。

サイズ感の参考になるのではないかなーと思います。

ApoweMirrorによるミラーリングの時間遅れは少なく、美しいです。

でも、窓を全閉すると、電波がよろしくなくなり、カクカクします。10センチほど窓を開けました。要工夫ですね。

 

 

 

とも座24番星

地上高度8度(SynScanに表示有ります)。大気の色収差あります。

1010_eta_pupppis_20210421172601

 

 

おおいぬ座145番星、これも高度8度くらい

1020_145cma

 

 

しし座Algieba

明るく、スマホの感度を低くし、シャッタースピードも短くして、やっと分離します。

1030_algieba_leo

 

 

しし座54番星

ホワイトバランスは、概ねオートですが、不自然なときはマニュアル調整できます。

1040_54leo

 

からす座Algorab、輝度差が大きいです。

1050_algorab_corvus

 

かみのけ座24番星、色温度の差感じます。

1060_24_com

 

 

おとめ座Porrima、露光・感度工夫してやっと分離。かわいらしいピンクと青に見えます。

1070_porrima_virgo

 

 

かみの毛座35番、やっと暗い方が写りました。

ゴーストではないと思います。シリウスでは、小生の機材ではゴーストで偽星が出ます。

1080_35_com

 

ほ座Cor Caroli、大好きです。

1090_colcaroli_canesv

 

 

うしかい座Xi Boo、ピンクが愛らしい。何度もやって、やっと分離して写りました。

大気の揺れと、機材の収差や調整不足が目立ちます。

1100_xi_boo

 

へび座δ

1110_delta_ser

 

さそり座Graffias

1120_graffias_scorpius

 

 

ヘルクレス座Rasalgethi、

ああ、いとおしい色合い。

1130_rassalgethi_hercules

 

ヘルクレス座95番、兄弟みたい。色が微妙に異なります。

1140_95_her

 

こと座ε1、距離角2秒、やっと分離。明るいので、感度・露出調整します。

1150_epsilon_lyr1

 

こと座ε2、距離角2.2秒、これもやっと分離。

1160_epsilon_lyr2

 

こと座ゼータ、角距離44秒

1170_zeta_lyra

 

 

はくちょう座Albireo

宮沢賢治の銀河鉄道の夜を想起します。なんと明るく、そして美しい。

1180_albireo_cygnus

 

はくちょう座17番

1190_17cygnus

 

木星がのぼってきました。視直径37秒、地上高度10度くらいです。

Jupiter

 

このあと、土星や木星を見ながら夜明けになりました。

日の出後の青空に浮かぶ木星はすがすがしかったです。

Twitterに青空の中の夜明け5分後の木星動画を載せました。こちらもどうぞ。

 

ご注意:明るくなると、望遠鏡への木星導入は、ほぼ困難です。
なので、小生は、暗いうちから視野に入れていました。
当日日の出は朝5:00。5:30でも輪郭は分かりました。

Jupiteram0530_20210420

 

(了)

 

 

 

2021年3月22日 (月)

ISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で見る:ここ10日間ほどのまとめ

 

0.ここ10日間ほどの、Twitterへの投稿のまとめと補足です。

Iss_mc2

 

1.2021.03.14 AM04:36-04:38 : 雲上を行くISS

この晩は、ベランダで念入りに水平出しとスリースター・アラインメントを行いました。

アラインメントが良く取れたのでしょうか、格段にトラッキング精度が上がりました。

補正無しで最初から最後までアイピース視野内にとどまりました。小生の機材程度で可能になるとは、時代の進化だと思います。

眼では感じない暗い状態から、CMOSカメラには写っていました。

twitterの記事はこちらです(動画)

Youtube動画はこちら

3014

 

2.2021.03.14:  印象の御絵描き

印象の御絵描き添付します。

幾多の方々による素晴らしい写真と異なり、絵画の正確性はとても怪しいです。

視神経・脳による事象認識は不思議です。が、それが良いところでもありましょう。

小生は、当面は、生の記憶を脳裏に、心に、留めたいのです。

 

20210314iss

残念ながら雲が多く、細かい形状は確認できませんでした。

しかし、高精度の機材でうまく調整し、惑星撮影の技法を応用すれば、高解像写真撮影が期待できると感じました。

ただし、経緯台であるため、天頂付近の美味しいところは追尾できない限界があります。

 

3.パレット並走

3月13日ころ、ISSから不要になった補給艦パレットが分離されました。(やがて大気圏に突入するのでしょう)

動画の中に、雲の合間にほんの3秒間ISSと同方向へ飛翔する光点(添付写真左上端に微か)が認められました。分離されたパレットでは、と思います。
(小生twitter動画は編集で切れて残念ながら入っていません(^^;  )

小さな光点はかなり先を飛翔しており、CMOSカメラの画角に最初は入っていませんでしたが、遠ざかっていくにつれ、画角に入るようになったのだと思います。

今後、人員交代や物資補給の際、並走の追尾観望が楽しめそうです。

20210314palet

 

4.AZ-GTi経緯台モード、何だかいろいろ動かしてみる

有線制御、無線制御、iPhone画面をPC画面にミラーリング、

レグルス導入、プレートソルブ

SharpCap,Caltes de Ciel

SkySafari,SynScanpro

ApowerMirror

PreviSat, Satellite Tracker,

ASIAIRpro

Test11

 

5.2021.3.17 :ケーブル・スパゲッティ

眼視印象の絵図:ISS西から東へ

最大高度40度くらい

倍率約30倍タカハシFC65

追尾開始1分前になぜかASIAIRproとAZ-GTi電源落ち。リセット、またも大慌て。半分失敗。

LANも含め全有線化したスパゲッティが原因か?

(機材不調の後日談:12ボルト電源とASIAIRproの受電端子の接続不良だったと思われます。思いもよらぬことでした。他のケーブルに交換したところ、改善しました。

熟成していない高機能化、複雑化は、信頼性が低下するものだと改めて感じ入りました。)

20219317_iss 20210317_img_3341-1

 

6.2021.03.18 空飛ぶマンボウ

機材が重く、まだ早い時刻であり、2度に分けて運搬するのですが、その間にいたずらされたりしないように、偉大なる奥様にリチウムイオン電池を運んでいただきました。

更に、小生は老化のため、このごろ特にトイレがこらえきれず、SOS電話し、自転車で機材見張り出張応援をこれまた奥様にお願いいたしました。

更には、機材撤収でも協力してもらいました。ありがとう。

いつものことですが、もはや、今まで以上に頭が上がりません。

 

今晩のISS

雲多し。ごく短時間かろうじて視認。昨日の方がずっと良く見えました。

ASIAIRpro、ルータ絶不調につき、シンプル構成で眼視only。

シリウスでワンスターアライメント。追尾スタート誤差1度。

SatelliteTracker, SynScan

ノートPC

Iss20210318 Img_3370_iss

 

7.2021.03.19: 初めて色彩を感じる

今晩のISS御絵描き

西側にいるときに、太陽電池パドルが暗い褐色なのに初めて気づきました。感激。

やがて全面まばゆい黄白色に変貌。

シンプル確実のため、昨日と同じくPCからのUSBケーブル1本だけ。

 

20210319_iss Img_3372_trm

 

掩蔽について

この晩は、ISSが日本を縦断し、月を掩蔽する日でした。コースはかなり北なので、今回はパス。

素晴らしい熱意と蓄積と技量と機材の方々が、ど迫力の掩蔽映像をネットに掲載されております。

小生のような青二才とは異次元の素晴らしさです。

PreviSatのフランスサイトからダウンロードした正式版を用いることにより、太陽・月掩蔽の予報も、PC上はできました。しかしながら、精度は未確認です。(衛星トラッキング用のバージョンではエラーになりました。)

そのうちチャンスもめぐってくるでしょう。

 

(掩蔽予報テスト計算の例)

Test_transits_20210319_20210531

 

(了)

 

 

 

2021年3月12日 (金)

M87JET氏のハードボイルドな朝

文中説明や理解に誤りがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

衛星トラッキングは、機材やアプリ等に損傷を与えるかもしれません。自己責任です。

 

1.序

「はあはあ。」

「はあはあ。 ずびずび。(鼻水をすする音)」

住宅街の路上、午前4時。白いLED街灯に照らされた黒い人影。分厚いパーカー姿。寒がりのようだ。

人影は、硬いひらべったい機械とカオス状態の電線群が入った黒いリュックを背負い、前には何やら大きめの三脚と装置一式を抱えている。架台のごとく過積載である。

肩と腕の痛みに力尽きるようで、数メートル進んでは行軍を休止する、永遠のような様が見える。

パンダ模様の小型の架台には、白い筒や赤い缶がついているようだ。

パトカーは来ないのか?

そういえば、ここ、茨城県南部では、いくつかの自治体に対し本日3月11日午後2時過ぎ(震災発生時刻)に庁舎や駅を爆破すると予告があったそうだ。なんてこったい。

**********

たどり着いた公園で、人影は三脚架台一式をそっと着地させた。

人影は、更にもう一往復して、500ワットアワーのリチウムイオン電源をえっちらおっちら運んだ。

旧いノートパソコン、レンズヒータ、冷却カメラ、その他機材すべて動かすとこれでも5時間くらいしか持たないのだ。

機材を広げると、水準器を照らしながら、三脚の長さを微調整している。

やがて、モーターの駆動音がする。

「ツースター・アラインメント」とかつぶやきながら忙しい。

PC画面とスマホの灯りが顔を照らした。少しは人生に苦労した?かのような、まぬけな顔が見える。

自分では初老の紳士と思っているらしいが、妻によればとんだ誤認識であるらしい。

 

2.「ズズッ」「ああっ。」「ガシャ。」「うわあん!」( ゚Д゚)

三脚の伸縮部の締め方が甘かったのだ。一式あえなく地面に横たわり、なにやら赤い缶の一式がアルカスイス板もろとも外れ、ころがっている。

(教訓:締めなどの基本動作はしっかり。後悔先に立たずです。)

***********

男は、なにやら殺気立った手際で土煙を挙げながら飛び回り、再組立てや各種光軸・架台の水平合わせ、動作確認を行っている。

ほどけた靴ひもが引っかかったようで、転びそうになっているのが自業自得である。早朝出勤の方々、ごめんなさいね。

ISS(国際宇宙ステーション)の飛来時刻があと30分。一刻も猶予がならない。

(野口宇宙飛行士も、ISSで必死で太陽電池支持部をネジ留めしてたんだ。がんばれ、爺さん。)

ワン・スター・アライメントにとどめる。光軸合わせも不十分、水平出しも地面の芝の弾性で落ち着いていないが、次の作業に移ろう。

スマホにノートPCをテザリングし、ネットに繋いで最新の軌道要素をダウンロードしようとする。繋がらない。なぜだ?

僕って焦ってますか?

こうなったらわり切りだ。オフラインで決行だ。昨日夕刻にアプリのPreviSatでダウンロードした軌道情報TLEファイルが、十分新しいものかどうかわからないが、それを使うまでだ。CSVファイルを生成してセットする。

*******************

 

3.深呼吸をし、ポケットの龍角散喉飴をひと粒口にする。

アプリのSatellite TrackerでISSをトラックするテストを数分間行った。

フライ・パスはほとんど垂直に登ってくるようだ。

スマホに表示されたASIAIRproのVIDEO画面で、ゲインや露光時間を調節する。10flopsくらいになるように調整。

よし、本番スタート。自動でのTracking開始まであと5分。


*******************

 

4.ほどなくして屋根から橙色のISSが現れる。AM5:19ころ。

CMOSカメラの画面の中心からはずれている。眼視の視野にも当然入っていない。

あまりよい方法ではないが、架台を少し手動で調整し眼視視野に入れる。

(小生のAZ-GTiは、高剛性かつ弱くクランプかけた状態で手動調整しやすいように、シムリング交換改造・摺動摩擦調整してあります。)

Issshutugen

 

5.順調にTRACKING。速い!

動画はこれ。Yutube

 

Isstrack_20210312154801 

 

 

6.眼視印象

CMOSカメラでの広角(といっても7×4度くらい)撮影と同時に、高解像きわまるFC65で眼視。アプローチしてくる印象の絵です。

とても明るくまぶしい。視野導入を考慮し倍率は30倍にとどめたため、細部は見えませんが、視野内にほぼ静止。息をのむ感覚でした。恒星が視野内を吹っ飛んでいく。

これが秒速8キロなんだ。

 

Issvisuapimp

 

7.急速回転中に天頂ISSを見上げた

あっというまに迎え角が大きくなり、AZ-GTiの追尾速度限界。架台が南東へ向けて急速回転開始。

「ぴががーじじゅいーー」と言って数百倍速。

このときまでは、モーターがアプリの急速回転の指示に追従しきれずに脱調しているものと誤解していました。しかし、そうではありませんでした。

ISS再追尾へ向けて正常制御され全力で回っているのでした。

ぐわんばれ、壊れませんように。

Kaiten_nx2

 

8.急速回転している間、じっと天頂のISSを裸眼で見上げていた。

あそこに宇宙飛行士達がいる。世界中の地表に支えている人々がいる。

すばらしいスピードで飛んでいく。

 

9.さらばじゃ

(このトラッキングシステムは天頂は不得手です。経緯台の相(さが)です。(仰角60度くらいまでのパスが得意だと思います。))

回転後、びたっと、かなりの精度でISSのTrackingが再開されました。

急速に南東に遠ざかり、朝焼けの空に溶け込んでいきました。

FC65で眼視再開しましたが、短時間しか視野に入れられませんでした。近づいてくるときの方が見やすかったです。

Asayake

 

10.当日機材風景です。

使用機材アプリ
AZ-GTi(改造)、FC65(眼視約30倍)
PreviSat, Skywatcher SynScan Pro, SkyWatcher Satellite Tracker Application Version 0.18,
ZWOASI533MCpro, AF-S DX Nikkor 35mm F/1.8G絞り開放 ひとこま当たり露光50ミリ秒
ASIARproでVIDEO撮影

ノートPCを架台に有線接続(SkyWatcher USB dongle)

CMOSカメラ→ASIAIRpro→Wifiルータ→iPhoneで画像記録(RYOさんの記事参考に、GL-AR300M-EXT無線ルーター使用)

Img_3304

 

 

11.衛星トラッキングについてのメモ

(1)参考になるオーストラリアの方の動画:インストール、操作

New Sky-Watcher software makes Satellite tracking easy - a brief set up

 youtu.be/E1TbbuHixaA 

(2)小生の初めてうまく撮影できた例

動画例:ハッブル宇宙望遠鏡(光度3等級)

(3)アプリPreviSatは衛星の軌道情報(TLEファイル)やいろんな衛星のリスト(txtファイル)をネットからダウンロードし、衛星位置情報の.CSVファイルを生成します。他にも軌道予測、月を掩蔽する予測、軌道状態アニメといったいろんな機能あります。

アプリSatelliteTrackerは.CSVファイルに従ってWindows版SynScanproを操作して架台を制御し衛星をトラッキングします。

 

画面コピー:室内での模擬ISSトラッキング:デスクトップPC:3月5日

Evaa

 

衛星トラッキング:メモ1

PreviSatは、SkyWatcher社のSatelliteTrackerのダウンロードに含まれる特別試験バージョンver.4.4.0.1(画面上は4.1表示)が必要です。衛星位置情報CSVファイルを生成するためです。他のバージョンはこの機能が見当たりません。

ぽんにゃんさんのおっしゃる通り、SatelliteTracker 0.19と新しいWindows用SynScan pro 1.19.0も必要とされています。Synscanpro制御 のために、スマホとWindows間で座標やアラインメント情報を共有・同期するためだと思います。)

SkyWatcherのアプリダウンロードページ

http://skywatcher.com/download/software/synscan-app/

 

衛星トラッキング:メモ2
インターネット環境必須です。なぜなら、軌道情報(TLEファイル)は、最新が望ましく、また、Hubble望遠鏡は、小生の場合、視界に入る直前にならないとTLEが入手できなかったように思われたからです。

(なお、トラッキングはインターネットに対しオフラインでも可能ですし、自分も緊急性や状況に応じてそうしています。ステーションモード等、機材の繋ぎ方はいろいろあると思います。)

 

衛星トラッキング:メモ3
txtはvisualが良いです。しかし、他にもstarlink.txtとか面白いのが多々あります。例えば、starlinkの2200から2208なんかは、今、トレイン状態なんじゃないでしょうか。(さらに、また新しく打ち上げられましたね。)

 

衛星トラッキング:メモ4
PreviSatを開くときにSVSVMLPOST.htmlが見つからない旨のようなエラーメッセージがでますが、無視します。ISSのマニューバー要素?と思いますが、今はこのリンクでは提供されなくなったのではないでしょうか。

 

衛星トラッキング:メモ5
小生は自分の位置情報を秒まで正確に入れています。
少しの違いでも、見かけの衛星位置は大きく異なります。

(あ、大きく異なるのは衛星が近い(天頂付近)の場合の話です。ISSの場合、自分の座標1分違うと衛星位置15分くらいずれるんじゃないでしょうか。)

(PreviSat で現在地変えたり新設すると落ちます。仕様でしょう。(^^)/)

 

衛星トラッキング:メモ6
SatelliteTrackerの下の方にTracking Position Offsetの十字ボタンがあります。便利そう。小生は、まだ使えていません。キーボードの矢印と繋がって入るようですが、規則性がつかめません。ゲームコントローラー(ヌンチャク等)で操作できないかな?

(ぽんにゃんさんのおっしゃる通りこれで微調整する設計です。)

小生もやってみましたが、小生の機体は工作失敗のために傷だらけでして、上下動のバックラッシュがちょー特大でして、まだうまくいってません。(^^;  )

 

衛星トラッキング:メモ7
SatelliteTrackerをconnectすると、SynScanproAppは制御をSatelliteTrackerに移してしまうみたいで、人間はSynScanで鏡筒方向微調整することができません。そのためにAdjust Offsetがあるのだと思います。

 

衛星トラッキング:メモ8
衛星トラッキングはとっても面白いので、小生のような老人ではなく、いろんな方がいろんな利用方法を編み出していってほしいです。アプリも進化して欲しいです。健闘を祈ります。
取り敢えず、以上。
(*^^)v

(了)

2021年2月26日 (金)

今日も全力GTi:ノートパソコンからUSB経由有線接続してみる

この記事は、好奇心旺盛な方々のために、初心者である小生がやってみた記録の情報提供です。うまくいかない場合もあるでしょう。類似行為を推奨するものではありません。仮に関連した試みを実行される場合には、あくまで自己責任です。また、誤り等あるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

1.シンプルかつ通信が途切れないようにしたい

SamさんがCMOSカメラとの接続ケーブル1本だけで軽快に運用する素晴らしさを発信していらっしゃいます。

ほしぞloveログ:(多分)一番シンプルなプレートソルビング

 

小生の場合、ベランダ使用で電波がときどき切れます。

そこで、既に実践・ご存知の方は多いと思いますが、

AZ-GTiを、SKYWATCHER社のUSBドングルなどの、自作、市販のUSBシリアル変換アダプタで有線制御して見ました。

なお、SharpCapで原因不明の注意やエラーのメッセージがときどき出ますが、小生は無視しています。

(このブログ記事がシベットさんのご期待にいくらかなりとも合えば幸いです。)

Img_3248

PCで有線制御、冷却CMOSカメラ(ASI533MCpro)の画面(USB2.0でも繋がりました)(12ボルト冷却電源及びAZ-GTi電源はASIAIRproを給電ハブ専用に使用。)

小さい方のモノクロカメラにもつながります。

PCは、10年くらい前のをSSD化、Win7化したもの。やや非力ですが、マイナス10度であっても、液晶画面が薄くなりますが、動作順調。さすが日本製。

おや? SharpCapのプレートソルビングの日立マークスイッチが右下の十字左下にありますね。(プレートソルビングは、事前に関係アプリやASCOM等設定を行い、正常に動くことが前提です。)

 

 

2.今回接続確認した3つのアダプタ

いずれも、ASIARpro有線制御目的に導入したものです。

上:自作。アダプタ本体(DSD TECH SH-U09C USB to TTL ADAPTER)をアマゾンで購入。去年5月。

中:FLO社のLynx Astro FTDI EQDIR USB Adapter for Sky-Watcher AZ, GTi Mounts(https://www.firstlightoptics.com/で購入。国際郵便で届きました。)去年5月。

下:SKYWATCHER社USBドングル(短いケーブルは付属品)。シュミットさんから購入。手持ちのUSBタイプBケーブルつけました。

Img_3227

 

 

3.デバイス・ドライバーをインストールする

WindowsPCの場合、AZ-GTiは、PC上のSynScan proから制御されます。初期設定は無線ですが、USBシリアル変換ケーブルで有線化できます。

ただし、WindowsPCには、それ用のデバイスドライバーを入れる必要があります。以下に、使用機材とそのデバイスドライバーのインストールについて記載します。

 

(1)自作アダプタ及びLYNXアダプタの場合

〇自作の場合

「DSD TECH SH-U09C USB to TTL ADAPTER」の使用ピンは3本のみです。電圧は3.3ボルトを選択しました。

ピンプラグ(付属していましたが、工作には別途手元にあったものを使用。)を何十年ぶりかでホームセンターで買ったモジュラーケーブルにハンダ付け。黒い絶縁テープの下にヘタクソが隠れています。

自作は、ネットに国内外いくつか情報があります。それを見てピンの役割を割り当てました。

例えば、Cloudy NightsのLognic04さんのこの記事

Img_3264_20210226133101

 

 

別のFT232使用のアダプタ。これも動いてます。

Img_3268_20210226134201

 

 

〇 Lynx Astro FTDI EQDIR USB Adapter for Sky-Watcher AZ, GTi Mounts

ネットで英国の望遠鏡店FLOでポチりました。

Img_3267

 

 

(2)ドライバーのインストール方法

自作もLINXのアダプタも、おそらく中身のICは共通(FT232)です。

比較的新しいシリアルバスであるUSBを、RS232という昔の規格のシリアル信号に変換するIC、ということらしいです。

先に書いたように、WINDOWS系PCでは、素のままでは動きません。(デバイス)ドライバーという指揮命令通訳さんを入れる必要があります。

ASIAIRproみたいなラズベリーパイ系とか、あるいは、UBUNTU等UNIX系のものは、もともと対応しているのが多いみたいです。(ですから、ASIARproでは、どのアダプタも何の苦労もなく有線接続します。)

 

WINDOWS用のドライバーは、WINDOWS UPDATEで自動入手できるらしいのですが、小生のPCでは永遠なくらいに検索中リングが回転し続け、諦めました。なので、ネットから直接ダウンロードしました。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動し、順次の指示に従ってインストールできました。

このあたりの方法は、ときどきネットで拝見しているすごい電子工作の方の素敵なページを参考にしました。

「しなぷすのハード製作記」

S1 S2

 

FTDI社のダウンロードページです。

S3

 

 

(3)SKYWATCHER社USBドングルの場合

SKYWATCHER独自のドライバーのインストールが必要です。

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このドングルがASIAIRproで簡単に使えることは「Masa@ZWO沼の住人」さんのyutubeで最近知りました。Windowsからも使えるだろうと気づきました。また、おそらく、最も入手も使用も簡便で、LYNXアダプタよりも安価と思います。

初心者でもわかるAZ-GTiとASiair PROの接続設定とSkySafariでGoTo ゆっくり解説

このドングルのためのWINDOWS用ドライバーは、SKYWATCHER 社からダウンロードできます。

Windows Driver: Prolific USB-to-Serial Device Driver

ダウンロード後、ダブルクリックして、指示に順次従って、専用のドライバー(Prolific USB-to-Serial Device Driver)がインストールされました。

 

 

(4)デバイスが正常に動作してるかを確認する

ドライバーが正常にインストールされると、こうなりました。

3つのアダプタをすべて繋ぎ、デバイスドライバーの状況を見たところです。

ポートのところをご覧ください。

Prolific USB-to-Serial Device DriverはSKYWATCHERのドングル。

あとに続くUSB Serial Port(COM4)とUSB Serial Port(COM6)は、自作の及びLYNXアダプタです。

Img_3272

 

 

3.PC上のSynScan proからUSBシリアル変換アダプタ経由でAZ-GTiに接続する方法

AZ-GTi及びPC間にアダプタをつなぎ、PCとAZ-GTiを起動して始めます。(安全で正しい起動順序はわかりません。ごめんなさい。)

(1)SynScanproを起動し、Settingsを開きます。

Img_3230

 

(2)設定手順

〇Connect Settingsを開き、タブを従前のNetworkからSerialに変更します。

〇しかる後、Serial Port Nameの中から、繋いだアダプタのものを探して選択します。画面は、COM4を選択した例。

〇最後に、Backをクリックします。これで変更が保存されます。

〇SynScan proのメニューに戻り、Connectをクリック。うまくいけば、AZ-GTiが見つかります。

〇目的に応じ、AZモードまたはEQモードを選択して、接続します。(EQモードは、事前にAZ-GTiそのもののファームを赤道儀対応のものに入れ替えておかないと表示されないと思います。赤道儀化は自己責任。)

Img_3228_20210226144601

Img_3229

 

使用した感じは、まだ経験不十分なので、そのうちに記事にするかもしれません。

SharpCapは、ASIARproとは異なった使用感です。

Platesolv_asi533_virgoa

Feature_eq5error_300pct

(了)

 

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