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DRIZZLEってどうよ?:NEWTONYくんとSV305:土星直焦点極小画像で試す

DRIZZLEってどうよ?

9月18日、少しだけ雲間に星が見えました。

レンズレス・シュミット・ニュートン化したNEWTONYくんで直焦点撮影.

ターゲットは、土星。

レス改造SV305にQBPフィルター装着。このところ付けっぱなしです。

焦点距離僅か200mm。アンダーサンプリングの極小の星像になってると思います。

新たに光軸の関係で偏芯を調節した絞りの口径は40mm、f5.0です。

画像処理で惑星drizzleの効果を試します。(以前からFC65でオーバーサンプリングを試していましたが、drizzleって呼ぶのを皆さまのブログ等で遅ればせながら知りました。)

 

結果:効果あるじゃん!

9

 

 

プロセス

DEBAYER

1.左:直焦点のFITS画像です。粗いですね。露光80ミリ秒。ゲインは、PC画面では3.0に見えたのですが、SharpCap記録フォルダの撮影データでは、30になってました。小生の眼がもう見えないのかなあ。

IMX290のピクセルピッチは2.9マイクロメートル。FL200mmなので角度にして、ほぼ3秒に相当すると思います。

2.右:ASIFitsVewでdebayerし、簡単そうなJPGで出力しました。でも、色がおかしいです。色相が180度近くずれてる感じ。

0_1

 

 

DRIZZLING

3.左:約3倍にdrizzleしました。(=3倍のオーバーサンプリング)。かなり滑らかになりました。

4.右:21コマ撮影したうちの良さそうな8コマを選び、3倍オーバーサンプリング(nikon CAPTURE NX2でバッチ処理)後、加算平均しました。自動位置合わせです。これにより、センサーのピクセルピッチを超えた分解能を目指します。PoleMasterが星像の重心を算出して、ピクセルピッチ以上の分解能を得ているらしいのと同様の発想です。

土星らしくなりました。でも、色がおかしい。QBPフィルターの効果だけとは思われません。

大気の色収差が反対方向に出てるので、おそらく、色相が180度くらいずれているように感じます。

2_3

 

 

大気による色収差を補正(怪しげな)

5.色分解したのち、再度画像合成して自動位置合わせすることにより、大気によると思われる色ずれを軽減しました。(YIMG使用)

4_5_6_7

 

 

色相調整

6.左:5.の再合成と同一の画像です。色が不自然です。

7.右:なので、色相を170度ずらせました。(YIMG使用)

7_8

 

 

仕上げ

8.わずかにウェーブレット処理して冒頭の写真の出来上がりです。(YIMG使用)

格子状のピクセルあたり約1秒に相当します。

分解能は6秒くらいでしょうか。球面収差は残ってるはずですが、結構細かいとこまで出たと思います。

QBPフィルターを外せば、もっと良くなる感触があります。

SV305にもともと付いていた光学ウィンドウ(IRカットフィルタらしい)は除去済です。

9

 

 

撮影画角全体

SV305、1920×1080ピクセル、5.6×3.1mm

撮影画角全体は、こんな感じでした。8秒露光×23回をライブスタック。

上が北です。前回記事の手法で大きなノイズをキャンセルしてます。ダーク有り。自宅。

 

Saturn184sec_20200920003501

 

NEWTINYくん光軸調整

撮影に先立ち、明るい星を用いて斜鏡を調節し、光軸を合わせてあります。

主鏡が少し傾いていることや斜鏡の接眼部との位置関係の誤差が考えられました。

鏡筒を覗き込んでの目測ですが、絞りの偏芯が5mmくらいが適正のようでした。いままでの偏芯2mmでは足りません。

そこで、絞りを作り直しました。チップスターおいしいなー。

小生の機体の主鏡の傾きは、0.2~0.3度くらいか? 球面鏡ですが、絞りを大きく偏芯しないと像の悪化と周辺減光の偏りを生じます。

また、QBPフィルターがでっぱり、かなりの光路遮蔽が生じています。(覗き込む写真で、主鏡の上が平らに欠けて見えます。)

個人的には、QBPフィルターは、あまりセンサー面に近いとコントラストが低下する印象があります。

良い空のところに遠征し、フィルターなしで試したいものです。

Img_5335 Img_5336

 

(了)

 

2020年9月 7日 (月)

逆色ノイズ加算処理の試み:レス改造SV305:レンズレス・シュミットNEWTONYくん

謝辞:

自由度が高く素晴らしいフリーソフトであるYIMGとその作者様に感謝いたします。まだ使いこなせておりませんが、おかげさまで、いろいろな試みができ、画像処理の理解が小生の如きであっても少しずつ進んでいるように思います。

注:本記事は、好奇心によりやってみた結果の備忘録と、小生のような天文初心者の方々への些細な情報提供です。

  こういう方法は、みなさん既にご存知のことかも知れません。非常識かもしれません。小生の誤りもあるかもしれません。

  もしも試される場合は、データや機材については自己責任です。写真の元データは、必ずバックアップの上、行ってください。

  YIMGの作者様にも迷惑をかけてはいけません。

 

 

0.ノイズ軽減後のM31

フィルターレス改造SV305+レンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくん

絞り口径41mm、FL200mm、

32秒露光、17コマスタックを8セット、総計約80分の露光です。自宅ベランダ。1等星しか見えない。

いつもの定位置で、極軸合わせ無し。AZ-GTi赤道儀モード、ASIAIRproでオートガイド。sharpcap使用。ダーク有り。

4_cnxadj

 

小生の環境では画像にノイズが目立つので、一匹変態の小生は、なんとなくやってみました。

結果的にかなり軽減できました。

 

Img_5247

 

1.ノイズ有り元画像

1

YIMG(64ビット版)で加算平均及びトーンカーブ調整してます。

なぜか、星に色が無いなー

拡大すると、でかい色付きノイズ多数。

Kakudai

 

対処方針:逆色ノイズ加算

うーん、ノイズの色が、RGBではなく、RGBの補色に近いかも知れない。

また、ノイズのところは、明度が周囲より低いようです。

イメージセンサー上のRGBクールピクセルが、色空間変換を経て周囲数画素の範囲に影響を与えている感じがします。

つまり、欠けたピクセル色があるために暗くなって補色が出ているのではないでしょうか。

欠けている色だけ抽出できれば、それを加算して埋め合わせればよさそうです。

つまり、周囲平均を元に、いわば、逆色ノイズを作って加算。アナログう!

個別のピクセル欠陥を元から演算補正するような、FITSを根源から操作するような、そんな技量は小生には到底ありません。

 

コンセプト:逆色ノイズを作って加算し、打ち消す。

 

2.高周波成分を除いた画

まず、周波数成分の高いノイズはほぼ無いけど、元画像にかなり近いというものを作ります。

YIMGの、本来はフラット調整用と思われる、「バックグランド補正」に着目しました。

ます、「バックグランドデータ作成」機能を使います。

周囲4辺付近は、演算のため、欠けます。パラメータはいくつか試行錯誤しました。

2

 

3.欠けた色の画像(逆色ノイズ画像)を作る

次に、2.の画像において、「バックグランド補正(画像データ)」を選択し、1.の元画像をシフト量ゼロで減算します。

すると、RGBの輝点の絵になります。ノイズと逆の色(補色?)になってるようです。うまく行きそうです。

3

(小生は、さらにこれを少しトーンカーブで強めに調整し、より良好な結果にしています。)

3_toneadj

 

4.元画像と逆色ノイズ画像を加算する

「画像合成」機能を用いて、1.と3.の画像を加算します。比率は、どちらも100%にすることが多いです。

自動位置合わせしないように、「比較範囲」はゼロにしました。

結果は、目的のノイズがかなり除去されました。小生には、ほぼ十分です。

4

 

小生の不徳の致すところで、光軸等のずれで明るさ不均一なので、capture NX2で手動でちょっと調整し、更に、鏡像になってるので裏返すと、冒頭の画像になります。

 

5.おまけ:

同様の手法、同一光学系・機材・光害の空での作例。

レンズレス・シュミットは色収差、コマ収差が無い。

球面収差はある。

M27です。総露光約60分。

以下の3枚は、星雲部で消えなかった目障りなノイズを各2から3か所のみ、最低限のレタッチしました。

鑑賞写真なので、ご容赦願います。

M27_6org_plus_bgdsub_cnx2_v2

 

M8干潟星雲です。この写真は、レス改造機にサイトロンさんのQBPフィルターを装着しています。

総露光約40分。極軸精度が低く、努力しましたが、縞状のノイズがあり、小生には、解決できていません。

M8_sv305_40min_sub_cnx2

 

M20です。これもQBPフィルター装着です。

総露光約20分。

M20_20min_cnx

ここまで映るとは思いませんでした。

星像が小さく、迫力を感じます。

(了)

2020年8月21日 (金)

星雲試写:レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、SV305レス改造仕様

軽量お気楽

レンズレス・シュミット化NEWTONYくん、フィルターレス改造SV305、AZ-GTiとASIAIRproをEQMODケーブル接続、iPADでASIARproに5Ghz高速接続。

1.使用機材

Img_5240

架台は、AZ-GTi赤道儀モード、超剛金改造メタりっこちゃんです。

超軽量(三脚、鏡筒含め、写真の全部で7.1㎏)です。ウェイト軸だけでバランスとれてます。

 

 

ASIAIRproとAZ-GTi間は、自作USBシリアル変換ケーブルでダイレクト接続です。(EQMODケーブル)

写真は、ケーブル1号機。今は基盤がプラケース入りの2号機を使用中です。

Img_4920

これにより、ASIAIRproとAZ-GTi間の2.4GHz接続の呪縛を回避できました。すなわち、操作端末(iPAD)と高速5Ghzでの接続が選択できるので快速にできます。

EQMODケーブルは、英国から直輸入もしてみました。当然正常動作しました。他方、ネットでAZ-GTiのマニュアルやCLOUDY NIGHTSの記事等でピンアサインを調べて、より安価に自作もできるようだったので、それもやってみました。いろんなパーツや製品がネットにはあり、ポチれます。選択肢の広い、良い時代になったものです。

撮影用のSV305は、別のノートPCでSHARPCAPproで操作します。

SV305は、光学ウィンドウ除去改造済。シベットさんが素晴らしい記事をお書きになっています。

空は明るく、木星と土星くらいしか見えないのですが、完全フィルターレスで何が写るのか、試写しました。

 

 

2.第一夜:M31

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。YIMG,ニコンcaptureNX2。使用ソフトは、以下すべて同じ。)

 

M31test

 

わかってます。でも、小生は、写っただけで嬉しいのです。

超素晴らしい画像には、いつ到達できるものやら・・・・小生にはあまり向かないようです。

むしろ、変化、それも位置を微分した速度とかあるいはさらに微分した加速度、さらに加加速度といった刹那的なそよ風が心地良いようです。

でも、へんだなー。片方が明るい。街灯や車で明るい影響か?

ノイズ激しいなあ。CMOSカメラは奥が深そうです。

 

3.迷光・漏光対策

Img_5252

ファインシャットにより、プリングルズの延長筒内面を、この上なくブラックにしました。赤外線にも有効らしいです。

接眼部の反対側の鏡筒内面にも張り付けました。

 

よし、これでOK。

のはずが、筒先からよーく覗き込むと、何やら僅かの青緑色の漏れ入る光が・・・・

で、追加の対処です。

アルミ箔粘着テープで、側面開口扉の僅かの隙間及び、接眼部付近のプラスチック肉薄部を透過する光をシャットアウトしました。

また、延長筒の接続部も同様にアルミ箔粘着テープで遮光しました。

メンテナンス性は落ちましたが、これで漏光は防げます。

Img_5243

 

また、簡易ファインダーとして、奥さんから貰った紙筒を輪ゴム等で固定しました。

天体の導入時には、光軸を合わせたASI120-MMSでプレートソルビングし、フル自動でSV305の小さな撮像素子上に導入されます。

2回導入動作させると、ほぼど真ん中です。感激物です。

Img_5247

 

4.リベンジの第2夜・第3夜

①M31:よし!

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

いろんなノイズが課題です。

M31_4_yimg_cnx2

 

②らせん星雲

存在がわかる。千葉や東京方向、低空の明るい空、絞り口径41mmでも映るんだあ!

ASIAIRproのプレートソルビング機能が無ければ、導入は絶対無理です。素晴らしい機能。

そもそも、ベランダに目測で設置してるので、極軸がいい加減なのです。

スケアリングや絞りの位置等がずれてるのがわかりますなあ。

(32秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計10分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

Test_rasen_stack_16bits_38frames_1216s

 

③プレアデス:青い散光星雲は写りませんでした。

(32秒露光を5分間分くらいスタックしたものを4セット、総合計約20分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 M45_4_yimg

 

④オリオン座M42:明け方にはもう見える

フィルターレスの影響でしょう。通常青い部分も、桃色から白色です。

(8秒露光を5分間くらいスタックしたものを3セット、2秒露光を5分間くらいスタックしたものを2セット、総合計25分間分を加算平均後加工しています。darkあり。)

 

M42_3_2_yimg1

 

⑤亜鈴状星雲

一回の露光が32秒ならば自動スタック効くのですが、それ以上にするとignoreばかりで、自動スタックされませんでした。

なので、ASIAIRproによるオートガイドの精度に任せて、64秒露出11回を単純にスタック、延べ704秒間露出の1枚画としてみました。

darkあり。

ガイドの精度は、RMS2秒角程度。荷重が極めて軽いためか、いつもより高精度でした。

上が元画像です。赤青緑の輝点ノイズがひどいです。これをごまかして、なんとかしたのが下の画像。

ノイズ除去で星が少し太った。

CMOSカメラの各種パラメータは、試行錯誤中です。むずかしいです。

淡い天体は写りにくい感触もありますが、小生の技量不足や空の光害もあり、わかりません。

ディザリングも、機材精度のため果たして可能かどうか不明ですが、試したい気も少ししてきました。

真上は良く晴れて2等星まで見えました。

 

Stack_32bits_11frames_704s_org Stack_32bits_11frames_704s

SV305でこれだけ楽しめるのですから、小生の前にCMOSカメラ沼が広がる危険地帯を感じました。

なお、広告では、SV305は、pro仕様(冷却ではない。ASCOM対応。)が出るらしいです。PHD2に使えて便利そう。日進月歩。

 

(了)

2020年8月12日 (水)

NEWTONYくんで土星を撮る

Stack_16bits_3frames_0strm

レンズレス・シュミット化したNEWTONYくんで強拡大撮影

画素ピッチが2.9マイクロメートルくらいと小さい、SVBONYさんのSV305で土星を試そうと思いました。

しかし、小生には拡大率の大きなバーローレンズがありません。

なので、再び、暴挙に出ました。

 

スマイスレンズっ!

Img_5221

SV305光学ウィンドウ強制除去改造モデルに、ビクセンLV10mmのスマイスレンズを回して外して、ネジが合わないので、マスキングテープで暫定固定しました。

また、Cマウントの延長リングで筒長を数ミリ伸ばして調節しています。

スマイスレンズは、バーローレンズよりもものすごくパワーの強い凹レンズでした。

当該スマイスレンズは接眼レンズ全体の収差補正最適化を考慮した設計であろうことなど、無視です。乱暴かつ失礼な行為ごめんなさい。

でも試したかったんです。

あとで元に戻しますからね。

 

スクリーンアイピース活用

前もって、NEWTONYくん付属のスクリーンアイピースで試しました。

概ね2~3倍の倍率となり、焦点位置も大丈夫にできると思われました。

Img_5209 Img_5207

 

 

SV305装着

鏡筒内へのでっぱりはほとんど無く、光路遮蔽は生じません。ラッキー!♡

Img_5218

 

土星は良い。木星はいまいち。

昨晩は珍しく晴天でした。

土星と木星にトライ。スクリーンコピーでピクセル見えるようにしました。クリックしてみてくださいね。

土星の輪っか映った。露光100ミリ秒のを3枚スタック。

木星の縞模様は写りませんでした。露光50ミリ秒のを12枚加算平均。

球面収差の補正の感触は得られませんでした。コントラストが低下したように感じます。

AZ-GTi経緯台モード

2020年8月11日20時ころ撮影

Newtony_lv

 

おまけ:下弦の月

NEWTONYくんレンズレス・シュミット化バージョン直焦点

この写真は、スマイスレンズなど無し。素の状態です。なので、色が赤くなってます。

SV305光学ウィンドウ除去改造モデル、露出8ミリ秒1枚

大気の乱れが大きかったですが、なかなかシャープに写ったと思います。

これも昨晩8月11日24時ころ撮影

20200811234128_8msec_sv305

 

(了)

2020年8月 6日 (木)

随筆:気体運動論的何か

 

微かなネオワイズ彗星(右上の円内)

このあと間もなく曇った。

8sec8_1cnx2_cs

2020年8月3日20時ころ、信州某所

AZ-EQ AVANTノータッチガイド

nikonD7100 iso500 8秒×8枚

AF-S nikkor 35mm F1.8をF2.2に絞る

 

 

すんごく暑いです

気体の温度は、気体分子の平均運動エネルギーに対応してると思います。

分子の飛翔する速さは、低速な物から高速なものまで、釣り鐘型の分布になってると思います。

ものすごく多数の分子がお互いにランダムに衝突しつづけ、その相互作用の結果です。

平均的な速さのものが最多だけれども、中には、ものすごく早いものも現出する。

平均が早くなれば、超高速のものも増える。

すなわち、高温になれば、超高速なものも増える。

他方、気体分子の集合体の中で、低速な分子は、自分が偶然にも低速になることにより、逆に他の高速化に寄与しているとも言える。

すべてが自分の存在に意義がある。多様性。

 

M13に思う


20190613_m13_takahashid_trim

2019年6月13日自宅

以前所有していた、高橋D型鏡筒直焦点(d65mm f1000mm 3枚玉セミアポクロマート) 

iso3200 ,  30秒*良像24コマ。D型屈赤HD4によるノータッチガイド

D7100無改造

 

球状星団を構成する恒星の中にも、偶然の重力的遭遇を繰り返し、高い運動量を得て、星団のへ脱出するものもあるだろう。

きわめてきわめて少数だろうけれども。

 

天門マニアック者も、すなわち、この分野のベクトルでの高温度高速飛翔体なのだろう。

予想するに、母集団が、いろんな分野で元気いっぱいで高温化(活性化)すれば、もっとたくさんのオタク級、変態級が出現し、やがて、宇宙・物理・工学等の学問も活性化するのだろうな。

遠い未来には、外宇宙へ向かったり、さらには、時空をも超えて欲しいなあ。

 

木陰のM87JET氏

長野県某所で草刈り手伝い、大汗。

電波環境や行事のため、8月1日のシベットさんの双天会は、残念でしたが参加いたしませんでした。

(NEWTONYくんも持参しましたが、雲が・・・)

この付近で冒頭のネオワイズ彗星を撮影したのでした。

Img_5133-trm

 

(了)

 

2020年7月26日 (日)

NEWTONYくん、レンズレス・シュミット、Pringlesで高剛性化

NEWTONYくん、レンズレス・シュミット・ニュートン化における、お菓子のプリングルズ紙筒による若干の高剛性化の試み

マスキングテープだけで、精度よく、かつ、しっかりと固定できました。

筒底の(訂正)鉄のアルミ切断部分はとても鋭利で危ないので、安全のために、必ずフェルト布等により、カバーする必要があります。

改造はあくまで自己責任です。

本記事は工作をやってみた結果の情報提供であって、改造を推奨するものではありません。

 

Img_5103s

 

Pringles

twitterで、マリーチさんからプリングルズなるブランドを教えていただき、小生はスーパーに走ったのであった。

なるほど、これは試す価値がありそうだ。

チップスター紙筒は、なかなか良いですが、このあいだ夜露で柔らかくなってしまいました。また、筒の接続部が曲がりやすいのか、絞りの位置が微妙に変わりやすい欠点がありました。

 

プリングルズとチップスター包装容器の比較

Img_5093 Img_5095

 

チップスターうすしお味

お菓子が密閉プラ袋に包まれた状態で紙筒に入っており、紙筒に塩分や油脂等の付着が無い。

長さ23cmでちょっと長めだが、気にするほどではないと思う。100円ショップで購入のノギス型プラ定規によれば、直径66.5mm。キャップ含め、全部紙製。軽くて丈夫。

中身のポテチがやや大きめで、ボリュームがある。味はちょっとクリーミー(個人的印象です)。

 

プリングルズ サワークリーム&オニオン

お菓子が紙筒に直接入っており、筒の内壁に塩分や油脂、粉がついていると思われ、鏡筒にするためには良く拭きあげる必要がある。

お菓子が直接入っていても品質が保たれていること、内壁は銀色であることから、何らかの防湿防酸化コーティング等による水分侵入阻止機能があると思われ、夜露に幾分耐性が期待される。強度的にも有利だろう。

筒の紙はチップスターより少し丈夫に感じる。

長さ20cmでほぼ良い感じ。直径67mm。底面が(訂正)鉄製アルミ製で上部なため変形しにくい。

キャップは透明プラスチック製で、縁高さが小さい。

お菓子は、あっさりめであり小生にとってはなかなか健康的で良い風味だが、チップスターに比べ、1枚当たりが薄手で直径も小さく、満腹感においてやや劣る気もする(個人的印象です)。

 

高強度の(訂正)鉄製アルミ製底部を活かす

 

道具の無い小生は金切りバサミでワイルドに

Img_5097

 

切り抜くのは簡単でしたが、切断面の安全化処理が一番時間がかかりました。

紙筒内部は銀色。

Img_5098

切断面が剃刀のようになるので、ヤスリで鈍くしましたが、それでも鋭利で危険なので、粘着フェルト布で厳重にカバーしました。

工作では安全がとても大事です。注意1秒、怪我一生。

Img_5099

 

銀色の内壁を黒紙でカバーします。

Img_5100

 

まあまあ黒くなったね。

Img_5101

 

覗き込む

Img_5106

 

チップスターで作った絞りは、付け外しがきついが、流用可能な範囲。

41.0、45.0、50.0mmの3サイズを使っていますが、41mmと45㎜の中間くらいがバランス良いのではないかな。

 

 

Img_5102

 

 

 

人工星を撮影:NEWTONYくん、すごいのではないか?

 

チップスター鏡筒によるレンズレス・シュミット・ニュートン化NEWTONYくんで撮影。

赤色LED懐中電灯をアルミホイルで包み、裁縫針で極小穴を開けて作った人工星の写真。距離約7m。

絞り口径41.0mm。

接眼レンズビクセンLV10mmにウィリアムオプティクスの1.6倍バーローレンズ付けたもの。

古いコンデジ使用。ズーム10倍にして撮影。SONYのCYBERSHOT DSC-WX70。露出オート及び手ぶれ防止機能が解除できない。

何十コマか撮って、最も良い物2枚。

 

焦点内側の像

外周の明るい幅広の環にほとんどの光束が集中。その中に、かすかに細い環と中心が見えました。

スポークの影響で六角っぽい。

Dsc01465

 

 

焦点像

ちょっとだけエアリーディスクとジフラクションリング風?

焦点の前後で、集光が縦長から横長に変わり、若干の収差感じました。

Dsc01540

 

NEWTONYくんの影響

NEWTONYくんは球面鏡らしいとのことですが、シベットさんの主鏡位置変更・中央遮蔽部分の工夫・バーローレンズの取り組み、

接眼レンズとの相性、

あるいは、レンズレスシュミット化とバーローレンズ、

等々によって球面収差を相当補正できそうに感じます。

こんなことができるのも、たぐいまれなクリエイティブな設計と良質な鏡のなせる業ではないかと思います。

 

ところで、NEWTONY君を主に扱った7月11日から23日までの間の拙ブログのアクセス解析では、アクセスも多めであり、また、ほんとかどうかはさておき、20代以下のヤングの割合がなんと80%を超えました。これまでで最高です。50代以上が捉えられていないのも不思議です。

NEWTONY君をはじめとするワクワクしてお手軽な機材がいかに注目されているかの証左ではないかと感じます。

こういった機材は、クリスマスやお正月に、幼い世代も学生さんも、あるいはへんなおじ(ば)さん達も、人生や世界の方向性をPPM以上の濃度で変え得る効果があるのではないでしょうか。自分は、もし何十年か前にNEWTONYくんと出会っていたなら、人生、今とは異なっていたのではないかと思います。

Photo_20200726142401

(了)

 

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2020年7月20日 (月)

徒然臭(その4:終わり):レンズレス・シュミット・ニュートニ―くん:ノーフィルターSV305直焦点試写

(*^^)v ネオワイズ彗星

2020年7月19日、ほんとに久しぶりに晴れました。

念願のネオワイズ彗星も、県境の利根川の土手で見られました。

裸眼では彗星を確認できませんでしたが、双眼鏡では、大きなぼーっとしたコマが見えました。

宇宙空間の旅人。

nikonD7100AF-S nikkor 35mm F1.8をF2.5に絞る
iso500 露出4秒 三脚固定

Dsc_4713

 

 

レンズレス・シュミット・ニュートンの効果如何

彗星も沈み、雲がだんだん増えてくる中、レンズレス・シュミット・ニュートン化したNEUTONYくんで、筒先の絞りを付けたものと外したものの比較写真を撮りました。

 

Img_5055

 

CMOSカメラ、撮影方法等

使用カメラは、SV BONYさんの SV305の光学ウィンドウを除去した、センサー大気露出な暴挙です。

周囲には夜露と共に家畜の田舎の香水の匂いが立ち込めましたが、多分腐食性というほどではないでしょう。

50㏄の原付のエアクリーナーを除去して、ほこりの吸入を覚悟して高出力を狙うみたいなものです。

ピクセルピッチは2.9ミクロン、1920×1080ピクセル、長辺約6ミリの素子です。

これを直焦点位置に装着。鏡筒内に全く突き出さぬセッティングであり、光路遮蔽は排除しました。

 

比較的雲の開いた方角にあった木星を対象にしました。

収差を見やすくするため、なるべく諧調豊かにしたかったので、

SharpCapで2秒露光30回スタック×4セット撮影し、それをYIMGで加算平均及び調整、

という流れです。露光延べ時間はそれぞれ240秒。

 

赤道儀は、前回記事の、AZ-EQ AVANT、アップグレードキット裏表逆装着改造モデルです。

SS-one Polar3を初めて使用しました。快適でした。夜露がとても激しい夜だったのですが、今のところ無事です。

 

結果:効果大きいです。

レンズレス・シュミット・ニュートン:絞り口径41mm、F5、200mm

Newtony_sh_240sec

驚くほど周辺まで高品質。ガリレオ衛星等の周囲の六芒星は、残存した球面収差と3本スポークの効果が主だと思います。

木星本体のすぐそばの衛星が分離したのに驚き。

 

純ニュートン:口径50㎜、F4

ササッとチップスター絞りを外すだけなので、カメラのピントは全く動かしていません。

Newtony_org_240sec

光量は豊富です。

これが球面収差、コマ収差合体でしょうか。

他にも鏡のエッジ部の収差があるかもしれない気がします。

全体にピントが少しずれてる感じがしますが、カメラには全く触れていません。微妙にピントの最適位置が移動するのかな。

 

その他気づきの点

とても興味深く、楽しかったです。

木星、土星、火星、金星、ベガを眼視しました。

アイピースは、地上と印象が大きく異なりました。

レンズレス・シュミット・ニュートンにおいて、ビクセンのLV10mmが、バーローレンズの有無問わず、良かったです。

古い高橋オルソ7mmと18mmは、色収差を感じました。土星の見え方の差でアイピースの相性に違いがあることに気づきました。

そもそも、鏡筒、接眼レンズ、人の眼の光学系、網膜、脳、といった総体による星像認識です。個人差や感覚の違いも織り込む必要があります。

土星の環が本体と分離して見えたのは、LV10mmバーローつきだけでした。土星は環と本体がくっきり分離し、自分の眼の分解能を超えています。もっと単焦点で相性の良いアイピースならば、どこまで見えるのでしょうかね。

木星の縞模様は、あるような感じもしましたが、いずれのアイピースでも明確には確認できませんでした。

火星も小さすぎて極冠は感じられませんでした。

金星はきれいな三日月でした。

ウィリアムオプティクスのワイド20㎜は、純ニュートンなら視野全面に星がひろがりますが、レンズレス・シュミット・ニュートンでは、幾分視野が狭くなりました。広視界で、星像も及第点かな。

星野観望は、同時に持って行った36㎜12倍の双眼鏡の方が光量も豊かな位で、両目で見られるし、良いです。色収差はありますけど。

このごろ記事連発したし、梅雨もそのうち終わるでしょう。なので、徒然臭はおしまいにします。

 

 

(了)

 

 

 

 

2020年7月19日 (日)

徒然臭(その3):SkyWatcher AZ-EQ AVANT+SS-one ポーラー3でお気楽軽量

Img_5054

 

「青年は荒野を目指す」「小生はお気楽軽量を目指す」

本記事は、あくまでも小生の機材での、小生による経験についてのつたない情報提供であり、改造を勧めるものではありません。また、機材の個体差や小生の理解不足等による誤りや不適切な記述もありえます。改造には、失敗はつきものです。保証も含め、あくまで自己責任の世界です。メーカーや関係者に本記事をよりどころに迷惑をかけてはいけませんよー。

 

1.改造前

以前の記事:フリーストップ電動追尾:Sky Watcher AZ-EQ AVANT

 

 Img_4069 

 

2.ポタ赤における極軸合わせについて

SkyWatcher社からは、入門者も、筋肉痛の変態的老人も楽しめる軽量かつ超リーズナブルな価格の機材が次々と出てきています。すごいです。 

AZ-EQ AVANTもその一つ。シンプルな手動赤道儀です。さらに、アップグレードキットにより、ST4互換端子、1軸駆動できます。

小生は、以前スーピタ感を持たせるプチ改造を行い、その後、滑り具合とストッピングパワーのせめぎ合いをかいくぐって来ましたが、なんとなく、今は満足な状態です。

(ただし、1か月に1回程度、開腹手術して超剛金シムリングの潤滑状態を絶妙にメンテしないといけないという、些細?な問題はあります。)

この機体は、小型軽量なのに、思いのほか剛性が高く、AZ-GTiよりも硬派です。ピリオディックモーションが比較的大きく、長時間露光ノータッチガイドは短焦点レンズになると思います。

長焦点レンズの場合は、ST4端子もありますし、1軸ガイドできます。

こういった撮影トライのためには、正確な極軸合わせが大事だと思います。

 

しかし、

  • SharpCap,PHD2,ASIAIRpro、POLEMASTER等の極軸合わせ機能も素晴らしいのですが、そのためにPC等のリソースを割くのが面倒。
  • さらに、小生は腕腰足が痛く、視力も弱くなってきており、また、今まで光学式極望を使ったこともないうえに、このごろ首筋がけいれんしがちであり、時角を計算する脳細胞も死滅してることから、いろいろつらくなりました。

つまり、小生は、極力お気楽軽量にしたいのです。

 

3.そこで、ライフスタイルの変容を企図しました。

じゃじゃーん!

そう、SS-one ポーラー3です。単体完結、電池駆動。とってもキュート。PC・スマホ・タブレット等不要。

ポタ赤にこそ、こういった機器がふさわしいのではないでしょうか。

SWATやポラリエUのような、AZ-EQ AVANTよりも格段に高精度なポータブル機種の場合は、ますますお気軽高精度の極軸合わせが必要と予想します。

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4.シールの下にそれは存在した

ところが、AZ-EQ AVANTには、これを設置する十分なスペースが見当たりません。

そこで、モータードライブの平面に設置することを考えました。

しかしながら、そこには、電池の交換フタや、正転・逆転・電源スイッチがあります。

また、モータードライブ筐体上面はプラスチックで強度弱めです。

そんなとき、発見したのです。筐体に貼られたパテント番号のシールの下に恥ずかし気に隠れている2つのネジ穴を。

 

Img_4940

このPATENT番号のシールの下にそれは存在した

 

ネジ穴2個

Img_4941

つまり、こうです。

モータードライブをひっくり返して固定できるのに気づきました。

(なお、本記事は、小生の工作過程の情報提供であって、小生と同じような工作を推奨するものではありません。)

そうすれば、頑丈な鉄の平面が上に来るので、そこにPolar3が固定できます。電池交換も問題ありません。駆動方向は、南天用にスイッチをスライドして、逆転させればよいです。

開発者は、多様な展開の可能性を当初から洞察し、人知れず準備していたというのでしょうか?

 

 

5.仮組

具合を見るため、ひっくり返して、仮組しました。傾いてる。

Img_4943

小生の機体では、ウォーム軸のが好ましくない位置にあり、そのため黒い低版が傾いています

ウォームの軸は、ウォームホイールとの接触調整のために機構的に位置が変わりうるように設計されていることや工作精度などの理由で、ズレは不可避なのかもしれません。

Polar3をなるべく正しく極軸方向に固定するために、修正が必要です。

モータードライブ固定ネジのとおる金具穴を削り拡張して、位置を約4ミリ修正する必要がありました。

 

6.穴位置修正後の様子

ネジの穴の元の場所が見えますね。かなり削りました。

Img_4957

これが修正後に固定した状態。ばっちりです。板の弾性により、モータードライブの位置には少しだけ自由度が備えられています。

 

(注意点)鉄金具に穴を削るのはかなり大変でした。アルミよりも格段に大変です。

小生は非力な美少女老人なので手工芸用超小型電動ルータを用い、安全のために休憩とりつつ2時間ほどかけて、ほんの少しづつ削って穴を伸ばし、成形しました。思いのほか細かい鉄粉が飛び散りました。

また、器用さに欠けて失敗すると、刃が折れて飛ぶ危険もあると思いました。

ですので、精神修養を兼ねて、1週間かけて手指力でヤスリで削るのもよいかもしれません。

事故が起きないように、絶対に安全対策が必要です。改造・工作は、自己責任です。

仮に改造・工作するには、一般的注意事項ですが、必ず対処が必要と思います。

粉塵から眼や体を守るゴーグルやマスク、さらには、手指に鉄粉が刺さらないように手袋する、万力等による工作対象物固定、そばに人のいない戸外等での作業、等いろいろな面で十分な安全対策が必要です。

 

7.改造後:こんな感じになります。

保有していたPoleMaster用台座で固定しました。

例によって、PoleMaster台座(赤色部)は、強力両面テープでお暫定的にモータードライブに固定しました。

これにカメラや鏡筒ならば、かなりお気楽軽量です。

なお、現在は、モータードライブの固定剛性をやや高めるため、つまようじの先を4本、接着剤とともに筐体とドライブの隙間に詰めてます。

Img_4953

 

 

8.NEWTONY君で1軸ガイド仮組する

本日、PHD2(QHYCCD 5L2M)とSharpCap(SVBONY SV305改造版)を同時に接続できました(PC画面)。

うまくガイドできるかなあ。未実験。デジ1は、カウンターウェイト兼用です。

10年前のcore2duoPCをSSD改装してます。

Img_5055 

 

 

9.お気楽軽量とは逆のベクトルですが、セレストロンC5を積載。

状況によっては、重装備もできそう。でも、これが限界かな。

アップグレードキットのモーターはトルクが心もとないですが、正常に回転しているようです。

Img_4952

 

下面はこんな感じで、電池交換もできます。

モータードライブの回転に無理は生じていないようです。

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SS-one ポーラー3、スイッチ・オン。

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(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年7月17日 (金)

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

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レンズレス・シュミット・ニュートン

シベットさんが2012年にブログ記事「レンズレス・シュミット・ニュートンを作る」で取り組んでいらっしゃいます。

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そうとは存じ上げぬまま、雨続きの中、てれてれと紙工作をしたのでした。

動機は、NEWTONYくんが球面鏡であるらしいこと、

そして、自分の機体では、下の素の直焦点試写のように、星の集光は鋭いが、点像の周囲にコマや球面収差で光が広がる傾向があるように思えたからです。

 

SV305でNEWTONY 直焦点試写

購入直後のNEWTONY君、

うす曇りでほとんど星が写らない中、完璧ノーフィルタ、絞りも無し、F4直焦点画像です。バローも無し。素の特性が見たかったので。

FITS加工がうまくできないのですが、とりあえず。

球面収差・コマ収差のフレアを強調してあります。

全面で集光が3×3ピクセル(1ピクセル2.9ミクロン)以内に強い集光を見せますが、収差による広がりが見られます。

基本的には、かなり良い鏡筒と思いました。

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NEWTONYくん、レンズレス・シュミット・ニュートン化の御姿

ゴムひもを両面テープで張り付けた4個の金具にひっかけ、また、マスキングテープも使って固定しています。

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紙筒が湿度やそもそもの精度・強度不足でいつも多少曲がってるので、筒先の絞りを1.5mm偏芯させ、アイピースを覗きながら調整する運用にしました。

(もう少し偏芯大きくさせた方が調整によさげ。)

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工作試行錯誤の結果、チップスターの販売に貢献しています。

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接眼レンズ

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小海町の星祭りで安価に購入したLV10mmに1.6倍バロー(Wiliam Opticsの双眼装置付属品)をねじ込みました。

巨匠シベットさん達がお試しの、バローレンズ併用方法です。

アルミの薄板を加工して巻いて、アイピース位置を調節しました。

鏡筒内に若干突き出し、光路を遮りますが、眼視では気になりません。

小生の設置位置では、バローレンズの実効倍率は1.3倍くらいになる感じです。

 

Img_5016

 

 

レンズレス・シュミットの効果を見る

古いコンデジで、約300メートル先の鉄塔を見ます。

SONY DSC-WX70 記録は4680×3456ピクセルJPGです。

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バローレンズ有り、絞り無し

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バローレンズ有り、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

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バローレンズ無し、絞り無し

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バローレンズ無し、絞り有り(レンズレス・シュミット・ニュートン)

Dsc01410

 

 

結果:

写真について:

写真では、周辺部のボケが目立ちますが、コリメート法に起因するものが大きいと思います。

全体として、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が多少すっきりしてると感じましたが、大きな差は感じません。

接眼レンズに加えてコンデジのレンズによる色収差その他の収差が強く、絞りによる収差への影響を感じにくいのだろうと思います。

 

眼視について:

他方、眼視では、差が良くわかると思いました。レンズレス・シュミット・ニュートンの方が周辺像が自然で、スッキリした画像で楽に観望できると感じます。コマ収差がかなり減っているようです。

絞りを付けない(=純ニュートン)と、視野中心部においては、解像度は変わらないですが、明暗の境界に白いカスミがあるような感じがします。

なお、鉄塔の赤い丸い物体は、多分、視直径100秒くらいではなかろうかと思います。眼視では、もっと解像して見えます。

 

他のアイピースで鉄塔を眼視する

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他にも、手持ちのアイピース(24.5mm径の昔の高橋オルソ4本及びウィリアムオプティクスの双眼装置付属の20mm66度ワイド)で地上風景を試しました。セレストロンのアイピースは小生の近視ではピントが出ませんでした。

どのアイピースも、LV10mmと同様、レンズレス・シュミット・ニュートンの方が純ニュートンよりも周辺像が自然で、スッキリ見えると感じました。

あくまで地上風景での印象であり、星の場合は、異なる結果になりうると思いますが、地上風景では、LV10mm(バローの有無問わず)及び高橋オルソ18mmと7mmが相性が良さげと感じました。

 

なお、接眼部の構造や小生の強い近視のため、ピントが出ないので、アイピースにスポンジを巻いて31.7mm径のピント調節パイプに押し込むという暴挙に至りました。

 

Img_5040 Img_5041

 

 

 

 

おまけ

SV305の装着を試行

 

ピントがあと少しで合わないので、ネジ式のピント調節パイプを外し、これまた、CMOSカメラをスポンジで接眼部に固定するという暴挙に至りました。

Img_4978

 

SV305を極力隙間なく固定するため、アルミの狭いリングを作ってはめました。

 

Img_4999 Img_5003

 

SV BONY SV305のフィルタ装着

SV305(光学ウィンドウ除去済。撮像素子むき出し、完璧ノーフィルター状態。)

過去記事 今日も全力GTi:SV305君 

いろんなフィルターも装着できます。

UV/IRフィルターの場合

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Quad BPフィルターの場合

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とても危険でほこりも付着する完璧ノーフィルター状態:

長時間このままは絶対にいけません。

延長筒を付けてフィルター付けるとか、顕微鏡カバーガラスで塞ぐとか必要。

サランラップも試しましたが、剥離剤油脂が塗ってあるようで、凹凸があり、平面性に問題がありました。

Img_5027

 

完璧ノーフィルター状態だと、接眼パイプ無しなので、突き出しによる光路遮蔽はゼロです。

Img_4977

 

Quad BPフィルターはギリギリの高さになった

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ノーフィルター状態SV305試写

赤道儀状態だったので斜め

純ニュートン200mmF4直焦点状態です

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チップスター紙筒内面:黒い紙を入れたけど、もっと真っ黒くしたいなー

 

Img_5016

 

 

 

SV305 Quad BPフィルタ試写:7月11日、一瞬の薄雲越しの月:純ニュートン200mmF4直焦点

(レンズレス・シュミット・ニュートンにはまだしてないときの写真です。)

色無調整。眠たい画像。雲の影響だけではない感じ。収差か。多層膜コーティングか。

フィルターの位置か。

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ウェーブレット処理かけてみる。

ハッブルの最初の頃の収差でぼやけた画像を先鋭化する気分?

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星でいろいろ試したいので、空が晴れて欲しいです。

(了)

 

2020年7月11日 (土)

徒然臭(その1):AZ-GTiウォームギア調節論

大雨でこれ以上みんなが甚大な被害を受けませんように。

そして、被災された方々が、早期に生活が復旧されますように。

こころからお祈りしております。

 

今日のAZ-GTiのお姿

Img_4963

 

 

0.読むのがとてもめんどくさいであろう記事の巻頭言

徒然なるまゝに、日くらし、筒にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 

(手持無沙汰に一日中望遠鏡と向かい合いつつ、心の中を通り過ぎてゆく、しょうもないことをてれてれと書きつけているうちに、なんとなく変態気分モリモリになってしまいました。:超訳)

 

 

AZ-GTiは、リーズナブルな価格ですが、頭脳を持っており、多種多様に実験的に楽しめること最強クラス。しかし、剛性・精度はあまり高くない。

シベットさん達による「オープン双天会」においても、多種の話題のひとつになっていました。

その場では特に述べなかったのですが、ちょっとだけ、乱文書きます。ご容赦を。

 

小生は、これまで数多のプチ改造を試行し、愚かな失敗を体験してきた。

特に記憶に残るのは、ウォームギアとウォームホイールの噛み合わせ向上を目指して、研磨砂を塗って800倍速し、自己研磨させたところ、理論的浅はかさに加え、かなりちょっとばかしやりすぎたため、ガタガタになって回復せず、「ああっ!」と心乱れたことであった。

過去記事はここ「今日も全力GTi:大安のM87JET氏」

その後、使用するたびにギアの隙間のカタカタ感触を思い知ることとなり、もののあはれを感じたのでありました。

で、現有機材(2号機(赤道専用)と、3号機(経緯台専用)の2台のAZ-GTi。初号機は、早期に不調となり2号機に交換となっています。)

をいじり、トータルとしての改善を目指します。


すなわち、

  • 2号機の削れたウォームのついた赤経モーターユニットを、経緯台専用にしている3号機の無傷の上下動モーターユニットと交換する
  • 2台のAZ-GTiのウォームホイールとウォームの接触具合を調節する(スプリングで圧着される構造を調節)

なお、本記事は、あくまでも小生の機材での、小生による経験についてのつたない情報提供であり、改造を勧めるものではありません。また、機材の個体差や小生の理解不足等による誤りや不適切な記述もありえます。改造や実験試行には、失敗はつきものです。保証も含め、あくまで自己責任の世界です。メーカーや関係者に本記事をよりどころに迷惑をかけてはいけませんよー。

 

1.モーターユニット交換の理由
AZ-GTiは合理的な部分が多いです。コンパクトなモータードライブユニット(モーター、減速ギアトレーン、ウォーム、アルミ製骨格、回転検出ローター等が一体化している)が、赤緯・赤経とも共通なのです。他にも、いくつかのパーツや、おそらく、回路や制御プログラムも、両軸共通部分は多いと思われます。

モータードライブユニット

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Img_4935

 

(赤経軸、赤緯軸双方の共通事項)

モータードライブユニットは、黒い小型スプリングの張力によりウォームホイールに押し付けられ、ウォームとウォームホイールの隙間はゼロに保たれています。

したがって、ウォームとウォームホイールの間のガタに限っては、スプリングの限界(意外と弱い)を超えるトルクが極軸や赤緯軸にかからない限り、通常は、ゼロに近いです。(減速ギアについては、異なります。AZ-GTiは、ゴムみたいな弾性がギアトレーンに相当ありますし、また、歯の隙間によるバックラッシュもあると感じます。また、軸の荷重のかかる方向によっては、弾性と滑りの相互作用で追尾誤差が大きくなる可能性も感じます。赤経軸では、荷重を東側に偏らせるのが駆動上は一般的には吉と思います。(ただし本機の場合、そうでもない場合あり。)

 

(赤緯軸の事項)

赤緯軸はまた別です。

赤経軸は定常的に比較的早く回転するため、まだ良いのですが、赤緯軸はほんの少し修正されることから、別のややこしさがあります。

①オーバーシュート

つまり、PHD2とモーターが、誤差を修正しようと頑張るけれども、軸やギアの摺動摩擦によってなかなか動きださず、限界を超えてやっと動くと、弾性的に溜まったエネルギーが一気に開放されて、行き過ぎて、オーバーシュートを発生します。

また、ギアの遊びに由来するバックラッシュも修正しはじめるのに時間遅れを生じます。

対処としては、少しだけ極軸を自転軸からずらせるとともに、スプリングが効かないように僅かに隙間を空けて固定し、常に荷重を押し上げる一方向だけに少しだけ修正が発生するようにすることではないかなあ。これにより、ウォームの摩擦もスプリングで圧着される分がなくなるので楽になります。バックラッシュの誤差も防げます。

こういった力を加えると急にズッとずれる現象は、AZ-GTiの場合、不織布?製のシムリングにおいても、筐体を手で回転させるときに感じられます。

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②滑り軸受

また、AZ-GTiの赤緯軸の持つ、非対称片持ち的構造を支える薄い滑り軸受のために、これも、一般論は通じない場合もありました。

つまり、総合的には、鏡筒側を重くした方が、赤緯軸が滑らかに回転し、総合的に高精度な追尾になる場合が見られたのです。

おそらく、例えば、スラストローラーベアリングとかボールベアリングを多用した高精度な架台は、いろんな場面で、なめらかなのでしょうね。

 

③具体的今回取り組み

数か月間、ウォーム周りの改造やネジ固定方法等、いろいろあがいては見た。

しかーし、2号機は、ウォームが薄く削れてしまい、何とかしてスプリングで抑えてもフニャフニャガクガクは直りませんでした。

  • そこで今回は、重症である赤経モータードライブユニットのみを、経緯台機の正常な上下動用の同ユニットと交換しました。赤道儀用機の赤経ウォームホイールは、幸いそれほどひどくは削れていなかったのです。
  • 赤経ウォームホイールとウォームの圧着具合を調節。つまり、モータードライブのスプリング近辺についても、動きを抑制する調節をしました。
  • 経緯台専用機は、上下動については、スプリングを効かせず、隙間を持たせた状態でネジでウォームをリジッドに固定しました。なぜなら、経緯台モードの場合、鏡筒のお尻を重くする方向に荷重をずらすることにより、上下動の精度が安定してかつレスポンスも良好なことが多かったのです。従って、ガタの存在による追尾上の問題は、経緯台の上下動軸においてはほとんど生じないものだと予想します。

 

 

2.赤経ウォームホイールとウォームの圧着具合を調節する

Img_4939

 

既に触れた点ではありますが、

考慮すべき、ウォーム付近の基本的疑念が当初からありました。

つまり、スプリングでのウォーム圧着です。とてもシンプルです。しかし、・・・

極軸に一定以上の力が東方向にかかると、スプリングの力が負けて、意外と簡単にウォームが浮き上がります。一定限度以上は浮き上がりませんが、小生の場合、角度にして2度くらいは動いてしまいます。他方、西方向では、浮き上がりは生じません。現象は荷重方向によって非対称です。

自分の経験では、極軸東側の荷重を大きくした方が、ガイド精度が良いことが多かったので、東側を重くすることがどちらかといえば多いのですが、重すぎると、バネが浮き上がって不快でした。思いっきり浮きあげても、精度は良いのですが、精神衛生上よくないです。

また、先に述べましたが、鏡筒が東空を向いた状態でカウンターウェイトを重くしすぎると、実は、赤緯軸のすべり軸受の回転が小生の場合はステンレスシムリング化改造によって滑り軸受と相互に影響している点もあると思われますが、やもすると渋くなり、赤緯軸ガイド精度に悪影響が出るという、相反する状況もありました。

シムリングについては、

過去記事「今日も全力GTi :剛性追及、めたりっ子ちゃん(その1)」

 

そこで、対処です。つまり、バネによる可動範囲を、可能な限り狭くしました。

なお、ここにいたるまでには、スプリングを外して、何度も隙間を変えつつ固くネジを固定したりするという、秘密のあっこちゃんの悪戦苦闘の失敗がありました。

  • 例えば、狭くし過ぎると、機械加工精度不足や剛性不足のためと思われますが、極軸回転の渋さが鏡筒重量や鏡筒位置によって非対称になり、ひどくするとモーターに過度の負担となります。
  • 他方、スプリングなしでネジを固く締めて隙間を広くして固定した場合は、オートガイドは好調ですが、子午線越えで鏡筒が反転するときや、重心が東と西で入れ替わる前後では、隙間による誤差で大きな角度変異を生じるため、対象天体が視野から大きく外れてしまい、運用に支障が出ました。イナバウアースタイルの運用で乗り切ることになりました。

 

バネによる改造前の可動範囲の写真です。上限と下限。ピンと丸い空隙をご覧ください。

Img_4937

Img_4936

 

結局、ピンの回りの隙間にアルミ片をはさみ、可動範囲をできるだけ小さくするのがよかろう、と思い、暴挙にいたりました。

結果は、下の写真。

試行錯誤の上、このように2枚はさんでます。これで、わずかに上下動の自由もあり、かつ、大きく動くことにはかなり抑制的あるいは一定以上は不可能な効果が生じます。鏡筒とウェイトの重量が通常の範囲では、極軸回転も苦しくなる音はせず、滑らかです。

また、ガイド精度は、RMS約2~3秒でした。

今のところ、以前より感触良くなって、オートガイドもなんとかなってる感じです。

 

Img_4938

 

3.おまけ

とっても恥ずかしい写真なんですけど、今回改造機により、SV BONYさんのSV305(UV/IRフィルター除去改造後)を使って、

1等星しか見えない空、それも東京方向に向けて、「創造の柱」が完璧ノーフィルターで写るのか、実験写した記念写真を載せておきます。

プレートソルビングが無ければ、長辺6ミリくらいの小さなセンサーに対象を入れることは、とてもできなかったでしょう。

 

高橋製作所FC65 (F8 FL=500mm)直焦点、、AZ-GTi赤道儀モード

ベランダから北極星は見えず、極軸は目測。

SharpCap にてgain3.0 , 8秒×300枚スタック(総露出2400秒)

ASIAIRproによるオートガイドあり(ガイド鏡FL=130mm)

ダーク、フラットなし

YIMG,nikon CNX2、ホットピクセル由来の極軸ずれによるすじ状のノイズ残ってます。

2020.6.29 02時

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元画像

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(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

«今日も全力GTi:ASI AIR Pro(with 迷人会工房パーツ)♪(後編(撮影トライ編))

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