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(続)はたらくNEWTONYくん:天体写真まとめ

0.拙い写真ですが、ご容赦を。

一等星程度しか見えない空と自己改造機材、未熟な技量の結果です。ご笑覧ください。

全てレンズレス・シュミット化NEWTONY君、ASI533MCP(0℃、ゲイン360)、サイトロンQBPフィルター、ASIAIR, 改造AZ-GTi(EQ modeオートガイド)での撮影です。

まだ小生ブログに載せていない写真だけ(ただし、ツイッターに既に載せた写真とは3割くらい重複あり)です。

なお、自分的には気に入っている網状星雲・北アメリカ星雲の写真は、少し前の下記ブログ記事の末尾に有ります。

「再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う」

 

使用アプリ:ASI Studio, YIMG, nikon CaptureNX2, MSペイント(ファイル形式変換、文字入れ、スクリーンコピー貼り付け)、ASIAIRアプリ、PIPP, RegiStax6

フード長さ約200mm,絞り口径41mm, FL200mm(球面鏡)

写野3.26度×3.26度(ASIAIRプレートソルブによる自動導入時の表示)。

色収差なし、若干の球面収差残るが星像が比較的小さく固い、スパイダーの強い光条、フィルタ等の反射と思われる模様、光量不均一、光軸ずれ、球面収差、像面湾曲、周辺部画像崩れ、斜鏡位置ずれ、光軸等調整難しい、等々の個性有り。

 

1.M16(Eagle星雲)、創造の柱

20220701

ライブスタック、180s*42

中央部トリミング。

口径41mmでもなんとか形が分かって嬉しい。

Eagle_trm

 

写野全体

Eagle_42_yimgflat_cnx_b

 

2.月

20220708

強トリミング。動画からPIPP,RegiStax6で2倍リサンプリング後に軽くウェーブレット

20220708191010moonbin1-0_p

 

3.土星

20220709

超強トリミング。 左:動画からPIPP直焦点画像、  右:動画からPIPP, RegiStax6で2倍drizzle後に軽くウェーブレット処理。drizzleとリサンプリングで違いが感じられませんでした。

モアレ出てるようです。

Saturn_drizzle

 

4.バブル星雲(NGC7635)等

20220701

ライブスタック 180s*41

バブル部分トリミング。シャボン玉を狙ったのはこれが初めてでした。写って嬉しかったです。

Bubble_trm

 

左から散開星団M52、バブル星雲(NGC7635)、赤いSH2-158

Bubble_180s_41_cnx

 

5.土星星雲(NGC7009)

20220709

ライブスタック30s*5

青くてとっても小さいです。

Stack5_light_ngc7009_300s_bin1_fig

 

6.らせん星雲(NGC7093)

20220702

ライブスタックと一枚撮り合計14枚×180秒

トリミング、激しく強調。むちゃくちゃ明るい低空の空。

Rasenall_yimg_cnx

 

フラットなし全体(180秒1枚撮り2枚加算平均)

この鏡筒は、フラット補正が難しく、小生には無理な水準。ちゃんとしたツールが必要ですね。

Noflat_stack2_light_ngc7293_1800s_bin1

 

7.こと座リング星雲付近

20220624

ライブスタック, 30s*20

ちっちゃい。

20220604stack20_light_m57_300s_bin1_2_cn

 

8.M7 (Ptolemy's Cluster)

20220708

ライブスタック 60s*20

惑星状星雲がいくつかあるようですが、Cn 2-1のみ薄い緑色でこれだと思います。

Cn_21

 

全体

20220708_stack20_light_m7_60s_bin1

 

9.M13

20220630

ライブスタック、180s*5

Stack5_light_hercules-globular-cluster_1

 

10.M17

20220604

ライブスタック、30s*47

Stack47_light_m17_300s_bin1_cnx

 

11.M8, M20

20220604

ライブスタック、30s*60

20220604stack60_light_m8_30_bin1

 

12.M27

20220617

ライブスタック、180s*30

20220617stack30_light_m27_1800s_bin1_cnx

 

13.M11

20220702

ライブスタック180s*2

Stack2_light_m11_1800s_bin1_yimg

 

14.混濁の大気の彼方

Cat's Paw Nebula(左上), Bug Nebula(中央右下の小さな惑星状星雲)

20220709

ライブスタック、60s*72

低空

20220709_stack72_light_ngc6302_600s_bin1

 

15.ある薄明の風景

20220701

天文薄明中のさそり座アンタレス付近です。
印象派的になりました。

人工衛星が入りました。薄明時には多数明るく飛越します。

202207012028_stack1_light_m4_1200s_bin1s

(了)

 

 

 

 

 

2022年7月 7日 (木)

はたらくNEWTONYくん:C/2017 K2 パンスターズ彗星

レンズレス・シュミット化NEWTONYくんが、C/2017 K2 (PANSTARRS)彗星にトライしました。

彗星核付近トリミング、左上から右下方向への約80分間の移動です。

ライブスタック180s*4を2回(露光終了時刻 21:19および22:40)

ASI533MCP, 0℃, サイトロンQBPフィルター, ASIAIR, ゲイン360, AZ-GTi赤道儀モード

鏡筒フード絞り口径41mm, FL=200mm

ASI FITS VIEW, YIMG, nikon Capture NX2, MS paint

Movetrim_fig

 

写野全景です。約3.2×3.2度。フラットを懸命に修正しましたが、合いません。

20220630_2119_12min_2240_12min_cnx

 

ASI FITS VIEWで、画面中心部の解像の程度を見てみました。

(180秒露光1枚を超拡大)

まず、debayer前。マーカーしてあるのが彗星です。

Comet_1000pct_beyer

debayer後です。

Comet_1000pct_debeyer

 

画面中心部は、概ね3×3ピクセルに収まっているようです。結構鋭いと思います。

焦点距離200~500mm程度ならば、素晴らしい屈折鏡筒が世には多く存在します。

しかし、色収差の無い像は、新鮮に感じます。

ただし、光軸合わせ、フラット、周辺像には問題があります。輝星がある場合にはスパイダーの光条も目立ちます。

 

(了)

 

 

2022年6月28日 (火)

再び長文注意:非推奨暴挙改造:レンズレス・シュミット化NEWTONY君でASI533MCPを使う

0.多種多様なアマチュア天文界の方々の日夜のご活躍をお喜び申し上げます。

さて、本記事は、こういう改造をしたらこうなりました、という情報提供にすぎません。

この改造を推奨するものではありません。プリングルズ鏡筒の外見とは異なり、全体改造も調整も自分的には難しかったです。

でも面白かった。

改造はあくまでも自己責任です。

最近のツイートを元に、かなり追加してまとめました。

Img_7123

 

1.ACUTER OPTICS NEWTONY をレンズレスシュミット化する

可愛らしい口径50mm F4のニュートン反射です。素敵ですが、球面収差、コマ収差が目立ちます。

そこで、2019年7月に、小生は、まず、レンズレス・シュミット化改造を致しました。

レンズレスシュミット化でコマ収差が消せます。しかし、シュミット補正版が無いので球面収差を補正することはできません。なので球面収差は残りますが、口径を絞れば軽減されます。

当時、SVbonyさんのSV305を使いたかったのです。接眼部回りを短縮改造、軽量紙鏡筒で延長しました。

使いこなしは、結構繊細で難しかったです。

レンズレス・シュミットについきましては、2012年に、先見の明と行動の方、シベット様が記事になさっています。多謝。

レンズレス・シュミット・ニュートンを作る

 

小生の当時の記事もご参考。シベット様には、光学計算のコメントもしていただきました。

徒然臭(その2):SIGHTRON NEWTONY でレンズレス・シュミット・ニュートン、SV305も装着

徒然臭(その4:終わり):レンズレス・シュミット・ニュートニ―くん:ノーフィルターSV305直焦点試写

 

Img_5036_20220626155101

 

2.ASI533MCPを使いたいんだよう

小生の旗艦カメラASI533MCPの画面サイズは11×11mm。装着すれば3.6×3.6度くらいでかなり広角。シュミットカメラは、像面が球面に湾曲します。脳内雰囲気的には、おそらくセンサー面の直径10mm円以内ならピントズレは中央部に比べて0.13mm以内にとどまりそう。それに、SV305(画面サイズ5.6×3.2mm)の感触から、残存球面収差のボケもありますし、小生のようなゆるーい鑑賞用であれば、フィールドフラットナーを付けなくても許容範囲だろう、と判断しました。光学計算アプリ使えないですけど。

 

3.主鏡セル改造
元のままのNEWTONYでは、CMOSカメラのセンサー面よりもかなり斜鏡側に結像するため、ピントが合いません。SV305の場合には接眼部を削り短縮することでギリギリ対処できましたが、今度は更に大きく焦点位置を引き出さないとだめです。ASI533MCPでピントが合うように、主鏡を更に12mm程度(以前の短縮改造も含めれば、トータル18mmくらいになるか?)せり出す必要があったように思います。斜鏡も大きくすべきかもしれませんが、絞りで光束径を9ミリ小さくすることもあり、画面中央は影響がないこと、周辺減光は元々大きいので、フラット補正すれば大勢に影響はないだろう、と省略しました。

4.絞りフード

ツイッターでマリーチさんからプリングルズを教えていただき、紙筒にしています。長さは焦点距離にちょっと欠ける180mmくらいです。以前作成のものをそのまま使用。絞り口径41mmです。調整を容易にするため、やや偏心させてあります。周辺減光を無くすためには、30mmくらいまで絞らないといけないと思うのですが、そんなことをすれば暗すぎますし、斜鏡の遮蔽で中央部が一段と暗くなることが予想され、非現実的です。結果、動物的バランス感とハサミの切り抜き誤差で、絞り口径は41mmになっています。

 

5.主鏡かさ上げ・光軸調整機構の工作

主鏡セルは、細いマイナスドライバーでこじって無理矢理鏡筒から外しました。

ハンドドリルで頑張りました。

Img_6764_cnx

 

押しねじ。紙やすりで頭を丸く削りました。

なお、主鏡は、つまようじを数本隙間から注意深く徐々に押し込んで、ノミで花崗岩を割るようにして、剥がしました。

Img_6769

 

5ミリ厚スポンジをバネ替わりにしました。基部ねじは接着剤とともにしっかり打ち込みました。

円盤状アルミは、ハサミで切りました。押しねじ用に凹みを設けました。

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ここに主鏡を張り付けます。

DIY店で購入した木材の丸板は、黒いプラスチックのセルの3か所のツメに合うように彫刻刀で削りました。

Img_6772

 

主鏡固定に両面テープ

Img_6773

 

きれいに貼り付けできました。

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これで主鏡光軸修正はバッチリです。

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7.カメラ接続アダプタ(T2-31.7mm)短縮

光束のロスを減らすため、短縮します。

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短縮後と比較

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アルミなので、ヤスリでゴリゴリ8mmくらい短くしたと思います。フィルタ用ネジ切り部が十分残る長さに留めました。

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サイトロンQBPフィルターです。多層膜ですので、ミラーみたいです。

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8.鏡筒固定:針金と輪ゴムで粗雑に現物合わせしながら作りました。

Img_7228

 

針金をカメラ固定リング(以前にエレクトリック・シープさんで購入)に挟んで、上下調節できます。

Img_7227

 

アリガタにも針金固定しました。

Img_7226

 

9.私は愚かな光軸合わせの泥沼住人

やわな構造なので、あやしくアバウトに光軸修正。それでも小生にはとっても難しいです。

(0)(遠方風景を写してピントが合っている状態からスタート)
主鏡は6角レンチ、斜鏡は首の長いプラスドライバで注意深く行いました。
カメラに写るリアル星で合わせようとしたこともありますが、合いませんでした。
一度カメラを外すと、戻すときに大きくずれるため、たとえレーザー等を用いた器具があっても、使えないと思いました(持っていませんけど)。
結局、
(1)まず主鏡光軸修正を行う。数メートル離れたところからフード先端部の絞り蓋を付けたり外したりしつつ、鏡筒を覗き込んで、スパイダーと斜鏡の影が主鏡円のほぼ中央に来るように調整する。
(2)首長ドライバーを用いて斜鏡を調節する。
スパイダー、斜鏡の影、鏡のようなCMOSカメラフィルタ、の3つが対称性良く主鏡円のほぼ中央に来るように注意深く調整。絞り蓋を外して眼を鏡筒に近づけて少し振れつつ見ると、CMOSカメラにつけたフィルタが鏡のように明るく見えるので、それが欠けずに主鏡、スパイダー、斜鏡と同心になるように、首長ドライバーで超絶微妙に調整。
(3)絞り蓋をはめた状態で数メートル離れて覗き込み、様子を見ます。斜鏡影が概ね同心円になっているはずです(斜鏡が光路設計上エプシロンのように僅かに偏芯設置されているように見えるんですが、無視しました。)。だめなら、適宜(1)と(2)を行う。
(4)星を撮影(連続previwや動画を使用)し、ピントを再修正し、カメラと光軸の総体的傾きが感じられた場合は針金の挟まれた部分長を変えたり腕力で微妙に針金を曲げて調整。ピントがずれたら、ピントリングを回して合わせる。泥沼に陥ったら、潔く(1)からやり直す。
(5)かなりうまく合ったと思ったら、以後、斜鏡調節ねじは繊細過ぎるので極力いじらない。フード先端部の絞り蓋(わざと偏心させてある)を回転し、周辺減光がなるべく偏らない角位置を探索し、印をつける。わずかな主鏡光軸修正で偏りを調整することも可能。いざとなれば、ピントも4つの主鏡光軸修正ねじを使って2ミリ程度変更可能ですが、全てやり直しになります。

 

光軸調整後の風景。黒い紙の板は、フラット撮影時の反射減少のためのもの。

Img_6943

 

主鏡光軸調節ねじ。真ん中は押し、周囲の3つは引きねじ。調子よいです。

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斜鏡調節用の首長ドライバー

Img_7237

Img_7239

 

5.フラット撮影と気づきの点

(1)主鏡が小さく、フードの絞り口径が大きすぎるため、理想的なシュミットカメラとは異なります。
このため、大きな周辺減光と全面に複雑なかぶりがあります。
従って、フラット補正が不可欠です。
ASIAIRのLiveStackは、Light撮影時に、前もって準備したダーク、フラット、バイアス画像を撮影と同時に適用し、補正された画像を蓄積できます。このために、ダーク、フラット、バイアス撮影をLight撮影前に行いました。便利です。

フラット撮影方法お試し結果
×iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードに接近させて撮影
△iPadで真っ白な画像を使って、絞りフードから離して撮影
〇リアル夕刻の薄明るい空で撮影

なぜ、夕空フラットが最も良かったのでしょう?

iPadとの主要な違いは、ガラス面の反射だと思います。

おそらく、iPad画面のガラスから出発した光が、主鏡・斜鏡・フィルター・斜鏡・主鏡・iPadガラス面・主鏡・斜鏡・・・・・・・と往復ループして、フラットの乱れを生じていると推測します。
なので、理想的には、絞りフード開口部から外に大きな空間のある白い球状の風船のようなフラットジェネレータを造形できると良いのかもしれません。

 

(2)フラット無し撮影の例

Ft9z_9dacaabmet_20220627190201

 

(3)iPad miniでフラット撮影を試す。

最高輝度で超短時間露光で行いました。

以前、パソコンモニターで暗くしてフラットとを撮ろうとして、PW制御のLED明滅のためか、縞模様が出たり不安定だったからです。

(ガラス面に照明が写り込んでいます。前述のとおり、ガラス面とカメラ部フィルタ面で光が往復反射するのが、今回フラットを乱す大きな原因だったと思います。)

Img_7231

 

(4)うまく行かなかった例。

iPad miniを極力近づけてのフラット撮影。(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7232

 

その結果です。ダメでした。×

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(5)フードから離して撮影(イメージ。実際は暗闇で行います。)

Img_7233

 

その結果。火星です。まあまあです。△

Mars_300s_bin1_

 

しかし、強い画像処理を行うと、不均一が現れます。

Pluto_1800s

 

 

(6)どうにも合わないので、やけくそで、夕刻の空でフラット撮ったら、実は最も良かったです。

(画面はイメージ。実際は薄暗くなった夕方の快晴の空でフラット撮ります。)

Img_7235

 

偶然の夕空フラットの結果です。なかなかいい。

ダーク、フラット、バイアス補正有りライブスタック180s*10*6set

一種の手動6枚ディザリング

周辺部は、大きく不整な口径食があるうえ、球面になった像面、球面収差、カメラセンサー面が光軸に対し傾いたりずれたりしている ため、ボケや乱れがあります。

Moujou_180s60

 

ちょっと黒を引き締めました。

Moujou_180s60_cnx_20220627190401

 

色を反転するのも新鮮です。

Moujou_180s60_cnx_nega

 

同じ晩の北アメリカ星雲。かなり広角ながら、星に色収差が見られないのが新鮮です。

(厳密には、フィルタ、カメラのオプティカルウィンドウ、素子のカバーガラス等の効果はあります。)

Hokubeistack25_light_fov-cross_1800s_bin

 

これも色反転してみました。水素が青くなります。

Stack25__1800s_bin1_cnx_enhance_nega

 

(7)撮影機材の雄姿です。

Img_7204

 

NEWTONY君でいろいろ試せました。網状星雲もこれまでで最高に写せて、嬉し。

ハードル高いですけど、光学設計とか、フラットナーとか、もっと大きな主鏡とか、3Dプリンタとか、実力も無いのに妄想だけが膨らみます。世の中、やってみたいことが多すぎます。アマ天がこんなに多様に楽しめる時代がこれまでにあったでしょうか。

202206180258stack10_light_jupiter_300s_b

(了)

 

 

 

 

 

 

 

2022年6月27日 (月)

長文注意:昭和臭的工作:AZ-GTi用赤緯軸安定板1号、2号

1.全力工作:自己責任の世界です。

AZ-GTiは、大変コスパの良い機材です。おかげさまで、未知への経験がいっぱい楽しめています。感謝。

今回は、赤緯軸ガタをかなり抑制し、剛性向上しました。軸回転も以前よりも滑らかです。

また、オートガイド精度向上にも効果がある印象です。他方、軸偏芯・曲がり調整が顕在化し、自分には調整ほぼ困難です。

しばらくこの状態で試したくなりました。架台更新支出は当分遅れそうで、奥さんは多分喜ぶでしょう。(でも、玄関先でガリガリやっているのを敵視しておりました。)

 

さて、AZ-GTiは上下動軸(赤緯軸)が、片持ちの薄い滑り軸受により保持される構造です。なので、必然的に若干のガタがあり、荷重が偏ると軸が傾きます。

ただし、通常の使用では無改造のままで問題無いと思います。安心してください。

他方、小生のような長焦点直焦変態・過積載等の逸般の誤家庭人には、無視できないのです。

ガタは、鏡筒方向の不安定、摩擦によるオートガイド不安定、風による振動に弱い、等の原因であろうと感じております。また、小生のように長期間酷使していると、摩耗して更にガタが増えているかもしれません。

赤緯軸のガタ・傾きを抑制する改造方法を2年前からイメージしていたのですが、めんどーなので今まで手を付けませんでした。

しかーし、ツイッター界でみなさん楽しくポチリヌス菌に感染されているようであり、他方、耐性がある?小生はささやかに、モノタロウさんで単価数百円のボールベアリングやドリル刃セットをポチったり、ジョイフル本田さんにお出かけしたりしたのでした。

なお、昭和枯れすすきという曲がありますが、自分は特にファンではありません。

 

(赤緯軸のガタについては、本記事の文末に思いついた参考事項を書いておきます。)

AZ-GTiはポピュラーですし、ショップなどからも面白そうな関連パーツが企画販売されています。小生も昔アイベルさんからだったと思いますが、カウンターウェイト軸を購入し、しっかりした精度も良い品です。

今回工作みたいなのも、パーツ全部セットで売り出されないかな? でも小生には、AZ-GTi穴あけや軸調整が難度高かったから、クレームの嵐だろうなあ。ムリイ。

お手軽機材分野では、そのうち、ガタに配慮された新機種や改善機種も登場するのではないでしょうか。先が楽しみです。

 

2.作品

AZ-GTi用赤緯軸安定板1号
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AZ-GTi用赤緯軸安定板2号(ASIAIR同架機能付き)

Img_6907

 

3.使用形態

1号機、12ミリ径ズンギリねじの軸の場合。

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ベアリングを交換すれば、ショップから購入のAZ-GTi用20ミリ径ステンレス製カウンターウェイト軸も付けられます。

アルミ板は薄く開口部もあるため弱く見えますが、屈曲・伸長には、ベアリングや軸への固定で抑制されるため、意外と高剛性です。 薄いがために、軸の偏芯等を若干いなしてくれるメリットがあります。

2号機も同じ穴位置です。

Img_6894

 

2号機、ASIAIRを同架したところ

Img_7139

 

いいかげんに固定します。

Img_7140

 

4.工作

安全第一です。改造は自己責任です。

道具は写真の通りですが、他に、細いヤスリをネジ用の穴の微修正に使っています。

手袋は、たまたま庭いじり用ですが、これでなく、革製のほうが安全と思います。

仮に電動工具を使う場合、ゴムは巻き込まれやすいと思います。

お店で売られていた10×20cmくらいの厚さ1mmアルミ板をそのまま利用しました。

穴の位置などは、実際に型紙をAZ-GTiに押し当てたりして、実寸・フリーハンドで決めました。いい加減至極。

ハンドドリル、金切バサミで穴あけ、ヤスリで成形です。

曲げるのはペンチでは無理だったので、コンクリの角にアルミ板をあてがってゴムづちで叩いて曲げました。

Img_7150

 

5.工作のその他のポイント

(1)アルミ板をAZ-GTi筐体に固定するねじ

自分の機材は、ねじ・板のでっぱりを合計3ミリ以下にする必要がありました。そこで、低い頭のねじをモノタロウさんで購入し、4本でかなりしっかり固定しつつ厚さ2ミリに抑えました。

また、ナットは、雑ですが、エポキシ系接着剤を用いて、空回りしないように筐体に固定しましした。(強度耐久性は未知です。)

なお、青い金具は、昔、胎内星まつりでSS-Oneほんまかさんのブースで購入したものです。ずっと使っています。2本ねじで、ぐるりん防止加工済みです。

Img_7134 Img_7135

 

エポキシ系接着剤でナット固定

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(2)赤緯軸の偏芯・曲がり対策:妥協

赤緯軸のガタは消えました。しかし、かえって顕在化した問題があります。

それは、赤緯軸を回転すると、軸がフラダンスを踊るような挙動を示し、アルミ板がグニョングニョン曲がることです。回転抵抗のトルクも変動します。やはり、ほんとは、ちゃんとした設計製造の赤道儀が良いのです。

赤緯軸の偏芯と曲がりが顕在化してしまったのです。アルミ板の弾性で無理無理いなしている状態です。これはいけません。しかし、小生には完全解決は困難でした。

なので、本体への軸固定と、ベアリングの2種のねじ締めを、3次元的な位置、軸との角度位置も変えながら、少しずつ慎重に行って、総合的にトルク変動が少なくなるように極力調整しました。アルミ板の僅かなねじれは発生しますが、ここで妥協です。また、日時が経つにつれ、挙動も摩擦トルク変動も安定化しているように感じます。

偏心・曲がり調整は、12ミリ径ズンギリねじ軸の場合に特に難しかったです。ショップが企画販売している20mm径のステンレス製軸を使用する方がかなり精度が良く、吉と感じました。

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ベアリング外面が球面になっていますが、ケースとの滑りは渋めで、赤道儀モードでオートガイド中に、調芯のためにククッと滑ることがあります。かえって瞬間的な両軸同時跳躍的動きが発生する原因となっている可能性もあると感じています。しかし、ガイド撮影時間の中でそのような現象は比較的希なため、全体としては、メリットが勝る印象です。

Img_6934

 

緩み止めを入れ、位置調整しつつアルミパイプを圧着することで、軸の曲がりを軽減すると同時に、不慮の軸の緩み回転をほぼ排除しています。

いくつかの試行錯誤を経て、今はこの形で落ち着いています。

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5.オートガイドに与える効果:良いんじゃない?

まず、改造前、赤緯軸の補正を最大の100%・1秒周期、にして、あえて力いっぱい不安定にしたものです。極軸は合わせていなので、3度くらいずれていると思います。

赤緯軸の静摩擦が大きいためと思われ、モーターの回転力が長時間溜って限界を超えると、ズズッと大きく補正し、大きく行き過ぎます。

ハンチングとでも言うのでしょうか? 大局的には時間遅れと高ゲインによる不安定な状態と言えましょう。

Img_2849

 

改造後。同じく極軸合わせ無し、ゲイン100%・1秒周期も同じです。グラフの縦軸値が半分になっていますので、ハンチングの幅が40%くらいに減少したように感じます。滑り始めるまでの力の溜めも改善されるようですが、もっと大きな改善は、突き抜け(オーバーシュート)がほとんど抑制されているらしいことです。

補正板を付けていなかった時には、鏡筒の向きに合わせて偏荷重が偶然うまくいくと、とても良い赤緯軸ガイドをする瞬間がありました。しかし、長続きしませんでした。それに比べ、改造後は、どんなときでもある程度良い赤緯軸挙動が見られる印象があり、自分的には、改善されたと感じています。

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でも、飛び跳ねることがあります。原因不明。

ベアリングの調芯機能でククッとなるときがあるため?

極軸が外れた状態でマルチスターガイドしているため?

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パラメータをいじってみます。この場合、ハンチングはありますが、反対側へ大きく突き出すことはありません。

Fvdyptzacaaulsm

 

極軸を大体合わせ、フィードバックの周期やゲイン等の設定がうまく行くと、ハンチングが消え、かなり良いです。

(このときは、誤って恒星速ではなく月速で追尾してました。なのでDECが補正しまくり(笑))

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6.参考:改造前赤緯軸受けの構造についての所感、赤緯軸安定すべきと思う理由

今回工作中に直径20mmの軸を上下に振らした写真2枚を重ねました。ガタ抑制のネジ締め付けは最弱にした状態ですので、ガタが目一杯大きく出ています。赤い印の差がガタです。この場合、角度にして2度くらいありそうです。

冒頭記したように、一般の使用であれば、多少のガタは特に問題ありません。価格、機材キャラクター等を総合して、バランスがとれた構造と思います。

しかし、小生のような、AZ-GTiで焦点距離1200とか1500mmでの直焦点オートガイドするには、ここは無視できないです。

また、プレートソルビングによる自動導入補正をいつでもすればよいのかもしれませんが、単純な自動導入においてテレスコープ・ウエストとイーストが入れ替わると、軸がガタのため動くのでしょう、鏡筒の向きが3度くらいずれるのは普通です。

また、風などの外乱に対し、縦入力でも横入力でも、斜め方向に大きく振動する傾向がありました。(今回改造では、この点は剛性が向上したと自負しております。)

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このガタは、滑り軸受であること、製造上必要な公差、等のため、必要なものです。

蒸気機関車などの大重量滑り軸受の場合は、2か所で車軸を支えているし、良い方法です。

しかし、この機材の赤緯軸受は、摺動壁面がかなり狭い(10mmくらい?)単一の滑り軸受です。つまり、片持ち構造であることから、テレスコープウエストかつ東偏荷重などして、荷重中心が摺動面から外れると、赤緯軸がかなり傾き、摺動面が線・点接触的になり、同種のアルミどうしの超高圧接触的になり、油膜も酸化膜も破って金属アルミ同士が接触摩擦し、不安定かつ大きな摩擦係数を生じる状況が出始めるのではないかと思います。結果的に大きな静摩擦力から小さな動摩擦力への切り替わりが起こった瞬間に、ギアトレーンに溜まった力が一気に開放され、赤緯軸オートガイド不安定(主にハンチング)の原因のひとつになっているのではないか、と小生は感じています。

なお、AZ-GTiの極軸回転摺動部分の界面において、アルミ材同士で摩擦攪拌接合的な複雑な何かが起きて、危機的固着が発生したことを小生は2回経験しており、同じ金属の摩擦は要注意と思っています。

滑り軸受締め付けの構造:手前に、赤緯軸を筐体に圧着するために締め付けるリング状のネジとテフロンリングが写っています。

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摺動面の壁は、約10ミリ厚くらい。

Img_3647_027

 

軸です。

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赤緯軸を筐体に圧着するために締め付けるリング状のネジを調節することで、ガタをかなり抑制することが可能です。しかし、副作用として、ネジを締めすぎると回転が渋くなりすぎ、オートガイドの修正開始がますます時間遅れして、ハンチングも悪化し、かえってガイドが悪化する印象があります。

逆に、ねじを緩くすると、荷重状況によっては回転はおどろくほど楽になりますが、赤緯軸を動かすと赤経軸にまで影響して傾いてしまうことがありました。例えば、高倍率で灯火などを見ながら赤緯軸を上下すると、いわば、ひし形のヒステリシス状のブレを生じた経験をしています。緩め過ぎてもガイドエラーが大きくなる傾向を感じました。

また、長時間オートガイドを続けていますと、油膜が切れてくるのか、静止状態から回転開始する際に滑りが悪く、これまたハンチングを生じる印象がありました。

総じて、赤緯軸の回転を緩くかつ軸のガタを減らすことが良いだろうと思いました。これが今回改造の理由です。

 

(了)

2022年6月18日 (土)

今日も全力NEWTONY君:雲中の惑星フルパレード

1. 2022年6月、惑星フル・パレード。

あそこにいろんな探査プローブが行ったのですなあ。

奇跡的に薄雲や晴れ間の時間帯がありました。

最近工作した機材で全力です。

双眼鏡も使用しましたが、あまり見えませんでした。

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2. 機材

レンズレス・シュミット化NEWTONY君にASI533MCP装着という暴挙。

(というより、強度上の理由でカメラに鏡筒を装着しています。)

フード口径僅か41ミリ、焦点距離200mmです。斜鏡の遮蔽もあり、フラットの困難性と光量不足があります。

AZ-GTi赤道儀モード、赤緯軸安定板2号装着。

ASIAIRがぴったり載りました。

惑星撮影は、全てライブスタックです。月は1枚撮りです。

なにせ鏡筒固定は針金と輪ゴムです。

QBPフィルタを取り外したり分解すると、ピント・光軸の再調整がとても面倒なので、最近は付けっぱなしです。

なので、更に光量不足です。

撮影画像はすべてトリミング無しです。

Img_6917

 

 

3.御写真

以下、東から西へ順に載せます。撮影順序ではありません。

 

4.水星と地球の風景

自動導入(明るいし雲もあったので、プレートソルビングによる自動導入は効きません。)して待機。

すると、樹木の向こう、雲から不意に現れました。

すごく微かで見つけたときには、「おっ」と感激しました。

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5.金星。雲に負けない光量です。

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6.天王星

小口径、焦点距離200mmです。さすがに衛星は感じられません。

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7.軍神マース

すぐ右下に二重星。調べたら、うお座Piscium77A/B、 離角32.9"、距離143光年

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8.木星。ガリレオ衛星も。

光軸合わせが難しく、なかなか光条が揃いません。分解したくありません。

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9.海王星

QBPフィルタですが、青く感じます。

MAK127などの5インチ長焦点鏡筒と異なり、トリトンは無理でした。

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10.土星

タイタンが写っています。

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11.雲越しの月

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12.おまけ

冥王星にもトライしましたが、すごく強調しても、残念ながら、確認できません。

絞り、斜鏡等のため、複雑なかぶりが生じます。

フラット補正が難しいです。変な模様がでます。

更に、数時間で光学系の総体位置が微妙に撓むため、撮影直前にiPADを絞りの前に手持ちでかざして頻繁にフラット撮影するのが最も良さげです。幸い、20秒間くらい筋力持ちこたえればASIAIRで撮れます。

斜鏡の位置や回転は、ほぼ調整困難です。

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珍しいフル・パレードのチャンスを、自分なりの機材と技量で味わいました。

ささやかな機材ですが、おそらく、唯一無二、自分なりにずっと心に残る明け方だったと思います。

(了)

 

2021年12月31日 (金)

2021年12月31日

 今年を粗雑に振り返ります。

1.追求:AZ-GTi、セレストロンC5、MAK127で直焦点

〇トラペジウム(1月)C5

ウェーブレット処理やアンシャープマスクの効果に驚きました。

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〇オメガ星雲(7月)セレストロンC5、

ASI533MC、5秒×40枚ライブスタック×6セット

短秒多枚数なら、オートガイドの精度や架台強度の不足を補えます。

他にもいくつかトライしました。

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〇M27(7月)

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〇木星、イオとその影 C5 8月

PIPPやREGISTAX6をツイッターで知りました。

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〇金星食

SkyWatcher MAK127(FL1500mm)直焦点, AZ-GTi経緯台モード, ZWO ASI533MCpro, SVBony UV/IR cut filter
SharpCap, PIPP等, 約15倍速

 

 

 

 

2.天リフ・小会議(1月31日)

機会を与えてくださった天リフ編集長様、見ていただいた方々に感謝。

編集長様、Aramis様と鼎談でネット界に小生の恥を晒しました。

言いたいことを言いました。

https://www.youtube.com/watch?v=cYartXC0iHY&t=5s

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3.AZ-GTiでISS等の衛星トラッキングに挑戦しました。

電子制御に未来を感じました。

5月のISS

 

 

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4.気のせいかな、増殖?

追加AZ-GTi導入、及び、痛んだ旧機材2個を1個に再生

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ZERO:販売再開良かった。

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MAK127 (9月)

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Lavendura 30mm(11月)

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5.双眼視の没入感を感じました。VR,ARに未来潮流を感じました。

5月、名取天文台さんのクラウドファンディング。

がんばってくださいね。未来はあなた方のもの。

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6.電視観望、CMOSカメラ、アプリ、通信、等々に、天文だけでなく人間のあり方を拡張する機能が急速に発展していると感じました。

時代の変革期でしょうか。

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7.CMOSカメラの乾燥剤交換する場合は、くれぐれもホコリに注意しましょう。(9月)

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冷却時の結露を軽減するために乾燥剤を交換しました。

効果はありましたが、注意してもほこりが入りました。

除去しようとして、市販のペッタン棒やヘラ状のクリーニングキットを用いましたが、かえって悪化しました。

泣きそうになりながら、シルボン紙と無水アルコールである程度回復できましたが、まだ除去しきれません。

もう、当分開ける気がしません。カセット式の乾燥剤で、容易に無汚染で交換できる構造にして欲しいです。

 

〇乾燥剤交換の効果検証状況。すごく拡大した写真です。

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〇コントラストを上げて、ホコリを可視化した写真です。

3008×3008ピクセル、ノートリミング。

波状は、ヘラの拭き跡。

黒い形のあるものは、センサー保護ガラス上のホコリ。

小さいドーナツは、おそらくカメラのオプティカルウィンドウの表・裏についたホコリ。

大きいドーナツは、おそらく、UV/IRカットフィルター上のホコリ。

 

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8.小海町星フェス(11月)

参加できて幸運でした。

いろいろ今後の課題や、困難はあったと思いますが、関係者の方々はとーっても頑張ったと思います。ありがとうございました。

ツイッター等の世界の方々にリアルにお会いできました。嬉しかったー

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9.小工作:電動フォーカサー(12月)

シュミカセやマクカセのような、ピントノブ回転が軽いもの向けです。

 

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10.レナード彗星(11月から)

いろいろ楽しめた、自分にとって初めての彗星でした。

静止画、動画、デジイチ、MAK127, C5  

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**********************

いろいろな星の方にお会いできました。ありがとうございました。

皆様、良いお年をお迎えください。

(*´▽`*)

 

(了)

 

 

2021年11月10日 (水)

金星食 2021.11.08

0.前日譚

「ねえ、明日ベランダの洗濯物、御昼くらいに片づけてもいいでしょうか?」

「なにすんのよ。」

「金星と月が重なるんです。とても珍しいんですよん!」

「ま、あまり怪しまれないようにしてね。言っても無駄でしょうけど。」

 

1.当日

月も金星も見えましぇーん。

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2.なので、「ねんりきい」と全宇宙神に向かって唱えました。

念力の有効性は、前日にツイッターで某巨匠から

念力大事ですよ。奇跡のように雲が切れたりしますからね。」

とご指導受けておりましたので、全エスパー能力で臨みました。

 

で、すばらしい。モーゼが杖を一振りすると大気がまっぷたつに割れたが如く、晴れたのでありました。

WideBinoで索敵しました。

細い薄い月の左に、まばゆい金星。AZ-GTiに導入、金星で1starアラインメントをとりました 。

双眼鏡で見る。デジイチで撮る。

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3.晴れ間が消えませんように。

iPad画面の赤いCMOSカメラの左下に金星が写っています。

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4.格闘

もう間もなく第一接触・・・

ああつ! なんということだろう。写野から金星が急速にずれていくではありませんか。

懸命にもう一度戻します。

しかし、またずれ始めました。

そうだ、これは1スターアラインメントしたにも関わらず、そのあとにGOTOして誤差修正することを繰り返したからではなかろうか。これまでも生じていた現象。何か位置計算アルゴリズム上の不具合を生じるのではないだろうか。

なので。GOTOしてOKを3回くらい繰り返して、そのあと、微動させて写野に導入し、あとはOKせずにいじらないことにした。

そうこうしているうちに風でぷるぷる震える金星が小さくなってきて、見えなくなりました。なんだ? あっそうだ、第1接触だったんだ。なんと静かな。音も無く。動画を写すのを失念しました。

 

5. 第3第4接触

SKySafariで現れる時刻と位置は推測し、待ち構えました。

驚くほど安価にアマゾンで購入したスティックPCですが、空き容量が20GBしかなく、Serで記録すると、あっという間にいっぱいになります。MicroSDカードは書き込みが遅く、エラーを生じるのを経験していたので使いません。妥協として、1504×1504ピクセルで4flps、約5分間撮影としました。

荘厳な灯りが月縁から現れました。やがて離れていきます。揺れています。無音です。動いています。距離感です。遠近法です。浮遊感です。リアル宇宙です。大変に幸運でした。

再びガイドがずれ始めました。修正を入れますが、風も強くなり、乱れます。予定時刻になり、撮影停止しました。

双眼鏡(防振12倍)で食い入るように、口をあんぐり開け、よだれを垂らしながらワタクシ爺変態はベランダに佇んでいたのでした。パトカー来ませんように。夜の公園ではたまにお会いします。私は品行方正です(何が)。

 

6.動画にしました。
SkyWatcher MAK127(FL1500mm)直焦点, AZ-GTi経緯台モード, ZWO ASI533MCpro, SVBony UV/IR cut filter
SharpCap, PIPP等, 約15倍速

(PIPPで、金星をセンターにして、揺れる動画を安定させていますが、そのために、金星が現れる前の部分が動画に取り込めません。ノウハウがありません。悪しからず)

 

7.リアルタイムiPad画面。奥さんにも見てもらいました。

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8.静止画 2021.11.08 午後2:40
動画のコマの中から歪の少ない2コマを選び、加算平均後ガンマ、トーンカーブ等を調整したものです。

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9.デジイチ(NIKON D7100 APSC, AF-S NIKKOR 70-300ズーム300mm)

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(了)

 

 

2021年9月 8日 (水)

今日も全力GTi:ばらばら悶々

本記事は、毎度のことながら、改造を推奨するものではありません。

AZ-GTiでこうしたらこうなったという情報提供です。

改造は、自己責任です。

なお、品質管理に若干の不足は感じましたが、小生がAZ-GTiをこの上なく素晴らしい機材のひとつだと思っていることには全く変わりありません。

 

0.お告げ

「また開けたいのだろう」「試したいだろう」「破壊したって、やらないよりは後悔しないだろう」「あなたの業は次の世に受け継がれるであろう」「部屋は汚いね」

あたかも昔のレーザー核融合実験装置シヴァの赤外パルスのようにエネルギーが脳裏を射抜いたのであった。「ああん」

 

経緯台モード専用にしている方の機体です。

まず、水平回転部主要部分。一緒にはずせます。

Img_4940_20210908151401

 

1.AZ-GTiが、少し内部が変わったらしいことは、ネットで知りました。

新たに、ねじ穴が設けられていました。両軸ともです。

しかし、小生の場合、ねじは入っていませんでした。

Img_4933_20210908141801 Img_4933_trm1

 

2.可動域を狭くする

AZ-GTiは、ウォームをウォームホイールにばねで圧着する構造をとっています。

しかし、外力が大きいとバネが負けて浮き上がり、バックラッシュの原因の一つになっています。(これとは別に、ギアトレーン由来のバックラッシュも大きいです。さらに、軸の隙間のガタ由来のものもあります。が、省略します。)

これはバネ浮き上がり抑制のために設けた穴と思われます。VIRTOSOも同様な構造で、ネジでクリアランスが調整できるそうです。

近場のホームセンターで、イモネジ(ホーローねじ)を探しました。もっとも短いのでも8mmで長すぎ。しかし、4本100円くらいだったので試しに買いました。

なお、M3,ピッチ0.5mmで、これは小生のMULTI COATING仕様のCELESTRON C5の副鏡光軸修正ネジと同じでした。

無理にねじを付けるとこうなります。アルミカバーの干渉部分を切除しました。

また、モーター・ウォームユニット固定ねじに使われる薄いワッシャー計4個少なくなっておりました。合理化判断されたのかも。

Img_4946_20210908143001 Img_4943_20210908143001

 

3.調整

クリアランスをかなり狭くして、軸の回転挙動を試しました。

唖然。ゆるゆるな部分と、きつくて全く回転しない部分があります。

挙動を見ると、上下動回転軸が、傾いています。回転させると、眼で見ても明らかに、みそすり運動のようにウォーム位置が最大0.8ミリ上下左右にぶれるのです。

この個体は新しく、購入後それほど使用しておらず、滑り軸受の摩耗による軸形状変形の影響発生はまだ軽微だろう推測します。(そもそも、上下動部は、薄い1個のすべり軸受で持ちこたえるシンプルな構造です。しかし、当初から、小生は設計に無理を感じています。回転数もトルクも大きく、距離の離れた滑り軸受で大重量に持ちこたえるSL車両などとは異なると思います。)

これまで複数台の同機種を経験してきました。どれも多少のぶれはありましたが、今回のはハズレの部類の個体です。

大きなクリアランスのあるスプリングで圧着している理由が分かったような気がします。そうでないと誤差を吸収できないのです。

結論としては、本機体は経緯台専用とし、全周で引っかからない程度の狭さにイモねじを調整しました。無理な微動回転での破損を防ぐためです。

遊びが少なくなる水平から天頂まで約90度の範囲限定で星を追うという運用にします。

こうすれば、バネ起因のバックラッシュについてだけですが、かなり抑制されるようになりました。

そのため、アリミゾの固定ねじの位置が、通常と上下逆となることになりましたが、まずはこれで行こうと思います。

 

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4.水平回転軸について

イモねじの入る隙間が不足だったので、小生の部品取り用機体の真鍮製微動伝達ギアの固定イモねじを取り外して流用しました。

(イモねじ長さが2種類あったので、長い方を選択しました。ぴったりです。)

水平回転軸は幸い上下動軸よりもずっと精度よくできていたので、バネの浮きに起因するバックラッシュについてだけですが、とても改善されました。

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5.その他調整

(1)角度変化検出エンコーダのこすれ調整

上下動軸を回転する、シーシーと摺動音がするので、アルミ粘着テープを重ねたものを挟み、センサーを僅かに移動させ擦れないようにしました。

 

擦れてる図。これではセンサーが遠からずだめになると思

Img_4934

 

補正のためにアルミ粘着テープを重ねたものを挟む

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(2)水平・垂直回転軸摩擦調整

以前の小生独特の調整では、ややゆるゆるだったので、不織布製リングと交換した岩田製作所のステンレスシムリングと筐体アルミの2つの摺動面に、グラファイト粉末(シャープペンシル芯の粉)を増量しました。

また、写真はありませんが、上下動回転軸については、不織布製リングにつけたグリスが過剰感があった(クランプ解除後にやや固着感あり)ので、拭き取りました。染み込んだ分は残ってますが、これくらいが良いかも。

 

グラファイト粉

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(3)微動モーターユニットの伝達ギアのガタ調整

努力したのですが、平ギアがこれまでと穴あけ径が微妙に異なるのかなにかで、イモねじを取り去っても、固くて、なんとしても軸から抜けませんでした。なので1軸分だけで気力が萎えて今回は断念。

 

 

6.雑感・妄想の羅列

(1)これまで、いろいろなウォーム周り等のトライをしてきた末の印象です。AZ-GTiは、製造上の大きな公差を考慮し、耐えられる設計になっていると感じました。

強度が貧弱な部分もあり、また、製品精度の品質管理に疑問も感じます。

しかし、かなりの低価格にも関わらず、スマホ等と連携した高度な電子制御により、そこそこな機械構造とあいまって、これまで遠かった天文台のようなことを容易に試せます。

これによって、わくわくな世界をライトな天文マニアに提示している、って気がします。やがてプロも生まれるかも。

(2)天文機材・画像処理とオーディオ分野に類似を感じます。
オーディオ分野でも、真空管の方が増幅素子としてはトランジスタよりも歪みが小さかったと思うのですが、トランジスタ、オペアンプなどのゲインと帯域が極めて広大なことから、ネガティブフィードバックを適切に行えば、きわめて歪みの少ないアナログ出力が得られます。さらにスピーカ類を除いて、デジタル化(サンプリングによる量子化とその処理)がほとんどになりました。

(3)日本には、類まれな素晴らしい機材のメーカー群があります。他方、昔とは桁桁違いに大量多様に、未来へ通じるであろうアクティビティや情報もネットで飛び交いかなり容易に入手できます。

(4)製品製造販売に加えて、他の地平を見渡す企業・団体も出てきた。(圧倒的多数派である一般大衆におけるニーズを開拓したい企業を支援するビジネススタイル、自らニーズ開拓する企業、輸入商社的機能で天文界への関与を良きにつけ悪しきにつけ模索しているかのような企業。等々。)でも、天文に打ち込んでるコンシューマーをがっかりさせずに大事にしてね。

(5)国内ブランド企業品であっても、輸入パーツ・製品と思われるもので残念な不良品を経験しております。仕入れ値や製造原価を低くして、併せて、在庫管理等企業財務も厳しくして営業・広報もしつつなんとか収益確保努力しているように感じるところも。また、一般に、国産の場合であっても不良品は当然一定程度有るでしょう。

(6)ベンチャー自動天体望遠鏡と組む重工系光学メーカーも現れた。冷静に未来への可能性と潮流を見ているのかもしれないなー。

(7)ゲームや映画やアニメにはSF的要素溢れてる。物理との整合性は置いといて。道具はデジタル要素を得て、地平が圧倒的に広がった。

(8)いろいろあっても、どうしても、小生には、未来が可能性いっぱいで肥沃に見えるのです。あとは、やりようだと思います。人口減少なんかも、対処は多様なモダリティがあるでしょう。SF小説では、遥か古典ですが、惑星オーロラなんてデザインもありました。(アシモフ「夜明けのロボット」「ファウンデーション・シリーズ」他)

 

(了)

2021年8月28日 (土)

今日も全力GTi:経緯台専用チューン(スーピタ化)

*******改造は自己責任です。推奨ではありません。壊れることあります。メーカー保証が効かなくなるリスクが有ります。本稿は、皆様へ単なる「こーなった」という情報提供であります。*******

 

 

0.「あ”あ”あ”」

小生はAZ-GTiを4台経験しております。

現在稼働中は2台です。

たいへん楽しく、回転音や精度等がそれぞれ異なり、個性個体差が大きいモデルと思います。

 

1.わたしのAZ-GTiライフ

初号機:

購入後数か月で動かなくなり、無償交換対象。(シュミットさん、ありがとうございました。)唯一内部無改造。

ん十年前、就職して中古で購入した高橋D型は、2年前にCATさんへ旅立たせました。白鳥のように美しいすばらしい機械でした。

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2号機:めたりっこちゃん(フルスペック)

初号機の無償交換として到来。中から出所不明のネジが転がり出してきたのも思い出です。

水平回転ウォームギアを無謀な擦り合わせによりガタガタにしてしまう。過積載・酷使を経てお疲れになりました。引退し部品取り用の隠居生活です。リング4枚すべてをステンレス製に交換。

他にも改造多々。最も手を加えました。赤道儀としてだけでなく、経緯台としても使用しました。

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グリスと混合した研磨剤。これでウォームを削りすぎてガタガタになってしまいました。

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怒ってる、めたりっこちゃん

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何にでも使えます

ASIAIRproとの相性抜群

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いろいろな鏡筒がお友達

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ISSスマホ動画に挑戦

Opening 

 

 

3号機:めたりっこちゃん(ライトバージョン)

初号機初期不良交換と同時に、スペアとして購入したものです。リングは2枚を岩田製作所製のステンレス製に交換。

「ライトめたりっこちゃん」。

経緯台・赤道儀として酷使、痛んだので、1号機の良好な部品と合体して新生3号機状態です。ISS追尾機として大活躍。

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ISSを待つ

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ベランダにて

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4号機:マイルドめたりっこちゃん

VIRTOSOを我慢した反動で先ごろポチリました。

ISSをSatelliteTrackerで自動追尾する場合、接近するにつれ、各種誤差で視野からISSが急速にずれてくるので補正が必要です。しかし、PCアプリでの補正操作は目をアイピースから離す必要があり、困難です。実際は、アイピースを覗きつつ、鏡筒をフリーストップ経緯台的に僅かに動かして補正しつつ観望しています。

無改造では、軸のクランプフリー時の回転がかなり渋い個体だったので、今般、ISS自動追尾観望を主目的に、マイルド改造しました。

目指せ「スーピタ」!

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2.今回の作業風景

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水平回転軸のステンレスリングは、改造初日、グリスがあまりに少なすぎて、しばらく回転させると、ザリザリしはじめました。開けると、写真のように金属同士の摩擦界面がひどく荒れてました。

そこで、細かい紙やすりでリングや筐体やギアの荒れを丁寧に除去し、やや多く(それでも、ごく少量)の潤滑剤を塗布して滑らかにしました。

潤滑は、リチウム系グリスにグラファイト粉末混入したものです。(例によって、シャープペンシルの芯をカッターで削って作る粉使用)

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グリスが自分としては多めな分、クランプのストッピングパワーが小さくなるので、赤道儀としての使用には不向きです。経緯台専用チューンです。

垂直回転軸のスペーサーは、不織布のままですが、グリスをしみこませて、滑らかなスーピタ感を目指しました。

経験としては、経緯台では、水平回転軸だけスペーサーを交換(及び少し潤滑)するのが簡単でベストな選択と思います。また、上下回転軸のスペーサーは、たっぷり潤滑が良いと思います。この処方は、かつて、かなり昔にLambdaさんが岩田製作所さんの超剛金シムリングをご紹介し実践されていたように思います。素晴らしい分析・未来判断をされる方だと思います。

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3.結果

フリーストップでのスーピタ極めて快感です。小生所有のスコープテックZero以上と自負しております。

 

これにamazonで安価だったスティックPC(Samさんやnabeさんご購入と同種のものと思われます。)やRYOさんご使用のと同じ小型無線ルーターを付けています。機材をベランダに出して窓ガラス等で電波が弱くなる状況であっても、ルーターを室内にLANケーブルで伸ばすことにより、安定操作しています。

スティックPC(Win10pro)には、SynScanpro,SatelliteTracker,PreviSat,SharpCap,Cartes de Ciel,All sky plate solver,ASCOM関係のもの等を入れてあります。WiFi経由で、iPadでリモートデスクトップ経由で操作しています。なお、SatelliteTrackerにはWinPCが必要であり、また、経緯台運用になります。

SharpCapは、インストールした各種アプリをつなげて、経緯台モードであっても、プレートソルビング自動導入・導入誤差いっぱつ補正も可能で、とても便利です。

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”全てのAZ-GTiオーナーに福音あれ”

(了)

 

2021年8月26日 (木)

なんとなく狂解像:その1

0.今日も妄想

天文ファン界は、感染症であふれている。

ポチリヌス菌症だけではない。

口径病、反射病、屈折病、架台剛性追及病、接眼病、双眼病、狂拡大病、自動導入病、ノイズ病、眼視病、電視病、ベランダ隔離されます病、その他ありとあらゆる常人とはかけ離れた症状を呈する。複数の病に感染しても、免疫を獲得するどころか、更に体力・財力・家庭平安を損ないヘロヘロになる特徴がある。

小生はここ数日、狂解像病である。これは、ISS追尾者に多く見られるところの狂拡大病に通じる悪性のものだ。

発症要因は、Netの海に飛沫の如く漂う各国マニアによるガリレオ衛星のすごい写真である。模様が見えてるじゃん!

小生の主鏡筒は、5インチシュミカセのセレストロンC5。

いまいち見えが良くない。光軸修正をやりすぎで、ねじ(ネジではない。JIS用語ではひらがならしい。)の頭を崩してしまうほどだったが、光量はともかく、〇カハシの何十年か前の6.5cmフローライト屈折と同じくらいの解像感に留まっているようだ。(ねじ破損ににつきましては、twitterの威力で、宙歌さんの情報で、安価に交換出来ました。ありがとうございました。)

しかし、ボケ、低コントラストに対しても、手はある。

かつてハッブル望遠鏡が、計測のミスで設計通りの鏡面に作られず、がっかりの星像であった。補正光学系を宇宙に運んで修繕するまでは、地上で、取り敢えずソフトウェア的に緩和する手段が採られた。

すなわち,Drizzle(小生よく理解できてません。)がこれには含まれていたらしい。

Wiki: Drizzle(image processing)

 

1.中途半端にDrizzleして撃沈

素材は、8月23日夜に撮影した、ガニメデとエウロパの接近動画です。

本当は、撮影された何百というコマそれぞれを再サンプリングして細かい画像を作ってそれを位置合わせスタックするのが筋と思います。

また、小生機材では、アンダーサンプリング画像でもない画質と感じます。(たとえ、オーバーサンプリングであっても、更なるオーバーサンプリング後に位置合わせスタックすれば、光源位置推定の精度は上がり、解像効果あると思います。)

しかし、めんどーなのです。小生には、うまく繰り返し操作させるマクロのノウハウが無い。

そこで、いつもの中途半端な原始時代的人力処理です。

①PIPPでOptimise Option を試しにISSに設定したら、動画からTIFが2百個くらい生成できたので、それをYIMGで人力で16個ずつ位置合わせスタックしたものをつくりました。素のピクセル解像で、極めて粗いです。(全部で12回、計12個の画像作りました。ほんとは、こんなまとめ方は中途半端なおかしい方法です。)

②12個それぞれを、中心部クロップのうえ、YIMGで300%の再サンプリング行い細かくし、次いで、12個の細かくした画像を位置合わせスタックしました。結果、大気差のある画像が出来ました。

③上記1画像に対し、Lambdaさんにこれまたtwitterで教えていただいた方法で、RegiStax6を用いてRGB Alignを行い、大気差を緩和しました。Wavelet処理もかけました。しかし、今次方法では、2個の衛星には分離までには至りませんでした。

④撮影時刻頃の衛星の状態は、Skysafari pro では、こんな感じでした。

 

上記①から④を1枚に並べた画像です。

5インチシュミカセのセレストロンC5。FL=1362mm(ASIAIRプレートソルビングでの表示)、直焦点ASI533MCproである。ピクセルピッチ3.76μm(0.57秒角)

Compare4_trm

 

大体同じ時刻の全体像に処理画像を張り付けました。こんなくらいの先鋭化です。

117

 

 

2.思ったこと

今回方法は期待よりも効果薄かった。

機材と大気含めての光学系だなー。

バーローレンズあると良さげ。

エアリーディスクやドーズの限界超えて解像できるのは、当然な予感。デジタル化により、ニュートン力学から量子力学への拡張のような。

人間は黄斑部中心の視細胞密度すら超えた解像力を持っていると思われるが、眼球の微細振動による走査と視神経や脳にによる処理により、ピクセル超えの解像を得ているのだろう。

 

3.次回へ続く(かもしれない):なんとなく狂解像:その2

(ガニメデとエウロパの接近画像、他のあやしい手抜きバリエーション)

 

 

 

 

 

 

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